AWC ◇フレッシュボイス2



#521/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/05  21:54  ( 21)
徐々にJOJOをGIOGIOに   永山
★内容
 アベマTVの配信で「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」ジャパンプレミアを視聴。
事前に番組表に見付けたときは、紹介文に「イタリア文化会館にて行われる」「オリジ
ナルテロップ付きで」とあったのを読んで、てっきり、イタリアの会場から生中継し
て、日本語訳の字幕を付けのかと思った(笑)。
 第一話の先行上映は会場のみだし、声優もスタッフも全然知らないため、特に感想は
ないんですが(小野一族ネタは最初分からなかったけど、徐々に理解できた)、ファッ
ションの国のイメージが強いイタリアを舞台にした割に、会場で登壇した人達全員ノー
ネクタイのジャケットだったのが意外だった。ちょいワルタイプの人ならともかく、そ
うでない人もいたから、後者はびしっと決めた方が違いを打ち出せてよかったんでは。
 それにしても偶然なんでしょうけど、このジョジョ第五部とかルパン三世とか、イタ
リアを舞台にする日本の新作アニメが連続してるな〜。二年前が日本イタリア国交一五
〇周年だったとかで、関係あるのかしらん。尤も、以前からジブリ作品や「母をたずね
て三千里」等もあったから、自分が知らないだけで、イタリアを舞台にした日本アニメ
って結構多いのかもしれない?
 あー、あと、原作では拘って綴りをGIOGIOにしていた第五部なのに、アニメ化
に当たってはJOJOのままなのね。販売戦略的に、統一してある方がやりやすいのか
しらん?

 ジブリも本来はギブリだそうで。

 ではでは。




#522/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/06  23:00  ( 50)
ニュースペーパーもほどほどがよい   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「不発弾」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 一九九〇年以降、ヘッドハンティングにより我が世の春を迎えたとばかり、豪邸を購
入し、派手な生活を始めた中野。そんな元上司の家を訪れた古賀は、かねてから受けて
いた誘いを断り、経営コンサルタントとして独立の意思を伝える。中野はやや不満げで
はあったものの、協力を約束した。その後、国民証券を辞めて独立を果たした古賀は、
これを機に名前を良樹から遼に変える。古賀は東田の紹介で人脈を広げ、仕事を増やし
ていく。古賀の仕事を大雑把に言うと、不良債権を海外に飛ばし塩漬けにする、その仲
介を請け負うというもの。依頼してくる者の中には当人に責任のないケースもあった
が、大半は会社から資金運用を任されて私腹を肥やそうとした結果大きな損失を出し、
それを穴埋めするためにさらに傷広げてしまうという輩だった。そういった一人に、大
牟田の信用金庫の理事長になった荒井もいた。妹を死に追いやった荒井に対する復讐の
念で、古賀は危ないと分かっている金融商品を勧める。
 そんな最中、かねてから仕事でつながっていたノアレ食品副社長の熊田から緊急の呼
び出しを受ける古賀。駆け付けてみると、ノアレの社長が熊田の資産運用の失敗を嗅ぎ
つけ、全ての資金を引き揚げることを決めたという。この期に及んで逆転できる商品が
何かないかと縋ってくる熊田に、冷たい眼差しを向ける古賀。翌日、古賀は熊田の件を
国会議員の芦原恒三に報告する。元官僚の熊田がノアレ副社長の座に就いたのは、二世
議員である芦原の父が後押しした背景があり、古賀が今回の不祥事をいち早く知らせた
理由だった。芦原は礼として極秘の情報を古賀に教える。国が金を投じて不良債権の一
掃に乗り出すという。遅くとも2,3年の内に、不良債権飛ばしにメスが入ることにな
る。それから約一年後、中野の会社に特捜の手が入った。
 一方、現代。三田電機と古賀に相応の報いをと執念を燃やす小堀は、古賀の内縁の妻
である村田佐知子をスパイにする作戦を着々と進めていた。小堀の父は町工場長をやっ
ていたが、資金を借りる約束ができていた地方信用金庫が突如巨額損失を抱え、融資話
は壊れ、小堀の父は心労から死亡。その件に古賀が関わっていたかどうかは不明だが、
この経験が小堀を突き動かしているのは間違いなかった。
 三田電機の巨額損失隠しのために古賀が授けた策・0円買収は、ほぼ成功の見込みと
なった。事の次第を嗅ぎつけた経済新聞記者が記事にしようとするも、上の判断で握り
潰され、逆に三田電機の判断を称えるかのような記事に差し替えられる。義憤に駆られ
た記者は情報屋の元に駆け込み、小堀刑事の存在を教えられ、接触を試みる。
 ――以上が今回の粗筋。触れなかったエピソードで重要そうなのは、古賀が二つのN
PO法人に寄付していること。一つは佐知子の仕事絡みだから当然だとして、もう一つ
は小児医療に関する団体。前後して、中野の娘が気分が優れないといって休む過去の
シーンがあったので関係してるんでしょうけど、古賀とのつながりが見えない。裁判で
中野が古賀の関与を証言しない代わりに、娘の命をってことかしらん。ここに来て感動
要素は余計な気もする。
 毎回、専門用語が出て来てもそれなりに解説してくれるのでそれなりに分かり易かっ
たんですが、今回はちょっと不親切でした(苦笑)。あまりにも専門用語・業界用語が
多くて、説明を入れていたらドラマが遅々として進まなくなるからかな。まあ、雰囲気
というか流れは多分掴めているから、観る側に支障はない(はず)。
 捜査がさほど進展してるように見えず、かといってヒール側が物凄く卑劣なことをや
っている描写をして悪役ぶりを大きく示す訳でもなく、盛り上がりを少し欠いた感じ。
ただ、古賀や中野、政治家の動きを当たり前のように描いているのは、かえって怖く感
じるかも。
 あ、芦原恒三を演じた役者が現首相に寄せている印象を受けたので検索してみたら、
原作既読者の複数の感想にそのようなことが書いてあった。わざわざ現実をモデルにし
なくても充分面白い展開なのに、これではかえって「じゃあこれは何をモデルにしたん
だろう?」と気になって、集中力を落とす視聴者が出そう。もったいない。

 ではでは。




#523/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/07  22:47  ( 22)
短冊と探索   永山
★内容
 晴天を願われることが多いであろう七夕の日に、この大雨とは間の悪い。

 で、大雨のおかげで、畑の野菜が結構やられる。
 と言っても、雨が直接の原因をはなく、雨に紛れてやって来た獣に持って行かれた模
様。いもとかぼちゃを引き摺った痕跡が。全然分かんないけど、イノシシではなく、タ
ヌキかサルが有力らしい。さすがに野生のサルをこの近隣で見たことないんで、タヌキ
の可能性が高いそうな。
 一方で、キュウリとかミニトマトは、過剰なくらいに水を吸ってでっかくなったり、
ぼたぼた落下したりで、採るのが大変。そもそも、数が多いし。特にキュウリは、加熱
するレシピをほとんど知らないから生で食べる(サラダや浅漬け)ことが多く、さすが
に飽きが来て消費しづらい。

 水害の報道を見ていると、連絡さえ付けば相当な難所であっても、救助がやって来る
のが改めて分かる。
 先日、ミステリにおける閉鎖状況について書きましたけど、実際にはなかなか成り立
たないはず。ヘリがあればたいていはどうにかなりそうだし。状況が分からないなら分
からないなりに、事前調査としてドローンを飛ばすこともありそう。
 そうなると連続殺人を計画していた者は、落ち着いて取り組めない訳で(笑)。
 閉鎖状況に追い込まれてるけれども、遭難と認識せずに救助を求めない状況を作らな
いといけなくなる。

 ではでは。




#524/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/08  20:26  ( 40)
「三回目の浮気」って知ってる?   永山
★内容
 だいぶ昔、「家族対抗歌合戦」的な番組の芸能人大会で、芸能人夫婦が唄っていたと
記憶してます。
 当時ヒット中だったかどうかは覚えていませんが「三年目の浮気」の替え歌で、多
分、男(夫)が考えたオリジナル。「三年目」のところを「三回目」と言い換えたほ
か、全体にコミックソング調になっていたかな。検索すればすぐに出て来ると思ったの
に、全く見付からず。

 WOWOWで放送の映画「三度目の殺人」(二〇一七年 日本)を録画視聴。多少の
ネタバレ注意です。
 弁護士の重盛(福山雅治)は、扱う事件の真相がどうであろうと、依頼者の勝利を優
先する主義でこれまで戦ってきた。あるとき、弁護士仲間の摂津(吉田鋼太郎)から、
刑事事件弁護の応援を頼まれる。その被告人・三隅(役所広司)は、言うことがころこ
ろ変わり、摂津も手を焼いていた。三十年前にも殺人の前科があり、その件に関しても
死刑の可能性があると思われていたが、重盛の父で裁判官の彰久(橋爪功)により、無
期懲役の判決が下っていた。因縁を感じ取った訳でもないが、引き受けた重盛だった
が、面会した三隅の話は事前に摂津から聞いていたのと少し違う。
 検察側が描いた事件の構図は――三十年前の殺人で服役していた三隅は、出所後に雇
われた工場を程なくして解雇され、社長の山中に怨みを抱くと同時に金にも困ってい
た。ある日の深夜、社長を工場近くの河原に呼び出した三隅は、背後からスパナで社長
を殴打。倒れたところをさらに殴り続けて殺害。工場から持って来たガソリンを遺体に
掛け、財布を奪うと、遺体に火を放って燃やした、というもの。捜査段階で三隅は自白
しており、財布を持っていたことや手に火傷を負っていたこと等も考え合わせ、裁判で
は犯人性を争わず、計画的な強盗殺人かそれとも殺人+窃盗なのかが争点になる見込み
だった。ところが、三隅や被害者の周辺を調べれば調べるほど、重盛らを煙に巻くかの
ような話が出て来て、困惑することになる。
 粗筋というか序盤三分の一くらいまでがこんな感じ。その後も煙に巻く展開はずっと
続くんですが。
 私はこの映画のテレビコマーシャルを見て、面白そう、観てみたいと感じた口。いわ
ゆるえん罪物で、ほんとにえん罪かどうかを含めて、ミステリとしての趣向を凝らした
ストーリーを期待してのことでした。福山と役所の演技合戦も見所のように煽ってお
り、弁護士と被告人、二人のやり取りから真相が徐々に明らかになってくるんだろうな
と。
 が、終わってみると、違ってた。期待していた趣向ではなかった。でもまずまず面白
かったと言えます。すっきりした終わり方ではありませんでしたが……。
 主役は福山でも役所でもなく、裁判そのものが主役だったんだなと感じたです。これ
以外にも細々とした仄めかしがあちこちに感じられたので、映像作品を観るのに深く考
えて読み取ろうとする人にとっては最高によくできた作品と言えるかも。個人的には、
エンターテインメントの部分をたっぷり取って欲しかったな。

 ではでは。




#525/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/09  21:48  ( 43)
今と昔の間が縮まってきた   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「不発弾」第五回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 過去パート、二〇〇〇年〜。中野は裁判に掛けられ、一貫して無実を主張してきた
が、検察側の質問の流れから自身の家族、特に娘について語ったあと、検察側の言い分
を認め、刑に服することになった。中野は金融経済の裏世界からすっぱり足を洗い、健
康食品を標榜したカフェを始める。
 一方、古賀は、中野が裁判で古賀について一切話さなかったこともあって、業界にと
どまり続けていた。それどころか、大企業や大物政治家から頼られるまでに。その存在
の大きさは、当人すら自覚できないほどになりつつあった。反面、国の方針転換による
煽りで、かつての道徳的に不適切な損失隠しが徐々に明るみに出始め、金融機関の担当
者や融資の当てが外れた経営者らの自殺や心労死は数知れず、見せしめのように営業停
止を食らった金融機関も出た。つなぎを取っていただけの古賀は矢面に立たされること
はなかったが、潮時と見て店じまいを考え始める。そんな折、荒井から助けを求める連
絡が。大牟田の信用金庫で好き勝手やっていた荒井も、監査が入ったことで窮地に立た
されていた。古賀は妹の敵である荒井を助けるつもりはさらさらなく、冷たく突き放
す。荒井は古賀の母親への公私に渡る援助を引き揚げると脅しに掛かってきたが、古賀
は母親に対しても悪感情しかない。結局、万策尽きた荒井は首をくくって死亡。だが、
古賀に関して徹底的に調べていた荒井は、その内容をメモした手帖を古賀の母親に預け
ていた。上京してきた母親からその手帖をネタに三百万円を強請り取られた古賀は、今
後もこの関係を続けようという母親の意図を感じ、地元大牟田の高校時代の後輩に連絡
を取り、始末を任せる。後輩はある組に属していて、貸金ではかつて荒井と縄張り争い
していた。その荒井を追い落とす情報を古賀からもらったこともあり、依頼をあっさり
引き受け、実行する。
 現代、二〇一八年。古賀の過去を洗っていた小堀ら警察は、古賀の内縁の妻、村田佐
知子をスパイにする絶好の材料を見付ける。佐知子の父親もまた銀行の要職にあり、古
賀に損失隠しの依頼をし、金融商品を購入していた。その結果、より大きな損を出して
しまい、佐知子の父は自殺していた。そんな因縁を全く知らなかった佐知子は、接触し
てきた小堀らの話に動揺し、協力要請の返事を先延ばしにする。
 ――粗筋、終わり。懸念していた感動要素は、ゼロではなかったけれども、本筋とは
きっちり分けて描かれたので気にならないレベルに収まった。中野の娘、とうに亡くな
っていたのはちょっと意外。現に闘病中で、だからこそ古賀も多額の寄付をしているの
かと思ってました。
 中野の贅沢・豪遊ぶりが実は娘の病気に起因するものだったと明かされるくだりは、
なかなかよくできている。構図が裏返る、ミステリ的な面白さがありました。
 捜査はぐんと進んで、佐知子にスパイをすることを承諾させれるところまで来まし
た。でも、いみじくも作中で小堀の上司が疑問を呈したように、古賀の行為を刑事事件
として裁けるのかどうか? 少なくとも当時、古賀の行動を縛る法律はなかった訳で。
となると、現在進行形の三田電機の案件に関して突き崩すしかなくなりますが、内縁の
妻をスパイに転身させたとして、いかにして証拠を掴むというのか。
 次が最終回と思って予告を見て、一向に最終回と示されないまま終わった。でも、次
週が最終回なんだよな〜。予告で最終回であることを謳わないのって、ドラマW枠では
珍しいような?

 ではでは。




#526/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/10  21:57  ( 29)
流行に流通   永山
★内容                                         18/07/10 21:58 修正 第2版
 昨日放送の動画紹介番組で、ニンジャインクなる物を知りました。もう三年ほど前に
開発の報道がなされていたみたいで、我ながらアンテナの低さにしょんぼり。
 えーと、説明によると、ニンジャインクは再帰反射性カラーインクで、普通の状況で
見れば何もないのに、(フラッシュの?)光を当てると隠れていたデザインが浮かび上
がって見えるようになるというインク、らしい。すでにファッションとして衣服に取り
入れられた物があるとか。
 これはミステリに使える。使えるのは間違いないんですが、いくら三年前に報道され
ていようと、一般的な知識にはなっていないだろうから、謎解きの前に読者に説明して
おかなきゃいけない。その説明をした上で、読者に驚いてもらえる、裏を掻くような使
い方が思い付かん……。
 ストレートに考えると、目撃証言の錯誤に用いるのが常道なんだろうけど、そこを捻
れば何とかなる?

 父が先月末に、自宅用に注文した冷凍海産物について、店から発送連絡メールがあっ
たのが昨日の夕方のこと。水害が起きて輸送網の一部が寸断されているだろうに、この
時期に大丈夫なのかなあと思っていたら、宅配の追跡サービスになかなか反映されな
い。結局、今日になって品物が店の方にリターンされた旨の連絡メールが。安定してか
ら、改めて発送するとのこと。
 一方、私が古本を注文した古本サイト、普段はどれだけ迅速に入金しようが注文して
から発送されるまでが遅いことで有名な店で、一週間から十日ぐらい経ってやっと発送
なんてざら。そんなのだから、このような輸送事情ではさらに遅くなるだろうと覚悟し
ていたのに、何故か滅茶苦茶早く発送連絡メールが来た。注文してから数えると四日、
入金してからだと二十四時間経たずに発送とは、異例中の異例。
 普段が普段だから、こうも早いと逆に大丈夫か?と心配になってしまう。
 ちなみに冷凍海産物は宅配業者の扱いで、古本は郵便。郵便追跡サービスにはちゃん
と反映されている。
 まあ、食品ではないからこそ、事業者も比較的気楽に引き受けたのかもしれない。

 ではでは。




#527/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/11  21:44  ( 32)
本の感想>『祟り火の一族』   永山
★内容
・『祟り火の一族』(小島正樹 双葉社)16/5551
 大火傷を負い伏せっている男の周りに集まった六人の女が、「人柱にされた娘の幽
霊」「血を流す橋脚」「生き返った女」「林の中ののっぺらぼう」「頭蓋骨から飛び出
た緑色の少女」といった怪談を順に語り聞かせる――舞台女優を志す明爽子が引き受け
たアルバイトは、そんな奇妙な内容だった。しかし、質問することは許されていない。
好奇と不審から、学生時代の仲間である浜中刑事を引っ張り出し、実情を探ろうとする
明爽子。浜中の知り合いで名探偵を称する海老原が解明に乗り出したとき、火に祟られ
た一族の悲劇が目覚める。

 詰め込みすぎ・盛り込みすぎ・てんこ盛りで知られる作者の本格ミステリで、文章面
で期待してはいけないのがお約束?
 島田荘司の後継的作風と言えば、柄刀一が一番手と思っていましたが、本書の作者で
ある小島正樹も負けず劣らずって感じですね。トリックのタイプで大まかに区分する
と、柄刀一は豪快系、小島正樹は遺体翻弄系とでも言えましょう。それぞれのタイプの
本格ミステリを書き続けてもらえたら読者は幸せです(笑)。
 さて、感想。本作は犯人当てに関しては割と大胆に手掛かりを提示しており、注意深
く読んで考えればあるいは探偵役よりも早く看破できるかもしれません。でも複雑だか
ら、違和感を覚えても、そこから半歩ほど進むのがやっと。
 数々の怪奇現象については、知識があれば解ける可能性の高い物もありますが、全解
明は難しい。小技の寄せ集めと言えなくもないので、多分こんな感じなんだろうなとい
う当たりは付くものの、それが物語のどこにピースとして入るのかが定まらない。そん
な印象を受けました。
 他の点では、時代がいつなのか、序盤は把握しづらかった。じきに整理されるんです
が、冒頭からしばらくは怪談話が続いたためか、(小説の中で)本当に起きた出来事な
のかどうかすら、曖昧な感じがしたです。
 それから、謎解きのあとのクライマックスは幾分、強引な畳み方だと思いましたが、
これはこれで浜中刑事のキャラクターを活かしており、巧いと言えるのかもしれませ
ん。
 謎解き場面のドミノ倒しというかピタゴラスイッチというか、何だか勢いのある連打
だけでも読む価値はある、かもしれません。

 ではでは。




#528/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/12  21:55  ( 21)
刑事上の問題か刑事下の問題か   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「刑事7人」第四シーズン初回十五分拡大を録画視聴。
ネタバレ注意です。
 視聴率はそんなに高くはなく、巷で話題沸騰って訳でもない本ドラマが、何だかんだ
と続いてきてはや第四シーズン。同位置のシリーズ作品と言うより、毎回色を変えてく
る印象がある。そこが面白さにつながっている一方で、ドラマ「刑事7人」独自のカ
ラーが定まらないために、ぼやけた感じになっている気もします。
 また、毎度毎度「タイトルに反して刑事が7人揃ってないじゃん」的な声が外野から
跳んでくるみたいですが、今シーズンも7人揃っていると言えるかは微妙。一応、尤も
らしい理由を付けて6人は刑事と呼べそうだけど。最早お約束か。
 初回はお決まりのように十五分拡大で、扱う事件は過去の現金輸送車襲撃、三億円強
奪。ん? この組み合わせ多くないか? 前にも他のドラマの初回とか最終回とかの拡
大版で扱われていた記憶が。テレビドラマの作り手全般に、初回や最終回を支え得る大
事件と言えば現金強奪という意識が定着してるんだろうか。いや、確かに大事件だけ
ど、同じパターンばかり続くと飽きが来るのも早い。
 で、この第四シーズンの初回は、多分、視聴者のほぼ予想通りにことが進んだんじゃ
ないでしょうか。ドラマとしてこうなるだろうなと想像した通りに話が展開していく意
外性のなさ。このまま終わったらどうしようと心配?していたら、次回に続くとなり、
ある意味ほっとしたです(笑)。次回、解決編てことなんでしょうけど、今回の平凡さ
を吹き飛ばす流れになりますように。

 ではでは。




#529/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/15  20:22  ( 25)
司馬懿の芝居   永山
★内容
 WOWOWで放送のドラマ「三国志 〜司馬懿 軍師連盟〜」初回無料放送を録画視
聴。一応、ネタバレ注意です。
 WOWOWのドラマの感想では粗筋を記述することが多いんですけど、今回(本ドラ
マ)はパス。初回にして、重要そうな登場人物がいっぺんに大勢出て来てちゃんと把握
し切れていないのはまあよくあることだけど、陰謀の経緯を見せる回だったので、ス
トーリーの方も把握するのにちょっと見直す始末。よく知らないのに、表面上のことだ
けをなぞって粗筋として書いても、間違える恐れが高いと思われ(苦笑)。
 今まで三国志を取り上げたドラマはいくつか観てきたつもりですが、今回のエピソー
ドは初めてのような気がしたです。科挙がない頃の中国で行われていた才人を見出す評
論の会的な位置付けの月旦評にて、曹操暗殺の謀が巡らされるも、曹操も狙われている
ことは先刻承知、裏切り者を炙り出すためにわざとこれ見よがしに現れて――といった
展開でした。ただ、暗殺計画に劉備も加担してるということは、あれかなと思い当たる
話があるので、調べてみたら、どうも一緒みたい。前にドラマで描かれていたのは、月
旦評の場ではなかった気がするので、違うエピソードかと思ってしまった(多分)。
 本ドラマはタイトルにあるように、司馬懿を主人公に据えており、彼と司馬家の活
躍・隆盛を描いていくはず。今まで観た三国志ドラマでは、司馬懿といえば孔明のライ
バルという位置付けで、魏(曹操側)の軍師として急に頭角を現す印象が強く、そうな
るまでのいきさつは全然知りませんでしたから、大変興味深い。というか、この第一回
では、曹操暗殺を企む側についているみたいなんですが、そういう流れが史実に沿って
いるのかしらん?
 こんな調子ですから、観る方としてはほぼ初めてのドラマって感じで楽しめます。“
神医”華佗が出て来たと思ったら、すぐに殺されてしまったのにもびっくりするくら
い。その華佗が書を獄吏ではなく、司馬一族に託すのも初めて見た気がする〜。

 ではでは。




#530/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/16  20:48  ( 26)
エピソードには事欠かぬ   永山
★内容
 元プロレスラーのマサ斎藤が死去。パーキンソン病で闘病中。七十五歳。合掌。
 先頃亡くなったビッグバンベイダーが日本のリングに初参戦した際、参謀役として組
んだのがマサ斎藤で、相次いで逝去したことにはある種の因縁を感じてしまいます。カ
ムバックの話(リングに上がって挨拶するだけでなく、試合もする気でいたとか)も出
ていただけに、残念です。
 昭和世代のプロレスラーらしい身体をした選手で、説得力がありました。一つ下のア
ントニオ猪木が肉体的に衰えが顕著になっていった頃も、マサ斎藤は肉体をキープし続
け、特例って感じでした。
 アマレス出身で実力があった上に、海外のリングを一線級として渡り歩いたことか
ら、口も達者だったようで、国際プロレスに参戦した際、アニマル浜口を「おまえ、弱
っちいな!」挑発したとか。その浜口とは新日本プロレスのリングで共闘するのだから
不思議なもの。
 勿体なかったのは、全日本プロレスに上がり始めてからしばらくの間、試合ができな
くなったこと。海外で仲間の外人レスラーが起こしたトラブルに巻き込まれて収監され
たせいでしたけど、あれがなければ全日本のリングでジャイアント馬場やジャンボ鶴田
らとの一騎打ちが実現していただろうに。
 後年、テレビ中継の実況解説に着く機会が増えましたが、覆面レスラーをリングネー
ムではなく、中の人の名前で呼んでしまうのには、アナウンサー達も対応に困ったこと
でしょう(笑)。あ、まだあった。初来日の黒人レスラー・レロイ・ブラウンをアブド
ラザブッチャーみたいに売り出す狙いで、セコンド役のマサ斎藤がブラウンの頭をビー
ル瓶でぶん殴ると瓶は割れるがブラウンは全く平気、というパフォーマンスをする予定
だったのが、パフォーマンス用の瓶と本物のビール瓶を交換し忘れて殴った結果、瓶が
なかなか割れずに何度も殴りつけ、やっと割れたはいいが、今度はそのギザギザガラス
でブラウンは大流血、会場は引いてしまったということがあったそうな。

 ではでは。




#531/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (        )  18/07/17  17:34  ( 40)
感想>魔法医ウィングル:密室が多すぎる  夢乃
★内容
ども、夢乃です。

『魔法医ウィングル:密室が多すぎる』、拝読しました。前回の『刻印と移り香』も、
なのですけれど、何かが引っかかります。何だろうなぁ、と考えつつ読み返してみるに
どうも背景が曖昧なことが理由のようです。最初に、時代背景というか、この世界での
技術レベルや生活レベルが解りにくい。それなので、どんなトリックが成立し得るか、
その材料が曖昧なのです。これまでの流れからすると、それは考慮せずにどんな魔法が
どのように使われたか、に的を絞っているようですので、関係ないかもしれませんが。

次に、魔法痕に関してどの程度一般に認知されているのかが解らない。一般人も周知の
事実なのか、ミステリマニアであれば知っているレベルなのか、完全非公開なのか。
ウィングルがその事実を知っている(スペンサーが教えている?)ので、完全非公開は
あり得ないとして、特殊装置を必要とするから大々的には公表していないと思います。
けれど、魔法痕を意識してトリックを使っていることからすると、刑事ドラマなどには
出てくるレベルで知られている、くらいかな?と予想しますけれど。

もう一つ、前回の分離魔法もなのですが、トリックに使われる魔法とそれから得られる
効果が無理矢理と言う感じがします。今回の場合では、水分を固めて氷を作った時点で
落下するんじゃないか、氷の溶けた水を再凍結するとき少しは溶けたのとは別の水分を
使うことになるんじゃないか、など。

基本的な設定(魔法は一人一つ、魔法痕、など)は面白いので、設定の詳細を作品内に
盛り込みつつ、無理矢理に見えてしまう部分を自然に見えるように描ければ、素直に
読めるようになると思います。
・・・偉そうなこと言ってすみません。

ところで、ウィングルが密室殺人方法の推理(入口近くで待ち伏せて紐を掛け云々)を
スペンサーに語るシーンが1と2の両方にありますけれど、どちらか不要なのでは?
(あるいは、どちらかは別のことを語る筈だったとか)

あと、例によって(とか言うなっ)誤字を。

あはりよくある → やはりよくある
思い付¥きを口にした。→ 余計な¥が・・・ 
古物の商方で → 古物商の方で
言ってくれるはず」? → 最後の?はゴミ?
選んだ被害差が → 選んだ被害者が


それでは。




#532/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/17  19:38  ( 29)
拡大はなるべくゼロで   永山
★内容
 日本テレビ系で放送のドラマ「ゼロ 一獲千金ゲーム」初回三十分拡大を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
 原作は福本伸行の漫画で、既読です。今回検索するまで全然知らなかったんですが、
出演者の一人が未成年者の飲酒の場に同席していたってことで、不祥事になってたの
ね。放送も危ぶまれていたらしいですが、無事にスタートを切れたようで。
 内容の方は、そこそこ原作に忠実かな。キャラクターの変更があったけど、何らかの
効果を狙ってのものなのかどうかはまだ不明。登場人物の再現度は、主役の零が原作漫
画よりも随分年上だなというイメージ。このあとの展開が原作通りなら、中学生の標と
の釣り合いがちょっと悪いかな。一方、ケンドーコバヤシ演じる末崎さくら(男)はイ
メージ通り。コミカルなシーンは無論のこと、シリアスなやり取りもそつなくこなして
いた。原作にない末崎の弟は、板倉の代わりかな。インテリやくざからインテリへの変
更に、どういう意図があるのか分からないけど。
 ストーリー面での大きな変更は、ミツルが大怪我を負って植物状態になるエピソード
が削られたこと。そもそも登場人物から消えており、代わってチカラがいるけど、どう
見てもコメディリリーフで、初回で退場する役割ではないと推測できた。植物状態のエ
ピソードがあると零の行動に重みを分かり易く付加できると思うけど、それを取っ払っ
たのは(作り手が)あんまり深刻にしたくないのかしらん? そう考えてみると、大勢
が鉄球の下敷きになって死ぬシーンがあったのに、かなり短めで、しかも呻き声の類は
一切聞こえず、ただ身体の一部を見せるのみという演出も、できる限りマイルドなもの
にしたい意識の表れか。
 あと、気になったのは、三十分拡大による弊害。中盤、明らかにテンポが悪かった。
上に書いたエピソードを削ったから、やむを得ず、引き伸ばした感じ。というかそんな
ことになるくらいなら、最初から枠の拡大なんてしなくていいじゃないって話に。

 そう言えば、サイコロを振って一の目が三連続で出るシーンの撮影は、投げ込む方向
を三通りやってそれぞれ一の目が出るのを待ったのか、それとも作中で言及されたいか
さまサイコロを使って一発で撮ったのか、気になる。

 ではでは。




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