AWC 昔なら成り立ったのか   永山


        
#1730/1767 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/03/08  20:34  ( 25)
昔なら成り立ったのか   永山
★内容
 BS日テレで放送の松本清張ドラマ「留守宅の事件」を録画視聴。ネタバレ注意。
 古谷一行演じる主人公の行動原理が、どうもおかしい。従姉妹に対してそこまで恋愛
感情を持っているという特殊設定が、何のためなのかが分からない。従姉妹である必要
が感じられないので、何か変だなと思って検索してみたら、同じ清張作品『箱根心中』
の設定を組み入れたとのこと。これで不可解な設定になっている理由は分かったけれど
も、何でその設定を導入したのかが分からない。初放送時(一九九六年)の流行とかじ
ゃないよね、近親相姦?
 ミステリとしては、アリバイトリックが主眼。東北を回っていた男が東京にいる妻を
どうやって殺害したのか。答――妻を密かに呼びつけて、東北で殺し、車で少しずつ東
京に運んでいった。
 で、車は盗難車というのが引っかかる。森の中みたいな場所に遺体を積んだまま放置
しておくんだけど、見つかるリスクが結構ありそう。加えて、いくら冬が近い季節だか
らといって、遺体への影響が懸念される訳だし。

 このアリバイトリック、現代あるいは放送された一九九六年の目線で眺めるからおか
しく感じるのか、それともそもそも無理があるのか? 原作小説が書かれた(連載ス
タートした)一九七一年当時なら、何の心配もなしに成立するのかというと、首を傾げ
ざるを得ないような。たとえば世の中を走っている車の台数に違いがあるんだろうけ
ど、少なければ盗難車両も目立つだろうし、多ければ車の盗難犯罪も比例して増え、結
果それだけ警戒されるだろうからやはり目に付きやすいのではないか。途中まではとて
もよくできた作品と思えただけに、もやもやするのはもったいない。
 まあ、現代にアレンジするのはともかくとして、謎の従姉妹関係設定については大い
に疑問でした。

 ではでは。





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