AWC ◇フレッシュボイス2



#347/367 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #345 ***
★タイトル (AZA     )  18/01/27  20:48  ( 27)
探偵元気で留守がいい   永山
★内容
感想レス>夢乃さん
 拙作『百の凶器』を読んでくださり、改めてありがとうございます。
 さて、『百の凶器』内の読書会。
 “反論”には、メタ的な観点も含めて、ご尤もとうなずける部分は多々ありました。
それでも、名探偵が好むような難事件の依頼が来て、一も二もなく飛び付くのはやはり
困りものだと、敢えて言いたい(笑)。
 作中では触れなかったんですけど、名探偵が偽の依頼でおびき出されるケースが想定
できます。たとえば……かつて事件解決してもらって以降、名探偵を頼りにしているA
がいて、その兄弟BとCは、Aの財産を密かに狙っているとします。そのための犯罪計
画を立てたが、実行に移すには名探偵の存在が邪魔、気になる。排除するために、Bは
名探偵に、いかにも好みそうな架空の事件を用意し、依頼する。招かれて孤島にやって
来た名探偵を、Bが歓待する形で動きを封じ込める。その間にCはAに対する犯罪計画
を実行に移す。Aは窮地に立つが、名探偵を頼ろうにも連絡が付かない……こういう構
図だと、事件の解決が危うくなるだけでなく、後々、名探偵の評判にも悪影響が出る訳
で。
 なお、このことを作中で書かなかったのは、作中の橋部と同様の事情、つまりこれを
ネタにいずれ長めの作品を書こうと考えていたからにほかなりません(笑)。

 そういえば、伊集院大介シリーズの短編に、一日の内にいくつも事件を解決する話が
あったと記憶。確か、依頼を受ける形ではなかったですけど。
 ある意味、現実味のある“名探偵の一日”で、なかなかの佳作だと感じたです。

 誤字の手直しは、オンラインでやってる内に、ご指摘以外のものに気付いてしまっ
て、結構時間を要してしまった。「ロウソク」で統一していたつもりが、一部、「蝋
燭」になっていた箇所だけは認識してたんですが。

 ではでは。




#348/367 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #347 ***
★タイトル (        )  18/01/28  17:58  ( 17)
「百の凶器 3」読書会の続き  夢乃
★内容
ども、夢乃です。

引き続き名探偵が難事件の依頼に乗り出す件について。

名探偵を偽の依頼でおびき出す、というのは固有のシチュエーションではあっても、
一般的な名探偵への依頼としては考慮する必要はないと思います。
それを抜きにしても、「名」探偵であれば、その偽の依頼にのこのこ乗ったようにして
その実それを見越して対策を立てているとか、或いはどんな罠があろうと跳ね除ける
自信を持ってその偽の難事件に当たるのではないかと。と言うより、名探偵であれば
そうあって然るべき。・・・というのは、私が名探偵を過信しすぎかもしれませんが。

話変わって、一日の内にいくつも事件を解決する伊集院大介の短編ですけれど、確か、
「伊集院大介の一日」だったような。短編集「伊集院大介の私生活」の一編だったと
記憶していますが、今、それが手元にない(実家のどっかにあるはず・・・)ので、
タイトルが違ったかもしれません。

それでは。




#349/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/01/28  21:05  ( 29)
自然な不自然   永山
★内容
 おっと、その前に、またまた今し方気付きました、夢乃さんの書き込み。レスをあり
がとうございます。
 裏を見越して臨むとか何があっても対処するというのは、結局のところ、作中で言及
した「根拠があって、数ある依頼の中からこれを選択」「早く行って、事件の発生その
ものを食い止め」の辺りに通じるところがあるかも。ようは書きようかしらん。
 あと、伊集院大介シリーズの短編は、確かその通り、「伊集院大介の一日」だった気
がするのですが、私も今手元にないので(汗)。

 TBS系で放送のドラマ「アンナチュラル」第三話を録画視聴。多少のネタバレ注意
です。
 まだ三回目を数えた程度ではありますが、今回がベスト。各キャラの個性や立ち位置
を活かした上で、真相解明及びトラブル解決につなげている。併せて、次回以降の謎に
つなげる辺り、心憎い。
 法廷物のドラマにおいて、一度採用された鑑定をひっくり返すのにどんな手を使って
くるのかと思っていたら、こういう前代未聞的なのもありなのね。安易に鑑定ミスがあ
ったとはせず、それぞれ理由や背景があってミスが起き、さらにはミスを押し通そうと
する権力、それに対抗する主人公の執った手段の捻りまで描き、最後には真実が納得の
行く形で新たに提示される。新しい話をきちんと作ろうとする姿勢が見えていいです。
一時の刑事コロンボシリーズみたいに、毎回何か違うことをやってやろうという気概も
感じられます。こうなってくると、次はどんな新しい面を見せてくれるんだろうと期待
が大きくなりますが、始まったばかりのドラマに対してあまりハードルを上げるのも何
なので、ほどほどなところでとどめるよう、自制してます(笑)。
 予告で有罪率99.9パーセントに言及していたのにもちゃんと狙いがあったよう
で、物語の色合いやテーマが同じ週に放映されたドラマ「99.9」と通底していたと
感じました。
 あと、台詞が多少ゆっくりめになったように聞こえたのが、個人的にはありがたかっ
た。本当にゆっくりになったのか、単なる慣れなのかは分かりませんが。

 ではでは。




#350/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/01/29  19:57  ( 32)
『怪奇! 夜の日食!』   永山
★内容
 ニュースの中に、「一月三十一日の夜に皆既日食が起こる」という文言がある記事を
二度ほど見掛けて、少々びっくりした。続く文章では、ちゃんと“皆既月食”となって
いたので単なるミスだと分かるんですが、最初に間違えるきっかけが何なのやら?
 「かいき」と入力した時点で、補助入力機能だか連想変換だかで「皆既日食」が真っ
先に出て、よく見ずに決定しちゃったのかな。

 TBS系で放送のドラマ「99.9刑事専門弁護士シーズン2」第三話を録画視聴。
ネタバレ注意です。
 シーズン2での初の通常枠ということで、仕切り直し的なイメージの強かった回と言
えそう。前回で父親の事件は決着、新キャラで裁判官から弁護士に転じた尾崎が初の主
任弁護、鶴瓶演じる大物弁護士が裏の顔をちらと見せる、てな具合に。
 容疑者役に宇崎竜童を迎えたことで、遊びの方により力が入っていたかも。BGMに
ダウンタウンブギウギバンドの曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」を使ったり、宇
崎の台詞に「あんた、あのこの何なのさ」があったり、香川照之がリーゼントスタイル
にしたりと、したい放題(苦笑)。まあ、悪くはなかったんですが、これに加えていつ
もの駄洒落オンパレード、さらにその聞き役がいつもの受けまくる香川でなく、木村文
乃演じる尾崎だったことで冷たい風の吹く演出が入るし、これまた恒例の新日本プロレ
スの選手の(事件とは関係のない)ちょい役出演+写真による出演と、ネタ感満載。こ
の第三話がシーズン2のベーシックに位置付けられるとしたら、今後、かなり寒い笑い
が増えそうで嫌な予感が。
 このドラマで扱う事件て、有罪率99.9パーセントからの逆転というほどのもので
はない場合が多いんですが、今回は特にその傾向が強かった。指紋のトリックは容易に
想像が付くし、目撃証人の怪しさは最初から漂ってる。その証人の信憑性を崩していく
過程はよかった。
 一方、尾崎と同期らしい裁判長が、裁判員裁判の延長を決めたことを理由に、地方に
飛ばされるくだりがありましたが、何でそうなるのかよく分からない。延長しても結果
が変わらないんだったらまだしも。それとも理不尽さを強調したかった?
 もう一点、ドラマ内のテレビの天気予報で、主要都市別の予測降水量を伝えていたの
ですが、関東ではそれがスタンダードなのでしょうか。私は、関東へ行ったときも含め
て、一度も見たことないです。

 ではでは。




#351/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/01/30  20:11  ( 74)
長い粗筋、短い感想   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「監査役野崎修平」第三回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 あおぞら銀行初の女性支店長として知られるようになった立川が、野崎を訪ねてく
る。音頭を取る東銀座支店に、木村ウメという老齢の女性が「ビルを返せ」と怒鳴り込
んできた。その木村ビルは、十年ほど前、薬局を営む木村夫妻にあおぞら銀行が百億円
を融資する形で、銀行側が持ち掛けた件。立川は背景を調べようとしたが、木村ビルに
関する資料は、管轄である東銀座支店には一切なく、経緯書などを持って行ったはずの
本店業務推進部に掛け合うと、こんな古い話を蒸し返すよりもすることがあるだろう
と、関わらない方がよいことを仄めかされた。当時の担当者と連絡を取ろうとしても掴
まえられないという。話を聞いた野崎は監査役として、まずは業務推進部を訪れ、資料
の提出を求める。部長の西條は多忙を理由に今日は出せない、次来るときも事前に連絡
をと言い、野崎を追い払おうとする。野崎は一旦退くが、生のデータが欲しいと業務推
進部の面々が揃う中、釘を刺していった。
 手掛かりのない野崎は、検査部長の渡辺を頼るが、数日後、渡辺は転籍になったこと
を伝えに来た。報復人事の疑いが濃かったが、当の渡辺は「検査部では他の社員をチェ
ックする立場でもあったが、これからは昔みたいに一社員として皆と仕事に向き合え
る」と、前向きに捉えていた。渡辺の“栄転”を祝う席で、渡辺は野崎に一人の若い社
員を紹介する。業務推進部の坂本なる男で、タニダエージェンシーの件でもよく動いて
くれたという。木村ビルの件でも、現在の価値が四十億ほどの物件を、百億であおぞら
銀行の関連会社に売却した形を取ろうとしていることを知り、西條に疑問をぶつけた
が、言いたいことを全て言うのが正義じゃないと、やんわり撥ね付けられたことがあっ
たという。内部を知る協力者の登場に、野崎は元気づく。
 その後、野崎は立川と共に木村ビルを訪ね、木村ウメと会う。亡くなった夫の仏壇の
前に連れて行き、二人に謝れと迫るウメ。謝罪しようとした立川を制し、野崎は言う。
「今何も分かっていない状況で謝っても、口だけになってしまう。徹底的に調査し、本
行が悪いと分かったとき、心から謝罪します」と。見直したような目をしたウメは、安
藤はどうしたと言い出した。木村ビル建設の話を持って来た当時の担当者だった。野崎
は安藤に会うため、あおぞらカードローンに行く。あっさり会えたが、木村ビルの件は
既に過去のことと思っており、ウメが不平不満を募らせていることやその夫が心労で死
去したことを聞かされても、「俺は上に言われてやっただけだし、もう責任を取った。
関連ローン会社に片道切符の出向、同期と比べて給与は半分。出世は望めない。これ以
上どうしろと?」と開き直った。
 監査役室に戻った野崎に、吉報が待っていた。坂本が折を見てコピーした木村ビル関
連の資料が届けられていた。これにより、最初から無理があると分かっていながら、巨
額融資ありきで進められた話であることを知った野崎は、過労で倒れて入院したウメを
見舞う。そして調査の途中報告をして頭を下げようとするも、ウメからは「謝るな。安
藤を連れて来い。それがあんたの謝罪だ」と言い渡された。野崎は休日の安藤に会いに
行き、ウメさんと会ってくれと頼む。それでも拒む安藤。野崎はまたも手ぶらで帰るし
かなかった。
 同じ頃、東銀座支店を京極頭取が急に訪ねてきた。初の女性支店長を激励するためと
の名目だったが、帰り際、「木村ビルの件からは手を引いた方がいいよ」と言われる立
川。女であることをも武器にしてのし上がる野心を抱く立川だが、現時点で頭取に言わ
れては、動きづらい。野崎に会って、木村ビルのことは取り下げるからおしまいにしま
しょうと告げる。野崎の方は、東銀座支店への頭取来店を聞き及んでおり、京極頭取が
彼女に何か言ったなと察しを付ける。話がまとまらない内に、野崎に電話が。安藤から
で、木村ウメに会うと言い出した。
 野崎は安藤を連れて、再び木村の病室を訪れる。安藤を見たウメは一瞬だけ驚き、や
っと来たかと言う。対する安藤は謝罪するのかと思いきや、いきなり「俺は悪くない」
と弁明を始めた。上の命令だった、融資に関して説明はしてあんたの旦那も納得しては
んこを押した、不良債権を生んだ責任は取らされた、景気悪化は国だって読めなかった
んだから銀行だって間違える云々と言葉を並べる。「国や政府じゃない、あんたにだま
されたんだ」と言い切るウメ。一瞬言葉に詰まる安藤だが、絞り出すように「それでも
家屋敷を取られた訳じゃあるまい。家族がいてくれるんだろう」と返す。ウメ自身は夫
に先立たれ、子供もいない。家からは追い出されそうだ。夫は借金でいつ家を取られる
かびくびくし通しの晩年だった。
 泣きそうになる安藤に、ウメが「泣くな!」と声を張る。病床に伏したウメの夫はウ
メに言い遺していた。「安藤を恨むな。恨むなら才覚のなかった自分を恨め」と。
 病室をあとにした安藤は、野崎に「俺はこれからどうしたら」と尋ねる。野崎は、ウ
メが夫の最期の言葉を伝えて安藤を苦しみから解放してやりたかったんだと説き、「あ
なたにできるのは逃げないで現実を直視することと、真実を伝えることです」と続け
た。――粗筋は以上のようなところで。
 特に力の入った回で、主要登場人物の目的がだいぶ明らかになってきたかな。粗筋で
は省略しましたが、武田専務も京極頭取の動向には注意を払っており、同時に野崎や立
川にも警戒を怠らない、したたか者のイメージがどんどん膨れ上がっています。ただ、
改革派を自称して専務になったのだから、具体的に改革らしいことをするエピソードが
欲しいな、武田には。このままでは油テカテカのエネルギッシュな男が野望を燃やして
るだけって印象ですので、頭の切れのよさの一端でも示しておきたいところでしょう。
 京極の方は、いつまで経っても判然としない。出番は少ないのに目立つ、靄のただ中
にいて顔だけを強い光で照らしてる、みたいな存在。次回、野崎と正面から言葉をぶつ
け合うシーンが予告にあり、今度こそ本性を見せることに期待しますが、さて。
 同じく粗筋から省いた、立川の評判。女性行員の間では陰口が多く囁かれ、決してよ
くない。いや、はっきりと悪い。こんな調子では、たとえ銀行のトップに立てても、同
性からの支持を得られない、しんどい立場になるのでは。

 ではでは。




#352/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/01  19:35  ( 26)
らいんいらん?いる?   永山
★内容
 数日前にネットで見掛けたニュースに、若者のLINE離れが始まった、みたいなの
がありました。年齢層別の人口比からいって単純に減っているとは言いにくい面もある
ようですが、若者はツイッターの方が使い勝手がいいとの分析がなされていたと記憶し
てます。この分析が当たっているとしたら、現時点で作中にLINEを登場させた物語
は、意外と早く、古めかしくなってしまうのかも。

 アニメでLINEの画面を大写しにする演出?に対して、何とはなしに疑問と反感を
持っていました。というか、持っています。
 メッセージのやり取りだけなら、画面を大写しにして視聴者に文章を読むことを強い
らなくても、スマホをいじってる描写に声を被せればいい。LINEを手紙に置き換え
てみれば、手紙を読む場面で文面を大写しにしておきながら声がないというような演出
は、よほど感動的なシーン以外、見た覚えがありません。第一、読む声がないと、画面
から一時も目を離せなくなってしまう。だから声は必須(笑)。
 加えて、アニメの場合だと、LINEをやっている当事者間の距離にも違和感を覚得
ることが多い気が。同じ学校に通うくらいだからお互い近い距離にいるのに、日常的な
写真を送り合って楽しいのかしらと。いや楽しいと言うのであれば、それが視聴者に伝
わるエピソードをこしらえるべきではないかいな。
 そんな折、アニメ「ゆるキャン△」を観ていて、この作品での使い方はLINE画面
大写し演出のあり得べき姿だなと思ったです。登場人物二組が離れた土地に今いること
を実感させるだけでなく、特徴的な写真を送り合うことでそれぞれが登場人物の個性を
よく表している。もちろん、LINEのメッセージは台詞としても流れてくる。ここ大
事です(苦笑)。
 全部が全部、こういう演出にして欲しいとは言わないまでも、声優の節約みたいな、
LINE画面大写しの連発はやめてくれよんと思う次第。

 ではでは。




#353/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/02  20:28  ( 23)
ダークホースの巻き返し   永山
★内容
 日本テレビ系で放送のドラマ「リピート」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 今回は停滞気味。話そのものは動的に進んだと思うし、リピーターがまた一人命を落
としたし、謎は深まる感があったのですが、大方の視聴者にとってほぼ予想通りの展開
に終始したであろうストーリーは、黄金パターンや予定調和どころではなく、退屈の手
前という気がしたです。特に、ストーカー女絡みのエピソードはどれも出来が悪い。そ
ればかりか、リピーターが続けざまに死んだのは、リピーターであるがために命を狙わ
れているんじゃないかという推測を軸に物語を展開しようとしているのに、ストーカー
女の存在のせいで、今回のラストでヒロインが突き落とされたのはそっちの犯行だろう
というのが見えてしまうのはよくない。これで違っていたら、ある意味感心しますけ
ど。

 今期アニメで、切ろうかどうしようかボーダーライン上に来ていた一つ「ヴァイオレ
ット・エヴァーガーデン」が、第四話にして俄然よくなった気がしたです。結構べたな
流れでしたけど、面白いエピソードに仕立てており、各人のキャラクターも分かり易く
出ていた。
 それまでは、柄はきれいで、設定にも魅力的な部分はあるものの、毎回、「いくら“
武器”として育てられた人間でもここまで人の気持ちを解せないのでは使い物にならな
いだろう」とか「いわれがあるとは言え、代筆業の女性を人形と呼称するのをよしとす
るような社会なら他にも差別的なことどもがあるだろうに描かれていない」といった風
に感じ、どこか無理を通すか不自然さが現れるかして乗れなかったのですが、今回で切
りにくくなりました。

 ではでは。




#354/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/03  20:33  ( 33)
ゴミ出し、否、誤見出し   永山
★内容                                         18/02/03 20:34 修正 第2版
 化学品専門商社の営業所から、青酸ソーダ1キログラム分が紛失した件で、昨日、と
あるポータルサイトにおける続報の見出しが、“猛毒1キロ…紛失しておらず陳謝”と
なっていた。
「あら、紛失は勘違いで、ちゃんとあったんだ。誤って発表したのはよくないけど、紛
失してなくてよかった」と安心しつつ、リンク先の記事を読むと、“紛失しておらず”
に該当する記述がどこにもない。間違いなく紛失し、それについて企業が会見で陳謝し
た旨が書かれていた。真逆の見出しを付けるとはえらいミスだなあと思いながら、一応
調べてみた。ポータルサイトは情報発信元からニュースを提供してもらっているだけだ
そうだから、記事内容に関する責任は発信元にある、というスタンスが一般的らしい。
でも、上の件は見出しに関することで、通常、見出しはポータルサイトの方で作るとの
こと。
 で、今日になって同じ記事にリンクする見出しが、“猛毒1キロの紛失が発覚し陳謝
”に変わっていた。

 TBS系で放送のドラマ「アンナチュラル」第四話を録画視聴。しっかりネタバレ注
意です。
 今回は、一貫して“他殺でない死体”を扱っていました。本作のようなタイプのドラ
マなら、多分、基本的な形は二つあって、一つは殺人及び明らかな不審死を扱っての捜
査協力、もう一つがそれ以外の病死や事故死などにおける原因特定。本ドラマではまだ
後者のタイプがなかったので、そろそろというタイミングでの披露となった感じ。満を
持して、と言えるほどの力は入っていなかった印象でしたが、充分に佳作と呼べる出来
映え。珍しい症例と、流行りのカラフルなご当地マンホールをうまく活用したストー
リーで、感動物に仕上げようという意識がやや強かった気がするものの、今までの三話
とのバランスを考慮すれば、ここで人情話も悪くない。反面、感動物にしようとした結
果、折角の事故死か、病死か、過労死かという三すくみの状況を作りながら、さほど活
かせずに終わったようにも思います。
 一方、前回ちらっと出た中堂に対する疑惑が、ちょっとずつ触れられていき、最後に
状
況が見えてくる流れは、定番ながら手際よく進められた。若干、今回メインの案件を侵
食しているきらいがあったし、ヒロインの影が比較的薄かったけれども、それだけ中堂
に関する謎の吸引力が強いってことで。

 ではでは。




#355/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/05  20:59  ( 28)
スリーナインからフォーナインへ   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「99.9刑事専門弁護士シーズン2」第四話を録画視聴。
ネタバレ注意です。
 冒頭、明石の夢落ちネタで“ドラマ「99.99」”という自己パロディ、そこから
新日本プロレスの選手二人が出てる架空の料理番組につなげる。その料理番組が事件の
アリバイに関係してくるとは、笑いに紛らせた上手い(小ずるい)つなぎ方。
 殺人事件としては被疑者死亡で事実上決着している扱いのため、民事事件に打って出
るという展開は、これまでの映像作品でも何度となく描かれてきたので、目新しくはな
いけれども、本作では準主役の佐田弁護士が本来は民事専門だったという設定だから、
ここで大活躍するのかと思ったのですが……登場場面こそ多かったものの、活躍と呼ぶ
にはちょっと残念な、いつもと同じ程度のコメディ担当に終始した感があり、勿体な
い。法廷シーンでの終盤で、主人公が尋問を譲るくだりがあったから、おっ、と思った
んですが、それすらも笑いにつながってた。
 笑いと言えば、主人公が公判中に法廷で「真犯人はあなただ!」と指差しポーズをし
ましたが、示された葉人物は犯人ではないという、ある意味斬新な展開。裁判に勝つた
めに、分かった上でわざと嘘の指摘をするという予定通りの作戦だった訳ですが、ああ
いうのは法廷侮辱罪的なものに引っ掛からないのかしらん。
 トリックというかアイディアの方は、一番杜撰だったと言えそう。被害者の服装の違
いがポイントになるのはいいとして、防犯カメラの映像を見ずに嘘の証人を立てたのが
ミスと主人公が言ってましたが、それと同等以上に、服装の違った理由を知る当事者自
身が嘘の証人を必要としていて、どんな証言をすべきか命令できる立場なのに、何ら指
示を出していないらしいのは酷く抜けてると思いました。確かに、被害者の服に犯人が
自身の血を着けてしまったら持ち去るしかないでしょうけど、それをごまかすための作
り話なんていくらでもできるはずなのに。
 また、佐田のライバルっぽく登場した森本弁護士でしたが、嘘の証人を立てる指示を
したというやり口のおかげで、小物に映った。これをライバルとして今後しばらく引っ
張るつもりなら、佐田の方も小さく見えるだけで、物語としてメリットがないような。

 ではでは。




#356/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/06  20:37  ( 99)
観ながら書いてみた  永山
★内容
 WOWOWのドラマ「監査役野崎修平」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 京極頭取から食事に誘われ、応じた野崎はその席で、頭取が東銀座支店を訪問したこ
とや、木村ビルの件をぶつけてみるが、のらりくらりとはぐらかされる。
 東銀座支店の女支店長・立川は先日、頭取に「木村ビルの件には関わるな」と言わ
れ、追及をやめるつもりになっていたが、武田と食事を共にした際、逆張りでここまで
出世してきたんじゃないのか云々と焚きつけられ、気持ちを変える。あおぞら銀行では
全支店で貸付縮小と回収増を目標に掲げていたが、立川は貸付拡大の号令を出す。
 渡辺に代わって検査部の部長に就いたのは、関西の堺という男。野崎は堺を訪ね、業
務主任部に検査に入ってもらえないかと依頼する。二つ返事で引き受けた堺だが、野崎
から見ると癖の強い人物で、額面通りに受け取っていいものか一抹の不安が。すると案
の定、数日後に、野崎が上と衝突していることを耳にした堺は、調査を断って来た。手
詰まりになった野崎に対し、若手行員の坂本が任せてくださいと請け負う。彼は夜中に
本店に入り、西條のパソコンからデータをコピーしようとした。が、その現場を西條に
押さえられ、懲罰委員会にかけられることに。坂本をやめさせたくない野崎は、西條に
掛け合い、どうにかしようとするが、相手は野崎に「あなたが坂本に命令してやらせた
と証言すれば、坂本の解雇だけは勘弁してやる」と言ってきた。そんな証言をすれば、
野崎の監査役辞任は免れない。監査役を今放り出す訳に行かない野崎は、他の道を模索
する。自宅謹慎中の坂本と会った野崎は、西條のパソコンを見た限りではG1計画なる
ものについて調べていたようだと聞く。
 さらに、情報屋に転じた沖田から呼び出された野崎は、一度は縁を切ったはずの総会
屋の藤堂が再びあおぞら銀行と手を組んだとの話を聞かされるが、誰と組んだかまでは
明かされなかった。野崎は武田に会い、総会屋のことに心当たりはないかと聞くが、知
らんと一蹴される。また、野崎は、西條の上司である武田に、坂本の件で西條を抑えて
くれないかと頼む。武田は、ある条件を出す。それは――。
 木村ビルを担当していた安藤は、帰宅直前のタイミングで、見知らぬ男から声を掛け
られる。相手は安藤を知っており、安藤もじきに思い出した。数年前、大森支店長から
谷田興産の社長として紹介された谷田弘道だった。谷田は安藤に手土産を押し付ける
と、木村ビルについて余計なことは喋るなと警告を残す。安藤は家に帰るや、妻や子の
話も無視して、部屋に駆け込み、昔持ち帰った資料を漁ると、かつて大森から直々に紹
介されたことを示す谷田の名刺が出て来た。翌日、安藤は大森宅を訪問し、最初は歓迎
されるが、谷田興産や木村ビルことを話題にすると、「覚えてない」「知らない方がい
いこともある」と強い調子でシャットアウトされてしまう。
 武田の部下である西條は、京極の弱点を掴もうと調べる内に、かつて東銀座支店絡み
で動いたらしいG1計画という謎の言葉を見付ける。G1計画は頭取ら上層部数名のみ
が知る極秘プロジェクトではないかと当たりを付け、調べ始めた。
 安藤はあおぞら銀行本店を訪れ、野崎に会おうとする。が、受付でその旨を告げてい
るとき、専務の武田が現れ、「野崎は俺の指示で動いている。野崎への話は俺が聞く」
と言って、専務室に呼び込む。そしてあおぞら銀行復帰を餌に、持っている情報全てを
俺に渡せと持ち掛けた。
 ――このような経緯で、安藤の情報を得たい武田だが、実際に復帰の席を用意するつ
もりはない。そこで野崎に、安藤をあおぞら銀行に戻すことなく、全情報を差し出させ
たら、坂本の件は考えてやると条件を出した。野崎はすぐさま安藤をあおぞらローンに
訪ねる。安藤は見張られていることに怯えており、全てを野崎に話す気になれないでい
た。野崎は、「ウメさんに恥ずかしくないのか」との言葉を投げ掛けた。
 武田は、安藤が何を知っているのかについて、総会屋の藤堂から聞き出そうとする。
長い付き合いのあんた相手でも答えられないと言われたが、あおぞら銀行関連の部分だ
けでいいと粘り、藤堂から「バブル期に銀座一丁目界隈の地上げに関与し、その根っこ
は大物銀行家だった」との話を引き出した。これこそがG1計画だと察した武田は、藤
堂の命で谷田が安藤を脅していることに触れ、安藤の身柄は俺が預かると申し出た。
 安藤は木村ウメを病室に訪ね、銀行に復帰できそうだと知らせる。ウメはあんたの自
由にすればいいと言いつつも、銀行はあれから何か変わったのかと批判的な口調で問
う。答えられなかった安藤は、改めて野崎に会いに行き、手元にある木村ビル関連の資
料を全て渡すと同時に、G1計画の由来(銀座一丁目の略)も野崎に伝える。それから
武田専務に断りを入れに行った安藤は、武田から「おまえの家族はもう安全だ」と伝え
られ、感謝する。安藤が部屋を出て行くと、武田は「爆弾は野崎が握ったか」と悔しげ
に呟くのだった。
 坂本の懲罰委員会直前に、野崎は頭取に会う。京極は野崎を労い、懲罰委員会の動議
を止めさせようかと持ち掛けるが、野崎は監査役たる自分の主義に反するとして断る。
逆に野崎は、頭取が東銀座支店でかつて何をしようとしていたのかと質問をぶつける
が、京極は何ら認めず、不愉快だと野崎を追い出す。
 懲罰委員会が開かれ、坂本不在の場で、やり玉に挙げられる野崎だが、西條の追及に
も堂々と渡り合う。西條は、坂本を同席させての尋問を提案するが、野崎は坂本を守ろ
うと反対する。京極に責任を取れるのかと問われ、辞めることで責任を取ろうとした野
崎だったが、返事をする前に、坂本が会議室に飛び込んできた。野崎をかばう坂本だ
が、これすらも罰を軽くするための三文芝居だと決め付ける西條。西條は坂本の懲戒解
雇と野崎の監査役引責辞任を採決するよう提案する。坂本は不良債権飛ばしが行われて
いるのは事実だ、そのことをマスコミにばらしてもいいのかと捨て身の発言に出る。野
崎が坂本を止めたところで、武田が動く。野崎も坂本も不問でいいじゃないか、西條に
も監査役からの資料開示の求めを無視してきた落ち度があると演説をぶつ。結局、決を
採ることになり、頭取を除く二十二名が半々に分かれる。頭取の判断に任された。京極
は、監査役が任期中に辞められては世間体も悪いと理由を付け、野崎を給料一月分の三
パーセントを“自主返納”に処すことで決着。野崎は礼を述べるものの、不良債権飛ば
しとG1計画の全貌を突き止めることを宣言。京極はしっかりやりなさいと言葉を残し
出て行った。
 専務室に入った西條は、武田に、野崎を助けるような真似をした理由を問う。武田は
野崎ほどのコマを今潰すよりも、頭取と心中させるように持って行くのがいいだろうと
答えた。その後、武田は木村ビルに関する資料を段ボール箱一つに詰め込んで、直接監
査室に持って来ると、G1計画を洗い出し、頭取を追い落とせと命令口調で野崎に言
う。野崎は言われなくても調査はするが、その結果、誰の身体に影響が及ぶかは分から
ないと返した。武田専務が帰った直後、野崎の携帯電話が鳴る。電話の向こうの立川
は、「木村ビルが燃えている」と伝えてきた。
 ――長い粗筋はこんな感じ。ドラマ本編を見直しながら書いたので、自ずと長文にな
っております。

 前回に負けず劣らず力は入っているものの、熱量が若干劣っている気がして、わずか
ながらペースダウン。その代わり、状況がある程度整理されたのはよかった。G1計画
がウィークポイントらしき京極頭取を、武田専務が追い落としを測るも、武田の派閥も
不良債権飛ばしの弱点を抱える。そして窮地に追い込まれながらも、武田の思惑もあっ
て救われ、その上で両方に宣戦布告したのが野崎修平監査役。ただ、依然として、京極
の真意が見えて来ない。ここまで引っ張る価値が果たしてありやなしや? 全八回との
ことなので、半分まで来た。そろそろ、京極の狙いの一端だけでも明らかにしてもらい
たいもんです。
 あと、今回影が薄かったのが、女性支店長の立川。前回、武田から離れて野崎に接近
し、上を目指すみたいな流れだったのに、終盤で勢いが少し落ちたかなと思っていた
ら、今回は武田との共闘路線に戻ったらしく、アドバイスまで受けていた。キーマンの
一人には違いないんでしょうけど、このままでは目立つ脇役レベル。第四勢力的な存在
感を出して欲しいような。

 ではでは。




#357/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/07  20:53  ( 42)
えどのかたきをながさきで   永山
★内容
 テレビ東京系で去年九月に放送のドラマ「テミスの剣」を、鹿児島のテレビ朝日系で
遅ればせながらオンエアされたので、録画視聴。ネタバレ注意です。
 原作は同名小説で、傑作と名高いようなのですが、未読です。どんでん返しで知られ
る作品でもあり、ドラマの惹句もそうなっていました。てことで、気を付けてみていま
したが、なるほどこれは分からんですわ。正確には、ドラマでは、配役から見破れまし
たけど、それは推理じゃなくて当て推量。配役のイメージ抜きで看破できる造りになっ
ていたかというと、ちょっと疑問です。小説ではちゃんと当てられる書き方をしてるの
かどうか、気になる。
 そこをクリアしたとしても、登場人物の配置がかなり都合のよいものになっている印
象を受けた。たまたまこういう配置だったから、真犯人は計画が可能になったと言え
る。トリックのための配置という感が拭えず、この配置だからこそ起きた犯罪、と思わ
せるまでにはなってなかったような。
 他にも細々とした引っ掛かりが多数。真っ先に挙がるのは、迫水が死刑を免れ、無期
懲役になることでしょう。ここで迫水が死刑に処されてたら、そのあとの展開はないの
だから仕方ないんでしょうけど、他では相当に神経を行き届かせているのに、ここはご
都合主義がもろに出ていて、工夫が見られないのは不可解。
 さらには……第一発見者になったラブホテル従業員は、犯行時間帯にホテルを出て行
く車両について、警察に話さなかったのか。警察は目撃者を見付けるために、その辺り
のことも徹底的に聞き込みすると思うのですが。
 認知症の人に耕運機を長時間運転させることができるのか(仮に自動運転的な機構が
備わっていたとしても、土の下に大きめの石や木の根っこがあると、その都度調節が必
要なのでは)。また、その間、犯人は犯行現場までを往復しているが、目撃されない工
夫は何かしたのか。防犯カメラは?
 さいたま地検の検事正に新しく就任する人物を、新聞がわざわざ写真入りで報道する
ものなのか。
 真犯人は、殺人に駆り立てる狙いで、全く関連のない三人に手紙を送り付けました
が、偶然にも内二人には殺したくても殺せない状況が成立し、残る一人が実行に動きま
した。万が一、三人が同時にターゲットを殺そうとした場合、どうなったんだろ。
 とまあ、粗探し自体は簡単ですが、よく考えられた作品だからこそ小さなことにも文
句を付けたくなるっていうやつです。妙な凶器を使った理由がちゃんと示されていたの
なんて、トリックのためのトリックになっておらず、上手いと思いました。ただ、いく
ら長年使っていようとも、あれが自然にあそこまで鋭くなることはないだろう、と父が
言っておりましたが(笑)。
 演出の面では、二十年以上の時間が流れる作品なのに、役者に老けた感じがほとんど
なかったのは、かなり違和感があった。多数の登場人物、キャラ付けされた者も何名か
いたのに、使い切らずに終わったように見受けられる。女刑事なんて、てっきり主人公
の味方をすると思っていたら、真逆で、組織を守るがちがちの警察人間で、しかも武闘
派っぽい。途中でフェードアウトさせるのは勿体なかった。あと、ラストの墓参り場面
はどう解釈しようかな。認知症の人はそのふりをしているのか、認知症だけれども犯行
時はちゃんと分かっていたのか。

 ではでは。




#358/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/08  20:17  ( 41)
1に成長、2に清張   永山
★内容
 スカパー!開放を利して、チャンネル銀河で放送の松本清張ドラマ「黒の奔流」を録
画視聴。二〇〇九年にBSジャパンなどで放送されたとのこと。ややネタバレ注意で
す。
 原作の「種族同盟」は映画やドラマ化されること四度を数える定番作品で、最初の映
像化である映画で、被疑者の男を女に置き換えて撮られたことにより、名作としての誉
れが高まった感じ。そのせいか、以来ずっと映像化は女性バージョンで撮られ続けてい
る。
 で、この二〇〇九年版、既に視聴経験ありだった(汗)。それでも忘れている箇所が
結構あって、その分楽しめました。
 このテイストは松本清張らしいけれども、ラストがあんまりいただけない。この人
物、これまで計算高く生きてきたのに、何で突然そうなるのって感じ。それを言い出し
たら、途中で弁護士に結婚を要求するのも似合わないんだけど。付かず離れず、搾り取
るのがキャラクターに合っている。

 同じく、チャンネル銀河で放送の松本清張ドラマ「強き蟻」を録画視聴。二〇一四年
にテレビ東京系で放送されたらしいです。ネタバレ注意。
 こっちは正真正銘の初見。製作サイドにそのつもりがあったのかどうか分かりません
が、全体的にブラックコメディの空気が漂う。それって、オチにはふさわしいと思う反
面、ほぼ全編を通して緊迫感がほとんどない、緩んだ物語になってしまった印象です。
 主役を演じた米倉涼子が、もうちょっと情念を表すか、儚い艶っぽさを出すかしてく
れればいいのかもしれないのだけど、そういう演技ではなかった。老人役の橋爪功は、
本当に耄碌しかけたようなよぼよぼ感を出していながら、時折、急に元気になるので、
かえっておかしかった。弁護士役の高嶋弟は、久々に普通っぽい役かと思ったけど、や
っぱり変なキャラ付けしてた。下着で笑かしに来てるとしか思えん。不倫相手役の一
人、要潤は一見馬鹿っぽいが実は切れ者タイプを期待したけど、最後までちょっと足り
ないまま終わってしまった。
 ストーリーでは、遺言書の内容を担保に銀行から大金を借りるなんてことが、現実に
できるのかと気になった。弁護士の口添えがあっての特例(脱法行為?)だとしても、
遺言書が本当に最新の物なのか、銀行側は確かめようがない訳だし。他にも、遺留分や
生前贈与に全く触れないのも、ちょっと奇異な感じを受けたです。七億円の物件を買っ
たらシロアリにやられていたにもかかわらず、受け入れ、一億円を掛けて直すというく
だりも、よく分からない。そんな大きな瑕疵があると知らずに購入したなら、売主側に
責任は生じないのかしらん。
 橋爪功演じる老人、発光物質の研究で特許を取ってそうなんだけど、そういう話も全
く出て来なかったなあ。会社に権利を押さえられてるのなら、そうだと触れてくれても
いいのに。

 とまあ、文句を付けつつも、今回の二作は松本清張らしさを多少なりとも感じられた
こともあり、まずまずでした。

 ではでは。




#359/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/09  20:11  ( 25)
蕎麦鵜丼   永山
★内容
 BS11等で放送のアニメ「ゆるキャン△」を観ていたら、キャンプ地として四尾連
湖が出て来た。おお、こんなにきれいなところだとは知りませんでした。痺れネタを入
れるのはお約束なのかしらん。

 日本テレビ系で放送のドラマ「リピート」第五回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 前回からの停滞した空気が続く。話は進んでいるんだけど、同じことを繰り返し見せ
られている感じがして、まさしくリピート。特に、主人公の篠崎鮎美と毛利が二人で夜
道を歩くシーン、今回だけで何度出てきたことか。会話の中身も、沈黙が思いとか気ま
ずいとか繰り返し出て来るし、謎の解明という点では関係ないことばかりだったし。
 今回二つあったポイントの内の一つは、リピートは何度もできるという事実に、リ
ピーターの一部が気付いたくだりでしょう。厳密には、気付いたんではなく、前々から
そう考えていたリピーター二人が互いの思惑を明かしたというニュアンスになるかな。
ここを強調しすぎるとアレなんで、制作側も気を遣ったんじゃないかしらん。なお、も
う一つのポイントは、ラスト、町田由子がリピートの事実に気付いたところ。
 展開で気になったのは由子の接近を、鮎美があまりに易々と受け入れているなと。そ
ういうことにしておかないと、後の展開がスムーズに行かなくなるからという事情は分
かりますけど、もういう流れにするのであれば、もうちょっと理由付けを用意しておか
ないと、厳しい。
 あとは、坪井のくずっぷりがたっぷり描かれて、気分が悪くなるレベル。逆恨みにも
程がある。で、この坪井が悪事を働くために使っていた倉庫らしき建物が出て来ました
が、主人公達がどうやって場所を特定できたのかがよく分からず。直前に、主人公らが
坪井の知り合いに連絡を取るくだりがありましたが、その知り合いが場所を知っている
確証はないし、むしろ知っているのなら共犯じゃないかとさえ思えるのに。

 ではでは。




#360/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/10  20:36  ( 28)
自然なネタ作り   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「アンナチュラル」第五話を録画視聴。ネタバレ注意です。
 今回は、中堂の自宅マンションを三澄らが訪れる流れがベースにあって、これだけを
取り出したらネタ回に終わりそうなんですが、そこに至る理由(研究所の外で死因を調
べねばならない)を、もう一つの大ネタ・遺体を無許可で解剖しちゃった!を掴みにし
て、巧みに組み立てている。
 終盤、被害者の恋人が中堂から結果を聞いた後、衆人環視のもとで犯人を刺す(誰も
止められないし、説得も効かない)という流れになりました。ネット上の感想をちらと
見たところ、「衝撃的な展開」と受け止める視聴者が意外と多いようで。このパターン
て、そんなに珍しいのかしらん。海外の捜査物では結構あるような気がする。日本のド
ラマでは少ない? 確かに、二時間サスペンスだと、説得されて復讐をやめるのが多い
印象があるなあ。
 知らないことやあまり知られていないことがたくさん出てきた回でもありました。推
理物では割と古くから使われているトリックを、推理だけでなく、最新の科学に基づく
物証により突き崩した、という一連の流れは、今回のミステリ面での白眉。
 物語の面では、中堂の立ち位置が明確になってきたことかな。恋人を殺した犯人を見
付けて復讐するためにUDIに勤めている。対して、三澄は中堂の本心を知る前まで
は、共感を覚えたり同情したりするシーンが散見されるも、ラストで本心を知ることに
より、一変。中堂にUDIをやめるよう言う。それを拒まれると、中堂の恋人を殺した
犯人をさっさと見付けて、片付けようと宣言する。中堂をUDIから追い出すためとも
取れるし、呪縛から解放してやるとの決意の表れとも受け取れる。対立を明確にしつ
つ、やるべき行動は一緒という見事な構成。さらに言えば、作品の縦糸に当たるであろ
う中堂絡みの事件を、秘密めかして終盤までずるずる引っ張らずに、シーズン半ばの段
階で位置づけをはっきりさせたのは、とてもいい。
 といっても、次回予告を見る限りでは、いきなり中堂の事件の捜査に集中するんじゃ
なく、別枠の事件も起きるみたいですが。ああ、これも海外ドラマによくある展開か
も。

 ではでは。




#361/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/11  21:40  ( 27)
本の感想>『憑き物』   永山
★内容
・『憑き物』(鳥飼否宇 講談社ノベルス)13/3451
 イヅナサマ――イヅナを使い、ご託宣を受けて伝える霊能力者が信じられている村落
で、殺人事件が起きた。書き置きから推すと、イヅナサマが長男を殺し、失踪したらし
いのだが(「幽き声」)。梅木淵という名の小さいが水量豊かな滝壺を訪れた女性カメ
ラマンが、奇異を目撃する。のっぺらぼうの赤子を抱いた女性が水面に立っていたの
だ。しかも呻き声や「よこせ」という声まで聞こえる。急いでシャッターを切って逃げ
出したが、あとで調べると肝心の写真は映っておらず……(「呻き淵」)。
 観察者を自称する、動物オタクの変人・鳶山が憑き物を祓うシリーズ短編集第二弾。

 第一短編集は(この時点で)未読です。
 最初の一編を読んでいると、この作者ってこんなにうまくなかったっけ?と感じまし
た。ホラーとしての描写が、何となく上滑りしているというか、全然怖くないし、書き
割り的なものを感じたので。
 二編目から盛り返し、三編目以降で板に付いた感が出て来たようなので、安心して読
み進めることができたです。
 内容の方は、読み進めるに従って、パターンが読めてくるので、驚きは多少減じられ
るきらいがあったかな。もちろん、そうならないように努めているのは分かるし、巻末
を飾る書き下ろし作品には、趣向がたっぷり詰め込んであったのは高く評価したいで
す。
 トリックの面では、どれもこれも根っこは同じなんですが、バラエティに富んでいて
興味深い。ただ、「冥き森」のメイン?トリックは、いくら小技を付加したとは言え、
無理があるような。
 この短編集の本領は、謎が解けたあとのホラーテイストにあると言えましょう。ホ
ラー風に彩るだけでなく、いや〜な感じの後味をプラスして締め括ってくれる手際は、
なかなかの見物でした。

 ではでは。




#362/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/12  20:42  ( 22)
難しくない物を難しく見せる   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「99.9刑事専門弁護士シーズン2」第五話を録画視聴。
ネタバレ注意です。
 いよいよ99.9パーセントの壁に挑むって雰囲気じゃなくなってきた。普通の事件
を扱っている感じ。その分、難度を上げるために、裁判官と警察のなぁなぁな関係やお
決まりのメンツなんかを持ち出してきたのかな。確かにやることはえげつないし、なり
ふり構わずあところがあるから、白いものを黒という判決を下す可能性すら予感させる
ものの、さすがにそこまでは(まだ)なってない。結果、主人公側が強くて、負けそう
に全く見えない。弁護士物・法廷物では、常勝の主人公なんて珍しくないですけど、検
察側だけでなく裁判官側にまでアドバンテージを与えておいて、なお、主人公側の勝ち
が揺るぎないものに見えてしまうのは、ちょっと問題あるような。
 次回は、舞子の弟が容疑者となる事案のようですが、果たして一週休んで&枠拡大を
するほどの出来映えになっているのかしらん。だいたい、舞子が主人公らの事務所の所
属になる時点で、弁護士の経歴や身元などはきれいに調べられるのではないのかしら
ん。だとしたら、舞子(元裁判官の女性で現弁護士”の弟が事件絡みで拘束されている
ことぐらい、事務所の面々は知っていて当然な気がするのですが、誰も知らない雰囲気
のまま描かれているのには、違和感を覚えます。
 今回、台詞のセレクトはかなりよかったと思います。駄洒落など、お約束の部類はと
もかくとして、訴因変更を安易に持ち出した検察や簡単に認めた裁判官らに、「もう一
度やります? 訴因変更」という風なことを言ってのけるシーンは、それまでため込ん
できたものを一気に開放し、溜飲を下げるのに充分だったかと。

 ではでは。




#363/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (j_m     )  18/02/13  12:33  ( 11)
永山さん、お久しぶりです。
★内容
2年ぶりになりますでしょうか。お久しぶりです。橘音夢ことまあぷるです。
ツイッターで、鵜林さんの新作の話がありましたので、お知らせいたします。
『ネクスト・ギグ(仮)』(刊行月未定/ミステリ・フロンティア)、でついに長編デ
ビューをはたされます。つい最近、鵜林さんはツイッターも始められたので、この機会
に永山さんもツイッターを始められてはいかがでしょうか。
詳しい刊行日等はわかりませんが、今年中とのことで、すでに第2作の執筆も始められ
ているとのこと、嬉しい限りです。
私も昨年はホラー短編が短編集に収録され、ついに商業デビューしました。(これきり
だとは思いますが)
竹書房刊「厭結び〜オチが最凶の怖い話」です。こちらは機会がありましたら^^
取り急ぎご報告まで。失礼いたします。




#364/367 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #363 ***
★タイトル (AZA     )  18/02/13  17:07  ( 28)
『読むな』と言われても   永山
★内容
 おー、お久しぶりです、まあぷるさん。情報を知らせてくださり、ありがとうござい
ます。お手数をお掛けします。
 そして商業デビューとのこと、おめでとうございます。
 『厭結び』、なるべく早く入手して、読んでみます。ホラー作品には簡単な読了報告
になってしまうかもしれませんが、とにかく読みます。
 ここまで本文を書いてから調べてみたら、まあぷるさん名義の作品タイトルに苦笑し
てしまったではないですか(^^;。あ、まあぷるさんのマイページだけでもずっとチェッ
クしていれば作品収録に気付けていたものを、何だか申し訳ないです。
 昨年十二月下旬頃の刊行なんですね。今鹿児島にいまして、関西にいるときに比べれ
ば流通事情が悪いはずだから、書店になければネット注文の方が早いかしらん。電子書
籍も出ているとありましたけど、紙書籍を手元に置いておきたい質でして。
 それから、鵜林さんもついに、ですか! 東京創元社のメールマガジンが届く度にチ
ェックし、なかったら出版社のホームページに行って作者名で検索をしては空振り、こ
れの繰り返しでしたが、ツイッターで先行発信とは、やられました(苦笑)。ここは読
まれていないと知りつつ、おめでとうございます。
 刊行日未定というのが些か気になります(^^;が、早く手に取って読みたいものです。
というか、タイトルが以前予告されていた『スレイプニルは漆黒を駆ける』と異なって
いるのは、改題されたのか、別作品なのかも気になるところ。
 と、ツイッターを検索して確認すると、別作品なんですね。これはもう、一作目を読
んで熱烈絶賛の声を出版社に届けて、二作目も早々に出してもらわねば(笑)。
 私自身がツイッターを始めるかどうかは、まだ踏ん切りが付きませんが、アカウント
登録せずにそのまま読むことはできるみたいなので、とりあえずは時折拝見して影なが
ら応援するとします。

 椎茸の原木運びで、腰は痛いわ、指は握力が抜けてわなわなするわで、パソコンを触
るのにも一苦労の状態でしたが、書き込みを読んでちょっと回復した気がします。

 ではでは。




#365/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/14  21:15  ( 88)
時間がないと文章が長くなる   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「監査役野崎修平」第五回を録画視聴。ネタバレ注意です。以
下、ストーリーをほぼなぞってる粗筋メモ(笑)。
 火を出した木村ビルへと駆け付ける野崎。すでに野次馬でいっぱいで、木村ウメの安
否が掴めない。必死になって探していると、呆然とビルを見上げるウメを見付けた。ど
うやら怪我は負ってないようだが、ショックを受けているのはありありと見て取れた。
同じように飛んできた安藤にウメを任せ、立川支店長と話そうとしたとき、野崎の携帯
電話が鳴る。相手は谷田で、「おまえのせいだ。おまえが余計なことに首を突っ込むか
らだ。やめないと人が死ぬぞ」と脅しを掛けてきた。心配になった野崎は、家族を自宅
からアパートに移す。が、その動きすらも、谷田に目撃されていた。
 野崎は、住まいを失い、土地を持って行かれることが確実となったウメを訪ね、詫び
るが、ウメはあんたのせいじゃない、自分達の巡り合わせが悪かったと言ってくれる。
しかし続けて、悪いことをしておきながら罰を受けていない連中がいる。そいつらを見
付けてくれと頼まれた。
 野崎は、木村ビル火災に関して、武田専務に状況を伝える。これは放火であり、武田
と付き合いのある総会屋・海藤の仕業である。こんな反社会的な連中とは早々に手を切
ってくれと迫ったが、武田はその場では返事しなかった。武田は海藤の元を訪れ、放火
のような馬鹿な真似はもうやめろと要請するが、海藤は部下が勝手にやったことだとし
てとぼける。同じ頃、野崎は京極頭取から関連の大企業に出向してそこの抱える大きな
債権処理を、陣頭指揮してみないかと打診される。野崎は即答を避け、持ち帰ること
に。
 程なくして、野崎の妻と娘が移った先のアパートで、小火があった。妻は物音を聞い
ており、海藤の手の者による放火に間違いない。幸い、大事には至らなかったが、身の
危険を感じた妻と娘を、自宅に呼び戻し、新たにアパートを借りる手続きを進める。そ
のタイミングで、出向を打診されたこと、引き受ければ脅されるようなことはなくなる
であることを妻に伝える。妻や娘は野崎の気持ちを分かっており、好きなようにしてく
ださいと言われた。
 翌日、頭取に断りを入れる野崎。京極頭取は、断ることがどういうことか分かってい
るのかと警句を吐くが、野崎の決意は変わらなかった。
 夜間、立川が一人残って仕事をしていると、京極がいきなり現れる。東銀座支店が担
当していた木村ビルが焼け落ちた件で、話を聞きに来たという体だ。京極から「木村ビ
ル火災の責任は、誰にあると思う?」と問われ立川は、少し考えてから「野崎監査役に
あると思います」と答えた。すると京極は満足した様子になり、「これからも野崎監査
役のすることをよく見て、報告してください」と告げる。
 武田は、野崎の家族が小火に遭ったことを聞き、怒り心頭で海藤へ電話を掛ける。絶
対にやめさせろと強い調子で言うも、相手は「メンツで商売している俺達がメンツを潰
されたのだから代償は払ってもらう」と、聞く耳を持たない。武田の方から絶縁を告げ
ると、海藤は一応受け入れつつも、「この世界、一旦くっつくと簡単には切れません
よ」と捨て台詞を残した。
 次の日から、あおぞら銀行本店での嫌がらせが始まった。全ての窓口で一斉に一円の
引き出しと預け入れを繰り返したり、建物のすぐ前で「不良債権隠し」「国費がつぎ込
まれている」云々と、スピーカーでがなり立てたりと、面倒が長引きそうな気配を見せ
た。武田は以前紹介された、別の総会屋の息子で弁護士をやっているという佐藤を思い
出し、このトラブルの処理を任せる。佐藤は海藤の事務所に単身出向くと、嫌がらせを
している連中を引き揚げるよう要求した。佐藤は、海藤らと建設大臣の絡んだ汚職のネ
タを握っており、それを盾に、ひとまず手を引かせることに成功。しかしこれは時間稼
ぎにしかならないでしょうとも、武田に言った。
 元あおぞらの行員で情報屋に転じた沖田は、海藤の関係先に次々と探りを入れたとこ
ろ、目を付けられてしまう。野崎の目の前で車で拉致され、痛い目に遭わされて、野崎
宅の玄関先で放置された。気付いた野崎はひとまず家に運び入れ、助ける。沖田はしか
しこれで懲りることはなく、G1計画の全貌を記した書類を入手した、これを使って目
に物を見せてやると息巻く。野崎は、そんな資料を持っていることが海藤に知られた
ら、次こそ命はない、資料をこちらに渡せと求めるが、突っぱねる沖田。後日、沖田は
大日本生命の社長室に父親を訪ね、手元にある資料を買い取れと要求する。社長は一瞬
受け入れるかのような態度を見せたが、電話で警備員を呼び、沖田を追い払う。マスコ
ミばらまくぞと脅しても、全く動じなかった。
 手の尽きた沖田は、G1計画に関する視聴を野崎に渡す。ただし中身を見るのには覚
悟が必要だと忠告を残し、立ち去った。野崎はしばしの逡巡の後、資料を開く。そして
翌日、頭取室に乗り込んだ野崎は、京極に資料を見せ、退任を求める。やめないのであ
れば、資料を検察に持ち込むとも言った。だが、京極もまた動じない。資料に京極の名
前は出て来ておらず、他にも具体的な証拠はない、怪文書の類だと言わんばかり。それ
では検察に考えた野崎だったが、京極に「分からないからと言って検察に丸投げでは、
監査役を置く意味がない」と嫌味たっぷりに言われ、反論する。自分にはこれ以上調べ
たくても、資金も組織もない。この訴えに、京極は「それなら予算を出しましょう、人
も使っていい」と答えた。意外な反応に怪訝がる野崎だが、これを受けて調査を深く掘
り下げることを宣言。
 野崎が頭取室を出て行くや、京極はある人物を呼び出した。その柳沢という男は閑職
に追いやられていたが、かつては京極の懐刀として動いていた。G1計画の後始末を言
われた柳沢は、対価を望んだ。
 次の役員会議で、京極は柳沢の副頭取就任を提案。武田が表立って異議を唱えるも、
各役員をまとめる役が必要だという説明に押し切られる。柳沢は積極的に暗躍、自ら進
んでG1計画の汚職ネタを検察にリークし、武田と海藤に責任を全て背負わせようと画
策する。――粗筋はこんな具合でした。
 面白いっちゃあ面白いんだけど、どことなく一本調子な感じが出始めたかなあ。野崎
が基本的に真っ直ぐでぶれないキャラであるのはもう分かったので、繰り返し台詞で言
われるとクサく感じるようになってきた。また、悪役の谷田の姿格好があまりに劇画め
いていて、コミカルに映る。コートに帽子にサングラスって、ギャングか。
 活躍しそうでなかなかしない、女性支店長の立川は、今回も大人しめ。ただ、頭取の
反応を窺ったり、資料に目を通す場面が意味ありげに差し込まれたりしていたので、何
かありそう。そろそろ本領発揮してもらいたいところ。
 もう何度も繰り返し書いてますが、京極の意図がよく分からないまま、続く。野崎を
邪魔に思っているようでありながら、監査役に残るよう仕向けている感じがするし、今
回は金まで出す始末。かつて懲罰委員会にかけられた坂本も戻って、しかも野崎の下に
就くことがあっさり許されたようだし、訳が分かりません。
 新登場の柳沢も謎めいていますが、今のところスパイス的存在で、初っ端から京極の
味方にも敵にもなりそうな言動を連発して、引っかき回してくれました。逆転劇がある
としたら、この人物がポイントか?

 ではでは。




#366/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/16  20:42  ( 26)
ご都合はリピートされる   永山
★内容
 日本テレビ系で放送のドラマ「リピート」第六回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 停滞がまだまだ続く。中弛みで済むのならまだいいんだけど、仮にこのままの調子で
進められるとすると、たとえオチがよかったとしても、評価は低くならざるを得ない。
 前にも書きましたけど、同じようなシーンが繰り返し出て来て飽きるし、そもそも展
開が単調。同じような出来事が起きるにしたって、映像作品なのだから、もうちょっと
見せようがあるでしょう。工夫が足りない。
 加えて、今回はご都合主義も目立った。鮎美が襲われ、危ないっていう場面で毛利が
助けに飛び込んでくる展開が正味四十五分ほどの中で二度ありましたが、二度とも毛利
が駆け付けるタイミングがばっちり。鮎美が今にもやられそうな瞬間に現れてた。鮎美
がどこにいるのかも定かではないのに。
 夜道を鮎美と毛利の二人で歩くシーンもやたらとある。毛利がボディガードを兼ねて
いることを言いたいんでしょうけど、リピーターなんだから、競馬か何かで稼いで、そ
の金でタクシーを利用するとか、考えないものかしらん。
 何だかんだあって、今回ようやく、由子が鮎美に対して正体を表しましたけど、遅い
というのが正直な感想。鮎美を階段で突き落としたのが由子だということは、視聴者に
とって、だいぶ前から推測できてたはず。リピート仲間の犯行か?といくら煽っても、
それを素直に信じる人は極々僅かでしょう。種がバレバレの手品で、種明かしをされて
もね。
 リピートの秘密を知った由子が毛利らを脅すにいたって、見ている方としては「この
ままではたとえ犯罪行為を鮎美や毛利に働いたとしても、警察に突き出す訳にも行か
ず、厄介な存在になったな、いずれ死んでもらわないと物語を進行しにくくてたまら
ん」等と思った矢先、鮎美を刃物で襲撃した由子が抵抗に遭って逆に命を落とすという
流れに。原作小説とは多少の差異があり、既読者にとってもこの展開は段取りがよすぎ
ると感じるのではないかしらん。

 ではでは。




#367/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/17  20:28  ( 31)
羽生が敗れ羽生が勝った日   永山
★内容
 ネット上では「どっちの羽生?」と大混乱だそうです。
 いや、大混乱なんてしてない。分かった上で楽しんでやっているに違いないのに。発
信側も、紛らわしい場合は羽生竜王と羽生結弦などのように書き分けている。
 もし、こんなニュースまで外国に伝わったら、日本語は不便だなと思われるかな。

 TBS系で放送のドラマ「アンナチュラル」第六話を録画視聴。ネタバレ注意です。
 今回は、レギュラー陣の一人が事件に巻き込まれるというパターン。前回終盤の流れ
から、一気に中堂の絡む事件の究明に向かうのかと思ったら、中堂の「おまえには関係
ない」の一言で、やっぱり停滞。ここはさすがに、過去のシリーズ物の常道を踏襲せざ
るを得ないか。
 今回は感電による窒息死という、多分かなり特殊な方法による殺人でしたが、犯人の
行動がいまいち理解できない。自社で提供した機械を殺人用に改造するというのは、発
覚すれば即犯人となるトリック。なのに、無策にも、同じ方法で二人を殺害、さらに三
人目もやろうとしていたのは、捜査機関をあまりにも舐めてる。というか、自分と関係
のある人物が立て続けに三人、同じ死に方で不審死を遂げたら、怪しまれるとは考えな
かったのか。
機械を回収することも考えていなかったみたいで、犯人はよほど自信があったと見えま
す……。
 一方、捜査面でもちょっと気になることが。今回に限らないんですけど、捜査が真っ
当な手法で行われていない。また、守秘義務が存在するであろう組織に属していなが
ら、それが守られていない。もし仮にこれらを、現実にもある(あり得る)ことだから
と看過するのであれば、他の令状に因らない捜査もOKになっちゃう? 違法な経緯で
得られた証拠には証拠能力が認められないこともあるらしいので、ドラマ上とは言え引
っ掛かりを覚えた次第。本作では元々、中堂が盛大に違法な行為をやってるので、他の
部分では抑えめにして欲しいところ。
 ミステリ部分にはクエスチョンマークを付けたくなったエピソードでしたが、物語と
してはよくできていたと思います。互いに「友達じゃない」と言った三澄と東海林が友
達関係を強め、「俺達友達だろ」と初対面の宍戸から言われた久部がその友達からいき
なり脅される。コントラストがいい。

 ではでは。




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