AWC アトランタ   永山


        
#1744/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/24  20:21  ( 37)
アトランタ   永山
★内容
 バルセロナオリンピックで金メダルを獲得、アトランタオリンピックでは銀メダルに
終わった柔道家・古賀稔彦のご冥福をお祈りします。

 WOWOWで放送の映画「リチャード・ジュエル」(二〇一九年 米国)を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 一九九六年に開催されたアトランタオリンピック。その関連する野外コンサート会場
で起きた爆破事件。死者二名、負傷者百十一名を出したが、一人の警備員が早めに気付
いたおかげで、被害は最小限に抑えられたとされる。ところが数日後、容疑者として取
り調べを受け、大々的に報じられたのは英雄扱いされていた警備員その人だった。正義
感の強い男が巻き込まれた悪夢のような数十日を、クリント・イーストウッド監督が描
いた伝記ドラマ映画。
 アトランタオリンピックで爆破事件が発生したのは覚えていましたが、こんな展開を
見せていたとはまったく記憶になかったです。爆発したのもくず入れに投じられた時限
式爆弾だと思い込んでいましたが、全然違った。
 事件のあらましだけを取り出すと、主人公で警備員のジュエルを一度は怪しむ位はし
ょうがないかなとも思える。勘がよくて、爆発の瞬間には安全圏におり、無傷。かつて
警察関係者だった頃にやり過ぎて面倒ごとを起こしている。元の職への復帰願望、さら
には英雄願望がある。銃器類をコレクションしている。爆発現場のベンチの破片を拾っ
て持って帰っていた。逮捕歴あり……尤も、これらのほとんどは事情聴取を受けたあと
になって判明するのですが。
 捜査に主導的に当たったFBIは、ジュエルを疑っているとの内部情報が漏れたこと
で焦ったのか、描かれた捜査手法が無茶苦茶に過ぎると感じた。何でこんなだまし討ち
みたいなことをする必要があるのか、ちっとも分からない。
 一方、ジュエルは捜査官をはじめとする“法の執行者”に対する憧れが強すぎるよう
で、自分が疑われているというのに捜査官を立てるような言動ばかりする。そりゃあジ
ュエルに付いた弁護士でなくたって、いらいらします。終盤に来てジュエルが捜査手法
に呆れて、ようやく憧れを捨てるまで長かった。捜査を指揮したFBI捜査官は、ジュ
エルを捜査対象から外すことになったと告げに来た際も、「あんたがやったと思ってい
る」と捨て台詞を残して行くほど、思い込みが強かったようですが、事実なら真犯人逮
捕(六年後)をどう感じたんだろう?
 同じく、最初に警備員が怪しいと報じた女性記者も、どうなったのやら。作品の中で
は終盤に来てジュエルに犯行は無理だと分かって宗旨替えしたようでしたが、変わり身
が早いとも映る微妙な描き方だったな。
 何人かのキャラクターにスポットライトを当てて、数本のストーリーラインが用意し
ておきながら、それぞれの処理がちょっと残念な感じ。

 ではでは。





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