AWC ◇フレッシュボイス2



#683/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/07  20:15  ( 29)
永遠の小僧   永山
★内容
 爆弾小僧の異名で知られた英国のプロレスラー、ダイナマイト・キッドが死去。六十
才の誕生日に。ご冥福をお祈りします。
 前に、国際プロレスのDVDボックスを購入したときの目当ての一つが、キッド初来
日時の試合でした。寺西勇との一戦は、後のイメージとは異なりねちっこい英国スタイ
ルでしたが、そんな展開の中にも激しさを体現するキッドらしさも出ていた。このあと
ジュニアヘビー王座に挑戦が決まっていたキッドを、ここで勝たせずに、何で引き分け
にしたんだろ。
 あと、私の四度目のプロレス生観戦が、キッドの参加した新日本プロレスのシリーズ
でして、その頃は初代タイガーマスクのライバル一番手として日本でも人気を博してい
たと思います。で、当日組まれたのが、星野勘太郎とのシングルマッチ。これが現在、
伝説の喧嘩マッチの一つに数えられているのですが、当時の私にはそういう鑑識眼はな
くて、とにかく変な試合だったとだけぼんやりと覚えています。元々、両選手ともに気
が強く、がんがん攻めるタイプなので、技がうまく決まらなくても、まあこんなものか
と。今になって写真入りで詳しく解説してあるサイトで見ると、流れるような攻防がほ
とんどなく、互いに技を受けないどころか、急所蹴りの応酬、かみつき、拳で頬骨をゴ
リゴリといった異様な戦いだったのが分かります。観客が異変を感じ取っていたかどう
かは怪しく、急所攻撃が出る度に笑いが起きていたような記憶も……。最後はキッドが
それまでの流れを無視して唐突かつ強引にツームストンパイルドライバーからのダイビ
ングヘッドバッドという必殺技コースに入り、フォール勝ち。多分、星野が大人の対応
をした結果であり、事なきを得たものの、もしもそこで決着していなかったら、そのま
まテレビ中継に雪崩れ込んで、喧嘩マッチを全国のお茶の間に届けてしまっていたかも
(当日は生中継が入っており、星野vsキッドの次の試合から放送されました)。とい
うか、生中継があったからこそ、星野が大人の対応をしたのかも?
 後に全日本プロレスに戦いの場を移しますが、その最初のシリーズ、契約上の問題で
テレビ中継に出られず、夢の顔合わせが映像として残っていないらしいのは本当に惜し
い。テレビ中継そのものは行われたのだから、キッドの試合も収録されていておかしく
ないんだけど。

 ではでは。




#684/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/08  23:07  ( 26)
カラスと親子鷹   永山
★内容
 日本テレビ系で放送のドラマ「ドロ刑」第九話を視聴。ネタバレ注意です。
 ようやくと言っていいのか、煙鴉と十三係との全面対決の構図が敷かれ、展開してい
く。これまでのこともあって、煙鴉の本気度が見えない。そこを払拭するためなのか、
主人公の若い刑事が煙鴉に左腕を撃たれる小エピソードを入れたのは、強引だけど効果
的ではあったかと。
 十三係の総指揮を執る女性刑事が、十三係創設の目的が煙鴉逮捕だということは今ま
で度々言及されていたけど、何故か他のメンバーには伏せていた。今回も明かさないで
いる理由が分からん。目的を最初からメンバー全員に通達していれば、主人公があっさ
り捕まえていた可能性もなきにしもあらずだったのに。終わり近くで、昔から面識があ
ったよな描写があったけれども、ぴんと来ない。
 その女性刑事、傷害事件を窃盗よりも重要な犯罪だと上に見る発言があったけれど、
窃盗専門の十三係の人間がそんなこと言っていいのかしらん。憎まれ役って訳でもない
のに、共感を得づらいキャラにしたのも理由が分からないなあ。

 米国のプロレスラー、ラリー・ヘニングが死去。八十二歳。合掌。
 最後の来日となった一九八一年の世界最強タッグ決定リーグ戦でのファイトしか知り
ませんが、大ベテランで年齢の割に腕っ節の強いレスラーだなと思ったものです。他の
外国人レスラーもベテラン、大ベテランが多かったのですが、その中でも特に元気だっ
た。このときの参加が実現したのは、若いときに取り立ててもらったハリー・レイス
が、恩返しとしてヘニングをパートナーに選んだと言われており、そんな事情があるの
なら米国でも徐々にフェイドアウトしていくのかなと思いきや……息子のカート・ヘニ
ングがデビューしたのを受けて、親子タッグで活躍する機会が増え、意気軒昂なファイ
トを長く続けることに。ほんと、頑丈を絵に描いたようなレスラー。
 なお、息子のカートは、十五年前に四十四才の若さで没しています。

 ではでは。




#685/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/09  22:57  ( 23)
ついついツイスト求めがち   永山
★内容
 歴史の教科書が昔と今とで大違い的な番組をやっていて、ふと思った。自作のキャラ
クターに安易に「聖徳太子が〜」とか言わせるのは要注意だなと。

 BSテレ東で放送のドラマ「サイレントヴォイス」第八話を録画視聴。ネタバレ注意
です。
 極めてシンプルかつ古くからあるネタを扱いながら、終盤に至るまでそれと気付きづ
らくなっている。楯岡刑事のマイクロジェスチャー読み取り能力が煙幕になっていると
ころろが大きいものの、うまいと言えましょう。
 実を言うと、中盤当たりまでは、もう一つの可能性を有力視していました。被害者と
思われている人物は実は生きていて、他人を殺して黒焦げ炭化死体にすることで身代わ
りにしたのかなと。そっちの方向のミスディレクションがなかったのは、すっきりした
ストーリーを目指したのか、単に考慮に入れなかったのかは分からないけど、結果オー
ライの感。
 また、今回はいつも楯岡の補佐をやらされている西野刑事が、取り調べ役に回るとい
う捻りを入れてきた。自信満々で臨むも、簡単に丸め込まれてという展開は予想通り
で、最後の詰めだけ西野の手柄になるというのもまあありがちかな……と思わせておい
て、最後の最後でそれさえも楯岡の後手に回っていたという二段オチ。細かいところで
凝ってる。
 次週は最終回を含む二話連続スペシャル。イレギュラーな放送休止があったのかなと
思ったけど、スピンオフが用意されてるみたいだから、最初から決まっていたと見なせ
るし。来季の地上波放送に対応可能な編成ってことかしらん。

 ではでは。




#686/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/10  22:45  ( 24)
道路苦労す   永山
★内容
 五十代男性が免許更新をした直後に飲酒運転で逮捕。千葉県。
 ニュースを聞いて最初、更新を終えて運転して飲食店で飲酒して……という流れかと
思ったんですが、実際は更新前から飲酒しており、手続きの際に違和感を持った担当職
員が署員に伝えて逮捕に至ったと。何かの罰ゲームか度胸だめしをさせられたんじゃな
いのかってくらい、あり得ない。

 NHK−BSで放送のドラマ「クロスロード3」第二回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 かなりテンポよく進んだ気がする反面、うん?と思うような箇所もちらほら。警察が
行方を捜している本橋が、記憶喪失状態になって板垣(記者)の息子がやっている花
屋?に現れるとか。捜査の主流から外されたと思った若い田中刑事が、電話で接触して
きた茜と二人だけで会い、交換条件を飲むとか(そのことを警察仲間の誰にも言わな
い)。
 他にも、偽りの自首をしてきた荒木を帰すに当たって、そいつがネット上での風評で
狙われていると分かっているのに、何の護衛も見張りも付けずにおくのかな? 大々的
に記者会見を開いて任意同行を報じさせておいて、放免するときはひっそりと帰すので
はバランスが取れていない。少なくとも、これこれこういう理由で放免しましたって会
見しないと。でなきゃ、荒木にお灸を据えるために故意に無防備で帰したとしか。
 話そのものはやっぱり面白いんだけど、何名かの登場人物が、相当に独善的な心情で
行動していて、ついて行けない部分はある。視聴者として共感できないだけならまだい
いんですけど、その行動基準を理由に突飛もない行動を取られるとストーリーが破綻し
かねないような。杞憂に終わればいいんですが。

 ではでは。




#687/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/11  22:29  ( 56)
“寒い国から帰ってきたスパイ”   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「日本版コールドケース2」第九話を録画視聴。大いにネタバレ
注意です。
 一九五四年の十一月三日、高島埠頭で横浜新聞の記者、藤沢智世の溺死体があがる。
バッグの肩紐だけが残されていたことから、当時はひったくりに遭って海に転落したも
のとして処理された。が、六十五年後の現在になって、横浜新聞の廃刊が決まり、編集
室を整理していたところ、読者相談コーナーへの手紙に紛れて、藤沢の筆跡によるメモ
が見付かる。それは高島埠頭でマリーなる人物と待ち合わせをする内容で、「やっぱり
私は許せない」という文言もあった。ちょうど、藤沢の当時の同僚で、米国に渡って作
家として成功を収めたマリ浅井が講演のために帰国していた。万が一、彼女が犯人であ
れば時効は成立していないことになる。コールドケース班の石川刑事らはホテルにマリ
浅井を訪ねるが、六十五年も前のこと、しかとは覚えていないとかわされる。代わり
に、藤沢が当時の女性としては非常に強気で、男性と対等に渡り合うほどだったが、そ
れ故に小さなトラブルも起きていたことを聞かされる。読者相談の係に嫌々ながら回さ
れていた藤沢は、ある男性から「妻に離婚をそそのかした」と怒鳴り込まれ、口論にな
っていた。
 刑事らはその男性に会いに行くも、既に亡くなっており、息子に代わりに話を聞く。
それによると、藤沢智世は父がシベリア抑留で大変な目に遭ったことや帰還後もシベリ
ア帰りというだけで共産主義者扱いの差別を受けたことなどを知り、自宅まで直に謝り
に来ており、父とも和解していたという。その頃居候していたやはりシベリア帰りの土
岐田とい若者とたまたま出くわした藤沢はお互いに一目惚れし、付き合うようになっ
た。
 その話を元に、今度は土岐田を訪ねる刑事達。施設暮らしの土岐田は、藤沢との付き
合いは順調に進んでいたと語り、あるとき喫茶店で二人でいると、藤沢の後輩の男性記
者が駆け込んできて、約束はどうなったと怒りを露わにしたという。
 後輩記者に話を聞くと、横恋慕した訳ではなく、記事の代筆を頼んでいたのに、一向
に進まないから苛立っていたとのことだった。後輩記者は藤沢に、浅井から聞いた話と
して土岐田の出自が怪しいと指摘。浅井は身寄りがいないと語っていた土岐田には、マ
リーという愛称の妹がおり、今度会わせるという。妹は空襲で死んだと聞かされていた
藤沢は、この時点ではまだ単なる行き違いと信じていたが、妹と直接会ってやり取りを
し、土岐田と名乗る男が実は足立というスパイで、抑留中に土岐田らの計画した反乱を
密告し、その結果、土岐田は死亡したと分かる。足立は帰国後も昔の仲間から恨みを買
って襲われるのを懸念し、土岐田と称することにしたのだった。
 浅井から(藤沢の普段の言動から触発されての)米国行きを打ち明けられ、あなたも
あんな男のことなんかきれいさっぱり忘れて、新たな一歩を踏み出しなさいよと励まさ
れた藤沢だったが、どうしても足立を許せず、記事にする気でいた。その草稿を見せる
ために、土岐田の妹マリーと会おうとしていた。ところがマリーは足立の存在を恐れて
関西に移っており、速達は新聞社に返送。その前の段階で、偶然にもメモの中身を把握
した足立が、待ち合わせ場所に現れ、藤沢と言い争いになる。挙げ句、海に落ちそうに
なった藤沢を助けようとした足立だったが、凍傷によって指を二本失っていた彼の手か
ら手袋がすっぽりと抜け、彼女の手もするりと離れてしまったのだった。
 病床にあった足立は、事実を認めるも、程なくして息を引き取った。後日、横浜新聞
の紙面を、藤沢智世の死の真相と彼女の書こうとした記事が飾った。
 ――以上が粗筋。次週が最終回ってことで粗筋には触れないかもしれないので、今回
は全部書いてみた(笑)。なお足立の漢字は確認してないので、違う字かも。
 毎度のことながら、捜査の矛先を次から次へと移していくその転がし方には感心させ
られます。これをそのまま小説にしてもかなりうまく叙述しない限り、何だか都合よく
進むなあぐらいの印象になってしまうんじゃないかな。映像で見るから、謎が謎を呼
ぶ、みたいなスリルのある展開に感じられるんだと思う。
 偶然が一箇所あったのは少々引っ掛かりを覚えましたが、そこにつながる前段階の行
動にはちゃんと理由付けがされており、さほど無理を通しているようには見えない。許
容範囲にあると言えます。
 あと、レギュラーメンバーの脇役達のキャラ付けが、ここに来てますます顕著になっ
た感じ。上述の通り、次で最終回ですが、第三シーズンに向けての布石だと信じたいと
ころ。

 ではでは。




#688/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/12  22:57  ( 25)
ランキングの季節   永山
★内容
 二〇一八年の漢字は「災」に。
 ……何というか、面白味に欠けると言ったらおかしいかもしれないけれど、「あ、そ
う」で終わってしまうような当たり前感が。
 面白味のある、なるほどと思うような漢字でなければならない理由はないものの、イ
ベントとして催すからにはそういうのが選ばれる余地は残しておいて欲しい気もする。
 てことで考えてみるに……。

1.一度選ばれた漢字は対象から外す
2.投票制とは別に、合議制でも一文字選ぶ
3.獲得票上位十傑に得票数もしくは得票率に応じた当選確率を与え、発表当日にくじ
引き

 このどれか一つでも取り入れれば、今よりはまだ面白味のあるイベントになると思う
んだけど、無理かなぁ。


 自分が信頼を置いている(評価基準が近い)推理小説の個人感想サイトで、『ネクス
ト・ギグ』があんまり高く評価されていないのを読んで、ちょっと考えた。元2ちゃん
ねるの5chでも、「普通」という書き込みを見掛けたけど、本格推理を過度に期待し
てから読み始めると、外れだった印象になる?
 でも『このミステリーがすごい!2019年版』では、十五位に入ったそうだし(十
月末発売かつ無冠新人の初長編としては異例の大健闘のはず)。うーむ、好みが分かれ
る作品てことになるのかしらん。

 ではでは。




#689/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/13  20:51  ( 26)
あなたに噛まれた訳ではないけれど   永山
★内容
 小指がちょっと痛い。小さな傷口から菌が入ったみたいで、腫れている。四、五日前
から腫れ始めて、恐らく今がピーク。
 これまでにも何度か経験しており、四日ほどで治っていたと記憶しているけれども、
年齢を重ねると自然治癒力が落ちて治りが遅くなるのかな。あるいは、年齢を重ねて視
力が落ちると、爪切りの際にミスをし易くなって、比較的大きめの傷を作り、そこから
菌が比較的多めに入る、という因果関係も想定できなくはないけど。
 痛みそのものはたいしたことないものの、キーボードを叩くときに違和感があるのは
嫌な感じ。

 『ネクスト・ギグ;』、「本格ミステリ・ベスト10」の方では十二位にランクインし
てるのね。ツイッターをメインとするミステリファンの投票による「エアミス研」でも
上位に入っている。こうなると逆に、自分と近い評価基準だと思ってる個人サイトが比
較的低い評価を付けた理由を分析すべきかも。

 ナウシカブキ、じゃなくて漫画・アニメ「風の谷のナウシカ」を歌舞伎舞台化の報
道。
 王蟲役は香川照之しかいないとの声が上がっている、という記事を見て、あの大群を
どうやって香川照之一人にさせるんだと思ったけど、ナウシカと対話した王蟲のことな
のね。
 で、歌舞伎に詳しくないせいかふと気になったのが、いわゆる男勝りな女性キャラク
ターって、歌舞伎ではどう演じるんだろう? 下手にやると男が男を演じてるだけに見
えるのではと思い、検索してみたけど、そういうキャラ(女丈夫、女武道?)の登場す
る演目があることぐらいしか分からず。観客から見てこの人は女形ですよと一目で分か
る記号的なものがあって、そこからさらに男っぽい演技をするのかな?

 ではでは。




#690/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/14  20:36  ( 38)
こんがらがりそうでこんがらがらない   永山
★内容
 WOWOWで放送の映画「祈りの幕が下りる時」を録画視聴。ネタバレ注意です。東
野圭吾による加賀恭一郎シリーズの同名小説が原作で、二〇一八年一月二十七日公開。
ん? 公開から十ヶ月強でテレビ放送されるのは珍しいような。
 滋賀県の女性が東京の安アパートで、他殺体になって見付かる。現場の部屋の住人は
男性で、行方不明になっている。被害女性の押谷直子は急に上京を決めたらしく、その
少し前に養護施設を訪れた折、施設に居座っている年老いた女性が同級生・浅居の母親
ではないかと声を掛けてちょっとしたトラブルになっていた。そのことから、押谷は東
京で女優をやり脚本家・演出家として成功した浅居博美を訪ねたのではないかと警察は
目星を付け、廣見に話を聞く。博美は押谷と会ったことをあっさり認め、特段何事もな
く別れたと答える。博美にはアリバイが成立したため、押谷殺しの犯人ではあり得な
い。
 加賀は、押谷殺しの捜査には携わっていなかったが、従弟の松宮が加わっていたた
め、簡単な情報のやり取りはあった。その過程で、犯行現場にあったカレンダーの各月
に、日本橋にある橋の名前を書き込んであると聞かされ、目を見張る。というのも、
昔、加賀の家を出て行った母親が病死したとの報を受け、受け取った遺品の中に、同じ
書き込みのあるカレンダーがあったのだ。筆跡は母のものではなかったため、晩年の母
が付き合っていた男性・綿部俊一が書いたものではないかと考え、ずっと綿部俊一を探
していたのだった。
――中盤に差し掛かる手前ぐらいまでの粗筋は以上。加賀自身の生い立ちにも関わる事
件を扱った、シリーズの掉尾を飾る作品という位置付けみたいです。力が入っていま
す。
 少し前のドラマ「サイレントヴォイス」への感想と似た感じになりますけど、実にシ
ンプルで古典的なアイディアを効果的に使っています。観る者にすぐにそれとは悟らせ
ないよう、何段階も踏む必要がある、込み入ったストーリー展開になっていますが、映
画の序盤ではやたらとテロップが出て、状況を説明してくれるので分かり易い(ていう
か、いくら何でも観る人の理解力を軽く見積もりすぎと思ったのほど馬鹿丁寧)。
 一箇所、これミスディレクションのつもりなのかな、違うのかなと思ったのが、押谷
直子が東京へ行く前に、同僚に漏らしていた言葉「贅沢しに行く」。これを聞いて、私
は最初、「ああ、お決まりの脅迫してお金を手に入れるつもりなんだな」と感じたんで
すけど、違った。うまくミスリードされてしまったんですが、では押谷が言っていた贅
沢とは何だったのか。東京に行って、それなりのホテルに泊まって、人気の舞台を観劇
することが贅沢、と言えばそれまでなんでしょうけど、押谷は飽くまでも旧友に会うの
が主目的なんだから、贅沢とは違う気がする。※個人の感覚の問題です(笑)。
 何にしても、シンプルで古典的なアイディアを使っているとは言え、謎解きには趣向
を凝らしており、加賀が加賀であるからこそ真相に至るきっかけを掴めるというのは、
よく考えられていると感心しました。

 ではでは。




#691/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/15  20:47  ( 24)
季節外れジャガ仕方がない   永山
★内容
 遅れていたジャガイモの収穫を手伝ったところ、小指の腫れがぶり返したので、自重
することに。明日は雨の予報だし。

 ネット注文していた雑誌「ミステリーズVol.92」が届く。
 お目当ての作品が三つも掲載されているのは、私にとって最近では珍しいのですが、
とりあえずは犯人当て「赤鉛筆は要らない」の解決編を真っ先に読む。
 ――完敗。大きな仕掛けが二つ三つあって、この分量にしては予想外の贅沢さ。
 尤も、答を聞いてからの揚げ足取りはたくさん思い付く(苦笑)。描写視点を有する
キャラが、大事なこと・普段とは違うことを認識しながらも描写しないというのは、フ
ェアかアンフェアか意見の分かれるところだと思います。また、物語の舞台は架空の国
Jで一応日本と同等と見なしてよい作りになっているのですが、手掛かりの点で、いつ
の時代を想定しているのかが分からないのはちょっと困る。
 と文句を付けつつ、仕掛けに気付けなかったのは正直、悔しい。
 それから、この雑誌の宣伝広告にあった文言を素直に解釈すればこの人が犯人で決ま
りだよねって思ってた人がそのまま犯人だったので、驚いたです。ただ、犯人は分かっ
てもこの人物を犯人に持っていくロジックが、あまりに脆弱な(五人の容疑者の中で一
番弱い)ものしか作れなかったので諦めて、キャラクターの設定上一番あり得ない人物
を犯人に仕立てて答を送ってしまった。
 かつて同誌で行われた犯人当て企画と同様、今回もいずれ一冊の本として刊行される
んでしょうけど、そのトップに来るであろう本作がこんなに難問とは思わなかった。こ
れまでに犯人当てアンソロジーや犯人当て短編集の初っ端で躓いた経験はなく(綾辻行
人のあれとかも)て、比較的易しめの作品が配置されるのがセオリーだとばかり。

 ではでは。




#692/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/16  20:58  ( 24)
“二酸化炭素を吐き出さずに呼吸できるかー!”   永山
★内容
↑人生幸朗のぼやき漫才風に。

 特段の理由はなくふと思い付いて、たまの代表曲「さよなら人類」をムーディもしく
はしっとりと歌い上げる人がいないかと、動画検索してみた。漠然と思い描いていた歌
い方の人は見付からなかったものの、ウクレレで弾き語りしてる人が案外悪くないなー
と。

 日本テレビ系で放送のドラマ「ドロ刑」最終回を視聴。ネタバレ注意です。
 決められた枠の中で精一杯、ガチャガチャやってみましたといったところかなあ。こ
れまでの放送で感じた違和感やすっきりしない引っ掛かりについては、一応、解消され
たと言えそう。でも、何でそれを隠しておく必要があったのという疑問は残ったけれど
も。あと、司法解剖や検死についても、ちょっとご都合主義だったかも。
 事件が一段落し、煙鴉が負傷した上で捕まって、病院のベッドで横になっているシー
ンは、いつ姿を消すんだ、もう消えるだろ、まだ消えないのかって感じで見てました。
もしかして最後までベッドに寝たままかと考えたほどぎりぎりまで引っ張って、最終的
に消えたけど。で、病室の窓から出たとしか思えない野に、その窓ガラスのクレッセン
ト錠、ロックされていたような(録画しなかったので未確認)。もしかしたら、病室の
隅に隠れただけで、出てはいないのかも(笑)。
 それにしても煙鴉、心理的に強いモチベーションがあったとは言え、一般市民がよく
ぞ大泥棒に転身できたもんだと感心しきり(苦笑)。キャリアの面でもそんなにないの
に、どこでどうやって技を身に付けたのやら。それとも、家族がいる頃から“本業”は
泥棒だったのかな。

 ではでは。




#694/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/17  20:27  ( 25)
過去問必修?   永山
★内容
 NHK−BSで放送のドラマ「クロスロード3」第三回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 前回のテンポのよさに比べて、今回は一転してスローペースに。サブタイトルが「
恋」となっていた時点であまりよい予感がしなかったのですが、全体的に湿っぽい展開
に終始した。
 まあその辺は個人の好みに関わる要素でもあるのであげつらうのはよしますけど、前
回と今回とで緩急が違いすぎて、軽く戸惑ったとだけ。
 相変わらず謎だったのが、本橋が花屋?植物園?に姿を見せた理由。結局、偶然だっ
たのか。その相手をしている板垣の息子・智が何にも言わないのも不可解。警察に通報
しないのは、親の板垣の影響で何か訳があるにしても、本橋の存在自体を一切口外しな
いのは、理解に苦しむ。「クロスロード」の1や2を観ていた人には分かる、とかじゃ
ないだろうね。
 そもそも、本橋は植物園に現れるとき以外、どこにいるのか。茜によって植物園から
連れ出された途端、警察へ目撃証言が寄せられるようになったのだから、人里離れた隠
れ家的な居場所でもあるはずなんだけど、全く言及がない。次の最終回でこの当たりの
疑問はちゃんと解消されるのかしらん。
 若い田中刑事が、茜にキスされたあと、キスをし返そうとする流れもよく分からなか
った。やけくそになってる感があるにはあるけど、そんなことやってる場合じゃないだ
ろうって。
 「殺人被害者の部屋の窓から、強姦事件の現場が見通せる」という発見が今回あった
訳ですが、このぐらいのこと、いわゆる“ネット探偵”がすぐに気付いていそうだけ
ど、そんな言及はなし。本作そのものが、ネット上での意識せざる悪意をテーマにして
いるだけに、物語世界の構築がちぐはぐになってる印象を受けたです。

 ではでは。




#695/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/18  20:33  ( 25)
大誘拐中誘拐醤油かい(え?)   永山
★内容
 小さな子供の頃に、「醤油を英語ではソイソースと言う」って聞いて、しょうゆがな
まってソイなのかと思ってた。ソイは大豆。それが一番だいず(汗)。
 で、今調べてみると、ソイソース=醤油ではないのね。ソイソースの一つに醤油もあ
るよってことらしい。知らなかった。

 フジテレビ系で放送のドラマSP「大誘拐2018」を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 原作は天藤真の小説『大誘拐』で、一九九一年に「大誘拐 RAINBOW KIDS」として映画
化もされています。いずれも名作・傑作の評判が高いかと。
 うーん、ネタを知っているからという理由もあるかもしれませんが、いまいちに感じ
た。一九七五年に出た小説を二〇一八年に映画化し、さらにタイトルにも2018と入
れるのだから、何らかの最新技術が絡んでくることを期待するものじゃないですか。そ
れが全くなかった(多分)。ヘリコプターの追跡一つを取っても、現代ならドラマのよ
うにみすみすまかれるなんて、あり得ないのでは。
 また、基本的にユーモアミステリなので、緊迫感が薄いのはやむを得ないところなん
ですけど、それを補うための工夫が、映画にはあったのに対し、ドラマにはなかった
(弱かった)。山歩きの理由など、細かい設定を省いたのも、現実味の減少につながっ
たかも。
 あと、「匿名の寄付」ってどんな方法でやったんだろ。身代金をそのまま充てても、
紙幣番号を控えられているだろうからばれる。今の時代、二〇一八年の最新技術を駆使
して(笑)、ネットや電子マネー等を使えば何とかなるのか? それより、身代金の百
億円を柳川とし子に別の(安全な)百億円とそっくりそのまま交換してもらうのが、一
番簡単で確実な気もする(苦笑)。

 ではでは。




#696/696 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/12/19  21:54  ( 28)
吊しがないのはいい便り?   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「日本版コールドケース2」最終話を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 二〇一七年十二月、一家四人が死傷する惨事が発生。リストラに遭って精神的に参っ
ていたことなどから、父親により無理心中だと判断された。しかし、奇跡的に一命を取
り留めた長女・莉子が長い眠りから意識を回復したことで、捜査が動き出す。事件前後
の記憶をなくしていた莉子だが、徐々に思い出していく。その脳裏に浮かび上がった記
憶の映像は、血塗れで横たわる父を見下ろしているところだった。長女より先に父親が
倒れているのなら、父親による一家心中ではない。果たして当夜、一家に何が起きたの
か。
 ――今回は最終回ってことで、さわりのみ。多分、この話も本家「コールドケース」
にだいぶ似通ったエピソードがあったような。
 シーズン2最終話で、締め括りらしい展開になっています。主人公の生命の危機とか
ね。で、欧米のこの手の連続ドラマであれば、次のシーズンを作ることを見越して、で
もキャストを確保できるかどうか未確定なので、主要なレギュラーメンバーの立ち位置
を曖昧にして終わらせることが多いと思います。生命の危機もその一つ。いわゆるクリ
フハンガーってやつ。宙ぶらりんにして、決着を見せない。
 だから、本作の最終話もクリフハンガーするものと思って観ていたのですが、やはり
日本のドラマらしいと言うべきなのか、宙ぶらりんの揺れを止めて、決着を見せてくれ
ました。これは視聴者としては、どう受け止めるべきなのか。次のシーズンも製作が決
定しているからなのか、それとも逆にこのシーズンで完結と決まっているからなのか。
 折しも、主演の吉田羊が英国留学を発表し、しばらく日本の芸能仕事を離れるとか。
でも、期間は半年を予定と、ちょうどいい長さと言えなくもない。
 そう言えば、今回は物語の現代軸が二〇一八年ぽかったような。今シーズン他のエピ
ソードは、二〇一九年になってることが多かったはず。最終回と思わせておいて実は今
シーズン第一話よりも前の話だった、という仕掛けかも? ただ、前回第九話とのつな
がりからそれはあり得ないはず。

 ではでは。




「◇フレッシュボイス2」一覧



オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE