AWC 乗船記:クルーズに行ってみた2>飛鳥U再び   永山



#1064/1158 ●連載
★タイトル (AZA     )  16/10/13  19:58  ( 67)
乗船記:クルーズに行ってみた2>飛鳥U再び   永山
★内容
※以下は、今年の五月末頃に書き始めた文章です。時間の経過等もその時点から見た記
述をしております。諸事情により(笑)、UPを迷っていましたが、とりあえずまとま
った分から上げていこうと決めました。
 初回時のように事細かく書くとうるさくなる恐れがありますし、また、終盤はすでに
忘れてしまっている事柄も多いため、だいぶ端折ったり、間が空いたりするかもしれま
せんが、興味のある向きはのんびりお付き合いください。


 半年ほど前、二泊三日と短めながらもクルーズを初めて体験し、乗船記をつらつらと
書き連ね、最後に「また乗りたい気持ちがふつふつと」なんてことを書きました。が、
実際のところ、二度目があるとしても相当先になるなと思ってました。
 ただ、手元に株主優待券が一枚余っていたので、まだ行ったことのない母に、「もし
も飛鳥Uのクルーズに行くんだったら、これ(優待券)使ってよ。連れがいないような
ら案内を兼ねて同行するよ(笑)」と伝えてはいました。
 ところが。
 二月の下旬になって、アスカクラブ事務局から、二回目乗船キャンペーンの案内が送
られてきた。クルーズの指定こそある(四・五月出発分のほぼ全て)けれど、その内の
どれに乗ろうと二十五パーセント引き。ついでに、複数のクルーズでも二十五パーセン
ト引き。
 むー、この割引は結構大きい。部屋のグレードは、一番上(ロイヤルスイート)と一
番下(Kステート)は対象外だが、それでもお得感がある。この先、もう一度乗るとし
て、これほどの割引があるだろうか? いやない、とまでは言えないにしても、なかな
かないチャンス? これは今乗っておくべきではないかと考え始め、どのクルーズにし
ようか物色を始めたところで、もうツボにはまってしまいました。
 ということで、我が身を省みず(汗)、選定開始。

 飛鳥クルーズは乗船日数に応じて、次回以降の乗船時に使える値引き券(期限付き)
が、アスカクラブ会員に出ます。
 一泊なら3000円、二泊は5000円(前回はこれに該当)、三〜六泊は1500
0円、七泊以上だと25000円。難しい計算をするまでもなく、三泊が一番お得です
(笑)。三度目の乗船があるとは考えにくいのですが、念のため、三泊四日を有力候補
の条件として見てみると――。
 対象クルーズ中、三泊四日のものは一つだけありました。二箇所に寄港して戻ってく
るタイプですが、私が心惹かれたのは、その最終日。普通、最終日の帰港時刻は朝の九
時か十時の設定が多いようなのですが、このクルーズは午後四時。前日の出港時刻が午
後五時ですから、二十三時間、ほぼ丸一日の船上生活が楽しめる。これは、前回乗船記
の最後に挙げた未経験事項、

  ・海の生物に遭遇したい
  ・船で橋をくぐる経験をしたい
  ・終日クルーズを経験したい
  ・名物のハンバーガーを食べてみたい
  ・マジシャンのステージショーを観てみたい

 これの、終日クルーズと同等と言えそうです。
 また、このクルーズなら、橋をくぐります。多分、行きと帰りの二度。
 もう一点、私は酒類をほぼ飲まないので関係ないんですが、通常なら別料金のアル
コール類が、このクルーズでは夕食時、定められた種類のみですが無料サービスで饗さ
れます。
 一方、マイナス面もいくつか。
 まず、出港地。橋をくぐると記したので、神戸かと思われたかもしれませんが、横浜
なんです。私、鹿児島から関西に戻ったとしても、横浜までの往復交通費が……。
 次に、日数が長いほど、ドレスコードが面倒になるかもしれないこと。インフォーマ
ルならまだしも、万が一フォーマル指定なんてあった日には、大わらわ再び、です。
 こうしたプラマイ両面を考慮し、他のクルーズ(ワンナイトから六泊七日まで、出港
地は横浜の他に神戸や名古屋も)とも比較した結果、やはり三泊四日のクルーズがよい
なあと。
 こうして、“新緑のみちのくクルーズ”を第一候補に決め、一緒に行く人に打診をし
ました。先述した通り、今回は母です。
 電話で、「行ってみたいのだけれど一緒にどう? 一人旅だと割増料金が掛かるし、
夕食で初対面の人と相席になる確率高いみたいだし」云々と誘うと、タイミングがよか
ったのかあれよあれよと決定。横浜発着でも問題なし、日程の都合も付きました。

 2016年5月17日〜5月20日 新緑のみちのくクルーズ
 横浜港発着 寄港地:仙台、大船渡

 続く。ではでは。




#1065/1158 ●連載    *** コメント #1064 ***
★タイトル (AZA     )  16/10/27  19:23  ( 97)
クルーズに行ってみた2>横浜はその日雨だった   永山
★内容
5/17
 横浜港に向かうべく、今回は関西某駅からJRに乗車。在来線と新幹線を乗り継い
で、途中、横浜駅と中華街で極短い観光も予定に入れていました。
 車中では前回同様、トラブルが起きませんようにと願っておりました。間に合わなか
ったらほんと、洒落になりません(不測の事態で乗船時刻に間に合わなかった場合に利
く保険があるらしいんだけど、今回も入らず)。加えて今回は前日に、新幹線内で刃物
男が暴れて車掌が怪我をする事件があったり、茨城を中心とした比較的大きな地震が起
きたりと、何だか嫌な感じが漂いましたから、尚更。
 そんな小市民的心配をよそに、新幹線は定刻通り、新横浜に到着。十一時二十二分の
ことでした。よし、ここまで来ればよほどのことが起きない限り、どうとでもなる。
 横浜駅に移動後、まずは地下街というか駅ビルというかよく分からないんですけど横
浜そごうに入り、足立音衛門で栗の菓子を購入。乗船どころか港に着く前から、いきな
り土産物を買ってしまった。で、このときそごうのキャンペーンに応募した。もちろん
当たらなかったけど。ただ、住所の記入をどうしようか迷ったなと。何にせよ、当たっ
たらまた横浜まで取りに来る必要があったので、その時点で諦めモードでしたが。
 続いて、横浜ポルタに向かい、事前に調べて見付けた“こめらく”なるお茶漬けメイ
ンの店で昼食。お茶漬けなら、船の中で多分出される可能性が低いし、食べ過ぎになる
こともあるまいと。母がなめろう茶漬けを注文したのは覚えてるんですが、自分は何だ
っけか? 鶏そぼろか鯛茶漬けだった気がする……。とりあえず、おいしかった。値段
もこういう場所にしては抑えめで助かります。
 食事が終わり、次はこの周辺をぶらつくか、中華街に向かうか、予定としてはフレキ
シブルにしてたのですが、まあ早めに動いた方がよかろうということで、中華街に向か
いました。
 みなとみらい線の元町・中華街駅に到着し、さあ地上に出ようとしたら、よく分から
ない。延々と階段を登ってきた挙げ句、中華街側じゃないと分かって、がっくり疲れ
た。プラットフォームまで引き返した時点で、左足が痛くなり(今まであんまり書いて
いませんでしたが、いつものことです)ベンチにへたり込む。ペットボトルのお茶を飲
みつつ、しばし休憩し、回復を待つ。再び動き出したのは、午後一時二十分ぐらいだっ
たかな。ちゃんと出口を確かめ、今度こそ、中華街側にでました。
 ……雨でした。
 今回、最初から雨を追い掛ける形になっていました。横浜駅に着いた時点ではまだし
ょぼしょぼか小止み程度でしたが、元町・中華街駅から地上に出たところで、急に雨足
が強くなる。雨男の本領発揮しちまったぜ。
 しかも、用意してきた折りたたみ傘が壊れていた。orz 壊れたことは前から認識して
いたのですが、二本持っている折りたたみ傘の内、壊れていない方を持って来たつもり
が、確認せずに放り込んでいました(汗)。壊れた方をさっさと処分しておけば。
 そんな訳で、気分的にへろへろ。二軒ほど無国籍風衣料店を覗いたあと、雨を避ける
ために、喫茶店を探す。Chai Tea Cafeというアジアンテイストでエスニッ
クなカフェに。店の装飾は雰囲気あってよかったんですけど、いかんせん天気が悪く、
暗い感じ。ある意味、異国に来た気分が味わえたような気がしないでもなし。それでも
チャイを飲んで人心地つけました。
 時間を潰す間も雨が弱まる気配はなく、手荷物を持って動き回るのがしんどい状況
に。中華街をもっと観光するつもりでいましたが、切り上げ、予定よりも二十分早く大
桟橋に向かうことにしました。
 中華街のバス停から観光巡回バス「あかいくつ」に乗ると、二十一分で着きます。旅
客船ターミナルのすぐ前まで行ってくれるそうなので、雨のときは特にありがたい。乗
車時はちょうど満席ぐらいでしたが、各所を回る内に見る間に人が増えて、通勤ラッシ
ュ時の満員電車並みに。気温はさほど高くないが、湿気った車内に、かいた汗が冷た
い。

 とにもかくにも、14:21(ここから時刻の表記をこれにします)、横浜港の建物
――横浜港大さん橋国際客船ターミナルのすぐ前に降り立ちました。雨は相変わらず降
っていますが、屋根のある場所で降ろされました。
 でも濡れる。
 この施設の外にあるアーケード的な屋根は日よけであって、雨よけの用をなさないで
す。材木をざっと並べたような作りなので、隙間があって、雨がだだ漏れ。これはたま
らんと急いで屋内へ。するとそこはもう飛鳥U待ちの人でいっぱい。いやまあ、船は他
にもロイヤルウィングのレストランクルーズがあったけど、数で言えば、飛鳥Uの方が
だいぶ上回ってるでしょうから。
 横浜港大さん橋国際客船ターミナルは、その屋上デッキが“くじらのせなか”という
ニックネームを持っているそうです。そう言われてみると、出入り口から奥に長く続く
構造の建物は、くじらの口から飲み込まれて、中へ中へと送られる感じ。気分はピノキ
オか。
 受付開始まで時間があるので、とりあえず手荷物の内、今いらない分を係の人に預け
ます。手荷物はこのまま客室に届けてもらえるので、ありがたい。注意すべきは、間違
って乗船券まで荷物と一緒に預けないこと。下手すると乗れなくなります。

 身軽になった――と言っても、私はパソコンを持ち歩いていましたが――ところで、
ターミナル内を散策。土産物屋を覗いたり、ソファに座って海を眺めたりと、みんな同
じようなことをしています。観光名所の一つとして挙げられるだけあって、乗船待ち以
外の人も結構多いみたい。飛鳥Uを観に来たという人もいるはず。
 海を見ていると、ロイヤルウィングのレストランクルーズが動き出しました。旅客店
員六百三十名とのことですが、近くには飛鳥Uがいるので、さすがに小さく見えます。
 思い返してみると、このロイヤルウィングのプロのマジシャン達によるマジックシ
ョー付きクルーズに乗りたいと考え、メールアドレスを登録したのに、その企画の第二
弾が立ち消えになった。結果、私は飛鳥Uに乗ってみたくなったと言えるので、妙な縁
を感じます。マジックショー付きクルーズを復活してくれるのなら、ロイヤルウィング
もいずれ乗ってみたいなー。
 14:45ぐらいにロイヤルウィングの船が出港。激しくなる雨越しに見送ると、
段々そわそわしてきます。受付開始が前倒しになることもあるらしいので、様子を見に
行きましたが、まだでした。が、各社毎のブース前に並び始めた人もいて、気になる。
 でもその前に、ゲートが設置されていたので、ちょっと見物。博多で乗ったときより
も、仰々しいような気がしたのだけれど、気のせいかしらん? ゲートの周囲をうろう
ろしていると、あら、母がゲートの向こう側に入っちゃった。というか、何で入れる
の? 見張りの人が付いている訳でなし、割と緩い。尤も、船にこっそり乗り込むのは
無理なんでしょうけど。
 見咎められない内に、ゲートのこちら側にささっと戻り、ぼちぼち並ぼうということ
に。前回同様、郵船クルーズに直接申し込んだんですが、博多では旅行会社経由で申し
込んだ人の方が多いなと感じたのに対し、今回の横浜では、郵船クルーズ組が多かっ
た。一番か二番目ぐらいに多かったんじゃないかな? 無論、並ぶ人数を見た目だけで
判断したので、正確ではないでしょうが……。
 それはさておき、母と二人で列の最後尾に付きました。と思う間もなく、私達のあと
にも列が出来ていきます。並んでいると雨の状況はよく分かりませんが、五月中旬とい
う時期や気温を考えると、空気はやや湿っぽい感じ。それでも大汗をかくほどじゃな
く、助かったです。

 続く。ではでは。




#1066/1158 ●連載    *** コメント #1065 ***
★タイトル (AZA     )  16/12/06  20:22  ( 77)
クルーズに行ってみた2>雨から避難して訓練   永山
★内容
 一般の乗船受付は予定より二分早まり(笑)、15:13から始まりました。
 並んだ甲斐あって、十分ほどで受け付け完了。飛鳥Uは横浜を本拠地としているため
か、博多よりも更にスムーズに手続きが済んだような。あるいは二度目ということで、
心に余裕ができたのか、自分(苦笑)。
 何はともあれ、早速、乗船するとします。ゲートをくぐって自動ドアから建物の外に
出ると、回廊的な道が続いていました。その途中、カメラマンがカメラを構え、乗船す
る人々に記念写真をお撮りしましょうかと持ち掛けてる。博多のときと同じだ〜、と妙
に感心したり。これら専属カメラマンが撮る写真は後ほど船内で購入可です。
 お、ボーディングブリッジ(搭乗橋。クルーズについてあれこれ調べたときに初めて
知りました)がある。博多にはありませんでしたが、ここを本拠地とするだけあって、
横浜にはあるってことでしょうか。
 四角柱を横倒しにしたような筒状のブリッジをぐるぐるぐると直角に三回ほど曲が
り、ようやく見えてきました、飛鳥Uの入口。
 こんな早くに戻って来られようとは。七ヶ月足らずぶりとはいえ、感慨深い。
 あ、噂に聞いていた「お帰りなさい」とは言われなかったな(笑)。リピーターとし
てまだまだ甘いか。
 二回目ではまだ慣れているはずもなく、若干おたおたしながらエレベーターに乗り、
七階――7デッキで降ります。前回とほぼ同じ時間帯に乗船したけれど、船内は博多の
ときよりも混んでいる印象を受けました。慣れた人が多いのかもしれません。つまり、
乗船してすぐさま部屋へ行き、またすぐに目当ての施設に出掛けて行くような乗客が。

 さて、今回の自分達の部屋は船首に近く、エレベーターからは結構離れた位置になり
ます。奇数偶数を確認して、奇数の部屋が並ぶ右舷の廊下をずーーーっと歩き、やっと
見えてきた。そうそう、下二桁が13の部屋はやはりありません。
 前回はKステート、今回はFステートってことでお値段は(定価換算で)若干上がり
ましたが、窓からの眺めが違うだけで、部屋のタイプは同じです。ただし、各部屋の並
びの関係か、クローゼットの形が少し違うような? あと、手洗いに入ったときに感じ
たのですが、トイレットペーパーの位置が分かりにくくなっていた気がする。てこと
は、バスタブの配置もちょっと違っていたのかもしれず。
 それはさておき、まずすることは荷物の確認。事前発送した分、乗船前に預けた分、
ともに届いておりました。
 いざ開けようとして――カッターナイフ忘れた! しょうがないので、頑張って手で
開けました。服をクローゼットなどに仕舞います。今回はインフォーマルの日があるた
め、前回よりもややよい感じの服も用意していますから、特に慎重に仕舞わねば。
 その後、母が他の荷物の整理及び身支度を直す間に、私は船内新聞のアスカデイリー
に目を通してました。
 個人的に一番の注目は、専属マジシャンTAKUYAがいるかどうかですが……いな
い。少なくともこの日の催しには出ていない。三泊四日だから? そんな訳ないか。仙
台から乗ってくる可能性も残ってるかなあ。TAKUYAは仙台出身だと聞いてますの
で。
 他のイベントや食事の提供状況を見ると……リドカフェが既にオープンしてる。前回
食べ逃したハンバーガーも饗されてる。行ってもいいんだけど、クルーズ船に乗ったら
最初はウェルカムドリンクでしょ、特に初めての場合は。ってことで、母の支度が終わ
るのを待って、15:40ぐらいに部屋を出ました。
 11デッキに行くと、すでにそこそこ大勢の人が。テーブルも全くの手付かずの卓は
見当たりません。空きテーブルは、どれもグラスが残っていて、直前まで人がいた様子
でした。それでも窓際の席に座って待っていると、じきにロシア系と思しき白人女性が
やって来て、片付けてくれました。それからスパークリングワインとオリーブのおつま
みとチョコをもらいました。お酒は飲めない口ですが、こういう場ではやはりクルーズ
船に乗ったんだなーという気分になれて、いい感じ。外の景色は、まだ雨が降ってお
り、よいとは言えませんが、だいぶ小降りになってました。
 そういえば、今回は船員の方から話し掛けられなかったなあ。乗客が多いときは難し
いのかしらん。それとも、雨のせいかな。

 16:15からは避難訓練です。と言っても、再三記しているようにこの日は雨でし
たので、第七デッキの各救命艇の前に集まっていては、ずぶ濡れになりかねないし、小
降りでも足元がよくない。
 そこで、こういう悪天候の場合、代わりに船内第六デッキの各所に集合場所が指定さ
れる仕組みになっています。
 私達の指定された救命艇は一号艇で、ギャラクシーラウンジ(ショーが行われるホー
ルです)の右側に集められました。
 集まったのは十名で、名前を呼ばれたのは十四名だったと思います。つまり、四名が
欠席。なかなか全員揃わないものです。以前にも記したと思いますが、避難訓練を勝手
にパスすると、あとで怒られるらしい……。本当かな? 確かめるために、わざと休む
訳にもいかず。
 それから前回に比べると対象となる人数自体、えらく減りました。これは救命艇のサ
イズに関係しているそうで、一号艇及び二号艇は定員六十名で、その他の救命艇は百五
十名から百六十名が定員。この差は大きい。点呼はあっという間に終わり、説明もさっ
さと済んだのですが、だからといって先に解散とはなりません。よそが終わるのを待た
ねばなりませんでした。
 集まった全乗客が説明を聞き終えてから、船長なりチーフパーサーなりが船内放送で
避難訓練の大切さを説いたところで避難訓練終了となるものですから、しばし手持ちぶ
さたでした。担当者に質問してもよかったんですけどね。たとえば、港に降り立った直
後ぐらいに大地震が発生し、津波警報が出た場合、乗客はどうするのが正しいのか、と
か。

 続く。ではでは。




#1067/1158 ●連載    *** コメント #1066 ***
★タイトル (AZA     )  17/02/02  20:34  ( 89)
クルーズに行ってみた2>無料だけど自由でない   永山
★内容
 避難訓練終了後は、一度部屋に戻って着替えました。今日のドレスコードはカジュア
ルですから、別に昼間の服装のままでもいいのですが、雨降りで中華街をうろうろする
間に濡れましたし、着替えてこざっぱりしようと。ついでに荷物の整理も。一泊分長い
だけで荷物がやたらに増えた気がする……まあ、インフォーマルデーがあるし、前回は
男の二人旅だった訳で、事情が違います。

 そうこうする内に、フェアウェルパーティの時間が来ました。出港に合わせたセレモ
ニーです。
 雨が降り続いていたなら、これも船内で行われるはずでしたが、開始時刻である16
:45の段階で、上がっていたようです。その証拠に、銅鑼を持った船員がプロムナー
ドデッキ(第七デッキの外周)を練り歩くのが、窓からちらと見えたです。これは急が
ねば。すぐさま準備し、プロムナードデッキへ直行しました。が、すでに人でいっぱい
でした。皆さん、いつものことながら――とベテランぶってみたり(汗)――早いな
あ。
 今回は悪天候だったためか、紙テープ投げはなし。先述の通り、すでにほとんど上が
っていたのですが、足元が濡れているからかな? また、飛鳥Uの本拠地・横浜港から
の出港であるせいか、派手なセレモニーもなしでした。一般の人が見送るのみだったよ
うです。それでも、“くじらのせなか”には大勢の人が見送り&見物に来ていました。
 船側はもっと盛り上がってたなぁ。噂に聞いていた、乗客と乗員が一緒になってジェ
ンガ風に踊る様も、今回は見ることができました。さすがに加わりませんでしたけれ
ど、凄く楽しそう。船のバンドによる音楽や歌が奏でられると、周りも乗って盛り上が
る。「カントリーロード」「いい日旅立ち」等、郷愁を感じる曲、旅立ちを思わせる曲
が揃っていましたね。
 出港時刻の17:00を十分ほど過ぎた頃、11デッキに移動。さらに12デッキに
も。撮影する分にはこれら上階からでもなかなかよく、さらにタイミングが合えば、夕
食前にレインボーブリッジをくぐる様を間近で見られるかなと考えた訳です。
 が、タグボートによる牽引などの動きを見ていると、夕食(前半組)の始まる17:
30にはちょっと間に合いそうにない。五分前まで粘りましたが、あきらめました。
 そして夕食の会場であるフォーシーズンダイニングへ。行列ができています。並ぶ必
要があるとは思えないのですが、何でだろ? 海の見える窓際のテーブルへ案内しても
らいたいってことなのかしらん?

夕食のお品書き
・アミューズ:雲丹のカクテル
・アペタイザー:真鯛の煎茶マリネ カルパッチョ仕立て
・スープ:ほうれん草と生姜のスープ
・海の物:鰆の知覧茶入りパン粉焼き
・メイン(下記の四つから一つを選ぶ。★はシェフおすすめ)
★1.神奈川県産ポーク肩ロースのほうじ茶煮 甘長唐辛子添え マスタード風味
 2.ひじきと貝柱のスパゲッティー玄米茶風味
 3.舌平目のポワレ
 4.季節の温野菜料理 〜ほうじ茶風味のポトフ〜
・デザート:抹茶ティラミス
・コーヒー又は紅茶

・飛鳥U自家製各種パン
・ドリンク各種(今回は指定銘柄に限りフリードリンク)

 今回はしっかりとメニューの紙を頂いてきました。ただ、全部を理解して書き写して
いるのではありません、あしからず(汗)。
 シェフの説明によれば、このディナーは健康のため、お茶を活かしたメニューになっ
ているとか。
 雲丹のカクテルは、カクテルグラスに、にんじんのムースとお茶の?ジュレを盛り、
さらに雲丹を乗せた一品。美味。味は濃くもなく薄くもなく、ただ雲丹の風味は濃厚に
感じた。このあとへの期待感が高まる。特に、お酒が好きな人なら酒・食ともに進みそ
う。
 真鯛の煎茶マリネは、鯛の切り身を煎茶でしめて花びらのように並べ、細切り野菜を
散らした料理。イクラの入ったソースが周囲を彩っていました。これも美味。野菜が食
べにくかったのと、ソースが残って勿体ない(笑)。
 スープは……普通。出汁の利いたコンソメスープっぽい汁物に、ほうれん草と生姜が
入ってるのを想像してもらえれば、だいたい当たっているかと。
 海の物は、お品書きでは「From the Sea」となっていましたが、意訳?し
ました。鰆の切り身に緑がかったパン粉をまぶして焼いた物。しめじか何かのソテーっ
ぽい物(でも味は佃煮に近かったような)が添えてありました。これも美味しかった。
けど、ナイフとフォークでは食べにくかった。魚の肉って下手にナイフを入れると、各
層単位でぱらぱらと剥がれちゃって、フォークで処理しづらいです。
 メインは、私は1を選びました。豚肉は拳サイズで、柔らかく煮込んでありました。
甘長唐辛子というがよく分かりませんが、辛くはなかった。他にレンコンや大根やにん
じんの煮物が添えてあった。これも美味しい。豚の角煮を、豚肉のかなりよい部位で作
ったら、こんな風になるかも(汗)。御飯が欲しくなる一皿でした。
 母は4を選択。小さな洋風鍋に、蓋をした状態で出て来たので、どんな料理なんだろ
うと思ったけど、中身は普通に、色んな野菜を煮込んだポトフでした。結構、熱かった
みたいです。

 デザートは抹茶ティラミスに、梅?風味のシャーベットが添えてあった。抹茶ティラ
ミスは抹茶とあずきの層を重ね、和のテイストに拘った感じ。“甘すぎない甘さ”より
はちょっと甘かったかな。シャーベットの方がより美味しかったかも。

 あと、ドリンクは前と同様、まずはグレープフルーツジュースを頼みました。その
後、二杯目のオーダーを取りに来た際に、今回のクルーズはフリードリンクなので折角
だから飛鳥ビールを試そうと思い、メニューを見ずに飛鳥ビールと告げたら、他のメー
カー品ならあるけど飛鳥はないよと言われちゃいました。知らなかった。というか、飛
鳥ビールが指定銘柄に含まれていないのね。別料金でも提供してないってことは、品物
自体がないってことかしらん。結局、ビールを取り消して、パイナップルジュースを頼
みました。
 なお、母はアップルジュースをオーダー。かなり甘かったらしい。二杯目は冷たい
ウーロン茶に変えていました。

 続く。ではでは。




#1086/1158 ●連載    *** コメント #1067 ***
★タイトル (AZA     )  17/05/11  20:51  ( 75)
クルーズに行ってみた2>船に“汽船”なし   永山
★内容
 夕食時のハプニングとしては、母が隣のテーブルのご婦人に突然話し掛けたのには、
びっくりしたです(笑)。いえ、私も少し気になってはいたのですが。
 というのも、そのご婦人、テーブルにお一人だけでしたから。言わずもがなですが、
通常、二人で一室だから二人以上で乗っている人が多いんです。一人というのは珍しい
はず。
 話を伺うと、クルーズ慣れしている方らしく、二人旅の予定が急用で一人になって
も、何ら問題なく参加したと。そういう一人旅がこれで二回目だとも。
 そういえばセイルアウェイパーティにて、男性が一人で、見送りの女性に手を振って
おり、近くにいた女性乗客が男性にご関係を尋ねるのが聞こえたんですが、その返答が
「夫婦」とのこと。え、夫婦別々? というか、妻が一人で行くのならまだ想像が付く
んですが、夫が一人で行くというのはちょっと意外。

 食事を終えたのが18:55くらい。出入り口の付近でメニューをもらって退出。
 20:00からのショーにはまだ時間があるので、部屋に戻ります。母は携帯電話が
つながる内にと電話をして、私はメモ書き。終わってから、船内のショップに行きまし
た。クルーズではあとになるほど商品が品薄になり、中には売り切れてしまう物も出る
そうなので、今の内に物色しておこうかと。
 同じ考えの人は大勢いるようで、四つある店はどこも賑わっていました。とりあえ
ず、価格帯が一番手軽なルブルーで、飛鳥チョコレートをまた買っておこうと見て回り
ましたが、ない! 早くも売り切れたか? そんな訳はなく、どうやら今回のクルーズ
では最初から並べていないようで。恐らく、飛鳥ビールと同じ扱いでは?
 ならばと他のお菓子を当たりますが、この時点では決められず。一部は試食できるん
ですけど、味見しようにも、お腹がいっぱいで食指が動かず(笑)。

 19:45になったので、プロダクションショーの行われるギャラクシーラウンジへ
移動。右手の席に座りました。例によって、飲み物等のオーダーはせず。別料金だし、
そもそも入らないし。
 今夜のプロダクションショーは「CINEMA」。一九五〇年代から九〇年代にかけ
ての名作映画をテーマに、その名画とスクリーンミュージックの数々を、ダンスと歌曲
で魅せていく。
 これも前回乗船時に感じたことと同じになりますが、出演者の皆さんが汗一つかかず
に、およそ四十五分間のショーを乗り切るのがまず凄い。
 ショーの構成は、名画の音楽に乗せて、主に、映画のシーンをなぞるようにダンスで
表現するスタイル。分かり易いところで、「雨に唄えば」「フラッシュダンス」。他
に、「ティファニーで朝食を」や「ラマンチャの男」「荒野の七人」「レミゼラブル」
等々。客層に合わせて古めの映画に重きを置くというようなことはなく、満遍なく選
び、ほぼ均等に時間を割いていたと思います。
 あとは、映画のワンシーンの再現で、そこに新たに登場人物が加わる流れを、客席の
通路を歩いて登場する演出が結構多用されてた。うまくすると、現実から映画の世界に
入り込んだような錯覚を生み出せますね。

 四十五分のショーが終わって、席から立つと足下に傾きを感じる。おお、揺れてる。
観ている間に、船が外海に出たようです。このときは天気が悪いせいだと思っていまし
たが、あとで聞いたところでは、太平洋を行くときはだいたいこんなものみたい。
 とは言え、酔いが回ったみたいふらふらしながら歩くのは疲れる。部屋の前の廊下を
行くときなんて、壁に手をつかねばならないほどでした。
 部屋に入っても、揺れは相変わらず。今回、船首寄りの部屋だったんですが、船の構
造上、船首と船尾の付近がより揺れるんだそうで。
 23:00スタートの夜食まで、色々と見て回るつもりでいましたが、ここに来て母
がダウン。船酔いの症状が出ております。薬の類は持ってきていなかったので、レセプ
ションに置いてある酔い止め薬をもらいに、部屋を飛び出しました。
 が、五十メートルほど行ったところで引き返す。慌てていたため、スリッパのままで
歩いてしまいました。船室に備わってあるスリッパは、飽くまで室内用。パブリックス
ペースはちゃんとした靴じゃないといけません。てことで履き直して、再出発。
 レセプションに辿り着くと、グッスミンなる酔い止め薬が置いてありました。説明書
きを読むと、続けて服用するなら少なくとも四時間は空けるとか、一日四錠までとあり
ましたので、とりあえず四錠をもらって部屋に戻りました。
 早速、母に一錠飲んでもらって、ベッドで横に。服用後、三十分は休むようにとあり
ましたので。

 その間に私は予定を変更し、お風呂をもらうことにしました。もちろん、部屋風呂で
はなく、グランドスパへ。夜、グランドスパで入浴するのは初めてです。グランドスパ
のある12デッキに通じているエレベーターは、後方にある三基のみで、今回の部屋か
らはだいぶ歩かねばなりません。長い長い廊下を歩くのは大変ですが、船旅ではいい運
動になるような気がします。
 グランドスパに入ってみると、この時間帯でも利用者はいました。そんなに多くはな
いけど、朝風呂で入ったときと同じくらい。ちゃっちゃと済ませて、湯船に浸かり、窓
の外を覗いてみますと……やっぱり真っ暗でほとんど何も見えません。わずかに、波立
つ白さが確認できる程度。ま、これはこれで悪くありませんが、やはり明るいときに入
って景色を楽しむのがベターでしょう。
 それよりも驚いたのは、湯船のお湯が前後?に結構大きく揺れてた点。いやー、さん
ふらわあで風呂に入ったとき、よく波立つ湯船だなあと思いましたが、太平洋に出れば
飛鳥Uも同じなんですね。さんふらわあには大変失礼をしました。すみません。

 続く。ではでは。




#1087/1158 ●連載    *** コメント #1086 ***
★タイトル (AZA     )  17/06/07  19:43  ( 50)
クルーズに行ってみた2>夜歩く&夜食う   永山
★内容
 グランドスパを出たのが21:50頃。部屋に戻ると、母は眠っていたので、テレビ
を入れてニュースのチャンネルに合わせて音を消して、あとは乗船記のためのメモ書き
をやってました。
 二十分ほどすると、母が起き出しました。船酔いは多少、回復したとのことですが、
船の揺れ自体は収まってないから、油断できません。一応、「夜食どうする?」と尋ね
たところ、少し考えて「今日はもう休んだ方がいいみたい」とのこと。風呂もグランド
スパはやめて、部屋の風呂を使うことに。前回、室内風呂はシャワーだけで、一度も湯
船に湯を張らなかったため、そのやり方を把握するまでに、やや時間を要したです。
 母が入浴中に、夜食がスタートする23:00になりましたが、さすがに食い気より
も心配する気持ちが強いんで、上がるのを待っていました。上がってから身支度が終わ
り、床に就くのを待って、23:50を過ぎていました。夜食タイムはあと四十分ほど
ですが、ここまで来たら急ぐこともあるまい。お休みなさいを言って、ゆっくり歩いて
5デッキの夜食会場へ。

 廊下を行く間も、ずっと揺れを感じていました。大げさに言えば、壁に手をつきなが
らじゃないと少々不安を覚えるくらい。お酒で酔っ払えっている人は、よりきつかった
のでは? ほんと、日本海側と太平洋側とではこうも差があるのかと驚きです。

 さて、階段を降りきって、フォーシーズンダイニングに到着。
 と、何だか、閑散としてます。前に乗った折は超満員だったんですけど。時間帯がや
や遅いせい? それとも、博多発と横浜発とでは客層が違うのかしらん。横浜港が本拠
地だから、慣れた乗客が多いのかな? “夜食なんて焦って食べなくてもいいよ”的
な。私が入った時点で中にいたお客は3,4組程度。人数にして二桁行ってなかったで
しょう。
 夜食は、紙の形ではメニューがありませんが、出入り口のところに掲げてあるので、
写真を撮っておきました。「きつねうどん」「笹おこわ」「揚げ出し豆腐」をメイン
に、ケーキ、フルーツ、ジュース、コーヒー、紅茶と記してあった……んですが、ケー
キとフルーツは既に全部片付いたのか、見当たりません。うむ、やっぱり大勢が早めに
来たんだなと納得(笑)。
 でまあ、うどんとおこわと揚げ出し豆腐をもらって、ほうじ茶を汲んで、一人で大き
なテーブルに着いた。席が空くのを待つ必要がないのはよかったです(笑)。
 さて、お味ですが、きつねうどんは、お椀に予めうどんの麺とかまぼこと細切りにし
た油揚げを入れておいて、そこに温かいつゆを注ぐだけの代物なのですが……これがま
たうまい! 前にも書いたかもしれませんが、何でここまでいい感じに仕上がるのと不
思議に感じます。
 揚げ出し豆腐は、一口サイズで食べ易かった。ただ、大変あっさり味で、濃い味に慣
れた自分には物足りなかったかな。思わず、うどんのつゆを掛けようかと。それはしま
せんでしたけど、揚げ足豆腐を食べた直後に、つゆを呷りました。
 笹おこわは、この日の夜食のベスト。しそが入っており、いいアクセントになってい
る。何よりも、米を食いたかったというが大きい。

 ごちそうさまをしてすぐさま部屋に引き返し、時計を見たら0:08。はやっ。実質
十分ぐらいで食べたことになるかな。あまりに早く戻ったものだから、母がまだ寝付い
ていなかったほど。
 そのあとは、テレビでナショジオチャンネルを小音量でちらちら見つつ、またメモ書
きに精を出し、歯磨きなどを済ませます。そしてアスカデイリーに目を通しながら翌日
(日付はすでに切り替わっていましたけど)の予定を立てたあと、二時ぐらいに寝まし
た。

 続く。ではでは。




#1088/1158 ●連載    *** コメント #1087 ***
★タイトル (AZA     )  17/06/11  20:08  ( 51)
クルーズに行ってみた2>寒くて暖かくて美味しい朝   永山
★内容
5/18(2016)
 そして――4:11に目が覚めた。
 時計を見た瞬間、日の出が4:25となっていた(アスカデイリーに書いてありま
す)のを思い出し、見よう!と急いで、しかし母を起こさないよう静かに着替えて部屋
を出ました。
 11デッキに着くと、寒い! 風が強い! 自転車で全力疾走以上のスピードが出て
いるだろうから、当たり前なんですけど、想像していたよりもずっと寒い。北上したせ
い?
 重ね着する時間が勿体ないので、がんばってそのまま12デッキに上がる。風さらに
強まり、気分的には吹き飛ばされそうな怖さが。
 多少は風がしのげるスペースに身を潜めつつ、太陽の出る方角を見当付けて、カメラ
を構えたものの、そこには厚い雲が。これは期待薄だと思いつつも、そのまま待って、
二枚ほど撮りましたが、やっぱりだめでした。朝焼け程度に終わる。
 冷え切った身体を両腕でさすりつつ、部屋に引き返したのが4:36。寝間着に再び
着替えて、布団に潜り込みました。
 正式に?起きたのが6:00頃。今度は携帯電話のアラームで目覚めました。カーテ
ンの隙間から差し込む光が、やけに眩しい。何だか悔しいぞ。日の出のタイミングでは
見えなかったのに。
 母もほぼ同時に起きました。具合を聞いてみると、少し収まったけど、まだ完全では
ないと。
 そういえば、船の揺れも昨夜に比べればましになったかな。外海からまた内海に近付
いているということでしょうか。入港予定が13:00なので、まだまだ距離はあるは
ずですが。
 女性の身支度に比べると、男は適当に済ますこともできるのでしばし暇。思い立っ
て、またグランドスパに行きました。眺めがいいです。あと、朝風呂に入る人が結構い
ました。
 てきぱきと済ませて、上がったあとは、モーニングコーヒーをやっている11デッキ
のパームコートへ。と言っても、コーヒーはもらわずに、トマトジュースとデニッシュ
一つをいただきました。甘いデニッシュにトマトジュースは変な組み合わせだけど、生
野菜不足を補うため。
 部屋に帰ったのが確か、6:45。旅行中は疎くなる世間の動きを、NHK−BSお
よび日テレ24のニュースで補いつつ、朝食が始まるまで時間を潰します。
 身支度が終わり、7:00ジャストに二人揃って部屋を出て、朝食に向かいます。ま
ずは(笑)和食、5デッキのフォーシーズンダイニングへ。夜食のときは閑散としてま
したが、さすがに朝食の時間帯は結構な人出でした。それでも割と窓際に近い席に座れ
たから、空いていた方かも。
 例によってお品書きをば。

・食前酢 特選十六ブレンド
・小鉢 刺身湯葉 ほうれん草のお浸し 下仁田こんにゃく
・焼き物 豆腐ハンバーグ和風生姜ソース
・汁物 具だくさん根菜汁
・香の物 温泉玉子 納豆
・五穀御飯、白御飯 又は お粥

 食前酢は前回乗船時と同じかな? 食欲増進によい感じ。すっきりします。
 前日は食べ過ぎというほどではなかったので、このくらいの朝食はぺろりと平らげた
です。こんにゃくは苦手なんですけどね。あ、湯葉が美味しく感じた。汁物の根菜も歯
応えが眠気覚ましによい(笑)。

 続く。ではでは。




#1089/1158 ●連載    *** コメント #1088 ***
★タイトル (AZA     )  17/06/21  21:53  ( 38)
クルーズに行ってみた2>撮られた写真を取捨選択   永山
★内容
 和朝食が終わると、続いてビュッフェ形式の洋食、11デッキのリドガーデンへ。
 前回の初乗船時は、こちらの方が大混雑していたのですが、今回はさほどでもなし。
混雑してるけど、大混雑ではないというレベル。そんな中、オムレツを焼いてもらえる
エッグスタンドがどこにあるか忘れちゃって、広いフロアをうろうろ。
 見付からないまま時間が経つのももったいないので、とりあえず別のコーナーで、フ
レンチトーストとパンケーキを一つずつ焼いてもらいます。他にもサラダやらフルーツ
やらスクランブルエッグやらを取ってきて、グレープフルーツジュースにコーヒーなん
かも用意し、二度目の朝食。フレンチトーストとパンケーキは半分ずつ分けて食べまし
た。やっぱり朝食には甘いと思うが、でも美味しい。初乗船時に食べなかったスクラン
ブルエッグは、ホテルのバイキングにあるのと同じ感じで、特別に美味!って訳じゃな
いけれど、火の入れ加減が私好みで、とろとろの仕上がり。食パンと一緒に食べたい、
というか食パンもビュッフェにあるんだけど、もうこれ以上はお腹に入らないので。フ
ルーツはキーウィが美味しかった、気がする。久々に食べたせいかも?
 食べ終わったのが、8:30ぐらいだったっけ? 出て行くときになって、たまたま
エッグスタンドの横を通りましたよ(苦笑)。

 部屋に戻ると、アスカデイリーに目を通す。色々催し物は行われていたんだけど、主
に身体を動かす系だったため、気力がわかず。それ以上に、四時過ぎに起きたつけが今
頃出て来て、眠気が。汁物の根菜による眠気覚ましも、長時間の持続は無理だった。こ
れは少し休まねば。
 母がお土産を確保しておきたいとのことでしたので、私が眠っている間に行ってもら
いました。
 10:00をいくらか過ぎた頃合いに母が戻ってきて、購入したお土産をいくつか見
せてもらう。職場で配るためのお菓子が、適当な数のがなくて迷ったそうで。

 眠気が一応取れたから、10:00から開いているフォトショップを見に行くこと
に。乗船時や食事の際に、飛鳥専属カメラマンがお客を撮って回った写真が張り出され
ており、欲しい物があればピックアップして購入できます。
 前回は、父がカメラを趣味にしているせいもあり、わざわざ購入する必要あるまいと
全く見もしなかったので、フォトショップを覗くのは今回が初めて。“自分達が映って
いるけど不要な写真は、こちらに入れてください”っていう箱が用意されているのを知
りました。確かに、いらない写真(映りの悪い写真とか)をいつまでも張り出されてい
ては恥ずかしいという気持ちは分かる。ただ、このシステム、特にチェックがある訳じ
ゃなく、全然関係ない人が写真をぽいすることもできそう。まあ、クルーズ船に乗って
いて、そんなくだらないいたずらをする人はいないでしょうけど(笑)。
 このときは二枚購入し、買わなかった一枚を箱に入れたです。

 続く。ではでは。




#1090/1158 ●連載    *** コメント #1089 ***
★タイトル (AZA     )  17/07/09  20:18  ( 41)
クルーズに行ってみた2>出発前の腹ごしらえは続く   永山
★内容
 写真を置きにまた部屋に戻って、しばらくすると昼食の時間に。当然、和食から行き
ます。フォーシーズンダイニングに着くと、結構混んでました。朝よりは多い。アスカ
デイリーに牛タン料理とありましたので、皆さんそれに惹かれたのかも。でも、仙台入
港前に牛タンとはちょっと不思議。

・焼き物 牛タン陶板焼き
・小鉢 彩りサラダ
・食事 若布と春雨のスープ/麦御飯 とろろ添え/香の物
・デザート

 デザートが何だったか思い出せない……。お品書きに明記してあるものと思い込んで
いて、油断した(苦笑)。和菓子のはずなんだけど。大福か団子かくずきり?
 品名の区分もよく分からないなあ。“・食事”って、全体で食事じゃないのかしら
ん。
 それはさておき、牛タンはうまかったです。麦御飯とよく合う。あと、母がとろろを
ドレッシングと間違えて、サラダに少し掛けてしまった。とろろの入った器がそれっぽ
かったのだ。まあ、ヘルシーな組み合わせではあります。
 昼食時には、別料金でアルコール飲料を注文できます。ここでも飛鳥ビールがないか
とメニューに目を通しましたが、ありませんでした。用意されているアルコール類は全
て、夕食時のフリードリンクメニューと同じ。要するに、今回のクルーズでは飛鳥ビー
ルを積んでないってことでしょうか。

 昼食が終わったらまた昼食です。11デッキのリドガーデンに行きます。
 この頃になるとぼちぼち入港時間でして、港が近い。クレーンやらドックやらが目に
付きます。海面に目をやると、ブイとか養殖用の筏らしき物がどんどん増えてる。漁船
も多く行き交っていました。中には手を振ってくれる人も。漁師さんと言うより養殖業
者さんかな?
 リドはビュッフェスタイルなので、何を取ってもいいんだけど、やっぱり生野菜が欲
しくなる。他にチーズ。それからスイーツもようやく発見したので、二つほど取りまし
た。ただ、事前にパンフレットなんかで見たのとは、感じが違うな。パンフレットの写
真では、名称の書かれたプレートがあって、しっかりした容器に入っていてディスプレ
イされていたけれど、今目の前にあるのはティータイムのミニケーキなどと同じで、名
前はなし、容器に入ったのはプリンのみ。うーん。やっぱり品切れしてる?
 飲み物にパイナップルジュースとコーヒーを選び、窓際の席に座る。そういえば空い
てるなあ。オプショナルツアーの出発が入港から三十分後だからかな? そんなことを
思っていると、船内アナウンスで着岸したとのこと。時計を見ると12:32でしたか
ら、入港予定よりも三十分近く早い。どうやら「着岸」と「入港」は使い分けがされて
いるようなんですが、よく分かりません。その後、十五分ぐらいして上陸準備が整った
というアナウンスが流れました。

 続く。ではでは。




#1091/1158 ●連載    *** コメント #1090 ***
★タイトル (AZA     )  17/07/15  20:13  ( 36)
クルーズに行ってみた2>初オプショナルツアー   永山
★内容
 アナウンスを機に昼食2を切り上げ、7デッキの港側に出てみると、ウェルカムセレ
モニーが始まるところでした。港を見渡すと、晴天の下、お偉いさんやコンパニオン的
な女性、ゆるキャラ数体が居並び、賑々しくやっている。
 事前に郵船クルーズからもらった資料では、大船渡市に比べて仙台市の歓迎の言葉は
素っ気ない感じだったので、あんまり期待してなかったのですが、思っていたよりずっ
とよかったです。それと同時に感じたのは、震災復興の進捗具合について。セレモニー
をやってる周辺では、ダンプが何台も行き交い、複数のクレーンが首を振り、港湾施設
の復旧が行われています。復興屋台村的な施設も見掛けました。五年でここまで来たと
思えるとこと、五年でまだこれくらいと思えるとこが入り交じってる印象。海に近い地
域は、やはり後者の割合が高かった。
 と、見ている内に、13:00過ぎ。今回は、初めてオプショナルツアーの一つに申
し込んでおり、それが本日これから催されます。
 ツアーの説明書によると、ツアー参加者は13:20までにギャラクシーラウンジに
集合し、説明を受ける必要があるとのこと。まだ二十分近くあるのでのんびり向かう
と、ギャラクシーラウンジ前には既に行列が。自分達が参加するツアーの一つ前のツ
アー説明かなと思いつつ、アナウンスに耳を傾けるとさにあらず。自分達が参加するツ
アーでした。すぐに並んで説明を聞いていると、番号の書かれたバッジを渡すから身に
付けるように云々、そして13:20で受付を締め切ると言ってる。
 え、そうなの? 13:20までにここに来ればいいのかと思ってたよ〜。たまた
ま、早めに来たおかげで問題なかったんですが、四台あるバスの四番目を宛がわれまし
た。満席になったら出発するシステムとのことで、四番目は当然、最後になります。し
かも全員が揃わないといけない。13:20に締め切ると言っても、ぴしゃっと切り捨
てられるはずもなく、漏れがないようにしばらく待つ訳です。
 時計を見るとじりじりすると思ったので見ませんでしたが、実際に全員が揃ったと
き、13:20を過ぎていたと思います。
 それからぞろぞろと歩いて、4デッキの乗下船口を通って上陸です。港には、以前の
境港と同様、物販のテントが立ち並んでいましたが、そちらの方に行く暇は無論なし。
募金箱を持った小さな子達も並んで立って、声を張り上げていたのですが……ごめん。
バスへと向かいます。
 他にもツアーが用意されてるため、すぐには分かりませんでしたが、自分達が参加す
る瑞巌寺と松島遊覧船ツアーのバスは、まだ四台とも停車していました。取り残されて
いないと分かり、ちょっとほっとする(笑)。バスに乗り込んでからも、すぐには全員
揃わず、少し待たされました。が、先行する三台に置いて行かれることなく、ほぼ同時
刻に発車と相成りました。

 続く。ではでは。




#1092/1158 ●連載    *** コメント #1091 ***
★タイトル (AZA     )  17/08/26  21:04  ( 45)
クルーズに行ってみた2>ここから駆け足   永山
★内容
※ここからは記録が充分でなく、記憶も今となっては朧気なため、駆け足でざっと書い
ていきます。

 駐車場を出ると、土の露出した区画の隙間を縫うように仮設の道を進み、ときに誘導
員の手信号に従って、ダンプとすれ違いながら、大きな道路に出ました。ようやく街の
様子が分かる。人の住む場所は復旧を急いだのか、普通の町並みが続く。ただ、やたら
とダンプとすれ違う。その多くが、復興支援の車両だということを示す、プレートのよ
うな物をダッシュボードの辺りに置いていたように見受けられました。
 瑞巌寺に着いたのは、三十五分後ぐらいだったかな。バスガイドの引率で、瑞巌寺の
入口まで来て、何時までに戻るようにとか言われたんだけど、全然覚えてないです(
汗)。とりあえず、他のツアー及びガイドに後方から離れて着いて行き、説明を盗み聞
きしつつ、敷地内を回る(苦笑)。少し修繕中の箇所があって、通路が仕切られていた
ため、やや狭かった。
 あと、写真を結構撮ったんですが、すでにこの時点で左足に痛みが来ていて、歩くの
がしんどくなってます。座れるところを見付けては、少しずつ休んでました。
 売店というか土産物屋兼ドリンクスタンドみたいなところの前のベンチに腰掛け、船
から持って来たお茶を飲んでたとき、その店で売られているソフトクリームの種類がや
たら多くて、しかも名前が変わっていたのが面白かった。写真に撮っておけばよかった
のですが、疲れていて思い付かなかった。
 てことで、検索してみた。やはり有名らしく、「瑞巌寺 ソフトクリーム」だけでヒ
ットしたです。洗心庵というお店で、ソフトクリームには、黒バニラにホワイトコー
ヒー。日本酒、わさび、クラゲ、とうふ、しらず、ゆば等があったようです。元気なら
ば、二つぐらい試したかもしれないな〜。
 その後、土産物屋二軒に入る。特に母は、魚の干物を欲しがっていたので一緒に探し
ましたが、意外と見付からない。自分は菓子と、牛タンのしぐれ煮のレトルトみたいな
のを確か買いました。
 集合時間が来たので、店を出て、道路を前に信号待ちをしていると、海鳥がたくさん
飛んでいて、信号機の上にも何羽も止まっている。東尋坊でトンビにソフトクリームを
狙われたときのことがよぎりましたが、今回は何も食べ物を手にしていなかったので、
大丈夫でした(笑)。
 道路を渡って、オプショナルツアー参加者が揃ったところで、船着き場へ。松島遊覧
船に乗り込むまでは、何だかんだで十分ぐらい待ったかな。船は二階建てみたいになっ
ていて、先に乗り始めた人は大体二階に行った模様。二階の方が眺めが良く、仕切りと
なる窓ガラスもあまりないためか。後ろの方だった私達は、一階へ。
 程なくして出港。マリンゲート塩竃というところまで、約五十分の遊覧スタートで
す。
 詳細にメモを取っていれば、色々書けたんでしょうが、その場の雰囲気を楽しんでお
りましたので、メモは一切なし。松島湾内にある島々を巡るというコースは定番なんで
しょうが、船内ガイドの女性の喋りが達者で、面白かったです。
 このガイドさん、実は船内売店の売り子さんでもあり、ガイドが終わるや土産物の宣
伝に力を入れておりました。この口上がまた愉快で、ガイドの面白さと併せて、確実に
売り上げアップにつながったことでしょう。私達も乾燥?ワカメを二袋ともう一品、つ
まみ系の何かだったかな、買わせていただきました。

 続く。ではでは。




#1093/1158 ●連載    *** コメント #1092 ***
★タイトル (AZA     )  17/09/19  19:56  ( 43)
クルーズに行ってみた2>太平洋もいいらしい   永山
★内容
 遊覧を終え、確か16:38頃、船はマリンゲート塩竃へ到着、上陸。お土産などを
売っている建物の中を抜けて、バス乗り場へ向かいます。時間に余裕があったら、多分
ここでも買い物時間が設けられたんじゃないかという気がして、後ろ髪を引かれる思い
でしたが仕方がない。夕日の中、バスに揺られて戻ります。帰路でも、復興の模様が目
に付きました。オレンジ色に照らされたクレーンが、印象に残っています。

 仙台港へ着いたのが、17:15ぐらい。出港予定が21:00と夜遅いためか、こ
の時点で、何かセレモニーが行われていたように記憶しています。が、十五分後には夕
食が始まる我々は、じっくり観ている暇がなく、部屋に急ぎます。普通の宿ならいいけ
れど、船だと着替える時間が必要なもので。
 てことで、十五分間を使って、手早く着替え。ドレスコードはカジュアルなので何と
か間に合いましたが、これがもしインフォーマルやフォーマルだったら、恐らく無理。
尤も、船側も食事の開始時刻から十五分以内に来ることを推奨しているだけで、それ以
上遅刻しても食べられないなんてことはありません、多分。
 17:30になりましたので、フォーシーズンダイニングに向かいます。この日は和
食。飛鳥のディナーで和食は二度目です。境港クルーズのときは、ワイン寿司の悪い意
味でのインパクトもあっていまいちでしたが、今回はどうでしょうか。

先附  胡麻豆腐と金時草 和だしジュレ
向付  生鮪 かんぱち キビナゴ 烏賊 ホッキ貝 お造り盛り合わせ
焼き物 姫鱒柚庵焼き
凌ぎ  一口炭うどん
揚げ物 蓮根の挟み揚げ 夏野菜天麩羅盛り合わせ
食事  蛤の潮汁/白御飯/香の物
甘味物 最中

 お品書きはこうなってました。
 ぱっと見て分かる通り、特別な物・変わった物はなく、ごく普通の和食です。最中は
子供のこぶし大ぐらいの丸い物。緑茶に合う。
 極言するなら、朝食の品数が増えて少し豪華にした感じ。全体に薄味だったと思いま
す。優しい味というあれです(笑)。
 海外を巡る長期クルーズの終盤でこの手のメニューがぽっと出れば、凄く美味しく感
じるんじゃないでしょうか。三泊四日の国内クルーズ二日目に出されても、ありがたみ
があんまり(汗)。
 食事中、また隣の席の方と話をしました。今回は、相手の方から話し掛けられたで
す。応じるのはもちろん母が中心。
 年配のご夫婦で、やはり旅慣れている様子。飛鳥Uにも複数回乗っているけれども、
一番のお気に入りの船は、ぱしふぃっくびいなすのようでした。いやはや、そういった
好みを飛鳥Uに乗船しているときに堂々と言えるのは凄いなと、感心したです(苦笑
)。それはともかく、日本の他のクルーズ船にも乗ってみたいという気に、少しさせら
れました。比較するには他のにも乗らないと。

 続く。ではでは。




#1094/1158 ●連載    *** コメント #1093 ***
★タイトル (AZA     )  17/09/28  20:30  ( 54)
クルーズに行ってみた2>二度目のショー   永山
★内容
 二日目の夕食も終わり、お隣が退出するのに続いて、自分達も席を立ちました。時間
は……19:00を回っていたかな? お喋りをしていた分、これまでの食事よりは長
くなったはず。
 20:00から始まるショーまでは、部屋で休むつもりでしたが、写真が気になった
ので、フォトショップに見に行きました。このときも購入したっけかな? ついでに土
産の方も見て、お菓子やらエコバッグやらを二人して買いました。あ、チョコレートは
やっぱりなくて、そもそものスペースがないから補充される気配もなし。しょうがない
ので、似たサイズのクッキーを買いました。六種類のクッキーの詰め合わせですが、飛
鳥クルーズの二十五周年記念だかで、数字で25と焼き印された物が入ってました。
 購入した物を部屋に置きに戻ると、明日のアスカデイリーが配られていました。マジ
ックがあるのかどうか、期待して目を通しましたが、なし。うーん、仙台から乗り込む
こともなかったかあ。これはもう、今回のクルーズ中、マジシャンの乗船はないなと諦
めがつきました。
 翌日の十九日はオプショナルツアーを申し込んでおらず、シャトルバスで碁石海岸に
向かうことにしてましたから、そのバスの出発時刻を確かめて、昼ご飯に間に合うよう
な帰りのバスの時刻もチェック。そうこうする内に、20:00が近付いてきました。
プロダクションショーを観るために、6デッキに向かいます。
 ギャラクシーラウンジに着くと、そこそこ集まっていましたが、大盛況って程ではな
し。
 横浜発であることや三泊四日であることから、前回の初乗船時よりも今回は常連さん
が多い気がします。というのも、常連さんは(演目が被ることの多い)プロダクション
ショーをパスすることがよくあるそうで、それがこのときの客入りに現れていたのかも
しれません。
 で、かくいう私にとっても、この日の演目「リズムオブライフ」は前回観たものでし
た。でも、パスするほど見飽きていませんので、当然観覧します。まあ、内容の記述は
割愛しますが。常連さんの中には、以前と出演者が同じかどうかまでチェックしている
人もいるようです。そういえば私も以前、同じ公演を二度観たシルクドゥソレイユで、
ある演目の演じる人数が違っていたことには気付いたな(当たり前?)。
 話を戻して、前回観賞時と異なることがあるあとすれば、揺れ、でしょうか。初日の
プロダクションショーでも船は同様に揺れていたと思いますが、その影響を感じさせな
い出演者の皆さんは凄い。慣れと緊張感がちょうどいい塩梅に溶け合っているとでも言
えばいいのかしらん。
 四十五分間のプログラムは予定通りに進行し、20:45に終了。二度目だったけ
ど、意外と退屈せず、眠りもしなかった(笑)。

 メモによると、20:45〜21:15頃までフェアウェルパーティが出港に併せて
行われていたはずなんですが、ショー終わりのタイミングだったこともあり、本格的な
見物には行かず。
 その代わりという訳ではありませんが、部屋に戻るのを少し遠回りして、上のデッキ
の方から見てみた記憶が。時刻も定かでないけれど、岸から離れたところだったよう
な。あと、夜、暗い中でプールに外人さんが入っていたのを目撃したのも、このときだ
ったかな?

 部屋に戻ったのは21:00過ぎ。このあともまだ予定があるので、ひたらすら休
憩。備え付けの冷蔵庫にあったジュースを飲んだような。
 で、予定とは、21:45からクラブスターズで行われる、クルートークなる催し物
を観に行くこと。前日夜に配られた本日分のアスカデイリーに目を通した際に、すぐに
気付いていたのですが、触れるのを忘れていました。クルートークという名称の通り、
飛鳥Uの船員さん達が色々話してくれるトークショーとのことです。これは楽しみ。
 クルーズの乗客なら船員さんの話に関心がある人は多いだろうし、会場となるクラブ
スターズはさほど広くないので、時間ぎりぎりに行くとひょっとしたら満員で入れなく
なるのではないか? てことで、やや早めに行動を起こしました。

 続く。ではでは。




#1095/1158 ●連載    *** コメント #1094 ***
★タイトル (AZA     )  17/12/14  20:53  ( 54)
クルーズに行ってみた2>旅は長くトーク   永山
★内容
 飛鳥Uの船員さんらによるクルートークを観るため、会場に向かいます。
 クラブスターズまで行ってみると、行列ができていた、なんてことはありませんでし
た。クルーズ船に乗るくらいだから、船員さん達の話には興味関心がありますでしょう
に、乗客の皆さんお疲れで足を運ぶのを断念したのかな、などと思いつつ、ドアをくぐ
ると、店内はほぼ満席。おお、やっぱり想像していた通り、人気の催し物だったよう
で。
 一転して、これはひょっとして満席で追い返される? そんな危惧が脳裏に浮かびま
したが、幸い、奥の方のテーブルが空いていて、相席となりました。
 クラブというだけあって、中はやや暗い。ぎゅうぎゅう詰めってことはないけれど
も、掛け値なしの満席、定員ちょうどといった感じでしょう。ロシア系の女性店員がド
リンクの注文を取りに来たので、レモンスカッシュをオーダー。母は……メモしておら
ず、忘れてしまった(汗)。各ドリンクには、ナッツの盛り合わせ(といってもサイズ
はつきだし程度ですが)みたいなのが付いています。
 定刻通り、21:45にスタート。四名のクルーが登場し、店の中央辺りに立って、
自己紹介をされました。イベントを存分に味わおうと細かいメモは取らずいたので、
個々人のお名前などは分かりませんが、エンターテインメント部の人達でした。その
後、クルー達も椅子に腰を下ろしてトークに入ります。
 前もってテーマが決められている訳ではなく、お客から質問を受け付けて、それに答
えていくスタイル。何にも質問が出ないようなら、私が質問しようと思って事前に考え
ていたのは、
・「航海中に船内で事件が起きた場合、船長に捜査権があると聞きました。実際に捜査
権が行使されたケースはありますか」
・「映画やドラマなんかでたまに見掛けるように、救命艇に乗客が勝手に潜り込むこと
は可能ですか」
 の二つ。どちらも自分の執筆の参考にしようという、好み丸出しの質問(苦笑)。幸
か不幸か、この二つの質問を出す必要はありませんでした。
 以下、順不同で、乗客各人から出された質問を。覚えている分には、クルーからの返
答も記します。

Q.どんなきっかけで飛鳥のクルーになったか?
A.その1。マスコミ志望だったが三十社ほど落ちて、偶々知り合ったにっぽん丸(日
本三大クルーズ船の一つ)の関係者から話を聞いた その2。鹿児島出身で離島間の船
によく乗っていた その3.バスケットボールのイベント会社勤めだったが、ニュー
ヨークに行ったとき、エンターテインメントの素晴らしさに触れた その4。ホテルの
就職に失敗した直後、晴海ふ頭で飛鳥を見掛けた

Q.勤務態勢、休日の過ごし方
A.たとえば四ヶ月船上勤務の後、二ヶ月休暇。閑散期に旅行しやすいメリットが

Q.飛鳥Uがドック入りしているときの船員の過ごし方
A.船内で普段できないことをする。ストック品の確認や掃除(ドック入りの間は水や
電気が使えないから大変)

Q.給料の支払い方法
Q.クルーの船内居住区画について
Q.何カ国ぐらいの人が働いていて、日本語の勉強はどうやっているのか

 という風に、船のことに直結した、まともな質問が多かったです(笑)。知らないこ
とをたくさん聞けて、とても興味深かったし、満足の行くイベントでした。クルーの方
達も興が乗ったか、サービス精神か、三十分の予定だったのが、十分間延長して22:
25まで色々とお話をしてくださいました。お忙しいでしょうに、ありがとうございま
した。

 続く。ではでは。




#1104/1158 ●連載    *** コメント #1095 ***
★タイトル (AZA     )  18/02/22  22:00  ( 61)
クルーズに行ってみた2>食う(風呂)寝る朝陽   永山
★内容
※メモはほとんど尽き、詳しく記録したのはインフォーマルのディナーくらい、記憶も
薄らいでおりますので、ほんとに駆け足になります。

 充実のクルートークが終わり、部屋に戻ります。細かな予定を組んでなかったので、
トークが十分ぐらい延びても、何ら影響ありません。のんびりゆったりできる、船旅の
よさが出た感じ。
 あとは夜食ぐらい。いつも通り23:00からなので、三十分はあります。自分一人
だったら、あるいは男ばかりの旅なら、さっとグランドスパに行って、ひとっ風呂浴び
て、戻ってこられるんですが、今回はそうも行きません。母も前夜に比べれば船酔いの
影響は少なく、夜食に行ってみる気になっていましたので、入浴は後回し。例によって
メモをするなどして三十分を過ごし、23:00過ぎにフォーシーズンダイニングへ。
 入口のところにお品書きが出ていましたので、撮影。上海焼きそば、中華ちまき、中
華スープがメインで、あとはミニケーキ、カットフルーツ、飲み物各種と定番のメニ
ュー。早速並んで、メイン三品を受け取ります。ちなみに、開始間もなくに来たせい
か、昨夜の閑散ぶりが嘘みたいに中は賑わっておりました。座る場所を確保するのが大
変なほど。これぞいつもの夜食風景と感じたのは、いくら何でも慣れが早すぎるか(
笑)。空いているテーブルを見付けて、三品を載せたトレイを置くと、再び立って、飲
み物と適当にデザートを選んで戻る。
 滅茶苦茶お腹が空いてるって訳でもないので、ゆっくり食べたいところですが、入浴
時間のことがあるので、あまりのんびりもしていられない。自分は短くても済ませられ
るけれど、母はある程度余裕が欲しいでしょうから。てことで、このときの夜食は、じ
っくり味わってないので、印象に薄いです(汗)。ちまきは御飯を感じられて美味しか
ったような。揚げ物が欲しかった記憶があるけど、別の日かもしれません。
 食べ終わって席を立ったのが、23:30頃だったかと。これでグランドスパに直行
すれば、終了まで約一時間あるのですが、そこまで準備していなかったので、部屋に戻
ります。何やかやで時間を取って、グランドスパ前に辿り着いたのが23:50ぐら
い。母にとっては、初めての大浴場利用なので、ドアの前でざっと説明をします。男湯
と女湯とで構造が異なる――女湯の方が広めに作ってあるらしいし、靴を入れる袋の配
置場所なんかは左右逆かもしれないなと思いつつも、中に入る訳に行かない。まあ見れ
ば分かるでしょうってことで送り出す。
 早朝にも入っているから、一日に二度の入浴か、二十四時間単位で数えると三度にな
るな、贅沢だ〜なんて感じながら、今度こそのんびりすればいいものを、意外と利用者
が多く、落ち着かないため、早めに切り上げました。部屋に帰って、小説を書いている
こと二十分ほどでしたか、母も無事に(笑)戻って来ました。シャンプーなどについて
肯定的な感想を言っていた記憶があるのだけれど、メモに書いていない……。orz 
 明日の、というか日付は変わっていましたが、五月十九日の予定を確認し、床に就き
ました。

5/19(2016)
 この日も早くに目が覚めて、3:50になってなかったはず。アスカデイリーで日の
出の時刻を確かめると4:17とのこと。
 うーん、もうちょっとぎりぎりに目覚めたかった。でもこのまま布団にくるまってい
ると、また寝てしまう恐れが大きい。どうしようか考えること五分。日常生活であれ
ば、この五分間でも寝入ってしまうことが結構多いのに、やはり非日常の船旅は違いま
す。しゃきっと目が覚めて、ベッドを下りました。前日の寒さを思い出し、やや厚着を
して廊下に出る。昨日に比べると、起きている人が増えていたみたい。乗客何名かとす
れ違いました。このときに限らず、飛鳥で朝早くに起きている方は、男性が圧倒的に多
いようです。まだ二度目の旅で語るのはおこがましいと自覚しつつも、何か理由があり
そう。女性は夜まで目一杯楽しんで、朝はぐっすり。男性は夕食までの疲れが出て早め
に就寝、朝は勝手に目が覚める、という感じかしらん?
 で、肝心の天候は、この日も曇りがち。海そのものは穏やかで、船の揺れもあまり感
じませんが、雲はどうしようもない。水平線から顔を出す太陽は、またも拝めず。さす
がにちょっとぐったりして、部屋に引き返すと、また寝間着に着替えて、静かに布団
へ。同室の母は、ちょっとやそっとの物音では目を覚まさないと自負?しております
が、念のためですね。
 このあと、これまで通りならモーニングコーヒー(とパン)目当てに動き出すのです
が、今回はパス。目が覚めなかった訳じゃなく、ここいらで自制することを思い出し、
身体に覚えさせようとした次第(苦笑)。日課の腹筋運動が無駄にならないようにする
ためにも。

 続く。ではでは。




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