AWC さよなら1987年秋本作品総集編−秋本 87・12・20


        
#610/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (FXG     )  87/12/20  21:41  (137)
さよなら1987年秋本作品総集編−秋本 87・12・20
★内容
 あ−皆さん。お静かに!Be Silentですよお!
ここ、喫茶店「閑古鳥」では貸し切りでもって秋本作品登場人物総参加による本年度
年忘れ忘年会がおっぱじまろうとしていた。
 え−では不請わたくし秋本が司会をさせていただきたいと思いますが・・
「ばかやろう!引っ込め!」
 あ、そこの酔っぱらいのおじさん。アルコ−ルは控えていただきたいのですが
「あんだとお。てめ−誰のおかげでここまでなれたと思ってんだ。だいたい、俺のよ
 お。聞いてくれよ。な、ねえちゃん。そうだろ。俺ってナメエがねえんだよ。名前
 がよお。そんなことって。あ、ありかよ。よお、てめえ秋本お。きさまよくも!」
「まあ、まあ、あなた」
「あんた誰だったっけかな。あんた。あんた名前あんだろ。ええっ」
「山本ですが」
「あ−あんたはいいよなあ。名前はあるし、家族だってあんだろ」
「ええ。まあ」
「でも貧乏なんだよあんた。この人が失業中っていう設定にされちまって」
「おお、あんたカミさんかい。よくまあ太ってるなあ、そこまでいくと犯罪だ」
「なんだってえ、だまってりゃ。あんた。だいたいアンタのせいでウンコまみれの・
「あっ、ウンコっていうのわたしんちの猫の名前なんですよお」
「あっ。そうだ。こいつだ。おいオバハンよ。こいつが初めなんだ。松山ミカンとか
「−ま、松村ミカ子です。でもわたしんち猫でも名前があるもん」
「あっ、てめえ。喧嘩売る気か!」
「ああん。ねえ、たかしさん。助けて」
「莫迦かお前。うんこの話すっからだろうが」
「あのう、皆さん少し静かにしないと会が始まらないと思うんですが・・」
「そうだ。そうだ」
「タカったらいい女だとすぐ助けるんだあ」
「あああん。今のわたしじゃないよお。京子さんだよお」
み、皆さんちょっと。勝手に喋っては誰が台詞を云ってるんだかわからなくなります
ので、ここはひとつ手をあげて、というより先ずわたくしの司会進行にしたがって
「はい!僕は今度名前を変えるかもしれない初めはMACKで今は取り合えず夢野と
 いうものですが−だいたい秋本さんの文章は地の文がなくて、それでなくてもわか
 りずらいという定評があって」
あっ!夢野さん、あなたは呼んでないんですけど−
「ええっ?だって僕は『暇だから』と『ようこそAWCへ』の2編に出てるんですよ」
ですから今回は、内輪ネタの方は御遠慮ねがってまして
「そんなあ!いたいよう。ここにいたいよう。岡山からわざわざ新幹線できたのにい」
「そうよ。夢野さんはあたしのお話も書いてくれたんだよお」
だめです!だめ。だいたい松村さん、あなたは首にした筈ですが
「ええっ、ウッソウ。きいてないよお、あたしぃ」
まあ、あなたはいいです。しかし、夢野さんはだめです。あっ、もしかしたら他にも
いらっしゃるんでは・・
「まあ、その、なんやねえ。秋本さんの書かれるものは・・・」
あ!クエストさん。あなたもいらっしゃったのですか。どうりで料理の数が合わない
と思ってましたら。ああ、キャビアをあんなに食べて・・でてってください!
「それでは、まあ男前はここいらで颯爽と消えることに。夢野さんはどうするねん」
「ど、どうせ僕はブオトコですよ−ブツブツブツブツブツブツ」
はいはい、お帰りはあちらです。
あああ、随分と減りましたねえ。AWCの人は余程、暇なんですかねえ。
一体何人いたんだろう。メガネかけてるのもいたなあ。
では、落ち着いたところでここらで、皆さんからの私の作品に登場なさっての御感想
御意見なりをお伺いいたしたいと思うのですが、如何でしょう。
「は−い!」
どうぞ。できたら名前と登場した作品名を云ってください。
「・・・・」
「どうぞ」
「・・・」
「あのう、この子、手をあげただけで云うことはないんです−きっと。あっわたし
『わ−い!』にでた今日子といいます。この子の母親です。あまり人気のなかった作
 品でしたので、どなたも御存知ないとは思いますが・・」
「しらねえなあ」
酔っぱらいさん、発言は手をあげて!
「なんだとお。手をあげろだとお!じゃあ、どうすんだよナメエがねえんだぞ俺は。
 はい、あたしゃ『贈り物ありがとう』にださしていただきやした名前のねえ最後に
 糞たれていんでしまう嫌われもんの酔っぱらいですが・・なんて自己紹介しなきゃ
 あ、云いたいことも云えねえってんなら帰らしてもらうぞ」
「きゃあ!帰らないでください!あなたが帰るということはつまりあれでしょ最後に・
「わかってんじゃねえの。ねえちゃん。あんたベッピンだねえ」
「この人にさわるな」
「あっタカったら。いい女だとすぐ守っちゃったりして」
「そうだよお−わたし『その前のお話』に出た村松ミカ子です。『贈り物ありがとう』
にもエキストラで出ました」
「げっ。馬鹿らしくてやってらんねえや」
そういうあなたは『暗い山本さんちの明るいお話』に出てくれた山本敦子さんですね
「バッカじゃねえの、お前。ここのヤツラも皆よお。いい歳こいて」
「こらっ敦子!あんたは黙ってればいいのっ」
「晩飯が浮くからかよおおお」
「いいぞお、ねえちゃん!もっとやれ」
「けっ!酔っぱらいが−」
「おおっ、そういえば糞がしたくなったなあ」
「きゃあ!」「わああ」「ひえっ」
「冗談だろうが。あっそういえば、あんときの婆ぁがいねえな」
あの方からは御都合がおありになって欠席するとの通知をいただいております
「ニゲヤガッタナ婆ぁ」
「はいっ。よろしいでしょうか」
「おおっ。ベッピンのねえちゃんは云うことが違うなあやっぱ−オヨロシイでしょか」
「わたし、『暗闇と酒と女のひとり言』の白石加代子といいます」
「いよっ!酔っぱらい!」
不必要な発言は差し控えてください!
「そうだ」
「タカったら」
「あのう、それで思ったんですが、秋本さんのお書きになるものはちょっと・・」
ああ、いいですよ。無礼講ですので。どうぞ。
「最後がちょっと・・いつも」
ああ、そのことですね。でもですね。正直云うとあなたの出られた作品はあの最後の
一言を云わんとするためにですね。
「それなんですけど・・わたし、嫌です。もっと別の例えば同じ失恋するにしても
 渡辺淳一さんの作品のような」
「無理、無理。『その前のお話』のたかし発言しました」
ああ、そうですか。白石さんのお気持ちはよく分かります。う−ん。そうですねえ。
頑張ってみてもいいんですが、好みの問題がありまして・・
「好みの問題だってよお。正直に書けねえと云えばいいじゃねえかなあ。ええっと
 『贈り物あんがとよ』の酔っぱらいの汚いあのおじさんでしたあ−歯歯歯!」
「あの、いいですかあ。僕はたかしですが、今度ぜひ一度この白石さんと共演させて
 もらいたいです。いいですよね。加代子さん」
「ああっタカったら−京子です。もう他の女に手をだそうとしてる」
「お前はアイスティ−、アイスティ−って叫んでりゃいいんだ」
「まあっ!なんて云い草。だいたい誰のおかげでここにこうして出れたと思ってんの」
「アイステ−愛すてえお願いあなたアっかあ?」
「ようっ、おっさん。黙って聞いてっと、さっきから」
「や、やめて下さい。お願いです。だいたい秋本さんの作品の人達は問題があると思
 うんです。皆さん、ちょっと過激というかそのお」
「云えてるわ」
「僕は違います。僕は白石さんの作品にも充分出れるだけの分別があると思います」
「糞べつかあ」
「おっさん!」
「ほらよっ。分別はどうした分別は。すぐデケエ声だしやがって、俺とおんなしよ」
ええ、皆さんそれでは、意見も出尽くしたようですので、この辺で−
「ええっ!」「そんなあ!」「わたしまだ何も云ってません!」「ひでえ」
もうすぐ100行になりますので、それに私は別の忘年会も控えておりまして
「敏夫!キャビアを食べるのよ!早く。終わっちゃうよ」
「み、みっともないことすんなよ」
「あたし、首いやだよお。また出たいよお」
それでは皆さんよいお年を
「わあ、わたし京子よお!忘れないでねえ」
「婆ぁ、婆ぁは何処だあ!」
では最後にいつもの落ちを云いたいのですが
「やめてください!」
「やれ、やれっ。よっしゃ、今日は俺がやるっ。やるっ。いいな秋本さんよお。では」

  朝、顔にする屁とられて以来見ず

 ****かんしょう******
 うちのカカアはいつも俺より遅く起きやがる。それで毎朝、屁をこいてやっていた
 んだが、それがバレちまってある日、俺より早く起きると、俺の顔に屁をひっかけ
 て、それからいなくなっちまいやがった。あなおかし。

                 ── 酔っぱらい──




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