AWC 立ち上れ青春> ス パ ー ト (6)      COLOR


        
#633/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (BMD     )  87/12/31   1: 3  ( 63)
立ち上れ青春> ス パ ー ト (6)      COLOR
★内容
 また間があいてしまいました。間があくと登場人物の性格に少々変化が現われて困り
ます。まぁ・・・後、2回くらいで終わらせるつもりですから・・・つきあって下さい
ね。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「
 まったく山倉の奴は! 人の気持ちを思いやる心がない。

 俺は授業中ずっと憤慨していた。その雰囲気を先生が悟ってか運が良かったのか一度
も指されることがなかった。ま、もっとも指されて答えられる精神状態ではなかったの
は確かだが・・・
 しかし、あいつが余計な事を言わなければ老鶴の説教を・・・説教? 冗談じゃない
ぞ? あの言い方からすると・・・地獄のフルコースだ!!!

 地獄のフルコース、老鶴の「それ」は臨機応変である。夏休み前には大掃除 プラス
監視付き、そして修学旅行出発前ではクラス人員確認係などとシーズン毎の最も過酷な
仕事が廻ってくる・・・いや廻してくるのだ。俺のリレー参加もフルコースの食前酒み
たいなものだ・・・うぅむ、困ったなぁ。

 俺は山倉の方を見る、ダメだ、奴はまだ怒っているぞ。まったくしつこい奴だなぁ、
仕方がない、電報だ。

 俺はノートの切れ端に「フルコースを食べたいのか?」と書き、山倉へとまわした。
なかなかスピーディに電報はまわっていき1分後には山倉の席へとまわっていった。
 「それ」を読む山倉の顔が『サァーーーー』とまるで音でも聞こえるようにハッキリ
と青ざめていった。
 そうか! 山倉は前回の大掃除でフルコースを味わっていたんだっけな。お? 山倉
の奴、また返信してきたぞ?

                『休戦』


 利害関係が一致したため俺と山倉は『あくまでも一時的な同盟』を結んだ。名称はど
うであれ実体は「対老鶴同盟」であることは間違いでしないだろう。そうさ、さっきの
喧嘩直前状態はただの遊び、冗談だったんだよ。

 さて・・・最後の問題は・・・静野かぁ、やっぱ、あやまるべきだろうな。正に八つ
当たりだもんなぁ。どーしよっか? よし、山倉に休戦条件として伝令して貰おう。


 俺は後ろを気にしながら前を見ていた。今頃山倉が静野に「友岸があやまっていた」
と言っているだろう。俺が直接言っても良かったんだが・・・やっぱり恥くさいもんな、謝るというのも・・・
「「「ん? なんだ? 気がつくと隣の垣本めぐみが肩を突っついてきた。あぁビック
リした。

「なに?」
 俺は返事をする。垣本の機嫌はなるべく損ねたくない。俺は垣本にどんなに世話にな
っているか!

「静野からの私信だってさ」

 『さっきはゴメン』

「「「「「「!! なんで静野があやまるんだ!? まったく・・・それにしてもなん
て間の悪さなんだろう。しかし・・・そんなに心配してくれたのか・・・

「一番悪いのは俺だったんだ」
 その言葉が今度こそ素直に口から出てきた。隣の垣本にさえ聞こえるかわからないほ
どに小さな声だったとしても。
     <つ・づ・く>           1987/12/30・COLOR
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 ふぅ・・・やっと書けた。素直な気持ちです。

                         BMD66811/COLOR




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