◇フレッシュボイス過去ログ #2504の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『名探偵も楽じゃない』(西村京太郎 講談社文庫) 16/5461 日本国内屈指のミステリマニアが集ったファンクラブMMMが、世界的な名 探偵四人――明智小五郎、エラリー=クイーン、エルキュール=ポワロ、メグ レ警部――を招いての懇親会を催した。その席へ、現代の名探偵を自称する左 文字京太郎が闖入。さらに、MMM会長が届けさせた花に添えられたカードに は、連続殺人の予告文が。そして乾杯の直後、会長が倒れ、毒死する。 明智ら名探偵は才気溢れる左文字の活躍を見守りたいと一歩退く中、立て続 けに起こる殺人は、いかなる真相を隠しているのか。 ヘイゼルアイ関連で久しぶりに手に取ったので、ついでに読み直してみまし た(これで七度目ぐらい)。 西村京太郎というと、ドラマ化作品の影響もあって、今でこそ時刻表トリッ クのイメージばかりが強いが、元々は色んなジャンルや趣向に挑戦し、面白い 物を仕上げることで定評があった。本作を含む名探偵シリーズ四部作も、その 新奇な趣向を盛り込んだ物の一つ。 ミステリファンに広く知られた名探偵四人を、あたかも自分の持ちキャラの ように動かすというのは想像するだけでも大変そうだが、作者はこれを易々と やってのけた印象がある。ファンを怒らせないどころか、満足させる出来映え と言えよう。 毒殺トリック、密室トリック、凶器、隠し場所、動機など、事件そのものの 謎もなかなか凝っているし、推理合戦の様相を呈する終盤は真相が揺らぐ感じ がして、楽しい。 再読してみて、いくつか穴が見つかったものの、初読時の興奮はさほど薄れ なかった。作者にはこの手の作品をまた書いて欲しい。 ではでは。
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