#7029/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 12/01/19 20:48 ( 20)
さらってすくって 永山
★内容
「すくう」と違い、「さらう」は「足下」に使っても問題ない場合があるそ
うな。
石原慎太郎の芥川賞選考委員辞意表明を、テレビでもやっていたので、意識
して視聴。
「足をすくわれる」と言う前(あとかもしれないが編集上は前)に、「足を
さらわれる」との表現も使っていたのね。
このあと「足をすくわれる」を使ったのは、恐らくこの「さらわれる」に影
響を受け、同じ意味の話をするなら最前とは別の表現を用いた方がいいかなと
いう意識が働いたのかも……なんてことを想像したです。
さらうと言えば人さらい、すくうと言えば救出。
ってことで、誘拐・監禁されていた人質を刑事や探偵が救出するシーンは、
映画やドラマでもお馴染みだと思います。で、犯人がそこに罠を仕掛けて待ち
構えているパターンもあるにはあるが、意外にバリエーションは少ない気がし
ます。これは、物語を創る者にとっては、狙い目なのかも。
かくいう自分も、腹案があるにはあるのですが、先行作品で使われていない
確信が持てない……。
ではでは。
#7030/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #7029 ***
★タイトル (mor ) 12/01/19 22:06 ( 11)
ごぶさたしています・守屋
★内容
>犯人がそこに罠を仕掛けて待ち構えているパターン
誘拐の話が出ていたので、ちょこっとレス。ここ1年はチェックしていませんが、少な
くともタイトルに「誘拐」とついた小説は、ほとんど図書館で読んできました。自分で
も書いてみたいとあれこれ考えていますし。
父親など、誘拐された被害者側の人に罠を仕掛けて、という展開のほうが自然、かつ
心理面のサスペンスも書き込めるだろうから、盛り上げられるのでは。
刑事や探偵に罠を仕掛けて……というのは、ドラマ上はありだと思いますが、背景や
動機を丁寧に描かなければ、安っぽい展開に感じられると思います。小説ではどうかな
あ、と。無敵のヒーローが活躍する系のシリーズ小説なら別ですが……。
#7032/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #7030 ***
★タイトル (AZA ) 12/01/20 17:24 ( 27)
誘拐物のリアリティ他 永山
★内容
守屋さんの主張は分かります。
ただ、私の先の書き込みは“さらってすくって”からの連想で、救出時の罠
に限定したので、そうなると誘拐被害者の家族が人質の救出に(単独で)出向
くことは、なかなか考えにくい状況ではないかと(たとえば警察関係者が被害
者家族なら話は別)。仮に、まんまと身代金をせしめた誘拐犯から、「人質は
どこそこに監禁している。父親一人で助けに来い。さもなくば人質の命はない」
なんて脅迫が届いたとしたら、それはそれで罠の匂いがぷんぷんする訳で、そ
んな罠にあっさり掛かってしまうのは、やはり不自然になりそうな。
誘拐物を書くとしたら。
救出時に罠がどうこうという案は棚上げにして。
未読ですが、粗筋を見聞きした誘拐物の中で興味を惹かれた一つに、視点を
誘拐犯側に固定して描いた作品が確かあった……と思い検索してみたら、東野
圭吾の『ゲームの名は誘拐』(光文社)でした。脅迫電話中に「警察に知らせ
るな」云々と脅しはしたものの、本当に通報されていないかどうか、誘拐犯側
には分からない。そこに新しいサスペンスが生まれる――てな感じで煽ってい
たと記憶しています。
誘拐物の新境地と言うのは大げさでしょうが、誘拐犯に描写視点の主軸を置
くミステリはもっと増えていいし、新たな仕掛けが仕込める可能性も高いんじ
ゃないかなというのが、現時点のぼんやりとした思惑。
もう一つ、電ミスのリレー小説でトップバッターになったら使おうと考えて
いた設定の案があります。誘拐物と他ジャンルの融合を目論んだもので、話を
転がす方向に目処が付けば書きたい、と思いつつ、長きに渡って日の目を見ま
せん……。
ではでは。
#7033/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #7032 ***
★タイトル (mor ) 12/01/21 00:00 ( 21)
救出時の罠・守屋
★内容
そうですね。現実には、
>誘拐被害者の家族が人質の救出に(単独で)出向くことは、なかなか考えにくい状況で
はないかと(たとえば警察関係者が被害者家族なら話は別)。
考えにくいを越して、ありえないでしょうね。小説化しようとずいぶん調べたので、
はっきり「ない」と断言できるくらいです。
なぜなら、警察は被害者家族が2次被害に遭うことを恐れています。マスコミや市民に
よる警察バッシングも怖いことですが、同業者による評価の下落はもっと怖いのです。
だから、家族に身代金を持たせて指定された現場へ行かせる……という小説やドラマの
筋書きは、ぶっちゃけ、ありえないのです。
ただ、犯人が被害者家族の知り合いである可能性が高い場合や、顔見知りらしき人物
を身代金の運び役に指定した場合は別で、人質の安否との兼ね合いもありますが、警察
も譲歩せざるをえません。それでも、子どもの母親はまずダメでしょうが……。
そういう面で、うまい設定だと思ったのは、野沢尚「リミット」でした。
家族の友人や子どものママ友が、本人も意味がわからないまま、頼まれて情報を伝え
たとしたら、どうかなあと思うのです。キーワードで、警察には意味不明だが、父親か
母親かだけにはわかる、みたいな。