AWC マジックを観に行こう>ワールドマジック前半   永山



#477/3022 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/05/26  21:42  ( 73)
マジックを観に行こう>ワールドマジック前半   永山
★内容
 去年、無料のイベント(コンベンション)を催行して楽しませてくれた地元のアマチ
ュアマジシャンクラブが、今回は――ややこしい表現になりますが――著名な外国人マ
ジシャンを招いた国内マジシャンに協力賛同する形で実現したマジックショー。会場の
ホームページにあるイベントスケジュールの無料との表記でしたが、実際には有料で、
前売りというか前払いが3500円、当日4000円となっておりました。観に行くと
決めてましたので、当然、前払いを選択。二人分の7000円をマジシャンの口座に直
接振り込み、振込用紙が入場券代わりになる。珍しいスタイル。
 うーむ、よく感じるんですけど、マジックのイベントって、やや敷居が高い気がしま
す。一般からするといつどこで誰がやるのかの情報を入手しづらく、ネットで情報を載
せているサイトを見付けても、そこにあるのは(全てがそうだとは言いませんが)直接
電話をする必要があったり、電子メールで申し込む形式だったり、クラブに入会をしな
ければいけないケースがあったりと、ハードルがある。今回のイベントだって、開場の
イベントスケジュールのみを見て、無料だと思って足を運んだ人が、現地で4000円
いただきますと言われたら、観るのやめようかとなるんじゃなかろうか。情報へのアク
セスのし易さと分かり易さは、改善の余地あり。
 でまあ、開場時刻の十七時半を少し過ぎてから行ってみると、ちらほらとお客さんが
受付に来てる。私が目撃した間に限って言えば、“御招待券”を出す高齢の方がほとん
どでした。
 私らも振込用紙を出して、名前を書いて入場できることになったんですが、その前に
もらえるはずのパンフレットがないとのこと。しばらく待ちましたが、見付からない、
外国の人だから話が通じない(ほんと?)とかで、パンフレットはもらえませんでし
た。会場に入ると、それらしき物を持っている人がいたので、用意されていたのは間違
いないんだけど、どこに仕舞い込んだのか分からなかったのか。数が足りなかったって
ことは、絶対にありません。外国の有名マジシャンが出演するのに、観客はこの程度?
って入りでしたから(苦笑)。司会を務めたマジシャンの言葉によると、二百名足らず
といったところ。
 もう一つ謎だったのが、お弁当の存在。事前に送られてきたイベントの案内の印刷物
には、弁当を希望する人は別途FAXで受け付ける旨が記されていました。ということ
は、ショーの合間に休憩があって食べる時間が設けられるのかと思うでしょ。ところが
実際には休憩なし&飲食禁止でした。謎だ。弁当はお土産なの? 手品道具になる弁当
箱なのか?
 そんな風に手作り感溢れる雰囲気のまま、開演時刻の十八時にスタート。と言っても
いきなりショーが始まるのではなく、今回、外国人マジシャンを招聘したマジシャン・
アガペーの司会で口火を切る。この名前だと分かりにくいですけど、日本のマジシャン
です。なお、牧師もやってるとのこと。
 幕開けの前に、ショップ「ファーストマジック」の山本ディーラーによるディーラー
ショー。要するに、商品宣伝のための演目披露ですね。お馴染みのステッキにレコード
の色がチェンジするマジック等でした。今はレコードを知らない人も増えてるでしょう
から、そろそろ売れなるのでは……と心配になった(笑)。よそでCDバージョンを観
た覚えがあるなあ。
 そうしていよいよ幕開け。トップバッターは、主催したマジッククラブの会長さん。
演目は「悪魔と牧師」。演目後のコメントによれば、アガペーが牧師であることにかけ
て、この演目にしたとのこと。その内容は――。
 お姫様?っぽい衣装で登場した女性が花を摘んでいる(指先で光を摘まむマジックを
入れつつ)と、悪魔っぽくは見えないけど悪者と分かる格好の男性が現れ、女性を捕ま
えて担架を縦にしたような拘束器具に、鎖で縛り付ける。その後、器具の周囲を布で覆
い、中が見えなくなったところで、悪魔が器具の後ろに隠れる。
 悪魔だった演者が今度は牧師に扮して登場し、器具に向かって呪文?を読み上げる
ポーズをすると、女性が脱出して現れる。少し間を取り、布を外すと、牧師が拘束され
ている(観ていて、何で牧師が?と感じた。拘束されるのは悪魔だと思ってたので)。
再び布を張り巡らせ、見えなくしてから何やかやあって(汗)、布を外すと、いつの間
にやら牧師は消え、悪魔が拘束されている。
 ――こんな具合でしたが、実は記憶が結構曖昧で。というのも、色々とおかしくて笑
いを堪えるのに大変だったから(汗)。
 まず、お姫様の女性がぽっちゃり体型で、悪魔役の会長さんはご高齢の中肉中背と思
しき男性。普通に戦うと女性が勝ちそうで、悪魔にはとても拘束できそうにない。加え
て、くだんの女性は昨年の無料イベントで、非常に受ける演目をやりきった人でして、
そのときのことが思い出されて笑いがこみ上げる。
 さらに、最初に女性を拘束する際に、器具の背もたれの部分が、その、何と言います
か、「パカッ」となったんです。そのままだとまずいんで、戻して演目は続けられまし
たが。
 さらにさらに、私らは舞台側から見て左手の席に座っていたのですが、その位置から
だとよく見えるんです、器具の裏側で何をやっているのかが。お客の数は少ないのだか
ら、もうちょっと真ん中に集めてもよかったんではないかと。
 てな感じで、レベルはあれでしたが、実は会場は結構盛り上がりました。少なくと
も、場を温めることには成功したと言えます。よくも悪くもアマチュアだなあと。それ
にこの会長さんの尽力のおかげ(多分、費用も負担されている)で、プロのマジックを
間近からかなりお安く観ることができる。感謝しかありません。

 実質、一つの演目しか紹介していませんが、前半はここまで。このあとはプロの登場
です。

 ではでは。続く。




#479/3022 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #477 ***
★タイトル (AZA     )  18/05/28  20:03  ( 78)
マジックを観に行こう>ワールドマジック中盤   永山
★内容
※“後半”とするつもりでしたが、思いのほか長くなったので、適当なところで切っ
て、全体で三回に分けることにしました。
 それから、先に記したようにパンフレットの類を入手できていないため、マジシャン
の名前は、耳で聞いたそのままを文字にしています。検索して確認が取れた分は正規の
記述になっていますが、そうでない人もいますので、ご了承ください。

 アガペー司会で、会長さんのコメントをもらったあとは、二番手の登場です。
 名前はロッシー。司会はウクライナのマジシャンと紹介したのですが、これは恐らく
言い間違いで、セルビアの人。同国では超有名らしい。私もテレビで観たことがあるよ
うな。
 老人に扮した演者が舞台袖から現れる。理由は分からなかったんですが、先程出た会
長さんが牧師の格好のまま、ロッシーの手を引いて舞台中央に導く。これだけで舞台袖
に引っ込む会長さん。
 舞台には読書台があり、大きくて分厚い本が上に載ってる。少し離れた位置には、植
物の生えた鉢植えを載せた台が据えてある。それらの周囲をうろうろしつつ、空っぽだ
ったはずの両手から、紙の花?を次々出して、ばらまく演者。
 やがて読書台の前に跪き、本を開いて顔の前に掲げ持つ。立ち上がってまたしばらく
うろつき、本を持つ両手を下ろすと、顔が変わった。老人から若返っている。格好も、
最前までは修道士めいていたのが、何故か忍者になった。
 本を戻し、再び手から紙の花を出しながら、鉢植えに向かう。紙の花が手裏剣のよう
に鉢植えに飛ぶ。すると、鉢植えの植物に赤いつぼみがいくつも現れ、じわじわと開い
ていき、花が咲いた。
 また読書台まで行き、本を手に取り、開く。しばらくして手を下ろすと、顔が元の老
人に戻っていた。それから鉢植えに呪文を唱え、手を向けると、花が萎んでつぼみにな
り、引っ込んだ。
 西洋の死生観を表したかのような演目でしたが……日本人には少々分かりにくいか。
特に忍者の意味が?でした。

 次は、幕間みたいな位置付け。下りたままの幕の前で、アガペーが長めに演じまし
た。まずは端のつながったトランプカードを使った、半ばジョークめいた演目のあと、
手慣らしとばかり、カードマニピュレーション。真っ当なトランプカードを、見事な手
さばきで扇に開いたり、裏の色を変えたり(変えたように見せ掛ける技のはず)、カー
ドを片手からどんどん出したりしたあと、最後に巨大カードをどんと出す。見事な手際
でしたが、これもサイドからの角度だと、ちょっと見えてしまうのが残念。
 続いては熱して赤くなった金属の棒を、風船に突き刺すが割れない、という演目でし
たが、棒はいわゆるおもちゃのライトセーバーみたい構造になっていて、赤く光るだけ
だと思います。それを風船に突き刺すときに、うまくやってるんでしょうが……一度突
き刺して中に入り、次に先端がまた外へと突き出ようとするときに、風船が割れてしま
いました。多分、失敗。フォローも何もなし。
 それからハトを出すマジック。これは鮮やかでした。全く予想していないタイミング
だったのがよかった。
 さらに、リンキングリング。金属の輪っかを複数個操って、互いに通したり、また外
したりする演目ですね。お客さんを一人選んで、リングを一つ持たせて、それでもつな
いだり外したりできるところを披露。この手順そのものはよくありますが、アガペーの
手順にはひと工夫ありました。お客さんがリングを持って、つなげようとアガペーの持
つリングにこつっと当てた瞬間、リングが壊れてしまう。これは面白い。初めて見たで
す。

 次に登場は、ウクライナの男性マジシャン、グロフ。ステージ中央にホテルの一室を
思わせる簡単なセットが。ソファに電話機にランプなど。頭上には何だか分かりません
けど布製の半球状の覆いが吊り下げられている。中は空っぽ。演者はソファにどっかと
腰掛け、両足を投げ出すようにしている。メイクはややピエロ風か。
 ベルが鳴って電話を取ると水が出たり、ドライヤーになったり、ひげそりになった
り。投げ出した足にはいた靴下も色々と仕込みがしてあって、ユニークなメッセージが
示され、器用に足だけで靴下を脱いでいく。と、コミカルな調子で進んで行くのです
が、次の演目で、内容の大半を忘れてしまいました。
 お馴染みのリンキングリングなんですが、グロフは何と、足を使ってやったんです。
これは凄い。まさかのアイディアと感じると同時に、よくも実際にできるものだなと感
心しきり。無論、手によるフォローはあるのですが、それにしてもうまく扱うものだと
見とれてしまいました。
 足によるリングが終わると、吊り下げられていた半球状の覆いが降りてきて、ソファ
ごとすっぽり包む。演者は大騒ぎし、じたばたしているところへ、舞台袖から助手らし
き男性が登場。どうにかしてソファだけを覆いから出すことに成功し、そのまま助手と
ソファは反対側の舞台袖に引っ込む。半球状の覆いの中では、まだじたばたやってる。
やがて覆いが再び吊り上げられると、ドレスを着た外国人女性が現れた。グロフはどこ
へ行った? と、観客席の中程にライトが当てられる。そこにはグロフが立っていた。
 素晴らしい。見事な手順。種がどうなっているのか普通に考えると(以下、推測なが
ら一応ネタバレ注意)……ソファに座っていた上半身はグロフで、下半身というか足の
部分は女性。足以外の部分は、ソファの中に隠す格好で入っていた。リンキングリング
をやったのもこの女性。覆いが降りてきたあと、女性はソファから出て、グロフは入れ
替わりにソファに隠れて、舞台から退場。観客が女性の出現に釘付けになっている隙
に、観客席に現れる……という具合だと思うんですが、リンキングリングをやっていた
足が、どうも女性らしくなかったと。あれはやはりグロフ(男性)の足だったとする
と、ソファに隠れていたのもグロフ。てことは、グロフだと思っていた上半身が実は女
性の変装だったのかな。覆いを被っている間に、メイクを落として、重ね着した衣装を
脱ぎ捨てれば、ドレス姿の女性になれる?

 ではでは。続く。




#482/3022 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #479 ***
★タイトル (AZA     )  18/05/30  19:28  ( 86)
マジックを観に行こう>ワールドマジック終盤   永山
★内容
 次は、日本人マジシャン。金沢からやって来たというトミー。若い人で、今回のイベ
ントに出た中では、一番若いかも。客をいじるマジック担当という感じでした。まずは
スカーフとステッキのマジックでご機嫌伺いをして、次にイリュージョンをやるのでお
手伝いを一人、観客から募集。背が高めの高校生ぐらいの男子が選ばれ、舞台に上が
る。演者よりも高身長。
 でっかいカード(トランプではなくほんとのカード)何枚かの束を示し、人体浮遊だ
の瞬間移動だののイリュージョンの名前が書いてあるから、一枚引いてもらって、そこ
に描かれた演目をやるとのこと。先のお客が選ぶと、カードにはギロチンとある。「や
り直したい?」と問うトミーだが、カードには全てギロチンと書かれてあるオチ。
 ギロチンのマジックとは、小さなサイズのギロチンを使うやつ。上下二つの穴が開い
ており、事前にまず、上の穴に大根の先を入れて、すっぱり切れることを示す。本番で
は上にお客が指を入れ(「使えなくなってもいい方の手の指を入れてください」等々、
怖がらせるやり取りを挟みつつ)、下にはキュウリが入れられる。で、おもむろにギロ
チンが落とされ、指は無事、キュウリは切断と相成りました。切断されたキュウリは、
お客へのお土産。
 三つ目のマジックは、大きなトランプカード二枚を使った当て物。一枚がスペードの
クイーンで、もう一枚がハートのクイーン。演者が右手と左手にそれぞれ一枚ずつ、観
客から見て裏向きになるように掲げ持つ。演者がシャッフルした後、観客は赤い方を当
てるのですが、シャッフルと言っても手をぷらぷらさせる程度で、どう見ても入れ替わ
っていない。でも、赤を持っていた手のカードは黒、黒を持っていた手のカードは赤に
なっている。三度ほど繰り返してから、最後は「みんなに当ててもらいたくて」という
ことで、炉湯砲とも赤いカードになっているというオチ。

 とりを飾るは、米国からダニー・コール。登場した時点から、前にどこかで見たこと
があるようなないような……と思ったんですが、はっきりせず。それが、今月二十五日
NHK−BSプレミアムにて放送されたマジック番組を観て、記憶が甦りました。とい
うか、冒頭に昨年の同番組の極短いダイジェストが流され、そこにダニー・コールが映
ってた。おお、ほぼ同じ演目だった。さらに調べてみたら、ハウステンボスのショーで
も、超至近距離の生で観ていました。五年ほど前のことで演目も全く別、とても若い印
象だったのが、今回は風格を感じたです。
 ステージ上には男の部屋のセット。衣紋掛けにはハンガーがいくつかとジャケット。
四本脚の椅子。その他テーブル。
 正装で登場した演者。ネクタイがいきなり消える。ファッションカタログを繰り、ネ
クタイが大写しになったページを開き、また閉じてからネクタイを引っ張り出す。カタ
ログを開くと、写真からネクタイが消えている。ネクタイを着けようとするも、赤の派
手な奴なので、スーツに合わない。赤ネクタイをハンガーに掛け、服の絵が描かれた大
きな紙?を持ち出してくると、布団に入る前に毛布を持ち上げるみたいに紙をふわっと
やり、身体の前でかざすと、一瞬にして着ている物が上下ともスーツから絵の服にな
る。赤ネクタイを取ろうとすると、二つのハンガーが絡み合う。ハンガーを用いたリン
キングリング。一くさりやってから、手元に一つだけハンガーを残し、あとは衣紋掛け
に戻す。ようやくハンガーに上着を掛けようとしたら、いつの間にやら、そのハンガー
が着ている上着のボタン穴に通ってしまってる。苦労してどうにか外すと、今度はハン
ガーが壊れる。直す度にどこかが壊れ、棒の部分が手から離れない。いつの間にやら、
棒は紙の巻物になっており、開いていくと赤いネクタイが描いてある。それを身体の前
にかざすと、またも一瞬にして赤ネクタイが喉元に結んである。でもやっぱり気に入ら
ないので、カタログを開き、別のクリーム色のネクタイを見付け、「これがいい」とば
かり指差す。カタログを置き、着けている赤ネクタイに手を沿わせると、あっという間
にクリーム色に。次いで今度は派手なシャツにサスペンダーの描かれた絵を身体の前に
かざす。すると、ジャケットはそのままで、中のシャツだけサスペンダー付きの派手な
シャツに変化。
 ジャケットを脱ぎ、椅子に腰を下ろそうとする演者。が、椅子が勝手に動いて座れな
い。幾度か繰り返す内に、椅子が逃げ出したので、その脚を掴まえる演者。椅子の逃げ
る勢いは強くて、暴風にはためく旗の如く、真横に飛んでいきそう(一応注釈しておき
ますと、パントマイムです)。とうとう脚一本が抜ける。
 仕方がないので、脚一本を床に立て、どうにか座る演者。どうも落ち着かないので、
脚を取っちゃう。それでも腰掛けた姿勢をキープ。筋肉で頑張って維持しているのかと
思いきや、演者が足を組んで、床には片方の足しか付いていない状態になっても同じ姿
勢を保っている。その内、あり得ないほど上体を反らすが、倒れない。イナバウアー、
あるいはマトリックス避けの状態。※終わった後のアガペーの話によると、このマジッ
クを開発したのはダニー・コール自身で、セ○が同じマジックをやっているが、あれも
ダニー・コールから上演権を買っているとか。
 財布の中を見ると、クーポン券?ばかり。ぱりっとした格好になっても先立つ物がな
ければ始まらない。クーポン券を両手の中で折り込んでいき、また開くとお札になっ
た。どんどんお札を増やしていくが、財布にしまってもう一度観てみると、クーポン券
に戻ってしまった。その内の一枚を取り出し、観客の方へ開いてみせる。「END」と
書いてあった。
 ここで女性のアシスタントが登場。と思いきや、ダニー・コールの奥方、ステイシー
でした。マジックショーをする内に知り合って、ゴールインに至ったとか。そのステイ
シーが単独でマジックを披露。小銭を貯めるような巨大なガラス瓶(蓋付き)の中に、
木の枝と一羽の蝶々が(蝶は多分作り物)。キャンドルに火を灯してから、蓋を持ち上
げ、蝶を取り出す演者。蓋をまた被せてから(何故か)蝶々を折り畳んで二度ほど破
り、キャンドルの火にくべる。煙がもわっと立ちのぼる。それを手でかき集める仕種を
して、両手の中に捉えた。隙間を作り、息を吹き込むと、さらに大量の煙が発生。その
煙をガラス瓶に向けて浴びせる。瓶の周りの煙が消えると、瓶の中に煙が充満してい
る。まじないっぽい手つきをしていると、程なくして瓶内部の煙が薄らいでいき、木の
枝には元のように蝶々がとまっていた。

 これにておしまい。最後は出演者総出で送り出しに立ってくれるサービスぶり。全国
数箇所を回る中で、恐らく、今回が一番少ない観客数でのショーだったと思いますが、
変わらぬであろう熱演は本当に嬉しい。
 出演者はアマチュアも含めて、レベル差はありましたが、ショーの内容や構成は素晴
らしく、大いに盛り上がりました。
 秋口には再びワンデーコンベンションが予定されているとのことで、タイミングが合
えば観に行くつもりでいます。

 ではでは。




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