#608/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (SMB ) 87/12/19 20:27 ( 30)
騎甲神ナイザー 《Vol.2》
★内容
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《Vol.1》からの続きだょ。 FORON
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「そういう気持ちは大切なのです。世の人々が皆、あなたのように安らぎの心を持っ
ていたら、こんな哀しい戦争なんて起こらずにすんだもの・・・。」
左手の小手を患部にあて、短な呪文を唱えた。すると水晶から水色の光が照射され見
る見る傷が癒えていった。
「おぉ・・、なんということだ。腐りかけたこの足の傷が・・・。」
男は驚きの声をあげ、ゆっくりと立ち上がった。
「何ともないぞ!奇跡だ。あぁラーラ様、何とお礼を述べたら良いのか・・・。」
「礼など良いのです。あなたが『歩きたい!』と、願ったから奇跡が起きたのです。
この水晶はそれわ助けるのが役目ですし、それに私、気分が良かったから・・。」
と、彼女は悪戯っぽくクスクスと笑った。
「おぉ、なんという偉大な巫女だろう!」
民から、時折そんな声が洩れる。
「さぁ!美しく偉大なラーラ様と、我等の守護神のために今日は飲み明かそう!みん
な、祝福の踊りを!」
一人の青年が呼び掛ける。すると詩人の一人がハープを片手に『喜びと祝福の戯曲』
を歌いだす。その美しく軽快なメロディに全員が踊りだした。
「あはっ。」
ラーラまでもがつられて踊りだしてしまう始末。本来なら、頂点に位置する者がこの
ような軽々しい行動はご法度なのだが、彼女は、全く気にしなかった。けれど、そん
な彼じょだからこそ『リミルガ』の民をここまで一つにすることができるのだろう。
子供のような軽さと、何処かの国の王女のような気高さとが調和して微妙なハーモ
ニーを醸し出しているのが彼女の魅力だった。
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すみませぇーん。《Vol.3》へ続きまぁす。 FORON
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