AWC ◇フレッシュボイス2



#1369/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/05  20:49  ( 25)
にわトリックが先か卵が先か   永山
★内容
 昔、『推理日記』(佐野洋 講談社文庫)の何巻かで読んだんですけど、佐野洋と都
筑道夫の論争だったかな? 違う気もする。今その本が手元になく、記憶頼みで書いて
いまして、間違っている可能性が大です。申し訳ない。
 それはともかくとして。
 一時、「推理小説は人間を描けていない、大の大人がトリックを用いるのが児戯的
だ」みたいな主張がまかり通った頃があったみたいで、そういった背景がある中での議
論。「人間を描くことでその登場人物が案出してしかるべきトリックが自ずと決まる。
そのトリックを用いれば決して児戯的とは言えないはずだ」みたいな主張がありまし
た。読んでいて、「そりゃあ一つの理想型かもしれないけれども、そんなことを徹底し
たらトリックが分かった時点で犯人も分かってしまうことになるなあ」と思ったもので
す。倒叙推理ならまだしもなんですけど、謎を終盤まで伏せるオーソドックスなタイプ
の推理物だと厳しいなと。
 これと似た論争で、推理作家は名探偵(シリーズ探偵)キャラを持つべきか否か、と
言うのもありました。シリーズ探偵を抱えて人気が出ると、そのシリーズ物の注文ばか
り入るようになり、ワンパターンに陥りやすくなる。さらに量産を迫られるようになる
から、探偵のキャラや物語に合ったトリックを作る余裕がなくなってくる。結果、そぐ
わないと分かっていても、ストックしていたトリックをシリーズ探偵物に無理にはめ込
んで作品を書くことになってしまう……という主張を佐野洋側がしており、それなりに
納得したです。シリーズ探偵物に合わせて目新しいトリックをばんばん案出するのが理
想ですけど、実際にはそう簡単にいかないでしょうから。
 というように、推理小説において、トリックが先か物語が先かはたまたキャラクター
が先かという議論は前々からあったようですが、結論めいたものが出たという話は聞き
ません。個人の好きなやり方で書く、ということに帰結してしまうからかな。

 ではでは。




#1370/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/06  20:38  ( 17)
メモリの目盛り   永山
★内容
 これまでパソコンのハードディスクからデータを読み込み、作業後に保存するときは
元のハードディスクとUSBメモリにしていたのを、故あって手順を簡略化するために
USBメモリからデータを読み込み、作業後の保存を元のUSBメモリとパソコンの
ハードディスクにするように変えてみたのですが。
 耐久性の観点から言って、これはまずいのかな?と懸念が浮かんだので、調べてみた
ら、やっぱりまずいみたい。読み込み及び書き込みの頻度が増したらUSBメモリはそ
れだけ劣化が早まるとか。ならば元の手順に戻して、読み込みの回数だけでも減らす
か。
 バックアップには外付けHDDの方が信頼性は高いと分かっていても、何となく手元
に複数個あるUSBメモリを使ってしまってる。そろそろ考えどきかも。SSDは最初
に使ったパソコンでえらく簡単に不具合が起きた覚えがあるため、信頼していいのかど
うかよく分からない。

 あと、今回検索して、USBメモリはときとき通電させなきゃいけないってことを初
めて知ったです。うーん、危ないのがあるかも。(――;

 ではでは。




#1371/1397 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #1370 ***
★タイトル (lig     )  20/05/07  20:12  ( 19)
とりあえず蔵にぶち込む らいと・ひる
★内容
お久しぶりです。

とりあえず一年以内に書き込んでいるので、前よりはマシかも(笑)

永山さんの書き込みを見て、「あれ?」と思ったのが、クラウドストレージを使ってい
ないのかな? ということ。

有名どころだとGoogleDriveやOneDriveがあげられますが、このストレージならバックア
ップはわりと簡単ですよ。自分のPCのHDDにもファイルは残るので、オフラインでも読み
込めますよね。

クラウドストレージは、セキュリティの面で心配なのかもしれませんが、GoogleやMSが
やらかす確率より、USBメモリやHDDが逝く確率の方が高いような気がします。

まあ、いろんなメーカーがネットワークストレージをやっておりますので、信頼性を重
視したいのであれば有料サービスも視野にいれてみるとか。


らいと・ひる(オカノヒカル)




#1372/1397 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #1371 ***
★タイトル (AZA     )  20/05/07  22:14  ( 22)
敢えてお久しぶりですとは書かないテスト   永山
★内容
 でも御作をあれからあまり読み進められていないことは申し訳なく思います(汗)。

 クラウドストレージについて。
 はい、らいと・ひるさんご推測の通り、なーんとなくセキュリティその他に不安なも
ので、使おうという方向に舵を切れないでいます。
 というのもだいぶ昔、某ソフトメーカー(記憶が定かでないので企業名は伏せます)
がサービスでやっていた無料のクラウドストレージ(的な物?)が、いつの間にか使え
なくなっていた、みたいなことがありまして。多分、終了のお知らせはメールの形で来
てたんでしょう、通常のメールに紛れていて見落としたんだと思いますが……それでも
ある日をもって使えなくなるというのは困るなあと感じた覚えが。
 確率で言えばらいと・ひるさんの言われる通りなんでしょう。実際の統計はなくて
も、肌感覚で何となく分かります。(^^;
 これを機にクラウドの活用を考えてみようかと。

 直接は関係ないけど。
 ドラマ「FBI」第三話の感想を書く予定だったのが、ディスクへの移動時にブロッ
クノイズ入りまくりになってしまった。集中できない状態で鑑賞したため内容がいまい
ち頭に入ってこず、どうしようかなリピート放送を待つかなと思ってたところへ、デー
タ保管のアドバイスをいただき、色んな意味で助かりました。(^^)
 ありがとうございます。

 ではでは。




#1373/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/08  22:17  ( 25)
昼間のパパはちょっと違うはず   永山
★内容
 時折覗いている小説投稿サイトの一つに、何か見覚えのある扉絵と作品名があると思
ったら、らいと・ひるさんが新たに登録してた。(^^)

 ニュースサイトの記事で、新型コロナ渦のためにテレワークしている父親が、部下の
ミスを叱責しているところを、同じく新型コロナ渦のため臨時休校が続く高校生の娘に
見られ、「パワハラ上司なの?」と誤解された話が出ていました。
 忌野清志郎の曲にあるのとは逆の状況になってしまったみたいで、しかもそれが思い
も寄らぬ経緯で家の中で起きるというのはほんと悲劇で、他人から見れば喜劇なのです
が。
 この記事を読んで、父親の仕事を家族が誤解するというパターンの新しい形だなと思
ったです。コメディでたまにある、幼い子供が親の仕事を「スパイ」とか「殺し屋」だ
と誤解するあれ。テレワークが珍しい時代だと、休みの日に掛かって来た仕事の電話で
漏れ聞こえた単語から誤解する、あるいはメモ書きから誤解するぐらいしかなかったよ
うに思うのですが、テレワークなら働いている父親そのものを目の当たりにできるの
で、誤解する幅が広がる、かもしれない。
 まあそんな限定的なことばかり考えなくても、創作ネタに応用できるシチュエーショ
ンだと感じました。たとえば――父娘が長時間一つ屋根の下にいて気詰まりだ、娘の方
がたまらず外出しようとするが、自粛要請が出ているからと父親が止める。娘は父親が
心配している振りだけしているとして、ますます反発する。というのも父親は公務員で
自粛要請を出した側だから娘が出歩いていたら非難される、だから家にいろと口を酸っ
ぱくして言うのだ――これだけでもドラマになりそう。
 公務員が現状でテレワークするものなのかどうか調べていないので、すぐには書けな
いけど。(^^;

 ではでは。




#1374/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/09  21:05  ( 26)
時代によって出しにくくなるキャラ   永山
★内容
 少し前に作品を書いているときに考えたんですけど、「津波」と聞いて抱くイメージ
って、そのときの年齢とそれまでにどんな津波のニュースに接してきたかによって確実
に違うんじゃないかと思った。
 物心ついてから、リアルタイムで大規模な津波の発生を知る前とあとでがらりと変わ
るはず。
 たとえば私の父は、チリ地震による津波が日本にまで到達して犠牲者を出したという
ニュースに接している世代なので、その時点(一九六〇年)で津波は恐ろしいものとい
う認識がはっきりとある。
 一方、私自身は子供の頃しばらくは、津波なんて警報が出ても予測される高さはせい
ぜい一メートル、実際には到達しないか、来ても二十センチ程度で終わるという認識で
いました。恐ろしい津波は特撮映画の中だけの物でした。一九八三年の日本海中部地震
までは。
 ただ、この辺りの時代は記録映像が少ないこともあって、強烈な印象にはならず、年
月が経てば次第に薄れがちだったかとも思います。一九九三年の奥尻島での災害発生で
も、まだ映像が少なめだった。
 状況が変わったと思うのは、二〇〇四年年末のスマトラ島沖地震。あのころ辺りから
携帯端末の普及により、大量の映像が記録された。しかも今まさに迫り来る波を収めて
おり、恐ろしさがひしひしと伝わってくる映像だった。
 このあとは言わずもがな、二〇一一年の東日本大震災で発生した津波。このときに記
録された映像により、しばらくの間は津波イコール恐ろしいものという意識は、多くの
人に共有される。
 何でこんなこと書いておこうと思ったかというと、作中に「津波警報なんて全然当て
にならない。来てもせいぜい数センチだろ」みたいな感じの油断しきった日本人を登場
させるには、現代はふさわしくないのかなと考えたもので。

 ではでは。




#1375/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/10  16:44  ( 29)
開いた口を塞ぎたい   永山
★内容                                         20/05/10 16:44 修正 第2版
 BSテレ東で放送のドラマ「サイレント・ヴォイス シーズン2」第五話を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 今回、トリックに関しては弁護のしようがないくらいにひどい。とってつけたような
……という表現すら生ぬるい。おざなりの間に合わせ、視聴者に対するフェアネスも担
保されず。原作もこんなトリックなのか? ドラマオリジナル?
 道具立てとしては面白くなりそうな要素が合ったと思うんですけどね。将棋の名人(本
ドラマでは“達人”)が犯人というのは、ミステリのネタとしては目新しくないです
が、「負けるのが分かったなら潔く認める」「千手先を読む」「共犯者がいるが、共犯
者はいない」といったいじり甲斐のあるフレーズがたくさん。負けを潔く認めると言っ
ていた名人が、取り調べで追い詰められて悪あがきするんだろうなと予想していました
が、そこは外れた(笑)。
 家政婦は店に来るよう呼び出しを受けたときにおかしいと思わなかったのかな。その
時刻、丹生が対局中だってことぐらいは分かっただろうに。抜け出してくるからと言わ
れていたとしても、昔の将棋の第一人者・神崎の家政婦だったのだから、そんなことは
普通あり得ないと気付くはず。
 動機は棋士ならではと言えるかもしれませんが、そこまで先を読んで殺人を犯すのな
ら、十五年前に共犯を頼んだ時点で殺そうと考えるはずなのに。

 あと、作中で示された条件から私が想像していた事件の構図を書いてみますと。
 犯人の丹生は防衛戦を前にスランプに陥り、密かに苦悩していた。そんな矢先、かつ
て神崎に勝つための共犯を務めた家政婦の藤本と偶然再会。彼女に新たな妨害を頼む。
挑戦者の恋人Aを監禁するよう頼まれた藤本は、Aを昏倒させて店まで運び込むまでは
成功するも、意識を取り戻したAに逆襲され、死亡。対局の休憩時間に首尾を尋ねるべ
く電話した丹生だったが、応答がない。計画の頓挫を予感した丹生は動揺し、休憩あけ
にミスを犯して敗北。
 ――この方がましじゃないかな。「共犯者がいるけど、共犯者がいない」に関して
は、監禁計画の共犯はいるが、殺人の共犯はいないという意味で。

 ではでは。




#1376/1397 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #1369 ***
★タイトル (sab     )  20/05/11  13:20  ( 59)
コメントという程の事はないのですが。     HBJ
★内容                                         20/05/11 16:29 修正 第7版
永山さんのおっしゃる、人間とトリックに関して、ふと思う事。

精神分析の文脈でよく、人間の愛にはエロスとタナトスがある
とか言うのですが。

エロスというのは普通の愛で、性愛とか男女の恋愛の様な愛ですが。
どちらかというと有機的な感じで。

そしてタナトスというのは人間を原子にまで細分化した時に現れる
エネルギーの様なもので。
人間だって原子の集まりですから。
原子だから原子核のまわりを電子が規則正しく回っている、みたいな
規則正しい感じのエネルギーがあると。
例えばナチスドイツの行進の様な秩序のあるエネルギーをタナトス
というのかも。
これはどちらかというと無機的な感じですが。

で、永山さんの言う”人間”みたいなものはエロスであり、
トリックというのはタナトスという感じがしていますね。

トリックでひっかかったー、と感じるのは、エロス的喜び、
ではなく、
タナトス的な喜びではないかと。

トリックで引っ掛けた時の喜びというのは、
釣りでかかったーという喜び、とか、
罠でかかったー、という喜びに近いと思うのですが、
罠だったら獲物を得る=食欲で、有機的なものではないのか、とも思えるが。
しかし、罠はメカだから、
やっぱりトリックの喜びというのはタナトス的なんじゃないかと。

(書いていて、何の事だかわからなくなってきましたが、
なんとなく分かってもらえるでしょうか?)。

追記。
エロスというのは快感原則(身体が気持ちいい事をする)で、
タナトスは涅槃原則(あの世のエネルギーに従う)
みたいな事も
いうので、
例えばミスターマリックのマジックなども
なんとなくオカルト的な雰囲気もあり
やはり、トリック、マジックの類は
涅槃のエネルギーに関係しているのでは?
というか読者はトリックを見て
何か超常的なエネルギーに触れた感じがして
喜ぶのではないでしょうか。

つまり"人間"を描く事はエロスっぽいので
そもそも人間を描いた小説とトリックというのは
テーストが違う感じがしますが。

つまり、
タナトス=オカルト=超常現象=トリック、マジック
エロス=人間の愛=中間小説、純文学
みたいな感じでしょうか?








#1377/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/11  20:13  ( 26)
大胆な変更   永山
★内容
 NHK−BSプレミアムで放送の松本清張ドラマ「黒い画集〜証言〜」を録画視聴。
ネタバレ注意です。
 殺人容疑を掛けられた男の申し立てたアリバイの証人として証言を求められるも、不
倫の秘密を守るために嘘を突き通す男性医師――清張ドラマとして非常にオーソドック
スな展開に感じます。だから作り手が不安になったということではないんでしょうけれ
ども、原作にない大きな変更点が一つあるとかで、不倫を男同士という設定にしてた。
そのように変更したからと言ってラストが変わるとも思えないのですが、原作とは違う
結末になっているとの紹介記事も見ましたので、余裕があれば原作小説をチェックしよ
うかな。
 家族を守る目的で、妻は夫を自殺に見せ掛けて殺害しますけど、これで本当に家族―
―子供らを守れるのか。自殺に見せ掛けて殺した夫は、それまでに色々と目立っていた
から、死の真相を徹底的に調べられるだろうし、マスコミや世間だって黙ってはいない
気がする。そうなると子供らがさらされるのはほぼ明白。となると、自殺に見せ掛けて
の殺害よりは、事故死に偽装した方が効果的だったんじゃないかと。
 ストーリー運びは省略をうまく使っていて、テンポがよかった。作中人物が言及して
いたように、主人公が死んだ直後に真犯人が余罪を白状するというのは不自然で、ご都
合主義を感じざるを得ませんが。

タナトスとか>HBJさん
 ニュアンスは何となく分かります。
 ただ、そう単純に二分化できるものかというとそうでもない気がします。有機的なテ
イストがブレンドされたトリックなんてのはありそうだし、無機的なところのある人間
というのも小説の登場人物として描く分には、あってもおかしくないような。

 ではでは。





#1378/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/12  19:50  ( 34)
骨太の物語、かな?   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「鉄の骨」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 地下鉄工事の入札で談合の条件をのんでくれるようにと三橋に頭を下げられ、少なか
らず動揺する平太。社に戻って尾形常務に報告すると、それは三橋の作戦かもしれない
ぞと諭される。表面上は応じたふりをして、談合が不調に終わったときはいつでも行け
るように準備を進める。
 ところが数日経って、三橋の側は池松組が損をする条件を加えてきた。どうやら今回
の談合でごねていた大手ゼネコンの一つがより利益を欲したため、そのしわ寄せが池松
組に来たらしい。まったくメリットがない要請に、態度を硬化させる池松組。検討中を
繰り返し、のらりくらりとかわしていた。
 だが、三橋が直接、尾形との交渉に現れ、事態が変わる。不利となる条件を引っ込め
させる代わりに、談合に合意したというのだ。平太ら部下は納得がいかないがどうにも
ならない。
 そんな折、しばらく行き来のなかった萌から連絡が入り、一緒に食事をとる平太。そ
の場で彼女から城山議員の周辺の談合と金の流れに検察の捜査が及びつつあるのではな
いかという懸念を伝えられる。一応の根拠もあり、平太は彼女から談合に関わるのをや
めるように言われるが、サラリーマンだから上の言うことに従うしかないんだと答え
る。だが内心、不安に感じた平太は池松組の先輩らに伝えると、いざというときは部長
以上が捕まるだけだと冗談めかして言われた。
 捜査を指揮する東京地検・内藤は、ゼネコンからある牧場への大金の払い込みに引っ
かかりを覚える。それはゼネコン社長の趣味である競走馬の代金とされているが、これ
までに購入した競走馬の戦績は惨憺たるもの。何千万も払う価値はないはず。これを突
破口に、資金洗浄のルートをたぐり寄せていく。
 そんな内藤の元に一本の電話が入る。待ち合わせ場所に行くと、そこに現れたのは池
松組の尾形だった。
 ――以上が第四回のあらすじ。面白くなって参りました。尾形が切れ者ぶりを発揮し
だしたなと思ったら、最後に来てまさかの密告? いや、実際は分かりやすい伏線や暗
示などの演出があって、まさかって感じはしないのですが。どういう意図を持ってこん
な行動に出ているのかが気になる。
 談合を扱っているだけに、主人公への肩入れもいまいちしきれないのですが、それで
ものめり込める内容なのはたいしたもの。あとは初回では正義感があってルールの遵守
に頑なだった平太が、急に軟化しすぎという点を解消してほしいのだけれど次で最終
回。このままで行きそう。

 ではでは。




#1379/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab     )  20/05/13  16:10  ( 20)
「ミステリ百科事典」を購入したいのですが      HBJ
★内容                                         20/05/13 16:11 修正 第2版
間羊太郎著「ミステリ百科事典」を購入したいのですが
文春文庫版と現代教養文庫版があり、
文春文庫版は3000円以上で、現代教養文庫版は400円ぐらい。
ネットで人様のブログをチェックしてみると、
文春文庫版は「妖怪学入門」なる項目が追加されただけとの事。
「妖怪学」なんてミステリーを書く上で必要なのか。いらないんじゃないか…。
しかし、アマゾンでレビューがあるのは文春文庫版なので、
(そのレビューには、綾辻行人がネタかぶりを避ける為に使っている
などと書いてある)
文春文庫版がいいのか。しかし3000円は高い。

文春文庫版と現代教養文庫版の違いを知っている人がいたら
教えていただきたいのですが。

その他おすすめのネタ本があれば推薦して下されば幸いです。









#1380/1397 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #1379 ***
★タイトル (AZA     )  20/05/13  20:34  ( 29)
『ミステリ百科事典』他>   永山
★内容                                         20/05/13 20:44 修正 第3版
 私は現代教養文庫版の方しか持っていなくて、目を通したことがあるのも教養文庫版
のみのため、参考にならないとは思いますが、念のために。
 ミステリを書くときの参考資料としての位置づけなら、教養文庫版でも充分じゃない
かと感じます。私、実際に色々と参考にしています。関西においたままだと何かと不便
でしたので、この本は九州の方に持って来たくらいだし。
 あと、文春文庫版は736ページあるとかで、教養文庫版よりも250ページ以上分
厚くて、気軽に持ち運びして読むんだったら教養文庫版の方がいいかもしれませんね。

 他に、おすすめできるネタ本としては、多分これまでにフレボイでも何度か言及して
きて被るでしょう&すでにご存じの物が多いかもしれませんけど――


・『探偵小説の「謎」』(江戸川乱歩 教養文庫) ※講談社からも出ている模様

・『ミステリイ・カクテル 推理小説トリックのすべて』(渡辺剣次 講談社文庫)

・『魔法の心理学』(高木重朗 講談社現代新書)

・『トリックの心理学』(高木重朗 講談社現代新書)


 高木重朗の著作二つはいずれもマジック(手品・奇術)のエッセイですが、アイディ
アが詰まっていて、ミステリにも応用できるように思います。

 あと、石川喬司のエッセイ本にもよい物があったように記憶しています。どちらかと
いうとSF寄り、ギャンブル寄りの内容ですけど、それらも含めて興味深く読んだ覚え
があります。

 ではでは。




#1381/1397 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #1380 ***
★タイトル (sab     )  20/05/13  21:52  ( 29)
さっそくありがとうございます     HBJ
★内容                                         20/05/13 21:54 修正 第2版

さっそく現代教養文庫版を注文しました。

他に紹介して頂いたものの内、

渡辺剣次「ミステリイ・カクテル」は数十年前に読んだ記憶があるのですが、
その時には何故かぴーんと来ませんでした。(多分読み方が悪かったのでしょう)。
これももう一回読んでみたいと思います。
もう手元にはないので又買うしかない。

江戸川乱歩「探偵小説の「謎」」は、青空文庫でも読めるみたいです。
しかし横書きで文字が小さく読みづらいです。
これも読む気なら買った方がいいのかも。

あと、最近、
「ゲームシナリオのためのミステリ辞典」というのを電子で買ったのですが、
これもあんまりぴーんと来ませんでした。
というか、何故か読む気がせず、途中で挫折。

最近、
「折角自分でトリックを考え出しても、既に誰かが思い付いていたら馬鹿らしいなあ」
という当たり前の事に気付き、この手の本を読む様になったのですが。

もし30年前のPC−VANの頃に戻れたら、
AWCの中に「トリックデータベース」という掲示板を作るか、
ミステリーのSIGを作りたいですね。

とにかくどうもありがとうございました。





#1382/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/14  21:27  ( 20)
未完の作品はあるのかしらん   永山
★内容
 漫画家の野間美由紀が虚血性心疾患で五月二日に死去。五十九歳。合掌。
 みのうらさんから教えてもらうまで、いわゆるちょっと痛いところのある人だとはま
ったく分からなかったなあ。なので聞いたときは割と驚いたです。
 でも作品、特に初期の『パズルゲームはいすくーる』は好みの作風だった。少女漫画
系のミステリコミックってそれまではおどろおどろしいホラーっぽいのとか、狂気を描
く物がほとんどだった印象なんですが、『パズルゲームはいすくーる』以降、多様にな
り、本格ミステリ系がぽつぽつ現れるようになったイメージがあります。
 絵も作風に合わせてか受け入れやすい明るい絵柄で、悪くないと思うんだけど、真横
から人物を描くとやけに首が長く感じる絵になることが多いなと。

トリック>
 HBJさん、どういたしまして。少しでもお役に立てれば幸いです。
 トリックは必ずしも使用済みの物を再利用しては駄目ということはなくて、ごく基本
的なトリック(交換殺人とか毒を仕込んだ氷とか)ならそのまんまの流用でも目くじら
を立てられることはまずないし、独創性強めの大きなトリックでも他の物とうまく組み
合わせたり、元とまったく使い方が異なったりするようであれば問題なしとされるのが
現在の認識かと思います。言わずもがなかとは思いますが、念のため。
 もちろん、新奇の独創的なトリックの出現は、ミステリの読者として大歓迎です。

 ではでは。




#1383/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/15  20:20  ( 21)
安全防止   永山
★内容
 あるサイトのニュースコーナーで、現在の新型コロナウイルス渦に対応させる形で、
「リーマンズショック」という言葉が使われていて、違和感が。
 日本では「リーマンショック」が一般的でないの? 念のために検索してヒットする
数を比べたら、「リーマンズショック」は二桁で、「リーマンショック」は六桁でし
た。
 それでもまあ、英語圏では「リーマンズショック」なんだよと言われると弱いので(^
^;念には念を入れて調べてみると、英語圏(外国)でも「リーマンズショック」なんて
使っていないそうで。もちろんリーマンショックも使われて折らず、和製英語だとか。

 テレビのニュース番組で、政治家の答弁だか会見だか、しかとは見ていなかったんで
すが、気になる表現がありました。
「感染防止に警戒して」
 うん? 感染に警戒して防止に努めるのなら分かるけれども、感染防止に警戒すると
はまるで感染を広めたがっているようではないか。

 上のニュースを見たあとに思い出したのが、パズルの本に載っていたネタ「危険防止
の安全帽子」。
 工事現場で使うようなヘルメットのキャッチフレーズを考えるよう頼まれた男が、
「危険防止の安全帽子」を出してみたが、採用を断られたという話。

 ではでは。




#1384/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/16  20:51  ( 25)
見せ方の問題?   永山
★内容
 WOWOWで放送の海外ドラマ「FBI:特別捜査班」第三話と第四話を録画視聴。
ネタバレ注意です。
 粗筋は省きますが、期待値が下がってきたかなあという印象。
 捜査する側の推測が当たっていることが多い。もちろん、他の捜査物のドラマでも、
主人公のいる捜査側が仮説を立ててそこを突破口に次の展開にっていう流れはお約束で
もありますが、仮説や推測に某かの補強があってそれが事実認定されることで、視聴者
も納得して次に進めると思います。本ドラマでは、その補強が弱いというか無いという
か。推測に沿って推し進めていたら当たっていたという印象を受けてしまいがちな気が
する。演出の問題なのかもしれませんが、何となく説得力に欠ける。
 第三話では強制的な売春組織から命からがら逃げ出した女性の、妹も捕まっているか
ら助けてという願いをかなえるのがメインだったはず。組織のアジトを見付けて踏み込
んでみたら、妹を無事発見できた……組織は姉が逃げたことで妹にひどい目に遭わせて
いるのかと思ったら、そうでもなし。FBIは特にこれといった策は打たず、たまたま
妹が無事だった感じ。
 第四話では、新たな情報がもたらされるシーンが繰り返され、そのツールは電話だの
メールだのと工夫は凝らしているものの、結局は同じパターン。ここいらで一つ手掛か
りを出しておくか的なお手軽感があるような。
 これらも結局は見せ方一つで変わってくる気がするんですけどね。第三話の妹は実際
にはひどい目に遭ったけれども忠誠を改めて誓って許された、という風なシーンを挟む
だけで印象が違ってくるはず。
 第四話の情報集めも、情報を見付ける脇役が捜査している過程をもっと多くすること
で、お手軽感は消えると思う。
 一応、視聴は継続するものの、感想は書かなくなるかも〜。

 ではでは。




#1385/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/17  13:29  ( 25)
神の声も悪魔の囁きもサイレント   永山
★内容                                         20/05/17 13:30 修正 第2版
 BSテレ東で放送のドラマ「サイレント・ヴォイス シーズン2」第六話を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 先週があまりにもあまりな内容だったためか、今週分は随分とよく感じる。伏線とい
うか暗示は充分にフェアだったし、構図の逆転のアイディア自体は面白かった。
 とはいえ、おかしいと感じた点もいくつかあります。
 真っ先に挙げねばならないのは、教会を誰でもいつでも自由に来ていいですよとオー
プンな状態にしておきながら、その内部で死んだ養女を車椅子に乗せて動き回ったり、
会話?していたりと無防備に過ぎること。見られてはまずいと分かっていたからこそ、
殺人に及んだ分けだし、理解に苦しむ。何時から何時までは完全閉鎖します的なことを
していれば分かるんですけど。
 次に、ご近所さんは野良猫のトラブルについて、正しく認識していたのかどうか。正
しく認識していたのであれば、そのことを聞き込みにきた刑事らに話さなかったのか。
逆に、誤って認識していたのであれば、当事者である被害者はその誤解を生前、一度も
否定しなかったのか。この辺り、終盤での構図の逆転を成立させるために無理を通して
いるように思える。
 三つ目。詳しくは知らないし分かりませんけど、作中に出て来た医療機器の数々、あ
れは使い始めたら一度もメンテナンスしなくていいんだろうか。業者が来てチェックす
る必要があるんだとしたら、そのときに養女の不在に気付いてしかるべき。そもそも、
養女は医者が診察に来なくても大丈夫な程度の容態なのかと。
 ついでに、被害者が「野良猫を見ると死んだ主人が猫をかわいがっていた様子を思い
起こしてつらい、だから苦情を入れていた」というのもだいぶ無茶な話で。まともに話
し合えていたら、「それなら猫の世話を一緒にして、ご主人と猫の記憶をよい思い出に
変えましょう」という風になっていたんだろうか。

 ではでは。




#1386/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/18  19:46  ( 33)
鉄分過多   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「鉄の骨」最終回を録画視聴。ネタバレ注意です。ラストという
ことで、いつものようにあらすじは省きます。
 ここまで風呂敷をほぼ広げる一方だったので、あと一回でどうやって締めるんだろう
と思っていました。ましてや前回の終盤に来て急に主人公の上司がまさかのたれ込み行
為に及んでおり、予測がつかない状態でした。
 始まってみると割とオーソドックスに展開していき、入札の前日になって、ある大手
デパートの経営破綻により、猪田組へ回す予定の工事がなくなり、談合の条件が崩れ
る。主人公らの池松組は譲歩を迫られるも断固拒否。大いにもめた末、貧乏くじを引き
かけている猪田組のみがガチンコの入札、当初の談合での予定価格も考え直すという裁
定を三橋が下す。
 ここまで観て、池松組もこれに乗じて談合の約束を反故にして、ガチンコ入札をして
くるのかな?と予想したのですが、どうもそんな雰囲気にならない。尾形常務は検察に
たれ込んでいるんだからガチ入札してもどうせ入札自体がなかったことになると分かっ
ており、意味ないのか……と思っていたら、やっぱりガチ入札してきた。(^^;どういう
こと? その直後に検察らが踏み込んできて入札は不成立。これってつまり、池松組の
矜持もしくは覚悟を示したという意味なのかな?
 で、入札に参加していたゼネコン各社はまとめて罪に問われ、指名入札停止の罰を受
ける。が、池松組は他社よりも罪が軽いとされ、停止期間も短め。大手よりも早く入札
に復帰できた池松組は、地下鉄工事を獲得することに成功した。とここまでが全て尾形
常務の策略だったということが明かされ、三橋に取り入るための駒として利用された平
太は憤慨するのですが、最初の面接試験の台詞に絡めてきて、うまくまとめた感じ。
 物凄くよかったとは言えないけれども、悪くはない物語でした。何度か書いたよう
に、談合を行う会社員が主人公だと全面的な応援はできないし、主人公も葛藤している
ようでいて案外素直に会社の指示に従っている描かれ方でしたし。そもそも、これも何
度か書きましたが、正義感の強い主人公が唯々諾々と談合の方針に沿って動くのが納得
しづらかった。
 あと、尾形常務の作戦は、工事の受注を取るためにはいいけれども、(仮に株式会社
だとしたら)株価がかなり暴落して一時的にせよ会社にとってマイナスになるんじゃな
いかと。
 母親の手術や恋人との関係は、かなりあっさりとした扱いで終了。描いたからにはも
うちょっと掘り下げて欲しかった気もする。

 ではでは。




#1387/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/19  20:28  ( 24)
何故アルキメデスをもじったのか   永山
★内容                                         20/05/20 14:11 修正 第2版
 「アルキメンデスは歩きながら食べる麺」だからといって、アルキメデスとは何の関
係もなさそうなのに。

 WOWOWでオンエアされた映画「アルキメデスの大戦」を録画視聴。ネタバレ注意
です。
 若き天才数学者が巨大戦艦(大和)の建造を阻止すべく、数を武器に嘘を暴こうとす
る話。
 つっこみどころの多い話で、賛否両論あるみたいですけれども、これはもう作り手の
ここが描きたかったんだという部分を感じ取って楽しむのが正解なんじゃないかな。が
ちがちのシリアスな物語って訳ではなさそうですし。
 核となる物語のアイディアを思い付き、そのあとも物事が次々に符合するのを感じ
て、作者はにんまりしたのではないかと想像してしまう。(^^;
 勿体ないのは、それなりに名前のある俳優を揃えたのだから、それぞれに見せ場を用
意しておいてしかるべきでしょう。なのに実際にできあがった映画では、カメオ出演レ
ベルとは言わないまでも、中途半端で非常にバランスが悪い。舘ひろし演じる山本五十
六の存在感の薄さったらない。主人公の櫂に難題を頼んでおきながら、ほぼ丸投げとい
うのではキャラクター的にもマイナスのイメージが強まってしまう。
 まだまだビッグネームとは呼べない人達の演じる脇役達の方がきちんと見せ場があっ
て、個性を発揮できていてよかった。
 それにしてもこの作品に限らず、数式を駆使する場面が大なり小なり探偵ガリレオ風
の演出になってしまうのはどうにかならないのかな。新しい演出が見てみたいもので
す。

 ではでは。




#1388/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/20  20:20  ( 27)
文字上の魔術   永山
★内容
 正確に描写するのが難しい事柄って色々あると思いますが。
 この前、描こうとして意外と難しいなと感じたのが、
『二本の輪ゴムを使った輪ゴム貫通マジック』
 です。
 こう書くだけで状況を思い浮かべられる人はそれなりに多いとは思いますが、もしも
あのマジックを知らない人に、一から言葉だけで説明するとしたらどう描写すればいい
のか。やってみるとこれが相当難しいというか面倒臭いというか。
 まず、輪ゴムを左右の手に引っ掛けるところから始めようとしたのですが。
<二本の輪ゴムを長細い楕円形になるよう整えた後、十字の形に交差させ、置く。下に
なった方の輪ゴムの輪の中に右手の人差し指と親指とを入れて引っ掛ける。そのまま上
になっている輪ゴムが落ちないようにそっと持ち上げてから、左手の人差し指と親指と
を下方向から、上になっている輪ゴムの輪の中に入れて引っ掛ける。>
 これでどうにか伝わるでしょうか?
 伝わったとしても、実際にこのマジックをやる際に、こんな手順で輪ゴムを指に引っ
掛ける人はまずいない気がする訳で。
<二本ある輪ゴムの内の一本を広げ、その輪の中に右手の人差し指と親指を入れて引っ
掛ける。もう一本の輪ゴムの輪には左手の人差し指を入れて持ち上げる。だらんと垂れ
下がった輪ゴムの下端を、右手の指と輪ゴムとでできている輪っかに上からくぐらせ
る。くぐってきた下端を左手の親指に引っ掛ける。>
 こういう手順で引っ掛ける人の方が多いはず。
 あるいは、<手の中で二本の輪ゴムをクロスさせ、左右の手の親指と人差し指に輪ゴ
ムを引っ掛け、互い違いになるように引っ張る。>が一番多いかもしれないんですけ
ど、この短い描写で事足りているのかどうか心許ない……。
 結局ここまでで力尽きて、マジックの現象そのものは大幅に簡略化、種明かしについ
ては省いてしまった(苦笑)。

 ではでは。




#1389/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/21  20:56  ( 22)
前にも増して分からない   永山
★内容
 東京創元社の隔月刊誌「ミステリーズ! vol.100」に掲載の犯人当て『心理
的瑕疵あり』(法月綸太郎)にまた挑戦しているのですが、前回よりもさらに苦戦中。
 麻耶雄嵩よりは解きやすいと思っていたのに、まさかの難しさ。
“犯人が犯行現場からエアコンのフィルターを持ち出さねばならなかった理由”が、最
大にして唯一のヒントって感じ。三人の容疑者が三人とも現場近くの防犯カメラに映ら
なかった事実から、一人に絞り込めると言うんだけど何にも思い付かない。防犯カメラ
に映らないように、もしくはセンサーライトに反応しないようにするために赤外線を遮
断したいのであれば、エアコンのフィルターの銀イオンに期待するよりかはアルミホイ
ルを使う方が実際的なようだし。

 推理作家の浦賀和宏がこの二月に亡くなっていたことを今さらながら知りました。合
掌。
 正味のところ、その作品はあんまり肌に合わなかったけれども、人をくったような作
風は独自色に溢れていたとも言えるかと。
 ところで以前にも数度、作品をそれなりに読み込んだ推理作家やパズル作家の逝去
を、死の数ヶ月から数年もあとになって知るというケースがあったんですが、今回もま
たです。世間的にはさほど有名ではないという扱いで仕方ないのかもしれませんが、も
うちょっと大きく報じてもらうか、あるいは推理作家についてウォッチを怠らないよう
にしない限り、情報の洪水に飲み込まれて見落とすことを延々と繰り返してしまいそ
う。なんとなく、いや〜な感じ。

 ではでは。




#1390/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab     )  20/05/22  10:53  ( 64)
「平家伝説…」と「吸血鬼伝説…」ネタバレ     HBJ
★内容                                         20/05/22 10:55 修正 第2版
いまだに「ミステリーオタクは何故物理トリックに萌えるのか」
が気になっているのですが。
5ちゃんで調べてみたら「平家伝説殺人事件」(内田康夫)が傑作、
とあったのでさっそくyoutubeで視聴してみました。
肝心のトリックのシーンは飛んでいた。
多分「銀幕の殺人鬼」(金田一少年)のトリックと同じでは。

「何故物理トリックに萌えるのか」はともかくとして、
謎解きの展開が気になりました。

「平家伝説…」には2つのトリックがあるのですが。
一つはフェリーから人が飛び降りるがどうも偽装らしいというもの。
もう一つはマンションから人が飛び降りるのだが、これも偽装らしく、
しかも密室。

探偵浅見光彦は一つ目の偽装に関しては、
たまたま暴走族に絡まれて、
その暴走族がカセットレコーダーで音楽を流しながら去っていく
(音楽がだんだんと遠のいていく)
という経験から、
「フェリーでの飛び降りも、悲鳴を録音したカセットレコーダーを海に
投げ捨てたのではないか」と思います。
2つめに関しては、たまたま公園で、マリオネット
(人形を釣り糸で操るもの)を見て「釣り糸を使ったのではないか」
と思い至る。

という事は、
事件 → 偶然事件解決のヒントを得る → 探偵浅見光彦の謎解き
という展開なんですね。

これに比べて、昔見た「吸血鬼伝説…」なのですが。
トリックに関してネタバレすると、
45(仮に)キロしか上がらない業務用エレベーターに
46キロの七瀬美雪を乗せて上げるにはどうするか、というもので。
血を1キロ抜いて、上に上げてから又血を戻す、というものでした。
そしてこの作品では、事件が起こる前に、体重の事やら、
首筋に血を吸った痕がある事など、伏線=ヒントを提示していました。

つまり
ヒントの提示 → 事件 → 探偵金田一少年の謎解き
という展開。
(この時、事件の前にヒントは出るのだが、
大抵のオーディエンスは事件が起きても気付かない。
そして、金田一少年の謎解きの後に「そうだったのか」とカタルシスを
得るのですが)。

この2パターンでどっちがいいのでしょうか。

「吸血鬼伝説…」みたいに先にヒントを出しておかないと、
事件が起きた時に、「そうだったのかー」という感動は無い訳で。
もっとも事件が起きた段階で「そうだったのかー」と読者にバレてしまっては
探偵の出る幕はなくなってしまうのですが。
又、まだ事件が起きていないのにヒントを出されても、
読者は退屈するのではないかとも思います。
一刻も早く事件を起こして「謎解き」がスタートしないと読者は退屈する。
しかし、「平家伝説…」みたいに、後からヒントが出るのでは、
偶然すぎないか、とも思えてしまう。

一番いいのは。
ヒントの触りを出しておく → 事件が起こる
 → 探偵がヒントの触りから捜査をしてヒントの全容が見える
 →謎解きをして読者はカタルシスを得る

という展開ですかね?




#1391/1397 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #1390 ***
★タイトル (AZA     )  20/05/22  21:42  ( 54)
同じくネタバレ注意   永山
★内容
※小説『平家伝説殺人事件』(内田康夫)ならびに漫画『金田一少年の事件簿 吸血鬼
伝説殺人事件』(天樹征丸 さとうふみや)の内容に触れる場合があります。ご注意く
ださい。

 私は『平家伝説殺人事件』はドラマを、『吸血鬼伝説殺人事件』は漫画、アニメ、ド
ラマ版でそれぞれ観て・読んでいまして、ネタバレの規制線に引っ掛からずに済みまし
た。記憶頼みになりますがどうにか思い起こしながらレスしてみます。(^^;

 先に、『吸血鬼伝説殺人事件』において、体重の件は確かにヒント・手掛かりでしょ
うが、血を吸われた痕跡というのはおどろおどろしい雰囲気作り、吸血鬼伝説に“らし
さ”の上を与えるための演出という役割がより強いかと思います。その上でヒント・手
掛かりになっており、巧さの表れと言えるかと。


 ヒント・手掛かりを出す位置付けについて。
 まったくの私見になりますが。凄く大雑把に分けると、読者に推理させる本格ミステ
リには二種類あると言えそうです。

・手掛かりそのものを読者が苦心して見付け、そこから一足飛びに真相に迫るタイプ。
・手掛かりはあからさまに配置され、それらを元にあれこれ推理し、真相に迫るタイ
プ。

 もちろん、手掛かりを見付けること自体が難しい上に、やっと見付けた手掛かりを元
に込み入った推理を組み立てねばならないタイプもありますが、とりあえずここでは先
の二種類が基本ということで。
 作者は自身の考えた手掛かりが見付けやすいものであると思うのなら、事件が起こっ
てから読者の前に提示するのが安全だと言えるのでは。
 逆に、一見しただけでは手掛かりと分からぬような手掛かりであるなら、事件が起き
る前から堂々と配置しておくのが、読者に対して「やられた!」感を起こしやすい。
 そういう訳で、手掛かりの性質によって、その手掛かりを事件発生の前に出すのがい
いのか、あとの方がよいのかが決まってくる側面があると思います。

 その他の点について。
 『平家伝説・』のヒント・手掛かりが、偶然目にした物事からもたらされているの
は、一時、「名探偵が都合よく閃くのはけしからん」みたいな意見があったので、それ
に対する最も簡単な解答なんだと思います。「都合よく閃いたんじゃなくて、偶然にも
ある出来事とを見掛けたので思い付いたんですよ」という理由付けですね。その偶然の
部分があからさまに過ぎると、ご都合主義だなと見なされてしまうので、乱発は注意し
たいところだと思います。


>又、まだ事件が起きていないのにヒントを出されても、
>読者は退屈するのではないかとも思います。
>一刻も早く事件を起こして「謎解き」がスタートしないと読者は退屈する。

 この箇所は判断が難しいですね。事件を早く起こしてもらいたい気持ちは読者は多か
れ少なかれ持っていると思います。が、事件が起きるまでが長くても、読者を退屈させ
ないだけのエピソードを考え、描くのが作者の腕の見せ所だろうとも思います。
 読者の方も一人の作家に慣れてくると、「この作者のことだから事件が起きるまでの
この場面に、何らかの手掛かりを仕込んでいる可能性が高い!」と踏んで、退屈せずに
じっくりと読むようになるものなのかも。

 ではでは。





#1392/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/23  20:51  ( 23)
機械化探偵   永山
★内容
 プロレスラーの木村花が死去。二十二歳。合掌。
 死因など、正確な状況が分からない内は何ともコメントのしようがないのですが。
 一月の新日本プロレス東京ドーム大会に出場して、その五ヶ月弱あとに死を迎えるな
んて、ただただ信じられない。
 最初にニュースサイトで見出しを目にしたとき、<テラハ出演の木村花さん>云々と
書いてあったので、「同じ名前の人がバラエティ番組に出ているんだな」ぐらいにしか
思わなかった。
 とりあえず、見出しにも職業を入れてほしかったと思う。プロレスラーという肩書き
は、テラハ出演者というニュースバリューに劣るのですかと。


 BSテレ東で再放送された「サイレント・ヴォイス特別編 悪魔の学問」を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 HBJさんの感想を先に読んでいたため、ハードルが下がっていました。行動心理学
云々は抜きにして、推理物の二時間ドラマとして見ればまずます、こんなもんじゃない
のと。
 恩師との対決はスペシャル感があるし、終盤のひっくり返しの連続は定番の構成とは
いえそれなりに工夫がされていた。
 行動心理学を用いた捜査はそれ単独では万能感がきつく、胡散臭さがつきまとうか
ら、いっそ、機械で測定して人間の微妙な反応動作を見逃すことなくキャッチできる、
なんていう設定にすれば多少はすっきりするかも。

 ではでは。




#1393/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/24  19:46  ( 19)
コロンボで言えば「溶ける糸」の位置付けかな   永山
★内容
 BSテレ東で放送のドラマ「サイレント・ヴォイス シーズン2」第七話を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 結果的にストーリーにはたいして関係していなかったけれども、女子生徒が転落死し
ていた場所についての状況説明が不足していたように感じた。どこからどう転落したの
かよく分からないまま話が進むので、フラストレーションが溜まる。
 流産させるためにわざと厳しいトレーニングを課していたというなかなかに気分の悪
くなる設定でしたが、流産を経験した人の遺体って、司法解剖したらその経験があるこ
とが痕跡として残るものだと思っていました。ドラマを見る限り、どうもそうではない
らしい。赤ん坊がどのくらい成長していたかとか、どのような形で流産にいたったかに
よって変わってくるのかしらん。ともかく、その思い込みがあったため、真っ先に思い
付いた可能性を自ら潰してしまい、真相を言い当てられなかった。(^^;
 終盤の主人公激怒のシーンはよかった。本ドラマがもし仮にドラマの歴史に残るよう
な名作のシリーズ物として認識されたとしたら、この回のエピソードは主人公が激怒し
た回として評価されるかも。
 関係ないけど、高校にも駅伝部というクラブ活動があるのを初めて知りました。陸上
部の活動に含まれるとものだとばかり。近年まで日本でしか行われずにいたスポーツで
ある駅伝を専門に行うというのは、不思議な気がします。

 ではでは。




#1394/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/25  20:54  ( 40)
太陽だけに絵空事、なんて意味じゃないとは思うけど   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「太陽は動かない −THE ECLIPSE−」初回無料放送を
録画視聴。ネタバレ注意です。
 三年後に開催される予定の国際都市博覧会。その建設会場の一角で、爆発が起きる。
衆議院議員で元副総理の中尊寺から依頼を受けて動いたAN通信(表向きは通信社だが
その実、諜報組織)の鷹野は現場で基板を見付け、爆発が事故ではなく事件だと確信す
る。
 爆発の報道を見たNPO法人職員の落合香は、これは事件であり、中尊寺が絡んでい
ることを直感する。というのも博覧会の候補地は他にも湾岸地帯があり、中尊寺の一派
が推進していたが世論に押されて敗北。今回の爆発は中尊寺が仕掛けたもので、博覧会
会場を湾岸地帯に変更させようという狙いだと踏んだのだ。
 実際は違った。もっと複雑に事情が絡み合っていた。中尊寺は建築会社や暴力団を動
かして事故を装った爆破を計画していたが、情報漏洩の危機を察知して計画は中止。だ
が、中止したにもかかわらず何者かが計画を乗っ取って、実行したらしい。このまま事
件であることが明るみに出れば、中尊寺らに疑いの目が向くのは必定。そうならない内
に爆破犯を突き止めるのが、AN通信並びに鷹野への依頼である。
 鷹野は暴力団や建築会社が計画を実行に移したのではないことを確認し、さらに中尊
寺の第一秘書から本来の計画について聞き出す。それは本館ビルを派手に破壊する予定
だったという。真犯人の目的が中尊寺を陥れることだとすれば一度目の爆破で注目され
ている時点で第二の、より派手な爆発を起こす可能性が高い。そう睨んだ鷹野は、教育
するよう押し付けられた見習いの田岡を伴い、本館に潜入。首尾よく見付けた爆弾は巨
大で天井から吊り下げられて設置されていた。やや手こずった鷹野らだったが、無事に
解除成功。
 しかし会場から車で遠ざかる鷹野らをあざ笑うかのように、爆発は発生した。真犯人
はダミーの爆弾を解除させることを織り込んだ上で計画を実行し、まんまとやりおおせ
たのである。
 ――以上が初回の大まかな展開です。
 うーん、どう評価するのが適当なのか。
 とりあえず、途中までは結構シリアスに進んでいたのに、本館に仕掛けられた爆弾の
場所を、爆弾の気配で探知する機械が出て来て、一気に現実味が薄れてしまったよう
な。本当にそんな探知機があるのか。あるのならもっといかにも実在するように描写し
て欲しかった。
 このあとも現実味をなくしかねない演出がいっぱいあって、これはわざとやっている
のかもと思えてきたです。AN通信通信という組織も荒唐無稽なところがあり、親に育
児放棄された子供達を集め、諜報活動の訓練をする。ここまでならまだしも、絶対服従
させるために心臓付近に爆弾を埋め込み、二十四時間に一度の報告を怠った場合は情報
を持ち逃げしたと見なされ、爆死させられるというルールがある。
 まあこういった扱いを間違えれば絵空事になってしらける恐れの高い題材をどう料理
してみせてくれるのか、まだ期待しつつ視聴継続です。

 ではでは。




#1395/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/26  20:59  ( 30)
マッチするタグ   永山
★内容
 小説投稿サイトを覗いてみると、たいていは作者が小説にタグを付けて、自作のア
ピールとするシステムが採用されていますよね。
 あのタグって、どれほど内容を反映したものにするのがいいのか、作者サイドは迷っ
ていないのかしらん。
 ジャンルによって事情は異なるかもしれませんが、まずミステリーの分野では、「叙
述」とか「叙述トリック」なんてタグを付けるのはどうかと。仮に、創出した叙述トリ
ックによほど自信があって、たとえ前もって叙述トリックを用いていることを読者に知
らせても、絶対に見破られない!という場合でも、タグで叙述トリック仕様を示唆する
のはマイナス面が大きい気がします。読者からすれば、何にも知らされない状態で騙さ
れたかった、となる人の方が多いと思うし。
 同様に「一人二役」とか「変装」とかもタグにするのはやめた方がいいような。アリ
バイや密室などと違って、叙述トリックや一人二役、変装は原則的に、読者に対して明
かされる瞬間まで用いられていることが伏せられているトリックなので、そうと知らず
に読んだ結果、騙される方がきっと驚きが大きいはず。読者からすればいらない情報だ
と思える。
 そこで提案したいのが、タグを二段階にすること。一段階目のタグは最初っからオー
プンされていて、作品検索の対象になるのもこれ。二段目のタグは逆に伏せられてお
り、見たい人だけが“めくって”見ることができる仕様にする。作品検索のキーワード
として扱うかどうかも、読者が決められるようにすればいい。
 ミステリー以外のジャンルでも、叙述トリックや一人二役は用いられることがあるの
は言わずもがなですが、それ以外に伏せて置いて欲しいキーワードといったら何が考え
られるか。
 「ざまぁ」や「悪役令嬢」は展開が読めてしまうだろうから、ない方がいいように感
じるんですが、人気があるので仕方ないのかな。
 時代物・歴史物で年代をずばりタグにしちゃうのって、場合によっては先が読めてし
まう恐れがありそう。時間SF物でも、どの時代にタイムスリップしたのかが読む前か
ら明かされると、興味が若干薄れるんじゃないかと心配になります。

 ではでは。





#1396/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/27  20:24  ( 26)
犯人付きの家   永山
★内容
 TBS系列で放送のバラエティ番組「水曜日のダウンタウン」、夜中に再放送されて
いる分を観てみたらちょうど観たことがない回だった。
 その中で、「子供が拾ってきたペットを親に隠して飼うあのパターン、マックス人ま
でいける説」というのをやっていました。そのまんまのタイトルですが一応補足する
と、小さな子供が大の大人ひとりを、親に内緒で家の中に置いておける限界を探ろうと
いうものです。といっても真面目な検証とは言い難く、母親は元から知っている、知ら
ないのは父親だけという状況で行われていました。
 子供が本当に小さい(四歳だったかな?)ため、もし母親が知らなかったとしたら、
開始して一時間保たなかった感じ。
 で、これ、子供がある程度大きくても、一日が限度かなと思いました。
 ところが。
 本日五月二十七日付の海外(米国)ニュースで、二十一歳の男が十二歳の少女の部屋
のベッド下などに隠れ住み、一ヶ月後に見付かって逮捕されたとの報道が載ってまし
た。何とタイムリーな。というか、TBSはこの海外ニュースを先んじて知っていて、
狙って再放送をぶつけてきたのではないかと勘ぐりたくなる。
 記事をよく読むと少女と男はSNSで知り合い、少女は承知の上で男を住まわせてい
たと。家には少女の他には祖父がいるだけだったので、比較的隠れやすかったと言えま
す。それでも約二週間で一度見付かり、追い出されている。男は性懲りもなく舞い戻
り、またも約二週間後に発見され、今度は逮捕となったみたい。
 てことで、「水曜日のダウンタウン」のくだんの説に答を付けるとしたら、“人を隠
れて飼うのは二週間が限度”となる?

 それにしても米国の事件のような構図でもし仮に殺人が起きたとしたら、誰が犠牲者
になったとしても不可解な状況ができあがりそう。

 ではでは。




#1397/1397 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/05/28  22:18  ( 33)
中身がスリかえられたかのような違和感   永山
★内容
 作品をUPするつもりでしたが、ちょっと予定変更。

 BSテレ東で放送の二時間ドラマ「優雅な悪事」を録画視聴。ネタバレ注意です。
 ……と言ってもまだ半分をちょっと過ぎたところまでしか観ていないのですが。
 原作は佐野洋が書いた同名の小説で、私は未読ですが、佐野洋作品には一定の信頼を
置いていることもあり、正統派のミステリが楽しめるものと期待して録画設定をしまし
た。
 ところが視聴を始めると、どうも肌触りが違う。コメディテイストが強い。出演者が
やたらとカメラの方を振り返って、作品外の台詞を吐く。そして何よりもミステリとし
て弱い気がする。
 主人公はジュエリーデザイナーとしても成功した元女優。映画でスリを演じたときに
その道のプロから指導を受け、凄腕を身につけたという設定。その技術を実際に悪用す
ることはなく、嫌なことをしてきた相手を懲らしめるためだけに使う。
 ある建築会社社長のセクハラに対して、財布を抜き取ることで対抗した主人公は、そ
の財布の中に日付未記入の死亡診断書を見付け、不穏なものを感じ取る。診断書に名前
を書かれているのはスナックのママで、社長はこの女性を病死に見せ掛けて殺害するつ
もりなのではないか。
 そこから両陣営(社長サイドと主人公サイド)は死亡診断書の奪い合いを繰り広げる
のですが……偶然が多くてげんなり。たまたま同じ店で出くわすとか、敵の手下が何故
か主人公の顔を知らないとか。
 加えて、主人公は死亡診断書を見付けた時点で、何故か警察に届けない。財布は拾っ
たことにして、届ければ何ら問題ないだろうに。その後、一度奪われた診断書を再奪取
し、今度こそ警察に提出する流れになったのですが、何故か自らが出向こうとはせず、
顔見知りの刑事を呼びつける。何で? そのせいでまた奪われる。が、これもすぐに奪
還する。
 ここで観るのを一端やめて休憩にしました。このあと一時間近く、何をするの?と心
配になったから。(^^; 前半と同様に診断書の奪い合いを延々と繰り広げるんじゃない
だろうな〜。
 前半を観ただけですが、佐野洋らしからぬ芸のない、しかも地に足の付いていない絵
空事の作品だと感じたので、いつ執筆したのかと調べてみたら一九七六年。うーん、謎
だ。原作を相当いじっている物と信じたい。

 ではでは。




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