◇フレッシュボイス過去ログ #3286の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『リピート』(乾くるみ 文藝春秋)17/5552 「今から約一時間後の午後五時四十五分に、地震が起きます」 就職が決まり、あとは卒論を完成させるだけという大学生・毛利に、九月一 日の午後四時半頃、一本の電話が掛かってきた。悪ふざけにしか思えない内容 だったが、その予言は見事に的中する。 予言の能力の真偽は? 偽だとすれば、どうやって? 相手は何者で、どう して毛利を選んだのか。 様々なジャンルの要素を兼ね備えたジェットコースター的ミステリ。 本の帯などには、上記の粗筋よりも内容に踏み込んだ文章が書かれていると 思いますが、そういった事前情報は一切なしに読むことをお勧めします。 てなことを言うからには、感想の方も筆が縮まざるを得ない訳で。ただ言え るのは、これは紛う事なきミステリであり、映画化に適した題材だなと。邦画 ではなく、洋画の方がいいかもしれませんが。 細々した点で、「え、そっちに(話が)行っちゃっていいの?」と疑問を感 じる箇所がなくはないのですが、それを飲み込むだけの勢いがありました。 あと、時代設定に留意しているところは、隠れたポイントかも。現代なら、 こういう展開にはまずならないでしょう。 乾くるみ作品は、長編では確かデビュー作しか読んでいません。その際、内 容がセクシャルだったことと、読みにくさが感じられたことで、どちらかと言 えばネガティブなイメージを持っていたのですが、本作によって払拭されまし た。こんなに引き込まれる物語を書くのなら、いくらでも読みたい。 ではでは。
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