AWC でんのう……からついに出た   永山



#643/3022 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/11/01  20:01  ( 17)
でんのう……からついに出た   永山
★内容
 ネットで予約注文していた『ネクスト・ギグ』(鵜林伸也 東京創元社)が、午後一
時二十分頃に届く。発売日から一日遅れ。距離的に九州は不利なのか(苦笑)。ネット
上ではすでに(短いながらも)感想が上がっている。
 手に入れるのが遅くなるのが嫌なら電子書籍版を買えばいいのかもしれませんが、や
っぱり紙の本を手元に置いておきたい質なもので。両方を購入するほどの余裕はないし
(汗)。
 それよりも失敗したなと思ったのは、この本が出ると聞き、ネット書店で予約できる
ようになったらすぐに注文したんですけど、そのあとになって、出版社のサイトから著
者サイン入り本の注文受付が始まったこと。そういえば東京創元社はそういう販売をち
ょくちょくするところだった……。次の機会が巡ってきたら、そっちに賭けてみようか
しらん。ただ、ネット書店では期限付きのポイントが使えるからなあ(笑)。
 ここのところ読むスピードが以前に比べて遅くなりつつあるので、少し掛かりそうで
すが、とりあえず九十ページまで読んだ。四分の一強といったところ。
 東京創元社と言えば、雑誌ミステリーズVOL.91の犯人当て小説も、確信の持て
る解決をまだ見付けられないでいるし、読むのに考えるのにと時間を取られる〜。

 てことで、書き込みも短めに。ではでは。




#644/3022 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #643 ***
★タイトル (AZA     )  18/11/02  22:27  ( 24)
静かなる声   永山
★内容
 『ネクスト・ギグ』ほとんど読了(エピローグの手前で敢えて本を一端閉じた)。言
いたいこと、語りたいことはいくつかあるけれど、それは後日に回して。
 面白かったです、鵜林さん。そして、おめでとうございます。今後の御作にも期待し
てます。次の『ミステリーズ』かな?


 BSジャパン改めてBSテレ東で放送のドラマ「サイレントヴォイス」初回を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 あんまり期待していなかったのだけれども、案外、いい感じ。
 くせや仕種、行動パターン等から相手の言葉(言動も?)の真偽を見抜くスペシャリ
スト、楯岡絵麻を主人公にした捜査物。
 私感ですが、この手のドラマの第一話って、最新の技術(本作では捜査技術)を見せ
つける展開に終始して、視聴者を「へえー凄いねー、進歩してるんだね−」と驚かせ、
煙に巻いて、次回に続くってのが多い気がします。
 本作も中盤まではその匂いを強く感じさせる展開だったんですが、終盤に差し掛かる
辺りで、うん?と思わせる流れの変化があり、俄然面白くなった。第一話にして最新技
術にも限界がある、慎重に判断せねばならないという注意を促すとともに、ストーリー
を捻ってきたのがよい。
 犯人側の犯行計画は、かなり無茶をしてる。実際はこんなにうまく、思惑通りに運ぶ
とは思えません。そもそも、いくらバラバラ遺体の殺人が事件として派手だからといっ
て、現在進行形の誘拐をこんなに軽く扱う警察ってあり得ないんじゃあないかしら。そ
こは大いに不満を覚えたです。

 ではでは。




#649/3022 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #644 ***
★タイトル (AZA     )  18/11/07  21:32  (102)
本の感想>『ネクスト・ギグ』   永山
★内容
・『ネクスト・ギグ』(鵜林伸也 東京創元社)15/4542
 ライブハウスの「ラディッシュハウス」にて月に三度、土曜日に催されるロックバン
ド「赤い青」のギグ。そのクライマックスで、ギターであるクスミがあり得ないミスを
した直後、ボーカルのユースケが倒れる。彼の胸には千枚通しが刺さっており、程なく
して絶命する。ユースケの死は他殺なのか。だとしたら衆人環視の状況下で殺した理由
と方法は? 関係者の中に犯人がいる可能性が高かったが、腑に落ちないものを感じた
ラディッシュハウスの従業員・児玉梨佳は、関係者に問い掛けて回る。「ロックとは
?」
 警察の捜査が進む中、第二の死者が出る。密室状況で見付かった死体は、明らかに他
殺だったが、自殺に偽装されていた。被害者が自身のスマホで遺した最後のツイート、
「ロックは人を殺す」とは何を意味するのか。
 本格的デビューを長らく待たれていたロジック派ミステリの担い手が贈る、最初の長
編。

***ネタバレ注意!***

 物語世界の中に構築されたミステリとして、充分に楽しめましたし、淀みのない推理
物で、端的に言って面白い。一方で、東京創元社から出る新人作家の長編ミステリ第一
作にしては、大人しめの部類に入るかと。知らない読者に手に取ってもらうには不利か
も。
 それから、読みながら、小峰元の諸作や栗本薫の“ぼくら”三部作に通じる空気を感
じていました。各作品の主要キャラの年代は違えど、青春という言葉で括れそうな共通
したイメージ。

 次に、気になったところ。

1.ロープに纏わる疑問
・タカがロープの存在を他の誰にも言っていなかったのは何故か。事件の起きる前な
ら、秘密にする理由が薄いような。
・逆に、ユースケやミナミが、タカがロープを使っているところを一度も見掛けていな
いのは、作り手の都合を感じなくもなし。
・タカが普段の日常生活において、ロープを多岐に渡って利用しないのは何故か。たこ
焼き屋二階から(靴を履かずに)ロープ伝いにスタジオに入り、帰るときもロープで。
スタジオから直に外へ行く必要が生じることもあるだろうから、当然、スタジオには置
き靴しておく。たこ焼き屋にも同様。と、こうすれば便利だろうに。タカの性格にも合
っていそうな?
 ついでに、結果的に本筋とは無関係ですが、路地の目隠しがどれくらいの高さなのか
を記しておいてほしかった気がする。
・タカが隠したロープを隙を見て処分しなかった理由。いくら深く考えずに行動したと
しても、これくらいは思い付くはず。
・そもそもバンドでドラムをやる人が、手に負担の掛かりそうなロープ登りをやるの?
っていう……。

2.ステージ上での殺人に関して、改め不足?
 たとえば――ユースケがお芝居で苦しむふりをして倒れ、真っ先に駆け寄ったミナミ
が隠し持っていた千枚通しで胸を刺す――という古典的トリックの可能性を、初期の段
階で潰しておいてほしかった。他のトリックについては否定してるのだから尚更。

3.殺人と関係ないからって黙っていていいものか?
 特に、クスミ! 早めに話してくれていたら、読者は余計なことに気を回さずに済ん
だものを。(^^;

4.エレベーターの機能について
 エレベーターには、稼働しないまま一定時間が経つと箱が自動的に定められたフロア
に戻るタイプもあるはず。そういうエレベーターではないことを、ちらとでも示してあ
ればなおよかった。

5.動機の問題
 この動機で人を殺めてしまうのは少々首肯しがたいし、一人を死なせてしまったあ
と、二人目にまで手を掛けるなんて、全く後悔していないのではとすら感じる。それだ
け想いが強いんだと受け取るべきかもしれませんが……。
 第一、この動機で行動を起こすような性格なら、日常的に幾度もトラブルを起こして
いるものでは? たとえばギグの打ち上げで入った店にて、クスミを悪く言うお喋りが
近くのテーブルから聞こえてきて……とか、頻繁にありそう。

6.描写視点のこと
 女性キャラの視点で描写されている訳ですが、書きっぷりが男性だなあと感じまし
た。
論理的にどうこうじゃなく、感覚的なものですけど。今の時代に男らしさ女らしさを
云々するのはナンセンスかもしれませんが、「ここは女性ならではの感覚だな」と感じ
させる箇所が少しでもあれば気にならなかったかも。

 あと、これは作者のツイッターにあるコメントを真っ向から否定する形になります
が、ロックや音楽に興味が薄い人には優しくない書き方をしてるな〜と、強く思ったで
す。最初のページから、知らない用語が頻出。想像で補えるところはもちろんあります
が、完全に分からない言葉もちらほら。いちいち検索して把握してから読むため、出足
が非常に悪かったです。物語の波に乗ってからならいいんですけど、初っ端からこれで
はしんどい。
 付随して、ドラムシューズについても説明が欲しかったかなあ。ドラムシューズが登
場したことで、私よく知らないものですから、ライブハウス内には普段履きの靴とドラ
ムシューズを履き替えるための下駄箱的なちょっとしたスペースがあるものだと考えま
した。だから、第二の事件発生を聞いたタカが隣家に向かうのに不自然なルート取りを
した場面は、靴を履き替える必要性からこのルートにしたんだなと解釈してた。

 料理の描写がやけに多い気がする。読者がふろふき大根とかいわれ大根を結び付けて
考えるよう、ミスリードするためだったりして。(^^;) 

 P250の2〜4行目の表現が分かりづらかった。理由を考えるに、台詞内と直後の
地の文とで、階段の上下の言い表し方が逆になっているせいかと。

 繰り返しになりますが、本作は掛け値なしに面白かったです。ロックについて門外漢
の自分でも、序盤を乗り切ればのめり込めましたから、リーダビリティは高い。上で挙
げた気になった箇所も、ほとんどは読了後に思い返し・読み返すことで浮かんだもので
す。
 ミステリとしての面白さを、物語としての面白さが上回った印象なのが、いいのか悪
いのかは分かりません。ただ、ミステリの部分をもっと単純な事件に置き換えたとして
も成り立つでしょうし、多分、感動の度合いもほとんど変わらないと思う。
 だから次の長編では、ミステリと物語とが不可分な作品、いやまあ不可分は大げさだ
としてもより密接なつながりのある作品を読んでみたい。と、一読者の勝手気ままな要
望でした。

 ではでは。




#670/3022 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #649 ***
★タイトル (j_m     )  18/11/27  12:07  (  5)
私も読みました。
★内容
「ネクスト・ギグ」
私も読み終えました!
面白かったです。
永山さんの感想、ここに置いておくのはもったいないので鵜林さんに届けてはいかがで
しょうか。




#672/3022 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #670 ***
★タイトル (AZA     )  18/11/28  12:55  ( 28)
電脳怪快疎にして漏らさず   永山
★内容
↑電脳を使ってもじりを作ろうとするも、意味がよく分からなくなってしまった……。

>まあぷるさん
 お久しぶりです。あ、『厭結び』、まだ全部は読めておりません、すみません。『ミ
ステリーズVol.91』掲載の犯人当てを解こうと、時間を掛けて挑んでるのに、ど
うしても詰め切れないのが主な原因。(^^; 解決編の載るVol.92には鵜林さんの
短編も掲載予定とあり、待ち遠しい。
 さて本題。感想を評価されるのって、面映ゆいもの(笑)。
 『ネクスト・ギグ』、端正なミステリに仕上がっていて、音楽小説としても引き込ま
れて、楽しめましたね。他の方の感想が知りたくて、作品名と“感想”で検索をかける
のが日課にしてましたら、まあぷるさんの感想も見付けました。共感できることばかり
で、何だか嬉しくなったです。
 他の人の感想といえば、電脳ミステリ作家倶楽部の方々がどんな感想を抱くのか興味
あった(特に久遠さん。『ネクスト・ギグ』での靴跡云々が、確か久遠さんの作品にあ
った靴下の手掛かりに通じるものがあるように感じたため)ので、会員リストを頼りに
皆さんのHPを訪ねてみたのですが、多くの方が閉じているか更新停止状態で、ちょっ
とさみしい。一部の電ミス掲示板やチャットは生きてる模様なので、皆さんで集まって
読書会……も連絡手段がなさそうだから難しいのかしらん。
 それで、鵜林さんに私の感想を届けるというのは、ツイッターを始めるのは私の中で
は依然としてハードルが高いので、やるとしたら、鵜林さんが設置した質問箱経由か、
大きな感想サイトに書き込んで作者に見付けてもらうのをひたすら待つことになるかな
あ。(^^; ここは古風に、出版元へのファンレターでもいいんですけど。
 あと、感想には追記するかもしれず。警察の動きを描かない構成はうまいけどずるい
なあ、とか。警察の動きを想像すると、結構面白いと思うんですよ。たとえばクスミが
ギターをミスした件、警察も注目したに違いないから絶対に本人に理由を問い質してい
るはず。それに対してクスミが何と答えたのかが気になる〜。

 ではでは。




#673/3022 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #672 ***
★タイトル (j_m     )  18/11/28  23:10  ( 17)
ネクスト・ギグ
★内容
こんばんは。私の感想も読んでいただけたようで嬉しいです。
もう少し詳しい感想も近々、鵜林さんに送りつけようかとw
「厭結び」は正直、素人作品集ですし、竹書房は文章の校正も全くしないので私から見
ても酷い文章の作品があります。内容は面白いのもつまらないのもあります。ですか
ら、いつでもお暇な時に。

感想の送り方ですがツイッターをやっていないとDMは送れませんが、質問箱はツイッ
ターをやっていなくても書き込めますので気軽でよろしいかと。
あとはAMAZONのレビューがまだ一つしかないので、もちろんネタバレは出来ませんが、
そこに書きこむという方法もあります。
もちろんファンレターっていうのも古風ですがいいですよね。

警察の件。私も上手く出さないようにしてるなあと、それでいて不自然になっていない
のは凄いですよね。出さなくて正解だったと思います。クスミさん、あんな感じだから
警察にも本当のこと言ってなくて疑われてたかもですね。
登場人物ではかいわれ大根ちゃんとクスミさんが好きです。
来月のミステリーズのスピンオフも楽しみですね。




#674/3022 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #673 ***
★タイトル (j_m     )  18/11/29  08:05  ( 12)
それから
★内容
電脳ミステリ倶楽部の方々では、久遠さんと九竜さんがツイッターアカウントをお持ち
なんですが、久遠さんはご家庭の事情で、九竜さんも原因は判りませんが数年前から止
まってしまっていますね。あとの方はどうされてるのかまったくわかりません。寂しい
限りです。私も数年前、パソコンが壊れてからホームページビルダーを購入してないの
でサイトは停止状態ですが、作品の多くは「小説家になろう」のほうに転載していま
す。
電ミスのサイトに残っている皆さんの作品もいくつかありますが、過去にとても完成度
の作品がありましたので、本当に惜しいなと思っています。

個人の事情なので難しいかとは思いますが久遠さんや九竜さん、他の方もまたいつか戻
ってきてほしいですね。今は個人サイトの時代ではなくなったので、投稿サイトにで
も。




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