◇フレッシュボイス過去ログ #2782の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『騙し絵の檻』(ジル・マゴーン 著/中村有希 訳 創元推理文庫) 15/5550 かつて付き合い、今は人妻となったアリソンと、見も知りもせぬ私立探偵の 男を相次いで殺害したとして終身刑を言い渡されたホルト。十六年後、仮釈放 された彼は復讐に冷たく燃えていた。真犯人を捜し出し、殺してやる。独自で 動き始めたホルトの前に、元新聞記者というジャンが現れる。彼女の協力を得 て証言と事実を拾い集めたホルトは、推理を組み立てては崩すを繰り返した末、 遂に一つの結論にたどり着く。終盤最後の十ページにおいて、アクロバティッ クな論理が事件の様相を逆転し、真相を明るみに引きずり出す。 まっさらの状態で読んでほしい、とだけ書くのがベストかもしれません。が、 それでは感想にならないので。でもほんとは、予備知識なしに読むべし。 出だし、構成が分かりづらくて少々戸惑いました。現代と十六年前とが交互 に描かれるのだけれど、そのつなぎ目がわずかな空白行だけで表され、それが ちょうどページの終わりに来た場合、空白があるのかないのか判別しにくい。 そういった点は抜きにすれば、なかなか面白く、読んでいる間はのめり込め た作品。大げさな道具立てはないものの、ロジック一本槍で勝負しようとする 姿勢が好みです。描写もか簡素で、しつこくないのがよかった。 それと、やはりラストが見物。逆転の構図に、あっと唸らされる。ミステリ の女王と謳われたアガサ=クリスティ張りの巧さ。堪能できます。 ……ただし、まっさらの状態で読んだらの話ですが。 かような訳で、本作の採点は微妙なものとなっております。 ではでは。
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