AWC ◇フレッシュボイス2



#1723/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab     )  21/03/02  00:27  ( 21)
不義理をしています  朝霧三郎
★内容
今年度で今のパート先が閉鎖される、
とか
仕事面でも窮地にあり、
年金はもらええても国民年金で
満額でもなく
しかしいっそのこと生活保護
という覚悟もなく
ここで資格でも取ろうか
など考えていて
ここへの書き込みから遠ざかっています。

永山さんの短編(ダイイングメッセージもの)
など読んでいるのですが
感想を書く程にはよみこめておりまでん。
期間限定のは途中まで読んだところで
期間が切れてしまいました。

とにかく歳も歳だし、
仕事はないし
いろいろブルーな日々を送っています。





#1724/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/02  19:20  ( 17)
ぎりぎりのふふ   永山
★内容
 皆さんの(外部の)作品を読めていないという意味では、私も不義理をしている訳で、
心苦しくあります。
 今は前にも触れたように、カクヨムコンの長編作品を五十編ぐらい読むつもりでいる
のですが、好みに合わない作品や、自由すぎる書きっぷりの作品が続くと、さすがにし
んどく、自分の年齢を感じます。(^^; それ以前に、どんでん返しがあると分かって作
品を読むのは、作者にとっても読者にとってもいいことないよな〜と改めて痛感してる
とこ。

 ところで期間限定を含む、拙作の“非公開風状態”ですが、“風”と付してあります
ように、あくまでも非公開にしたかのように見せているだけで、読もうと思えば読める
はずです。ページの右上辺りに「前の版」とある箇所をクリックすれば、表示されるか
と思います。

 ……というようなことをはっきり明記してしまうと、“非公開風状態”の体をなさな
くなるので、この書き込み自体も折を見て、違う文章に差し替えようかしらん。(^^)

 ではでは。




#1725/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/03  19:58  ( 15)
誰が犯人じゃなくてもいいやって気にならないために   永山
★内容
 BSテレ東などで放送のドラマ「あなた犯人じゃありません」第七回を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
 辻褄合わせ気味の正解に見せ掛けて、やっぱり嘘の解答なのはまあ、バレバレなんで
すけど、今回がピークな気がする。次回最終回で、これ以上の展開ができるとは考えづ
らいんですよね。次回への布石として出て来たのであろう、記憶をなくしているとか、
ご都合主義にしか感じられないので、評価が低くならざるを得ない予感。
 今回制作サイドがやりたかったことに限れば、それなりによくできたストーリーだっ
たと思います。だからこそ視聴者にとっても推理が容易であるという皮肉。あっ、疑似
タピオカの材料の話は初耳でした。
 これまでの自称犯人が勢揃いして登場しましたが、恐ろしいことにほとんど区別が付
かない(汗)。声がことごとく聞き取りづらいだけじゃなく、外見まで区別できないと
なると、いよいよ着いて行けない感じですが、あと一回だけだし、頑張って視聴する。
(^^;

 ではでは。




#1726/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/05  22:10  ( 31)
どんでんでんねん   永山
★内容
 日本版コールドケース3の最終回を観て、登場人物の死で「えっ?」となったの久し
ぶりだなと気付く。
 自分は、「登場人物の誰が――たとえレギュラーキャラクターであろうが何であろう
が――死のうと、所詮は物語の中の出来事、作者がそう決めたんだから」と、割と受け
入れる方なんですが、上記のドラマ最終回は、ほんと久々にびっくりしたし、何でここ
で死なせるの?と理不尽さも感じた。
 そんな風に感じた原因を考えてみるも、よく分からない。唐突さは多少あるものの、
それまでの仄めかしからするとあってもおかしくない範疇だし。
 とにかく、ある種のどんでん返しを食らった心地。

 カクヨムコンどんでん返し部門の作品読みを続けていたところ、とある作品のページ
がなくなっていた。
 えっと、これが噂に聞く“声かけ”か? 途中まで読んだ限りでは、狭い意味でのど
んでん返しよりも、意外な事実が最後に判明するタイプのような気配があったので、ど
んでん返し部門では拾えない、だけど別口で採用するよってことかしら……などと想像
したのですが、実際は違ってた。同時期に開催されている公募の(ネットではない)賞
の一次選考を通過したので、カクヨムコンの方の応募を取り消したものみたい(Twit
ter上で検索することを覚えた ^^;)。
 こういう、多重応募していても状況に合わせて取り下げればOK、というのがいいこ
となのか悪いことなのかの是非はどうなるんだろ。たとえ賞の応募規約で多重投降も認
めますよ、受賞が決まったときに取り下げればいいですよとなっていたとしても、文芸
というジャンル全体では衰退への一歩になりかねない? ネット投降ができるようにな
って投稿作品の使い回しは確実に増大したでしょうし、そこに加えて、多重応募もあり
となったら、ますます使い回しに拍車が掛かる、かも。少なくとも、下読み委員の人が
同じ作品を読まされる羽目になる確率は高くなったはず。
 その一方で、よい面を考えるなら、作品一つに対する可能性が広がったこと、になる
のかしらん。こちらの賞のカラーには合わなかったけれども、あちらの賞では受賞とい
うマッチングが起こり得る、ていうか実際に起きているみたいだし。なので一概にだめ
とはしづらい気もします。

 ではでは。




#1727/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab     )  21/03/06  16:32  ( 31)
感想>『凶器は嵐の夜に飛ぶ』【ネタバレ注意】朝霧三郎
★内容

うーむ。
「実は交換殺人だった」とか、
「実は犯人はファンだった」とかが、
捜査関係者からぽろっと出てきてしまう感じがしました。

「実は…」に関する伏線があって、かつ、謎の提示が明確だと、
読者も謎解きに参加できるのでは。

或いは、ミステリーマニアは十分に伏線を読み取っているのかも知れませんが。
私の様な読みの浅い者には、もっと明確に、
「何で被害者は”すずき”なんて知っているんだ、なんでだ。何でぇー?」
と謎を提示されて、かつ伏線がないと、なんとなくスッキリしないのですが。

冒頭の刃こぼれした刺殺、の後に、行間をあけて、
何が別の殺人が描写されているのか、というのはなんとなく分かったのですが。
それが「交換殺人」の伏線といえばそうなのかも知れません。

ps
『遅延 〜 早く故郷に帰りたい』は結構面白かったですね。

職場にビットコインで”億り人”になったやつがいて
(実際にはいくらもっているのか分からないんですが
1ビットコイン230万の時に「”億り人”になりたいっす」とか言っていて
とうとう1ビットコイン500万を超えた時に
「日本にいたら税金が高すぎて現金に出来ない」などと言っていたので、
多分”億り人”(推定2億ぐらいもっているのでは)だと思うのですが)
そいつが、半年以上海外に居れば課税を免れる、だの言っていたのを思い出しました。


ではまた。




#1728/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/06  16:38  ( 24)
誰かの家の話   永山
★内容
 あ、朝霧さん、拙作を読んでくださってありがとうございます。(^^) レスはまた後
日ということで。


 TBS系で放送のドラマ「俺の家の話」第七回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 プロレス関連のシーン復活。(^^) ただ、ラストを除いてあんまり活かせてなかった
感じがする。後輩プロレスラーがスランプを脱するために体幹を鍛えたくて観山家に来
たのに、修練の場面は全くなし。コメディに振ろうと思えばいくらでも振れるネタだっ
たろうに、ちょっともったいない気が。今回も他に描くべきエピソードが多くて、盛り
込みすぎだったってことかも。
 あと、一部、意味不明なやり取りがあったんだけど、次回以降でフォローされるのか
しらん? 人間国宝が時価百万円以上とされる面を昔の愛人にプレゼントしちゃったこ
とを忘れてしまったかのように振る舞いつつ、終盤になって「あれはわざとだよ」と言
ったけれども、何のためにそんな芝居をしなくちゃいけないのか? 本当に泥棒が盗み
出していることとは全然関係がないような。さらに、息子の一人が弁護士なんだから、
「よしそれなら取り戻そう」って法的措置に動いたらどうするつもりだったんだろ?
 そして一番ピンと来なかったのは、殺気。寿一の放つ殺気がすごいって、今回急に出
て来た印象を受けた。これまでに寿一の殺気で周りの人達がたじろいだり怯んだりする
シーンが、一度でもあったっけ? ここは伏線・暗示がほしかった。
 上述の点を除けば、今回はよくできたお話だったかと思います。笑いあり泣かせあ
り、そしてお遊びも入れてきてと、お手本のよう。まあベタなんだけど、今という時代
の流行りやテクノロジーを取り入れてネタにしている辺り、うまいと思う。

 ではでは。




#1729/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/07  17:34  ( 26)
またぎりぎりに   永山
★内容
感想レス>朝霧さん
 拙作『凶器は嵐の夜に飛ぶ』並びに『遅延 〜 早く故郷に帰りたい』を読んでくださ
り、ありがとうございます。このレスは当然、前者の自作についてになります。

※以下、ネタバレ注意でお願いします。

 「実は……」と終盤で明かされる部分の伏線がないのはご指摘の通りで、力量不足・
時間不足が主な原因だろうと自己分析しています。
 ミステリとしての主眼は――最有力容疑者は北海道にいたというアリバイ、でも凶器
からは指紋が検出、まさか本当に題名通り、北海道から凶器が飛んできて刺殺したんじ
ゃあるまいし――といったところに置いたので、実は交換殺人でしたという答には読者
が想像で辿り着ければいいかなと、執筆中は思った次第です。想像するに、ミステリの
謎解きというよりは、単なる物語みたいな形になったのが、落選の大きな理由の一つか
もしれません。(関西弁風に)知らんけど。(^^;
 蛇足になりますが、構想していた段階では、包丁を剥き出しのまま逃走した犯人が交
通事故で跳ね飛ばされ、その弾みで橋の下に落ちた包丁が、たまたまそこにいた第三者
の首筋に刺さって、もう一人犠牲者が出る、しかもその遺体は川の流れに乗って遙か下
流で発見され、まったく別の事件と見なされるという、より込み入った状況にできない
かと模索していました。

 今年も同賞に、新しく自作を投じるつもりでいたのに、書き上がらないまま、気が付
いてみればもうこんな時期。自分の傾向に合うジャンルの小説投稿サイト系コンテスト
が一時期に固まりすぎているため、目移りしてしまう。それがよくないのは分かってい
るんだけど。

 ではでは。




#1730/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/08  20:34  ( 25)
昔なら成り立ったのか   永山
★内容
 BS日テレで放送の松本清張ドラマ「留守宅の事件」を録画視聴。ネタバレ注意。
 古谷一行演じる主人公の行動原理が、どうもおかしい。従姉妹に対してそこまで恋愛
感情を持っているという特殊設定が、何のためなのかが分からない。従姉妹である必要
が感じられないので、何か変だなと思って検索してみたら、同じ清張作品『箱根心中』
の設定を組み入れたとのこと。これで不可解な設定になっている理由は分かったけれど
も、何でその設定を導入したのかが分からない。初放送時(一九九六年)の流行とかじ
ゃないよね、近親相姦?
 ミステリとしては、アリバイトリックが主眼。東北を回っていた男が東京にいる妻を
どうやって殺害したのか。答――妻を密かに呼びつけて、東北で殺し、車で少しずつ東
京に運んでいった。
 で、車は盗難車というのが引っかかる。森の中みたいな場所に遺体を積んだまま放置
しておくんだけど、見つかるリスクが結構ありそう。加えて、いくら冬が近い季節だか
らといって、遺体への影響が懸念される訳だし。

 このアリバイトリック、現代あるいは放送された一九九六年の目線で眺めるからおか
しく感じるのか、それともそもそも無理があるのか? 原作小説が書かれた(連載ス
タートした)一九七一年当時なら、何の心配もなしに成立するのかというと、首を傾げ
ざるを得ないような。たとえば世の中を走っている車の台数に違いがあるんだろうけ
ど、少なければ盗難車両も目立つだろうし、多ければ車の盗難犯罪も比例して増え、結
果それだけ警戒されるだろうからやはり目に付きやすいのではないか。途中まではとて
もよくできた作品と思えただけに、もやもやするのはもったいない。
 まあ、現代にアレンジするのはともかくとして、謎の従姉妹関係設定については大い
に疑問でした。

 ではでは。




#1731/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/09  19:44  ( 35)
債権回収ドラマの伏線回収中   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「トッカイ 〜 不良債権特別回収部 〜 」第八回を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
 出向期間を終えて副班長・塚野が勤め先の銀行に戻ることになったが、その直後、銀
行が破綻し、経営陣が損失隠しをしていたことが明るみに出る。塚野はこれまで、トッ
カイの同僚で住専の元社員だった面々を「潰れるような会社にしか入れない人間」など
と散々見下してきた。それだけにショックは大きく、トッカイに残れるものの姿を見せ
なくなる。妻からは「私は一流銀行マンの妻になったのであって、取り立て屋の妻にな
った覚えはない」と罵られ、子を連れて出て行かれる始末。
 班長の柴崎は、本来の所属先であるあおば銀行の上司及び頭取から呼び出され、東坊
社長が銀行の責任を問うて賠償金の形で債権回収の穴埋めをしようとしていることを問
い質される。その時点で何の情報も持ち合わせていなかったこともあり、柴崎は何も言
えない。頭取は柴崎に何か分かったら知らせるようにと命じた。
 トッカイを統べる社長・東坊は、政府が推し進めようとする官民合併の詳細に憤慨し
て、官僚に直に物申しに行く。その際付き添った柴崎は、東坊が社員の今後の職のこと
まで考えて動いてくれていると知り、感じ入る。さらに塚野ら帰る銀行を失った社員を
サポートするよう、柴崎に頼んできた東坊に、柴崎は頭取からの命令を聞かないと決め
た。あおば銀行に退職届けを出した柴崎に、彼の妻は非難することなく、受け入れる。
 柴崎は何度か塚野を尋ね、状況を把握。帰る場所がなくなってしまったと嘆く塚野に
対し、東坊や自分自身の考えを伝え、トッカイで一緒に働こうと呼び掛ける。
 ――久々にちゃんとした粗筋を書いてみた。(^^; 塚野が戻って来るところで次回に
続く、と思いきや、官僚・政府サイドでは東坊が国民から人気のある内は支えるが、い
つでも下ろせるように策略を巡らせる、みたいな感じで続く。
 台詞には出て来なかったけれども、トッカイが塚野にとっての新たな帰る場所になる
ように、という心情が伝わってきた。妻の取る態度の差もコントラストが明確で、象徴
的。ただまあ、塚野の妻の反応を問答無用で非難する気にはならない。父親が銀行マン
でなくなる小さな子供の受験に響きかねないから怒っている様子なので。実際に会った
としたら、残念な人だなとは思うかも。
 気になったのは、実際にもこんなことが起きていたのかなという点。政府側の面々が
悪人過ぎるし、演じる人達もみんな悪人面。(^^; 住専問題解決のための新会社を、天
下り先がまた一つできて結構なことだと考えていたのなら、この描かれ方も当然ですけ
ど。

 ではでは。






#1732/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/10  19:27  ( 29)
青春物としてなら及第点   永山
★内容
 BSテレ東などで放送のドラマ「あなた犯人じゃありません」最終回を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
 うーん……想像していたラインよりはずっとよかったんですが、やっぱりミステリと
してはだめかなあ。
 前の感想にも記したように、探偵役の記憶喪失がご都合主義で、“意外な真相”のた
めの道具と化している。同じ作り手の立場から言えば、「楽してるな〜」という思いが
一番に来てしまう。せめて丹念な伏線があれば救われるのですが、主人公の記憶喪失を
示す手掛かりは皆無だったような。
 伏線と言えば、真相に至るための伏線もいささか不足気味。こちらは皆無とは言いま
せんが、脆弱な感じを受けた。伏線があっても手掛かりのレベルではなく、答を知って
から「ああ、あの場面はそうとも解釈できるね」止まりだったかなと。
 そして記憶喪失設定と並んで問題ありと思ったのは、“犯人”が最善の行動を選択し
ておらず、それ故に成り立つストーリーであること。もちろん、(犯人に限らず)登場人
物が最善の行動を採らねばならないとは言いませんが、次善か三善ぐらいに収まるレベ
ルの行動を選択してもらいたいものです。そうでないと、常識外れな登場人物のおかげ
で不可解な状況ができあがることを是認しなければならず、ミステリにならない。
 ついでに、この真相だと、警察が被害者の周辺や自宅を調べた段階で、真相につなが
る傍証がわんさかと出て来るでしょう。その意味でも成り立ちそうにない物語だった。
尤も、本ドラマに登場した警察は刑事一人だけで、本当に機能しているのかどうか非常
に怪しいんですけど。
 あと、本作の何が困るかって、“関係者が偽りの自白をするも探偵がロジックで否定
する”というユニークな設定を、こんな形で消費してしまったことじゃないかしらん。
今後、同工異曲の設定で優れたミステリが世に出ても、とりあえず「『あな犯』の真似
だね」と思われる可能性が高いのは、何となく嫌(汗)。
 別個の事件からなる連作短編にして、嘘の自白をする理由を六つぐらい創案できた
ら、シリーズ物になると思うんで、先行作品が推理小説になければ書いてみるかもしれ
ない。

 ではでは。




#1733/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/11  19:38  ( 24)
そういえば『ポワ朗』の続きが出ないなぁ   永山
★内容
 スカパー!開放を利して、ドラマ「古畑任三郎」シリーズの第一シーズンを六話ほど
視聴できた。
 その中の第二話、堺正章が犯人役の回で、今泉刑事が犯人に対して言う台詞「古畑さ
んが奈落の底で待ってます」って、結構ぞくっとするなと今さらながら感じたです。

 フジテレビ系列で放送のドラマ「名探偵勝呂武尊・死との約束」を録画視聴。ネタバ
レ注意です。
 原作はアガサ・クリスティによる一九三八年の小説「死との約束」。英国制作のドラ
マ化シリーズで、同作を観た覚えがあります。
 なので、記憶はおぼろげながら作者の企みについては覚えていました。その状態で観
ても楽しめるようになっていたかと思います。特に、原作にない天狗の要素を入れたの
は、随分と冒険したものだなと感じましたが、独自色のアップに貢献していたかと。ア
ガサ・クリスティの作品世界に、横溝正史のテイストを加えようとした感じ。うまく行
ったかどうかと問われると否と答えざるを得ません。クリスティの作品世界の方が強
く、天狗だの何だのが児戯にも等しくなってしまった。
 仮に原作を知らない、真っ新な状態で観ても、犯人が誰なのかはだいぶ分かり易い造
りになっていたようなのも気になります。手掛かりとなるヒントの配置があからさま
で、それによりある人物のアリバイがあやふやになる。これを余らせたまま解決となら
ないことは明白なので、自ずとそのある人物が容疑者の枠に入ってくる。これでは台無
しです。原作者が巧みに隠そうとした真犯人だろうに、早い段階で日の当たる場所に引
っ張り出される形になる。“一般お茶の間にも分かり易いミステリ”を目指したのかも
しれないけれど、視聴者を甘く見すぎじゃないかしらんと心配になった。

 ではでは。




#1734/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/12  17:35  ( 26)
まだまだどんでん返し   永山
★内容
 カクヨムコンどんでん返し部門の作品をまだ読んでます。ここのところ畑作業が増え
てて、一日に読める分量が減ったので時間が掛かってる。(^^;
 それはさておき、読んでいる作品のいくつかには応援コメントが寄せられており、参
考がてら私も目を通しているのですが、どんでん返しと呼びづらいネタの作品にも、ど
んでん返しを絶賛するコメントが多く書かれているのには違和感を覚えてしまいます。
信者的読者や互助組合的作者による読者コメントだから評価が甘いのか、それとも本当
に世間一般の思い描くどんでん返しはこのくらいでいいのか、どっちなんでしょ?
 一応、どんでん返しと言うからには、読者が信じた某かをひっくり返す必要があると
思うんですけど、単なる「意外な犯人・意外な真実」で終わっている作品がそこそこあ
る(実は私も最初、その程度でいいと思って作品を出してしまいました。その後、カクヨ
ム側から“ご注意”が出たので、きちんとしたどんでん返しで行くべきなんだと認識を
改めた次第)。ひっくり返すと言っても、平凡な見せかけの解決を一旦提示しておいて
ひっくり返すのでは弱い。説得力充分な解決を提示した後にさらなる真相が暴かれるの
ならどんでん返しと呼んで恥ずかしくない。

 BS11で放送の海外ドラマ「紳士探偵L〜魔都・上海の事件録〜」第一回を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 三十一分番組なんですが、かなり濃密。初回なので制作サイドも気合いが入っていた
証かもしれませんが、なかなか楽しめそう。シャーロック・ホームズの話でよくある、
些細な事柄から隠されていることを言い当てる、あれの連打というスタイルを採ってい
ましたが、まさか第二回以降もこうなのかしらん? だとしたらネタがすぐに尽きそ
う。
 作品としてはオーソドックスな部類だと思いますが、まだ本格的な謎解きシーンにお
目手に掛かってないですし、どこかで独自色を出してきそうな気はする。

 ではでは。




#1735/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/13  16:59  ( 29)
ハラハラは、点でバラバラ   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「俺の家の話」第八回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 一家がばらばらになる過程を描くというのは、なかなか難しい作業だと思う。家族の
人数が多ければ多いほど、それだけ家を離れる理由を用意する必要があるから。しかも
門出のようなハレの出来事ではなく、マイナスイメージの出来事でなければならない。
さらに、頭数の分だけ理由をこしらえたとして、今度はどうしてそれらがほぼ同時に起
きたのかを説明し、読者・視聴者を納得させなければいけない。普通、同時にいくつも
重なって起きやしないと見なすのが常識というものだから。
(※話は若干逸れますが、たった一つの出来事でばらばらになる展開なら、まだ比較的
描き易いかもしれない。主にサスペンスの手法かな。そうした場合、家族それぞれの立
場の違いを浮き彫りにするのは難しくなってくる気がする)
 そういう意味で、今回のエピソードは、理由はちゃんと揃っていたものの、同時に起
きた点については説明がなかった。別に、がちがちに理論武装して同時に起きたことを
説明し尽くせるようにとは言わない(実際、無理だし)。ただ、何らかの理由付けは示
して欲しかった。偶然じゃないか! ご都合主義だ!と見ている者に思われにくくする
だけでいいから。
 で、そういうところを除けば、楽しめる。あるあると思わされたり、小ネタが効いて
いたり、泣きや笑い、やるせなさや無力感といったものが詰め込んであって、いい。

 あと、ストーリーとは関係ないんでしょうけど、本ドラマの主役・長瀬が着ている服
が、アメリカンフットボール・NFLに所属するチームのジャケットであることが多い
ような。全然詳しくない私でも、ブロンコス、49ers、レイダースと分かるチーム
がいっぱい。
 長瀬演じる寿一がプロレスラーとして憧れていたのがブルーザー・ブロディで、その
ブロディがプロレスデビュー前に、NFLのワシントン・レッドスキンズ(現在はワシ
ントン・フットボールチームだそうな)に所属していたけれども、ブロディへのリスペ
クトを表すためのNFL衣装連発? いや考えすぎですね、リスペクトならレッドスキ
ンズ関連の物だけを身に付ければいい。

 ではでは。




#1736/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/15  22:31  ( 20)
大きいのも考え物   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「トッカイ 〜 不良債権特別回収部 〜 」第九回を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
 もう九回も観たんだっけ?と驚いた。かなり重厚で、濃いドラマなのにここまで視聴
してきて早いと感じるのは、内容が充実している証拠かな?
 毎回、密度の濃いストーリーが繰り広げられてきたと思うのですが、今回はそれに輪
を掛けて濃かった気がする。と言いますのも、これまでも同時並行的に三つぐらいの話
が進められることはあったのですが、メインは一つで、あとの二つはサブの位置付けだ
なというのが分かるようになっていたと思うんです。それがこの第九回では、三つが三
つとも重要、今後が非常に気になる流れになっていたように感じました。どれに軸足を
置いて追い掛ければいいのか、迷ってしまうほど。そのおかげで、いつも以上に濃厚な
ドラマに感じられたんじゃないかと分析。
 ストーリー以外でちょっと注文を付けてみると、主役の柴崎を演じる伊藤英明、身長
がありすぎるような気がしてきました。がたいがよくて背が高いため、たいていの場
合、相手を威圧している感じがどうしても出てしまうような。目の位置が高いし、圧も
力強さがある。これでは折角の“悪役”が登場しても、柴崎と相対すると多かれ少なか
れ小物に見えてしまうように感じられてなりません。キャスティングの失敗とは言いま
せんけど、この役者を起用するのであれば、敵と相対するシーンでは多少工夫を凝らす
必要があるんじゃないかと愚考する次第。

 ではでは。




#1737/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/16  19:46  ( 19)
探偵でLと聞くとアレを連想してしまうが   永山
★内容
 BS11で放送の海外ドラマ「紳士探偵L〜魔都・上海の事件録〜」第二、三回を録
画視聴。ネタバレ注意です。
 えらく単純な事件だなーと思っていたら、続いてくれてよかった。(^^; 初回のとき
に目立っていた探偵の小推理のオンパレードは影を潜めてしまい、残念。やっぱりあれ
は初回だからこそのキャラクターを印象づけるためのものだったのね。
 それでも、主役たる紳士探偵の過去が少しずつ紐解かれ、妹が犯罪に巻き込まれて悲
劇的な死を迎えている辺り、オーソドックスな設定で来たなあ。ただ、犯罪者に妹を殺
されているのに、主人公は武器を携帯しない主義のようで、丸腰で捜査に出向く。何か
違和感あるなぁ。
 一方で、ヒロインの上司である警察署長のキャラが立ってきた。第三回において特に
顕著で、“怒ってみせるも演技だと見透かされていて全然怖がられない”という、警察
のえらいさんにしては珍しいキャラクターかも。根は優しいってやつですかね。
 肝心の殺人事件の方は、捜査が進んでいるようなそうでもないような。遺体が見付か
ったものの、ドラマの舞台が現代ではない(一九三〇年代の上海とのこと)ので、科学
捜査で身元が特定できず、遺体の腐敗が進んでいるせいで指紋も採れない。着ている服
や小物で判断するレベル。これは別人の可能性を示唆しているのか、それともこれ自体
が引っ掛けなのか。

 ではでは。




#1738/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/17  20:23  ( 23)
外しの名探偵   永山
★内容
 四日に渡ってネット配信される東京創元社の新刊ラインナップ説明会を、ほぼリアル
タイムで視聴してます。ライブ配信じゃないんだけど、公開されるとほぼ同時に観始め
ているという意味で“リアルタイム”。
 配信するスタイルになったのは昨今の新型コロナ渦のせいですが、この方が私にはあ
りがたい気もする。(^^; それまでは会場開催で、一般読者は応募して抽選で当たらな
いと行けなかったはず。病の流行が収まって以降は、会場開催しつつ、動画配信もして
くれると嬉しい。ライブは無理だろうけど。
 配信は一日ごとにテーマ(ジャンル)が決まっていて、昨日三月十六日配信分は、国内
ミステリ編でした。
 その中で、すでに刊行済みの犯人当てアンソロジー『あなたも名探偵』に関して、執
筆者の法月綸太郎及び麻耶雄嵩が対談形式で語るVTRが流されたんで、興味津々で観
てました。
 というのも、この『あなたも名探偵』は雑誌「ミステリーズ」で行われていた犯人当
てをまとめて編んだ物。そう、私もせっせと挑戦していたあれです。結果、二度“名探
偵”に選ばれたものの、二度とも大なり小なり真相からずれているという、迷探偵でも
あるのですが。(^^;
 各作者がどのくらいの難易度のつもりで書いたのかが気になっていたので、その一端
を聞けたのはよかった。
 配信では他との兼ね合いで短めにカットされていた対談でしたが、実際には一時間ほ
ど語り合ったとのこと。それ全部観たい!と思ったら、期日未定ながら完全版を配信す
る予定があるそうな。これまたありがたい。鶴首して待ちます。(^^)

 ではでは。




#1739/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/18  20:13  ( 24)
おまけが外れ   永山
★内容
 BS11で放送の海外ドラマ「紳士探偵L〜魔都・上海の事件録〜」第四、五回を録
画視聴。ネタバレ注意です。
 もうちょっと観てからにしようかと思ってたのですが、ちょうど事件が解決を見て切
れ目を迎えたので。
 複雑になる流れだったのに、結局は単純な解決を迎えて、肩すかしを食らった気分で
す。それも、恐らく視聴者の大半が考え付くであろう“証拠”が決め手になるという展
開で、がっかり感も半端ないです。
 また、そもそも真犯人が誰かと考えてみるに、こいつしかいないだろうってくらいに
初登場時から怪しかったんですよね。まさかこのキャラが犯人じゃないだろうなという
くらい、割とありがちな設定だったので、肩すかし感に拍車が掛かったと言えるかもし
れません。
 ここからの巻き返しに期待。

 事件解決後に、“小劇場”と銘打って何か始まったのですが、意味がよく分からない
……。本編の裏話とかパロディとかになっているのは、アニメで時折見掛けますが、ド
ラマでは初めて見たです。しかもその中身が、上述の裏話やパロディではなく、レギュ
ラーキャラの掘り下げでもない。ただ単に、ヒロインが今のアパートに来る直前の話
で、ひったくり犯か何かを追い掛けて掴まえるだけ。面白くも何ともないし、キャラク
ターの意外な一面が示された訳でもない。ほんと、ただただ余った時間を埋めるための
映像にしか見えませんでした。
 このコーナー、次の区切りでもあるのかな? 特にネタがないのならやらない方いい
ような。

 ではでは。




#1740/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/19  20:07  ( 22)
車道を走るシャドー・カー   永山
★内容
 BS−TBSで放送の松本清張ドラマ「影の車」を録画視聴。ネタバレ注意です。
 観始めてしばらくして、昔観たことあるやつだと思い出す。(^^; 調べてみると、二
〇〇一年二月十九日に地上波TBSで放送された模様。
 内容もだいたい覚えていたのですが、初見時には感じなかった感想としては、まずタ
イトルの意味がよく分からないこと。バスが序盤の舞台になっているものの、影の車と
いう雰囲気ではない。これも検索の結果、副産物として分かったんですけど、短編集
『影の車』に収録の「潜在光景」という作品をドラマ化したものとのこと。「潜在光
景」ならば、内容にぴたっとはまっている。主人公がかつて起こした出来事の記憶を忘
れていたのが、あることをきっかけに甦るという流れ。
 ドラマのタイトルを「潜在光景」にしなかったのは、ドラマの内容を知らずに題名だ
け見せられてもぴんと来ない、面白さを感じづらいというのがあったのかな? でもだ
からといって、短編集のタイトルをそのまま付けるのもどうかと思いますが。そもそ
も、短編集のタイトルが「影の車」というのもよく分からない。収録作品の一つという
訳ではないですし。
 内容に則しつつ、いかにもサスペンスドラマらしいタイトルを付けるとしたら……
「幼い斧」ぐらいでどうかしらん。
 もう一点、再視聴して感じたのは、これって予備知識なしに観れば「世にも奇妙な物
語」のロングバージョンのようだなと。ぎゅっと圧縮することは可能だと思うし、そう
してコンパクトにした物を「世にも奇妙な物語」の一編としてオンエアすれば、違和感
ないんじゃないかな。

 ではでは。




#1741/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/20  21:19  ( 31)
ホームドラマ作法?   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「俺の家の話」第九回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 ばらばらになった家族が戻ってきてまた一つになる回、というのは前回放送の予告を
見るまでもなく想像がついたんで、どういう過程で一人ずつ戻って来るのかに注目して
観ました。
 結果……制作サイドは過程をさほど重視していないのか、テロップで「六ヶ月後」と
入れて、何だかんだあったことを視聴者に想像させたとはいえ、一家のメンバーはわら
わらと戻って来たように描かれてた。え、それで済ませるの?的な。
 でも、肩すかしとは思わないし、期待外れでもない。というのも、一家がばらばらに
なるには当然、いくつかの問題があったからこそなんですけど、それらの問題がほとん
ど解決していない、あるいは解決したところを場面として見せないまま、このドラマは
どんどん進むんです。完全な解決は見ないけれども、わだかまりは大なり小なり残って
いるけれども、何となく元の鞘に収まる。これが逆にいいのではないかという境地に至
った。(^^) 実際、家族ではこういうことよくあるよねっていうリアル。

 さてそれとは別に、次週最終回に向けて物語は佳境に入っていったのですが、どうや
ら世間的には主人公である寿一が死んじゃうんじゃないか?という観測が当然のように
出ているらしく、びっくりした。私が、ホームドラマの作法をよく知らないせいもある
んでしょうけど、この流れで主人公が死ぬかもしれないって。いや、確かに不吉なワー
ドや暗示らしき演出はありましたけど、それをそのまま受け取るの?っていう。
 仮に次週最終回で主人公が死ぬ、もしくは死ぬような目に遭うとしたら、その原因は
プロレスであってはならないと、プロレスファンである私なんかは考える訳で。現役・
引退を問わずプロレスラーやプロレス団体が制作に協力したドラマで、そりゃないよと
がっくりくる。
 野球漫画で野球が原因で死んだり、ボクシング漫画でボクシングが原因で死んだりと
いった展開が有名作品にありますけど、あれはそこから物語がまたつながっていくから
許容されると思う。もし本ドラマ最終回で主人公が死を迎えるなら、物語はつながらな
いまま死でもって終わる可能性が高い訳で、そういう観点から釈然としないものがあり
ます。
 てことで、少なくとも主人公がプロレスで死ぬことはない、に一票。

 ではでは。




#1742/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/22  21:09  ( 37)
それぞれのキャラ   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「トッカイ 〜 不良債権特別回収部 〜 」第十回を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
 官民合併して会社名は新しくなるも、やるべき仕事は同じという、通常のドラマでも
結構あるあるな展開。(^^; 現実でも似たようなものだったんでしょうから、おかみが
いかに無駄なことをやっているのか、あるいは天下り先を増やすことにかけては労力を
惜しまないかの証なのかも。
 仕事は変わらないと書きましたが、社長の東坊は別の仕事も抱え込もうとしていた。
優れた技術を有する町工場を守るためには、単に債権回収するだけでなく、よりよい解
決策を考えていかねばならない。そもそも住専問題で苦しんでいる町工場の多くは、バ
ブルが周りで勝手に膨らんで、勝手にはじけて、恩恵には何ら浴することなく、悪影響
ばかり被ってしまった。これを見捨てていては日本の未来はない、との信念に基づく行
動。これが班長にも伝播していく流れは、視聴者の共感を得やすい、うまい作り。
 巨額回収先である仁科は外国へ金を移しており、追跡が困難。そこへ、トッカイのメ
ンバーの一人(女性)が、不正に使われる可能性の高い海外の銀行のリストを持って来
る。かつて信金勤めだったときに加担させられた“飛ばし”で使っていた海外の銀行だ
という。自らの汚点を明かしてまでも回収に力を尽くす姿勢に、みんな感じ入る。これ
を発端にして、徐々に糸口らしき物が見えてくる。
 この、ドラマの本筋から派生して、もう一つ別の流れにつながってくるのもうまい。
女性メンバーに好意を抱いている若手男性メンバーが、彼女が気概を見せた場面では一
緒に奮起するでなく、暗くて硬い表情をしていた。これに気付いた副班長が若手男性に
どうしたんだ?と直に問い質す場面があり(結局そこでは白状しないが)、ただの錆び
た鉄骨だけの建物を十億円分の価値があるものとして回収に紛れ込ませていた件につな
がっていく。ここの何がいいって、若手男性メンバーのちょっとした異変に気付くのが
副班長である点。班長が気付くことにしても物語の流れに影響はないでしょうけど、あ
の班長のキャラでは男女の恋愛的な仲がどうこういう機微には長けていないのが明ら
か。副班長にこそぴったりの役目だと思いました。
 あと、細かいところで、え?っとなったのは、以前登場した大阪の刑事が警察を辞め
て、
合併後の新回収会社に勤めることになった点。実際にもそんなことあったんだろうかと
気になる〜。
 もう一つ。序盤の頃の感想で、専門用語の説明がない、少ない旨を記していたと思い
ますが、今回のエピソード内では「タックスヘイブン」を説明していました。タックス
ヘイブンなら世間一般にも広く知られていると思うんですが、何でまたこの用語をドラ
マ内で、専門家であるはずのトッカイメンバーの一人が他のメンバーに尋ねるという形
で説明したのやら。作り手のバランス感覚がよく分からない。

 ではでは。




#1743/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/23  20:09  ( 26)
ほぼ旧作だったとは言え   永山
★内容                                         21/03/23 20:36 修正 第2版
 カクヨムコンの中間発表がありましたが、拙作は枕を並べての撃沈でした。(TT) い
かに大惨敗だったか、数だけでも記そうかと思ったんですが、そうすると有志の方が書
いているカクヨムコンデータに当たることで、私のカクヨムでのユーザー名が特定でき
てしまいそうなので、やめます。(^^;
 読者ポイントによる選考オンリーらしい長編はまだしも、短編賞でも引っ掛からない
のは悔しい。落選作を使い回す方々の気持ちが分かってきた。
 選考に関して一つだけ腑に落ちないというか、納得できないのは、どんでん返し部門
で未完(連載中)の作品がいくつか通過していること。どんでん返しという言葉の持つ
意味合いやイメージから言って、完結した作品だけが評価の対象になると思うんです
が。
 なお、通読してどんでん返しがなかった作品も突破しているので、読者ポイントのみ
で判定し、内容は多分勘案していないであろうことは分かります。


 BS11で放送の海外ドラマ「紳士探偵L〜魔都・上海の事件録〜」第六〜八回を録
画視聴。ネタバレ注意です。
 第二のエピソードに入っているのですが、前の話に比べて謎の設定はより明確になっ
た感があり、よかった。密室状態の部屋に出現する脅迫状というのは、古典的ではある
けれども本格ミステリっぽくて好み。
 一方、暗殺者?によるライフルによる狙撃は、いくら何でもスゴ腕過ぎる感じ。現代
でなら最新の銃があれば容易にこなせるのかもしれませんが、ドラマの時代では正体を
見られずに、あそこまで長々と狙撃を続けられるとはちょっと信じられない。
 むしろこの狙撃は、ヒーローがヒロインを助け出すシーンを描きたいがために用意し
た気がする。

 ではでは。




#1744/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/24  20:21  ( 37)
アトランタ   永山
★内容
 バルセロナオリンピックで金メダルを獲得、アトランタオリンピックでは銀メダルに
終わった柔道家・古賀稔彦のご冥福をお祈りします。

 WOWOWで放送の映画「リチャード・ジュエル」(二〇一九年 米国)を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 一九九六年に開催されたアトランタオリンピック。その関連する野外コンサート会場
で起きた爆破事件。死者二名、負傷者百十一名を出したが、一人の警備員が早めに気付
いたおかげで、被害は最小限に抑えられたとされる。ところが数日後、容疑者として取
り調べを受け、大々的に報じられたのは英雄扱いされていた警備員その人だった。正義
感の強い男が巻き込まれた悪夢のような数十日を、クリント・イーストウッド監督が描
いた伝記ドラマ映画。
 アトランタオリンピックで爆破事件が発生したのは覚えていましたが、こんな展開を
見せていたとはまったく記憶になかったです。爆発したのもくず入れに投じられた時限
式爆弾だと思い込んでいましたが、全然違った。
 事件のあらましだけを取り出すと、主人公で警備員のジュエルを一度は怪しむ位はし
ょうがないかなとも思える。勘がよくて、爆発の瞬間には安全圏におり、無傷。かつて
警察関係者だった頃にやり過ぎて面倒ごとを起こしている。元の職への復帰願望、さら
には英雄願望がある。銃器類をコレクションしている。爆発現場のベンチの破片を拾っ
て持って帰っていた。逮捕歴あり……尤も、これらのほとんどは事情聴取を受けたあと
になって判明するのですが。
 捜査に主導的に当たったFBIは、ジュエルを疑っているとの内部情報が漏れたこと
で焦ったのか、描かれた捜査手法が無茶苦茶に過ぎると感じた。何でこんなだまし討ち
みたいなことをする必要があるのか、ちっとも分からない。
 一方、ジュエルは捜査官をはじめとする“法の執行者”に対する憧れが強すぎるよう
で、自分が疑われているというのに捜査官を立てるような言動ばかりする。そりゃあジ
ュエルに付いた弁護士でなくたって、いらいらします。終盤に来てジュエルが捜査手法
に呆れて、ようやく憧れを捨てるまで長かった。捜査を指揮したFBI捜査官は、ジュ
エルを捜査対象から外すことになったと告げに来た際も、「あんたがやったと思ってい
る」と捨て台詞を残して行くほど、思い込みが強かったようですが、事実なら真犯人逮
捕(六年後)をどう感じたんだろう?
 同じく、最初に警備員が怪しいと報じた女性記者も、どうなったのやら。作品の中で
は終盤に来てジュエルに犯行は無理だと分かって宗旨替えしたようでしたが、変わり身
が早いとも映る微妙な描き方だったな。
 何人かのキャラクターにスポットライトを当てて、数本のストーリーラインが用意し
ておきながら、それぞれの処理がちょっと残念な感じ。

 ではでは。




#1745/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/25  19:35  ( 27)
インフルエンスざんす   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「インフルエンス」初回無料放送を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 原作は近藤史恵による同名小説。未読です。一応本格畑の作家と認識しているので期
待して観始めたのですが、視聴後、読書メーターなどでの原作小説の評判を見ると、あ
んまり芳しくないみたい。でも先入観を持たないようにして視聴を続けます。
 女性作家の及川が戸塚友梨という女性読者からのファンレターの内容に惹かれて、会
って話を聞きに行くことに。友梨が言うには三十五年間秘密にしていたことで、関係す
る一人がすい臓癌に罹ったのをきっかけにこの話を残しておきたい、できれば及川に小
説にして欲しいという。その秘密とは、高校時代、転校してきて仲よくなった友達の真
帆を助けるために暴漢を刺したことと、その翌日、殺人犯として逮捕されたのは昔仲の
よかった友達の里子だったこと……。
 話が長引いたのでまた会うことを約束して、その日は別れる。及川は帰宅後、高校の
卒業アルバムを引っ張り出して調べる。戸塚友梨という名に何となく覚えがあったの
だ。その記憶は正しく、クラスは別だったが、確かに同じ学年に戸塚友梨、坂崎真帆、
日野里子がいた。
 ――大まかなあらすじはこんなところです。里子の背景が家庭の事情と絡んでかなり
複雑で、ちゃんと書くと物凄く長くなりそう。いわゆる不良になってしまった里子に対
し、友梨は多少の負い目を感じている、とだけ把握していれば今のところいいのかな。
 第一話では正当防衛に近い形での犯行?と、その翌日の意外な逮捕(自首)が描かれ
て、つかみはOKといったことでしょうか。ここに加えて、三十五年経った今、小説家
に語るというスタイルで描いた意味も気になります。
 ところで、同じ学校のしかも同学年の生徒が殺人で逮捕されたとなると、三十五年経
過していようが覚えていそうに思うんですが、及川は話を聞くまで、というか話を聞い
たあとしばらく経ってようやく思い出した様子。いかにマンモス校であっても、この反
応はないんじゃないかと。

 ではでは。




#1746/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/26  19:53  ( 25)
一九三〇年代のネット事情   永山
★内容
 BS11で放送の海外ドラマ「紳士探偵L〜魔都・上海の事件録〜」第九〜十一回を
録画視聴。ネタバレ注意です。
 第十回で事件は一区切り付いたんですけど、一番期待していた密室に出現する予告状
の謎が、未解決のまま先送りになるという、悪い意味でまさかの展開。別のエピソード
に持ち越して引っ張るのって、何かおかしいような。第二の事件そのものが解決してい
ないことになりはしないかと思う。
 そして第十一回から第三の事件に入ったけれども、密室の謎が続いているような雰囲
気はほとんど感じられず。ほとんどというからにはちょっとはあった訳で、新聞記者が
紳士探偵に(第二の事件として描かれた)前の事件の真相を教えてくれたらこちらも情
報を渡す、と持ち掛けるくだりがあった。あそこから発展していくのだろうか。
 第三の事件そのものは、その曲を演奏した人が死んでしまうというオカルトな設定の
謎を掲げており、まともに解決されるのであればなかなか魅力的。依頼人が探偵を試す
ところも面白い、上海らしい暗号だった。
 ラブコメ要素も明らかに狙って増しているなあ、これ。事件解決の暗示や伏線、手掛
かりになっているのであればいいんだけど、そうじゃないラブコメ要素をあんまり入れ
すぎると興ざめにつながりかねないので心配です。
 エピソードの切れ目、第十回の末尾にまたもや小劇場のコーナーがありました。ヒロ
インがいけ好かない刑事とネット配信の受信料何年分かを賭けて腕相撲をし、ヒロイン
が勝利するという他愛ないネタ。そして内容以上に、ハテナ?」となったのは、ネット
配信云々。一九三〇年代の上海では、インターネットが普及していて動画配信されてい
たのか……なんてことはあるはずないので、単なるジョークなのか、撮影の舞台裏とい
う体なのか、あるいはネット用語としての中国語と、当時から使われている中国語とで
何か共通する物でもあるのか。どれにせよ、分かりにくい。

 ではでは。




#1747/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/27  19:47  ( 26)
完全に裏   永山 
★内容
 TBS系で放送のドラマ「俺の家の話」最終回十五分拡大を録画視聴。ネタバレ注意
です。
 はい、という訳で前回の感想で書いた予想というか希望が大外れ。そのまんまでし
た。
多くの(きっとこの手のドラマに慣れている)視聴者には先週の時点で予想できていた
ことになるこの展開。つまりコアなファンにはバレバレで、私みたいなライトなファン
は納得いかないという感想を持たれるのであれば、ある意味、失敗とも言えるのではと
心配になる。(^^; 脚本のクドカン的にどうなのと。
 プロレスファンとしての個人的には残念な作品になってしまった本作。ならば純粋に
ドラマとしてみればよい作品だったのか。まあ、力のこもった感動作ではあったけれど
も。
 前回までは『俺の家の話』は視聴者の多くにとって「私の家の話」でもあったと思う
んです。現在進行形かやがて来る近い将来かは分からないけれども、身につまされた
り、あるあるだったり。
 それが最終回に幽霊を持って来たことで、「私の家の話」ではなくなった感があっ
て、その意味でも残念。最終回だから許されるってのはあるだろうけれど。介護に最も
主体的に関わって大部分を担っていた長男が亡くなったにもかかわらず、こんなにうま
く収まるのは絵空事、夢物語に見えるっていう人も一杯いるんじゃないかしらん。普通
こうはならないだろうという展開の箇所は、コメディだからとごまかしている気がしな
いでもないし。亡くなった人とこうして死後会話できたら、(実際の暮らしでも物語作
り的にも)楽だよねって思ってしまう。そういう夢を晒す場としての機能が最終回の役
目?
 そういった点を除けば、俳優陣の熱演もあって、観てよかったと思えるだけの作品に
なっていたと思います。

 ではでは。




#1748/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/28  20:12  ( 37)
ざんす・ざます言いそうな   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「インフルエンス」第二回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 自首をした意図が不明のまま、里子は少年院に入って、学校に来なくなる。真帆を助
けるために男を刺した友梨は、ことある毎にその瞬間が思い出されて苦しむ。最寄りの
交番へ出向いて自首しようかというタイミングで、真帆に止められる。友梨を説得する
真帆。自首はやめた友梨だったが、真帆とはそのまま疎遠になって行く。
 事件から一年と少しが経過した一九八六年一月、里子が学校に戻ってくる。死んだ男
の車から拘束具などが見付かっており、情状酌量で早めに出て来られたらしい。友梨は
里子に自首した意図を問う。里子は祖父からの性的虐待がまだ続いており、家を離れた
かったこと、そして友梨を守ってあげたんだから今度は代わりに祖父を殺してくれと頼
んでくる。さらに友梨が小学生のとき、里子の置かれた状況を知ったにもかかわらず何
もしてくれなかったのに対し、まほがおそわれたときはすぐにたすけんだねと詰る。友
梨は迷った挙げ句、引き受けることに。里子が歯医者に行ってアリバイ作りしている間
に、友梨が里子の部屋(団地の五階)を訪ね、一人で留守番をしている祖父を、隙を見
て窓から突き落とすという計画。うまく行くかに見えたが、ちょっとしたタイミングの
ずれで失敗。二度目にかける。だが、失敗した友梨がもう投げ出すんじゃないかと不安
を感じた里子は、事の次第を真帆に話し、友梨が実行しない場合は友梨が男を刺したこ
とを警察にしゃべると脅す。真帆は友梨を家に呼んで真実かどうか確認。友梨に翻意す
る気がないと知ると、友梨自身のアリバイ作りに協力すると言い出す。そして二度目の
決行日。団地の近くまで友梨が行くと、何やら騒がしい。ターゲットである里子の祖父
が、すでに転落死していた。急いでその場を離れた友梨は真帆の部屋に直行。何も聞か
れない内から、真帆は「どちらが実行して、どちらがアリバイ証人になっても同じ。だ
から私が代わりに殺した」と告げる。
 ――メインのストーリーの粗筋はこんなところでした。これは言わば、強制的交換殺
人ですね。つながってはいるんですけれど、やはり実行を決断するハードルが高そう
で、やや絵空事感が強いかなあ。
 ただ、これはあくまでも三十五年経った現在、友梨(と称する女性)が作家の及川を
相手に語った話の内容であって、真実かどうかはまた別なんですよね。どう転ぶか分か
らない、予想しがたいという意味で引き込まれます。
 主軸のストリー以外では、真帆の母親が、家に来た友梨に対してふすま越しとはいえ
聞こえよがしに「あんな子と付き合ってはいけません」と真帆に言う辺り、この親もた
いがいなんだなと。里子の親は言うに及ばず、友梨の親にしたって里子の家の事情を知
りながら何の手立ても打たない。家族・親子がテーマの一つになっているのは分かるん
ですけど、表面上だけでもお手本となる家族や親子関係が出て来ないのね。
 傷害致死で少年院に入っていた、里子の彼氏?も院を出て来てた。里子は相互依存の
関係なのかな。このキャラも今後どう関わってくるのか……。

 ではでは。




#1749/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/29  19:30  ( 30)
イーストウッド作品二つ続けて   永山
★内容
 WOWOWで放送の映画「トゥルー・クライム」(一九九九年 米国)を録画視聴。
ネタバレ注意です。
 米国の小説『真夜中の死線』の映像化作品だそうです。ごく簡単に書くと、殺人事件
で死刑判決が下った黒人男性が六年後に死刑執行前日を迎える。たまたま執行の模様を
取材を代理で引き受けることになった新聞記者が、関係者の話を聞く内に疑問を抱き、
無罪なんじゃないかと信じて行動を起こす、という話。これをアメリカ風のエンターテ
インメント作品にしたという体だからか、隔靴掻痒感満載でも最後はハッピーエンドに
終わる。
 序盤、記者が代理で取材するそもそもの原因となる女性記者の交通事故死が、やけに
丁寧に事故を起こす場面から描かれて、何かバランス悪いなあと思った。終盤に来て、
その事故を起こした地点が一応ストーリーに絡んでくるので、あれは伏線のつもりだっ
たのかと納得。やり過ぎな気もしたけれど。

 WOWOWで放送の映画「ミスティック・リバー」(二〇〇三年 米国)を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 シンプルに表現するなら、救いのない物語。もうちょっと冷静に、慎重にやろうよっ
て言いたいところですけど、それは第三者の視点であって、当事者からすれば視野狭窄
に陥っているんだろうな。悲劇が“回避できたに違いない悲劇”である点がちょっと納
得しがたくて、“避けようがなかった悲劇”となるようにして欲しかった。それと偶然
の多用も気になるかも。同じ日に二件の殺人が起きて、関連する人物同士が結構近い関
係にある。その内の一つの事件の遺体及び過去の事件の遺体で死体が見付かっていな
い。さらにいえば、最終盤の悲劇後の死体一つも見付からないまま、とりあえず映画は
終わる。これほど死体の見付からない町って、どんな場所よ。
 警察の捜査も(あまり描かれていないせいもありますが)、ちゃんとやってるのかな
と。被害者に近い人間がいつも持ち歩いていたスティックをこの頃持たなくなった、な
んてことを捜査でもし聞き込んでいたら、まずはそいつを調べてみるはず。
 名作との評価が定まっているようですが、まだまだ磨けば(エンタメとして)よくな
る物語じゃないかしらん。

 ではでは。




#1750/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/30  21:32  ( 46)
誰も逃亡しない   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「トッカイ 〜 不良債権特別回収部 〜 」第十一回を録画視聴。
ネタバレ注意です。
 トッカイの若い男性メンバーが処理した案件が詐欺に当たるとして、検察が動く。社
長の東坊はまったく関知していないことであったが、書類に押印しており、監督責任に
とどまらない様子。
 誰が情報を検察に漏らしたのか。不正な取り引きに関わっていない限り、知りようが
ない。調べていくと、債権回収先の会社社長が別の罪で捕まった際に、交換材料として
録音していたテープの中身を聞かせたものらしい。本来、回収される側からすればトッ
カイ憎しの感情もあって、今度の動きになったと思われた。
 ただしテープには改竄した(切って中を抜いてつなげた)痕跡があり、証拠能力とし
ては甚だ弱い。検察側も決め手を欠いているが、一度拳を振り上げたからには黙って降
ろす訳にも行かず、落としどころを探っている。そのことを仄めかされた東坊は、自ら
の首を差し出すことで丸く収めるように頼んだ。
 その後、東坊と若手メンバーは起訴見送りで釈放。東坊は回収機構の社長を辞するだ
けでなく、弁護士資格も失うことになった。
 これにほくそ笑んでいたのが政府。東坊は国民人気が高く、次期首相候補とまで囁か
れていたが、政府与党にとって目の上のたんこぶとなっていた。さらに、役所や銀行と
真っ向対立するようなやり方をされるのも困る。実際、脆弱なテープの証拠で検察が動
いたのは、政府の意向が働いたのかもしれない……。
 それからしばらく経って、柴崎班長の元へ電話が入る。東坊が心筋梗塞を起こし、そ
のまま亡くなったという。絶句するトッカイの面々。
 通夜と葬儀が執り行われ、トッカイメンバーも皆で手伝う。政府からも与党からも弔
問どころか、花一つ届けられなかった。そんな中、辞職願を出すも自宅待機扱いになっ
ていた若手メンバーが弔問に来るも、入りづらそうにしている。気付いた元の仲間に呼
び入れられ、男性メンバーは遺影の前で土下座をして不義理を詫びた。
 翌日、班長は住専問題処理を主導してきた役人を待ち構え、花一つ出さないのは何故
なのかと問い質す。上面だけの悔やみを述べる役人に、班長は東坊の遺志を継いで仕事
をやり遂げると宣言して立ち去った。
 回収業務はいよいよ“京都の怪商”仁科の金の流れを掴みつつあった。カナダの金融
機関を利用し、タックスヘイブン制度のあるケイマンに置いた六つものペーパーカンパ
ニーに分散し、香港を経由した上で、仁科が高校時代の友人にやらせているガソリンス
タンドへ増資名目で戻って来ている。だが、その金が、仁科が借りた金である確かな証
拠がない。仁科と仁科の旧友との関係を聞いた班長は、嫌々やらされているのではない
かと踏んで、その旧友を直に攻める作戦に出た。その結果、保管してあった書類のコ
ピーから、証拠として使えそうな物が見付かる。これで仁科を逮捕できる!
 しかし帰国した仁科は、警察に捕まっても余裕の笑みを見せるのであった。
 ――以上が粗筋になります。次で最終回とあって、佳境に入ってきた感、盛り上がり
が凄い。東坊の死は実に情感に訴える描き方をしてあって、感動ものでした。
 どこまで事実に即しているのか、気になる。モデルとなった弁護士も人気があって、
国民からの支持も高かったけれども、晩節を汚したイメージが強かったんですが。実際
にはこんなことが起きてたのかしらん。
 前にも触れた専門用語を知らないメンバーが、今回も似たようなやり取りをしてまし
た。ここまで繰り返されて、ようやく合点が行った。これ、ネタとしてわざとやってる
のね。そう捉えるなら笑える……と言えなくもない。(^^;

 ではでは。




#1751/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/31  21:51  ( 22)
“せいしょくしゃ”にいかなる漢字を当てましょか   永山
★内容
 WOWOWで放送の映画「スポットライト 世紀のスクープ」(二〇一五年 米国)
を録画視聴。ネタバレ注意です。
 カトリック教会における聖職者が何百人もの幼い子供に対して性的虐待をしていたと
いう一大事件の発端となった、米国はボストンでの事実に基づく映画だそうです。詳し
い粗筋は省きますが、驚くべき内容と言っていいかと。
 何に驚いたかって、映画序盤における無力感。何をやっても教会から圧力が掛かっ
て、あるいは周囲の人間が勝手に忖度して、ことを隠そうとする、なかったものにしよ
うとしている感がきつい。しかも聖職者特権で、時効は三年、たとえ有罪になっても賠
償金は最大で二万ドルまでというまさに特別扱い。こんなのがまかり通るのね。
 これに異を唱えて追い込んでいくのだから痛快なストーリーになってもいいんだけ
ど、そこはやはり現実に立脚した話だからそうもいかず。被害に遭ったかつての子供達
が大人になってから声を上げることがどれだけ大変かが繰り返し言及されていて、一筋
縄でいかないのが分かる。
 一聖職者の過ちに終わらせず、多くの聖職者が同じような犯行を秘密裏に行ってお
り、教会全体でも事案を把握していながら隠し通していたことを問題にしようとする新
聞社側の粘りも凄い。時おりしも9.11テロが発生し、教会の言葉が力を持っていた
時期に重なり、さらにはクリスマスシーズンになってしまい、記事の公表がどんどん先
延ばしになるのがもどかしい。努力が実を結んで、ボストン地区での責任者たる枢機卿
は辞任に追い込まれるも、ローマの大教会へ何故か栄転したことが最後の最後にテロッ
プで示されて、もやもやが残った。ほんと、何でそんな処置に?

 ではでは。




#1752/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/01  19:44  ( 25)
“もう嘘なんてつかないなんて言わないよ絶対”という嘘  永山
★内容
 エイプリルフールネタを考えるのを忘れてた。
 世間的にも、去年は自粛故かぱっとしたのが見当たらなかった気がする。今年のエイ
プリルフールネタの出来具合で、これからの世情が読めるかも?

 BS11で放送の海外ドラマ「紳士探偵L〜魔都・上海の事件録〜」第十二〜十五回
を録画視聴。ネタバレ注意です。
 『彼岸花』事件が一区切り。で、恒例になっていた小劇場が今回はなかった。まあ、
エピソードの終わり方からして、その直後にコントをやれる雰囲気ではなかったから、
賢明な判断と言えるでしょう。(^^;
 前の事件で未解決に終わっている密室の謎は触れられることなく物語は進行し、今回
のエピソードで出て来た密室殺人の方のトリックはちゃんと解明された。何でこんな解
いたり解かなかったりという構成を取っているのかと疑問だったんですが、どうやらキ
ャプテンと称する人物がボスの犯罪集団がいて、その暗躍を示唆しているんだなとよう
やく飲み込めました。
 それとは別に、今回のエピソードはなかなか凝っていて、悪くなかったです。昔なが
らの本格推理っぽい作りで、先にも記した密室トリックが機械的であるのもレトロだ
し、意外な人物が犯人というのもちゃんと用意してあった。ただ、この意外な犯人、残
ったのはこの人物だけだからあんまり意外性は感じられないし、山勘とはいえ途中で想
像が付いてしまうのですが。
 何にせよ、今回のエピソードは三十分×5のスタイルではなく、二時間物としてきっ
ちり作り込んだ方がよくなった気がする。容疑者となる登場人物を増やして、視聴者に
考える暇を与えない(笑)スピーディな展開にするだけでも違ってくるんじゃないか
と。

 ではでは。




#1753/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/02  19:24  ( 42)
恐ろしき四月二日   永山
★内容
 乱歩の短編に『恐ろしき四月馬鹿』というのがありますが、それとは関係ありませ
ん。何となく思い付いた書き込みタイトル。

 光文社から出ているミステリ雑誌に「ジャーロ」というのがあり、時折買っていたん
ですが、何年か前に完全電子化して、紙製本した物はなくなりました(執筆者や関係者
には紙製本版が届けられるようですが、少なくとも一般の読者には手に入らなくなった
模様)。
 そのジャーロの公式ツイッターをたまに読みに行ってまして、今日四月二日も見に行
きました。
 すると、「ジャーロ」の隔月刊化を記念して、今年から紙製本版を数量限定で販売す
ることになった旨を記述してありました。“購入はこちら”と矢印でURLも指定して
ある。
 私、これを見て、ははんと思ったんですよね。

 これはエイプリルフールのネタに違いない、と。

 URLをクリックして飛んだ先で種明かしという寸法だろう。結構気が利いている。
 で、クリックする前にミステリファン界隈での反応はどんなものなのか調べてみよう
とネット検索したのですが……何にも出て来ない。おっかしいな〜。出版社の名前の割
にはマイナーな雑誌かもしれないけれど、ここまで話題にならないとは変だぞ。
 そういえば公式ツイッターのくだんのつぶやきに、四月二日になったあとも、エイプ
リルフールのネタであることを匂わせるツイートが付いてないな。これはもしかして、
とURLをクリックしてみたら、販売サイトがちゃんとありました。光文社の書籍やグ
ッズなどを販売する自前のサイトみたい。
 いや、でもまだ分からない。自前のサイトだからこそ、こうしたお遊びを仕掛ける余
地があると言える。商品の一つとして並べてある「ジャーロ」の書影をクリックすれ
ば、その先で「エイプリルフールでした〜」となるに違いない……。
 そう信じて、クリックした。

 ちゃんと注文伝票的なページになった。

 ネタじゃなかった!
 だまされてないのにびっくりしました。(^^;



 さてここまで書いてきた中で、意図的な嘘が一つあります。それはどこ? 書き込み
は四月二日ですがお許しを。

 ではでは。

※『恐ろしき四月馬鹿』は江戸川乱歩ではなく、横溝正史の作品です。




#1754/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/03  20:53  ( 27)
避難部屋ではなく   永山
★内容
 WOWOWで放送の映画「エスケープ・ルーム」(二〇一九年 米国)を録画視聴。
ネタバレ注意です。
 ざっくり言えば、映画「CUBE」「SAW」の系統の作品。数人の男女が賞金目当
てにゲームに参加するつもりで集まってみたら、ほんとの命懸けのゲームだった。生き
残るにはどうすれば?的な。同じ邦題で二〇一七年制作のがあるとかで、そっちに比べ
て本作は“面白い方”として認識されているそうな。
 そういう評判をまったく知らず、粗筋だけ読んでまあ観てみるかぐらいの気持ちでタ
イマーセットをしました。で、観終わった感想は、可もなく不可もなし。
 この手の作品にしては珍しいことだと思うんですけど、ラストまでにほぼほぼ全てを
説明し尽くしている。主催者は何のためにやっているのか、どうやって世間にばれずに
いるのか、集められた者達に共通点はあるのか&あるのならそれは何か、遺体をどう処
理しているのか、生き残った一人に賞金を払ったらその後露見する恐れはないのか等
々。こういったことに説明を付けた上で、続編を作る気ありの終わらせ方をしている
(あとで調べてみたところ、作られているらしい)。このスタイルが凄く真っ当で、型
破りなところが感じられない。何か優等生なシチュエーションスリラーって感じ。
 脱出ゲームの謎解きは、視聴している側が同時進行で解けるタイプではなく、参加者
が解いていくのを見ておくしかない。感心するほどの謎解きでもないため、そこに面白
さはあまりないです。膝を打つような伏線が少なくとも二つほどあれば、また印象が変
わってくるかもしれませんが。スリルはまずまずある。
 ラストの手前、生き残る人数に関して、どんでん返しのつもりなのかもしれないけ
ど、冒頭で“ああいった”シーンを先行公開的に見せられると容易に想像が付くので、
驚きはなかった。構成がマイナスに働いています。
 やり方をもっと工夫すれば面白くなる……と言いたいけど、映像では無理かも。むし
ろ、小説向きのネタ、ずばり叙述トリックに適した話でした。たださい、文章にすると
スリルや迫力が失われそうで、痛し痒し。

 ではでは。




#1755/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/04  19:56  ( 41)
いわゆる“信用できない語り手”   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「インフルエンス」第三回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 真帆が友梨に代わって里子の祖父を密かに転落死させた件は、事故と判断された。里
子は有利に礼を言うが、友梨は自分は手を下していない、あれは事故だと押し通す。そ
の後、三人は深く関わり合いを持つことなく卒業を迎えるが、直後に不審に思った里子
が、友梨と真帆を呼び出して問い詰める。真帆は里子の祖父殺害を認め、友梨のために
やったことだ、あなた(里子)は目的が達成できたんだから文句ないでしょうと言い放
ち、さらには友梨が自分のために殺人をしてくれなかったことが悔しいんでしょうと里
子へのライバル心を露わにする。里子は真帆が犯行時に落としたと思しきボタンを保管
しており、それを持って警察に行くことを匂わせる。険悪なムードになった二人を仲裁
し、友梨はこんな目に遭った私達三人が幸せにならないのはおかしい、幸せになると約
束しようと言ってその場を収めた。別れ際、真帆は友梨に「里子が私に何か仕掛けてき
たらあなたが里子を殺して」と言い置いて行った。
 それから六年後、書店で働くようになっていた友梨は、本の在庫の有無を聞かれたの
をきっかけに、男性公務員の夏目と親しくなる。だが、友梨はかつて真帆を助けるため
に男を刺した体験故、今でも包丁を使えず、料理で切る必要があるときはハサミを使っ
ている。そんな女が幸せな結婚生活を送れるはずがないと思い、交際に踏み切れないで
いた。そんな折、里子から連絡があって、久しぶりに会ってみるとホステスをしていた
ときに知り合ったと年上の男性と結婚し、子供もいるとのこと。
 里子が幸せになっている様を目の当たりにして、友梨の心にも変化が生じた。夏目の
誘いに応じて、デートから始める。
 と、今度は真帆から連絡があって、久々の再会を友梨の自宅で果たす。真帆は小さな
女の子を連れてきていた。彼女によれば結婚して子供も生まれたがDVに遭って困って
いるという。そして友梨に、夫を殺してくれるように頼んできた。六年前の記憶が甦っ
た友梨は、真帆の幸せを守るためと自身に言い聞かせるようにして引き受ける。
 真帆が子を連れて実家に戻っている間に、友梨は真帆から預かった鍵を使って家に侵
入し、夫を刺殺する。ところが現場から立ち去り、バスに乗り込んだ友梨は窓の外、道
路の向こうに立つ真帆と目が合った。アリバイ作りで実家に帰っているのではなかった
のか? その後、友梨は実家に帰ったとき、母親から真帆についての話を聞く。真帆は
結婚せずにばりばり働いているらしいのだ。では友梨が殺した男は一体誰?
――以上のようなところが今回の粗筋でした。
 俄然、面白くなってきた。反面、無理もたくさん通している筋書きですが、まあ勢い
で気にならないくらいになってきたかも。
 前にも触れた通り、ドラマの大部分は現在の友梨(と称する女性)が語る過去、とい
う形でしかなく、どこにも事実である証拠はありません。今回は話を聞いている及川が
裏付けを取るべく、当時友梨ら三人の女子生徒が暮らしていた団地を訪れるも、里子及
び真帆の家族は引っ越したあと、友梨の家の表札は出ていたが住人とコンタクトを取る
前に、友梨からの電話が入ってうやむやに。この辺の匂わせ、思わせぶりが終盤でどう
効いてくるのか楽しみにしてるんですが、一方でハードルを高くしすぎるのもよくない
だろうと予感が働いております。(^^;

 ではでは。




#1756/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/05  21:07  ( 37)
トッカイの最終回収   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「トッカイ 〜 不良債権特別回収部 〜 」最終回を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
 前回までは、史実になるべく沿っているという雰囲気があったんですけど、今回はラ
ストとあってか、物語性がだいぶ人工的になっていた気がする。思い込みかもしれませ
んが。
 最大の標的で難物である仁科をどう攻略するかがポイントでしたが、肩すかしを食ら
った気がします。
 というのも――仁科自身は逮捕されることをも計画通りで、四十億の金を捨てて六百
億の金をうまく隠しきるつもりでいた。どうすれば崩せるのか、頑張ってもなかなか光
明は見えない。そんな折、仁科の秘書をずっと務めている早百合をマークしていた捜査
員が、彼女が銀行の貸金庫を利用するところに踏み込み、隠してあったノートを押さえ
る。そこには仁科の海外での金の動きがコンパクトに手書きされていた。仁科はどうし
てそんなノートを残していたのか、疑問を持つ柴崎。もしや仁科はノートの存在を知ら
なかったのではないか。早百合が事情聴取から解放されたとの報を聞きつけ、トッカイ
のメンバー達は彼女に話を聞きに行く。が、口を割らない。それでも粘り強く話す内
に、早百合は仁科が自分を使い捨てのコマのようにしか見なしていなかったことを知っ
たときから、記録を急いで書き記した話す。この結果、仁科は法廷戦術の変更を迫られ
たのか、一転して罪状を認めて刑に服す態度を見せた。だがこれは起訴された四十億円
分に限った話。六百億を隠しきるために仮釈放を勝ち取って、香港の銀行からさらによ
そへ移すつもりでいる。そう予測した柴崎らは日本の法律では無理でも外国の法律でな
ら仁科の行動を縛れるかもしれないと、必死になって調べる。
 そうして出て来たのが、マルーヴァ型資産凍結命令。これの適用されている国・地域
では犯罪などの不穏な動きを見せる人物の口座をまとめて差し押さえることが可能とさ
れる。香港はその地域に該当していた。これにより仁科の悪行は息の根を止められた―
―となったのですが、どうも変だ。
 そこまで用意周到な仁科が、その法律が香港で適用されるとは知らなかった、なんて
ことはないはず。事実、収監中から法律の存在を知っていたシーンもありましたし。
 だったら、そもそも香港の銀行を使わなければよかったのでは。物凄く計画的で頭の
よい犯罪者という設定なのに、何故こんな下手を打ったのかが分からなかった。
 極論すれば、物語を終わらせるために、登場人物が本来のキャラ設定に似合わない行
動を取らされた、という印象を受けたです。
 他の点では、泣かせどころや笑いを適度に織り交ぜ、バランスよく仕上がっていたと
感じました。惜しいのは大蔵省役人が実は東坊社長を云々という流れが、ちょっと唐突
に映ったこと。伏線・暗示らしき物はありましたが、振り返ってみればあの無言の表情
がそうだったのかなという程度で、弱かったように思えたです。

 ではでは。




#1757/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/06  19:29  ( 27)
『ガリレオ』の万年助手役   永山
★内容                                         21/04/13 19:48 修正 第2版
↑それは渡辺いっけい。

 フジテレビ系で放送のドラマ「イチケイのカラス」初回三十分拡大を録画視聴。ネタ
バレ注意です。
 同じ系列でかつて放映された木村拓哉主演のドラマ「HERO」の線を狙った感があ
りありですが、本ドラマは原作漫画に基づく作品なんですね。これは意外……と思った
ら、キャラクターの設定をかなり変えてきているらしく、原作では脇役だった入間を主
役に据え、外見も眼鏡を掛けた小太りの中年男性から、髭を生やしたスマートなイケメ
ンに変更しているそうな。てことはやっぱりドラマ制作サイドに「HERO」に寄せよ
うという意思があるのは確かかと。(^^; その上で、裁判官と検察官は視点が全然違う
という風な推理作家のエッセイを読んだ覚えがありますし、別物と捉えるべきなんでし
ょう。
 フジテレビらしいドラマ、と言えるほどドラマを観て来てはいませんけど、予備知識
なしにこの作品を観たとしたら、フジテレビのドラマだろうなときっと思う。軽妙なや
り取りに小ネタの効いたギャグ、キャラ付けが似た雰囲気を漂わせている。それは悪い
ことじゃないし、面白さに貢献しているから。今後、どの辺りで本作の独自色を出して
いくかに注目です。
 初回とあってキャラクターの紹介と、過去の因縁話にもちょっと時間を割き、それで
いて扱う事案は内容のあるしっかりした物かつきっちり解決するという条件が必須なん
でしょうけど、今回はそれらを充分に満たしていたと感じました。
 一点だけ、踏切事故の件で、運転士は亡くなった男性だけ目撃していたようですが、
後に明かされる真相に沿うのなら、小学生の女の子も見つけていないとおかしいので
は。あの見通しのよい真っ直ぐな線路で、運転士が(確かピンク色の服を着ていた)女
の子を見落とすのは変じゃないのかと。音が聞こえなかった点を解明した主人公なら、
この見えなかった点に関しても解き明かしてもらいたかったです。

 ではでは。




#1758/1767 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #1757 ***
★タイトル (sab     )  21/04/07  02:20  ( 15)
「イチケイのカラス」をつられて見ましたが 朝霧
★内容

運転士が女の子に気が付かなかったのは、
その様に偽証しろとあの議員に脅かされていたからではないですかね。
母親、運転士、その他あの事故を見ていた全ての人に偽証させた
という事になりますが、
とりあえず、脚本を書く上では、
代表として母親に偽証させればいいか、と。

もっとも、線路に落っこちたおはじきの様なものを拾っていたのだから
運転士には遠くからあの女の子が見えた筈で
そうだとすれば、ブレーキをかけた筈で、
と、色々疑問は出てきますが。
その程度の脚本なんじゃないですかね。

ではまた。




#1759/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/07  21:59  ( 27)
慟哭に次ぐ衝撃   永山
★内容
「イチケイのカラス」>
 運転士にまで偽証させたというのは真っ先に思い付きますけど、それならそれでちゃ
んと描かないといかんと思う次第です。
 ただ、せっかく物語を構築するんだったら、偽証ばかりじゃ芸がない。運転士が見落
とした理由を用意してくれていたら、評価がちょっと上がるのに。
 たとえば、子供の着ていた服の色や柄が、踏切内の線路に酷似していた、とか……無
理があるけど。


 WOWOWで放送の映画「愚行録」(二〇一七年 日本)を録画視聴。ネタバレ注意
です。
 貫井徳郎による同名小説が原作とのこと。未読です。
 幸せな親子三人の一家全員を殺害する事件が起きてからおよそ一年。未解決のまま、
徐々に忘れられようとしている。週刊誌記者の田中は改めて掘り下げようと取材を開始
すると、関係者の語る被害者夫婦の人物像が、当初言われていた理想の家族とはだいぶ
ずれていることに気が付く。
 出だしから陰鬱な雰囲気。声もぼそぼそ気味で聞き取りにくいけど、わざとなのかも
しれない。
 てことで序盤を辛抱して見続けていると、結構引き込まれました。面白いというのと
はちょっと違って、これどうなるの的な興味が大きかったように思います。ジャンルで
言えば嫌ミスというのに分類されるでしょうから、すっきり感は著しく乏しい。だけど
新本格派に分類されるミステリ作家の作だけあって、ちゃんと仕掛けはあります。同氏
のデビュー作『慟哭』(東京創元社)よりは弱いでしょうが、それでも充分衝撃的。そ
の衝撃が、本作を嫌ミスとしての良作にしているかと。欲を言えば伏線がもう少し欲し
いところ。

 ではでは。




#1760/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/08  17:34  ( 25)
万年青(おもと)った以上に青い   永山
★内容
 BS11で放送の海外ドラマ「紳士探偵L〜魔都・上海の事件録〜」第十六〜二十回
を録画視聴。ネタバレ注意です。
 五話分で一エピソードの区切りはきちんと守っていくようで。その区切りの度に挿入
されるのかと思っていた小劇場は、前のエピソード終わりと同様、なかった。よい傾向
じゃないでしょうか。
 今回の事件「怒れる花海棠」はミステリよりも物語性に重きを置いた感じでした。感
情に訴えるストーリーで、役者も演じ甲斐があったのでは。それでいて細かいところで
ちゃんと探偵物になっており、悪くない。
 そんな中、役柄的に酷かったのが女性刑事の先輩で、いっつもろくな仕事をしていな
い葉常青刑事。今回は特に酷かった。被害者の夫を犯人と決め付けて取り調べるのはま
だましで、拳銃をちらつかせるのは異常。さらにその夫を怒らせてしまい、拳銃を奪わ
れて八方され、逃亡を許すという大失態をしでかしておきながら、隠そうとする。さら
にさらに上司の部長への釈明には嘘を並べ立てる、主人公の探偵のあとをこっそり付け
て手掛かりを得る、挙げ句に逃亡した夫を捕まえてこれで犯人は確保したからと、主人
公が手配しておいた監視役の刑事を勝手な判断で引き上げさせ、その結果死者が増える
という有様。これはもう免職レベルじゃないのかと。コメディリリーフならドラマとし
てありでしょうけど、ここまでお粗末な捜査だと、物語の成り行きそのものを左右する
からよくない。極言すれば、こいつのミスのせいで不可思議な謎ができあがってしまっ
た、なんて脚本も作れる訳で、物語が成立しなくなりかねない。いくら名前が“葉っぱ
は常に青い”であろうと、刑事としての仕事までずっと青二才では困る。
 一方、主人公は終盤で冷酷っぽいところを垣間見せるも、その裏でちゃんとフォロー
していたという、キャラ的にも役者的にも美味しい筋書きが用意されており、恵まれて
います。(^^; もうちょっとバランスは取れないものか。

 ではでは。




#1761/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab     )  21/04/09  13:44  ( 27)
「愚行録」を見ました 朝霧
★内容                                         21/04/09 13:45 修正 第2版
慶応大学的格差社会が設定に使われていたが。
結構私はこういうのに敏感で。
湘南あたりの別荘で学生がパーティーをする、
なんていうシーンで、ムカついたりする。

しかし、その手のハイソなイメージには
ミステリーオタクは鈍感なんじゃないかと思うのだが。
貫井徳郎自身もそういう感じではないし。

昔、「白夜行」で、上流階級の学生が社交ダンスをする、というのを見て、
なんか違うなあ、と感じたものだが。
なんか、あれって、
本格ミステリーに登場する金持ちが、
ガウンを着てブランデーグラス片手にペルシャ猫を撫でているみたいな感じで。

「愚行録」で描かれるハイソなイメージは、
まあそんなにはリアルとズレてはいないのだろうが。
リアルにおけるハイソなイメージも
半グレ的なものになってしまったし。
「愚行録」の輪姦みたいなシーンもそういう感じか。

貫井徳郎はそういうハイソなイメージに敏感なんだろうか。
ただ、設定として借用してきただけなのだろうか。
謎です。


ではまた。




#1762/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/09  20:52  ( 25)
ナウでヤングなイマい題材   永山
★内容
ミステリにおけるお金持ちの表現>
 他のジャンルはよく知らないので分かりませんが、推理作家の中には、金持ちキャラ
に限らず、敢えて型に填めたキャラクターを設定する場合もあるみたいで。理由は、そ
うした方が本格ミステリを成立させるためのコマとして、動かしやすいという背景があ
ると何かのエッセイで読んだ覚えが。※誰のエッセイだったか忘れているほど記憶が定
かでなく、だいぶ意訳しているかもしれません。あしからず。


ドラマの感想>
 BS12で再放送の松本清張ドラマ「薄化粧の男」を録画視聴。ネタバレ注意です。
 むかーし、地上波で放送されたときの分を観た覚えがあるのですが、筋を半分以上忘
れていたので楽しめました。(^^;
 このタイトル、放送当時ならそれなりにインパクトがありそうだし、原作小説発表の
頃ならもっと強烈な印象を発していたんじゃないかしらん。今や隔世の感?
 風間杜夫演じる被害者男性が、実に現代風の設定だなと感心したです。普段は人当た
りのいいまともそうな人間なのに、ちょっと深い関係になると自己肯定感が非常に強く
て、周りのことを考えない、他人の迷惑を顧みないサイコパスを思わせるキャラクター
に転じる。原作小説でもこのような描き方をしているのか、気になった。
 一応、ミステリとしての肝はアリバイトリックと、刑事の用意した引っ掛けでしょ
う。このうちの前者は、ミステリのジャンルで幾度となく使われてきた手法で、ここだ
け取り出すと同じ例が後にも先にも多数挙がると思います。でもそれが問題視されたと
いう話は聞かないので、このアリバイトリックも(中心に毒を仕込んだ氷のように)と
うの昔から普遍的なトリック扱いしていいんだろうなあ、多分。

 ではでは。




#1763/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/11  19:54  ( 54)
ほぼあらすじ   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「インフルエンス」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 真帆が現場近くにいたことで混乱する友梨。実家でアリバイ作りするという話はどう
なったのか。新聞に載った男の顔写真と山下という名前を見ても、友梨には誰なのか分
からない。真帆に電話してものらりくらりとかわされるだけ。
 悶々とした日々を送っていると、職場である書店に友梨を刑事が尋ねてくる。仕事の
休憩時間まで待ってもらって、待ち合わせ場所の喫茶店に出向くと、そこには尋ねてき
た刑事ともう一人、夏目がいた。公務員と称していた夏目は刑事だった。
 だが彼は友梨を怪しんだから接近したのではなく、たまたまそういう巡り合わせにな
ったらしい。アパートで山下が殺害された件で、警察は真帆を疑い、知り合い全員に当
たっているという。何でも、真帆はアパートの持ち主で、さっさと建て替えたがってい
たが、山下が立ち退きに応じず揉めていた。山下が死んだことで立ち退き料をまったく
払わずに、立て替えが叶うため、動機ありと目されていた。ただし真帆自身にはアリバ
イがあり、そのため警察は共犯者を探している模様。友梨は当然、白を切り通す。
 そのすぐあと、友梨は街で里子に声を掛けられ、家に呼ぶ。里子は友梨に最後のお別
れを言いに来たという。住む世界が違うとか何とか、理由がよく分からないが、友梨は
連絡先を聞くだけ聞いて、里子を送り出した。
 その後、登記簿を調べて真帆の居場所を突き止めた友梨は直に乗り込んでいき、嘘を
言って殺しを行わせた真意を問い質す。真帆の答はDVで酷い目に遭っているというこ
とにした方があなたもやりやすいだろう、だった。
 夏目が身分を刑事と明かしたあとも、友梨と彼とのライトなお付き合いは続いてい
た。友梨には捜査状況を知りたいという理由もあった。当初は言い渋っていた夏目も、
本部の捜査方針と自分の見立てとのズレに不満があるのか、たまに熱く語って、情報を
漏らす。それによれば、被害者の妻は里子であり、DVに苦しんでいた。事件が起きる
前にはアパートを出ており、アリバイがある。これを知り、友梨は里子に連絡を取ろう
とするが、前に教えられた住所や電話番号はでたらめだった。ならばと危険な行為と分
かりつつ、真帆の家を訪ねる。彼女は里子に脅されて山下殺しを引き受け、その役を友
梨にやらせたという。これで里子は友梨のために暴漢にとどめを刺し、真帆は里子を性
的逆呈していたその祖父を転落死させ、友梨は里子のDVD夫を排除した。お互い様に
なったという。
 何日かあと、しこたま酔った夏目が、友梨のマンションを訪ねてくる。顔を見たくな
ったという。やがて眠り込んだ夏目の隙を見て、彼の手帖を盗み見る友梨。そこには里
子の住所があり、友梨は密かにメモを取る。
 里子を訪ねに行くとちょうど留守。引き返そうとしたとき、戻って来る里子が見え
た。里子はかつて不良仲間だった緒方と家庭を築いていた。友梨はそのまま立ち去る。
 ……と、話を聞いていた作家・及川のスマートフォンが鳴る。席を外して電話に出て
みると書店員から。及川は話を持ち込んできた友梨についても調べていた。書店勤めと
いう話自体は本当だったが、既に亡くなっているとの返事に驚く及川。では話をしてい
るあの女は一体?
 ――これが第四回の粗筋になります。中盤から終盤に掛けて俄然、面白くなってき
た。死者が幽霊になって話を持って来ていた、なんて展開にはならないはず。推理物と
してのきっちりした解決に期待するぞ、次週最終回。
 珍しく予想をしてみると……根拠はないけど、及川は高校時代の出来事で真帆か里子
に弱味を握られており、作家として名をなそうかというときに脅迫を受けた。今後の障
害になるとして、脅迫者を殺害。ところが及川は気付かないでいたが、それは脅迫者の
身代わりになった友梨だった。
 身代わりにした友梨の死に、脅迫者は当然、及川を怪しむ。そこで人を雇って友梨を
名乗らせ、過去の話を小説にしてくれないかと持ち掛ける体で、及川に接近する。本来
の目的は、及川の友梨殺しを暴くためだった。
 ……こう考えれば、それなりにつながる気がしないでもない……。当たっているとし
たら、過去の話のどこまでが本当で、どこからが嘘なのかという問題が出て来そう。原
作の評判が余り高くないことも合わせると、何らかの無理筋があるんだとも思います
が、果たして。

 ではでは。




#1764/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/12  19:56  ( 29)
認めながらも突っ込むという醍醐味   永山
★内容
 日本テレビ系で放送のドラマ「ネメシス」第一話を録画視聴。ネタバレ注意です。
 ゆるい雰囲気の物語なのに、警察が事件関係者に重要なことを漏らすことはないと
か、では何で私立探偵の主人公達は堂々と事件現場に出入りできているのかとか、突っ
込みどころは満載。それでいてトリック(ロジック)の部分だけはしっかりしていると
いう、いびつなドラマ(笑)。キャラクター強めの本格ミステリを忠実に実写化すれ
ば、だいたいこうなるのかもしれませんが。
 純粋にミステリの部分だけを取り出してみれば、充分に面白かったと言えます。反
面、ドラマの部分がかなりだめなので、評価を決めにくい。とりあえず視聴は継続しま
す。
 初回での突っ込みをもう少し。
 櫻井翔演じる風真はポンコツのくせして名探偵のふりをする、実際に推理しているの
はほぼ助手のアンナ――この構図は「名探偵コナン」の毛利小五郎とコナンの関係を想
起させます。それはいいんでですが、「コナン」ではコナンが小五郎の口を借りて推理
を語るのにはある程度の必要性があるのに対し、本ドラマでは必要性が感じられなかっ
た。案が推理を語って、解決してはいけないのか? その説明が第一話でなされないっ
てことは、後々説明される可能性も低そう。
 長すぎるダイイングメッセージにしても問題ありますよね。複数の関係者が別個に、
偽装のためにダイイングメッセージを書き足していくという構図そのものはユニーク。
だけれども、一般常識のある大人なら、こんな細工をしても無意味だと気付くのが道理
というもの。長すぎて被害者が書いたものではないとバレバレなのに、委細かまわず足
していくのは無理筋でしょう。
 なかなかきれいな展開を見せた犯人絞り込みのロジックについても、突っ込もうと思
えば突っ込めるかな。容疑者の内、ダイイングメッセージの最終形を知ることができる
のは最後に書き足した人物と第一発見者と犯人だけ、として論理展開をしていました
が、最後に書き足した人物が陥れたい人物をさらに追い込むために、他の容疑者達にぽ
ろっとしゃべってしまうというケースが抜け落ちているのでは? 確認は簡単だと思う
のでそのくだりをしっかり描いて欲しかったです。

 ではでは。




#1765/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/13  20:09  ( 31)
イチケイのカラスのヨケイなギャグ?   永山
★内容
 フジテレビ系で放送のドラマ「イチケイのカラス」第二話十五分拡大を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
 初回の三十分拡大は、それなりに意味のある拡大になっていたと思いました。キャラ
クター紹介と裁判を充分に描こうとすればそれくらいはやっぱり必要だろうなと。
 一方、今回の十五分拡大は、若干お遊びが目立ったかなという気がする。くさやのく
だりなんていらないでしょう。面白いやり取りだったんですけどね。他に笑いの箇所が
皆無なのであれば、くさやの場面があることでアクセントになりますけど、他にも笑い
のあるシーンがいくつかあった。となると、くさやのくだりは省いていいと思ったんで
すけど、何か大事な寓意が込められでもしていたんでしょうか?
 裁判の方は、初回視聴時に感じたような大きめの疑問点はなく、問題意識の溢れるス
トーリーで、かつ、なかなか感動的に仕上げていました。強いて疑問を挙げるのなら、
ドイツのその分野の世界的権威の医者が最終的に下した判断を、日本国内の医者は十名
集まっておいて誰一人として想定しなかったのか? 一人でも思い付いていたのならち
ゃんと証言してくれよ〜ってなところ。無論、法廷で問われたことにのみ答える、とい
うスタンスなら、おかしくないのかもしれません。揺さぶったせいか落下のせいかなん
て、あの時点では関係ないとも言えるのだから。
 それ以上に気になったのは、関係者のその後。疑いの晴れた女性を、旦那と姑が子供
を連れて迎えますが、そんな簡単にわだかまりが解けるものなの? 嫁の言い分に耳を
貸さず、あれだけ攻撃していた夫・姑と、今後うまくやっていけるという絵が描けない
……。
 自らの下した判断が覆らぬよう、方々に圧力を掛けた裁判官に対する処分もあんな軽
いものなんですかね。謹慎が解ければ戻って来るのかな。まあ、出世の道は断たれたも
のと思いたい。
 あと、触れられなかったですけど、重要な事実を伏せていた医者がどうなったのかが
気になる。心を入れ替えて自ら可能性を探り、正しい証言をしたとは言え、それでプラ
マイゼロになるのかというと無理がありそう。どういった処分に落ち着くのかその目安
を示してくれると、ありがたかったんですけど。
 次週の第三話でやっと通常枠の放送になるみたい。どういったフォーマットを見せて
くれるのか楽しみです。

 ではでは。




#1766/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/14  20:11  ( 30)
二本映画観た内の一本は日本映画   永山
★内容
 WOWOWで放送の映画「影踏み」(二〇一九年 日本)を録画視聴。一応ネタバレ
注意です。
 横山秀夫の同名小説が原作とのこと。未読ですが、横山秀夫作品なら期待値は高くな
ります。
 で、ハードルが上がった分、いまいちに感じられてしまったかもしれません。同作者
の原作に基づく二時間サスペンスはたいてい、緊張感がずっとあったように思うんです
が、本映画は余り感じられず。主軸となり得るストーリーラインが三つ、並行している
風に描かれていて、散漫になった印象を受けました。小説でじっくり読むと、またイ
メージが異なってきそう。
 ミステリ的な趣向としては、大技だけど目新しくはないものが一つ使われていて、あ
とは登場人物に関する伏せられていた設定による意外感かな。後者は伏線の張りようが
ない事柄かも。だから「やられた!」という騙される爽快さには欠けます。
 双子がテーマの一つだと思うんですが、終盤で兄が弟と会話するくだり、それって兄
の独り善がりというかこうあって欲しいという願望なのではないのかと。それで解決し
た、みたいにしていいのか。意図がよく分からない?

 WOWOWで放送の映画「トンネル 9000メートルの闘い」(二〇一九年 ノルウ
ェー)を録画視聴。ネタバレ注意です。
 ノルウェーの山岳地帯で実際に起きた火災事故の数々に着想を得て、映画化した物と
のこと。当然、完全に実話そのまんまというのではないのでしょう。だからなのか、や
けにトラブルの数が多く、しかもうまく列をなして順番に起きているような作り物っぽ
さがあったような。特に終盤。
 レスキュー隊員が“準備が整ってから突入する”という点を強調しておいて、“でも
身内や知り合いがトンネル内に閉じ込められているから無茶をして出ても入る”という
流れが何度か出て来ます。これって家族愛などを描くのにはまあいいんでしょうけど、
裏を返せば親しい人間がいるから助けに行く、とも受け取れる訳で、職業としてレスキ
ューをやっている人がそれでいいのかと。成功すれば結果オーライだとして、失敗した
場合はどうなるんだろ?

 ではでは。




#1767/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/15  19:22  ( 27)
エッセンスのてんこ盛り   永山
★内容
 BS11で放送の海外ドラマ「紳士探偵L〜魔都・上海の事件録〜」第二十一〜二十
五回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 今回のエピソード『連続放火』は、そのタイトルの平凡さとは反対に、ミステリとして
よくできた話になっていたと思います。本ドラマのこれまで観た中で一番の出来映えじ
ゃないかしらん。
 提示される謎の魅力はまずまず怪異姓があるし、真相に辿り着くまでにいくつかのよ
い意味での寄り道があって視聴者を惑わせるし、当初からは思いも寄らぬ着地点に至っ
た上に、トリックはなかなかロジカルで面白く(しかし凄く手間の掛かる)、しかも意
外な犯人まで用意されている。
 ただし、最後の意外な犯人については、暗示が露骨でしたから、かなり早い段階で
「あれ? こいつがもしかして……?」と勘付いてしまう人が多いかもしれない。それ
を補って余りあるだけの意外性があると言えばあるんでしょうけど、できることならも
っとシリーズを積み重ねてからの方が効果的だったろうから、もったいない。
 そして何よりも話の緊密さを増し、流れをスムーズにしたのは、これまで何度か苦言
を呈したぼんくら刑事の出番がほとんどなかったおかげじゃないかと思います。(^^) 
あいつが射ないだけでこんなにもすっきりしたミステリになるなんて。逆説的に効果抜
群だ。
 もちろん、いくつかの小さな瑕疵は見られます。たとえば物語の中でも出て来ました
けど、こんな長期に渡る計画なんだから、犯人グループは関与した仲間の中に亡くなる
者が出てくるケースを当然想定していなければならないでしょう。なのに何の対策もし
ていなかったようで、複雑なトリックを弄した割に、抜けている連中だなと。
 あと、上で記した意外な犯人こそが主人公の追っている犯罪者“キャプテン”当人か
もしくはその重要な仲間だと思っていたのですが、違っていたようで。似たようなポジ
ションにイケメン俳優ばかり揃えるから、初期の段階から何か意味があるとは思ってい
たんですけど、勘ぐりが過ぎたようで。

 ではでは。




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