#1722/3022 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 21/03/01 19:32 ( 32)
トッカイの不可解 永山
★内容
WOWOWのドラマ「トッカイ 〜 不良債権特別回収部 〜 」第七回を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
前回の感想で偶然が過ぎる、ご都合主義ではないかとの趣旨で記した点について、フ
ォローがありました。泥棒の件で通報があったことで内部の人間を怪しみ、安藤が家政
婦に目を付けて尾行していたという経緯。
うーん、そこは納得できたけれども、そのタイミングで家政婦にトッカイの面々が声
を掛け、喫茶店に入って、割と大きな声でやり取りした結果、安藤に情報が漏れたとい
う流れは、やっぱりご都合主義が多少残っているなあと言わざるを得ず。でもまあ、話
の道行きが込み入って面白くなったのだから、この程度ならよしとしなければいけない
のかも。
さて、メインの粗筋は――金丸が隠し資産をどこへどう隠し直したかに焦点が移り、
金丸と取り引きのあった借主らに聞き込みを続けて行くと、割引債による支払いをやけ
に勧めてきたと分かる。普通に考えると金丸側にメリットはないのに。すると割引債を
よく扱っていた副班長が見解を述べる。割引債は無記名で自由に購入が可能なため、本
人が表に出なくて済む。また、資産としてかさが減って隠しやすくなる。これらの“利
点”から、金丸は池に沈めていた金を割引債に換えてどこかに隠したものと思われた。
金丸の会社に乗り込んでいったトッカイメンバーが、デスクに販促グッズがあったこと
から、一つの銀行に着目。その支店を片っ端から当たることで、金丸が社員達に割引債
を買いに行かせていたという裏付けが取れた(誰もが自由に買える割引債だが、悪用さ
れるケースもあるので各行とも割引債を買いに来たお客の特徴を覚え、メモしておくと
いう)。では割引債をどこへ隠したのか? 金丸がかつて建築基準法違反で捕まったこ
とがあると知った班長は、自らの体験も照らし合わせ、金丸興産の旧本社ビルに隠し部
屋を作り、割引債を隠したのではないかと思い至る――こんな具合。なかなか推理小説
的で面白かった。知らなかったこともたくさん出て来て、勉強になった感じ。
金丸はこれで退場かと思いきや、一千億以上あると見込まれる資産のやっと半分を回
収しただけ。長い戦いになるのね。
東坊社長は債権回収の成果が報じられ、国民からの人気が高まり、次期首相にとの声
も。これ以上調子づかせてはまずいと、東坊を動きづらくさせようと、国の公的な機関
と合併させる計画が進行中。穏やかでない。というか、国は現実でもこんな足を引っ張
るような真似をしていたのかしらん?
ではでは。