AWC 定家本を定価で。評価は低下   永山


        
#1497/1547 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/08/15  13:43  ( 44)
定家本を定価で。評価は低下   永山
★内容
 テレビ朝日系列で放送のドラマ「未解決の女」シーズン2第二話を録画視聴。ネタバ
レ注意です。
 うわ〜、初回二時間スペシャルでも大概でしたが、まさかのさらに評価ががた落ちに
なる脚本だった。
 秋田にいた真田が夫からの電話を受けて急遽レンタカーを借りて東京まで戻るって、
何時間かかるの?と思って検索してみたところ、ざっと七時間から八時間は掛かるであ
ろうとのこと。その間、夫はずーっと殺害現場に残って、何もせずに待っていたらし
い。そんな馬鹿な。最低限、連絡を取り合って、事後策を講じるでしょう。犯行現場に
とどまるのも理解しがたい。大学構内なのだから、ガードマン的な人が巡回で見に来る
可能性だってある。
 さらに真田は事後策のあと、レンタカーをどうしたのか。秋田に戻ったのか、それと
もそのまま東京にいたのか。どちらにせよ警察が本腰を入れて調べていれば、真田がお
かしな動きをしていることは分かったはずで、いくら死亡推定時刻のアリバイが成立す
るからって、容疑は晴れました〜にはなりますまい。
 キーポイントとなった定家本かもしれない和泉式部日記の扱いも勿体ない。当初より
殺害犯が持ち去ったと考えられていましたが、その理由が「殺害した夫が妻の研究資料
だと思い、残しておくとやばいと考え持ち去った」では、偶然頼みのストーリーで拍子
抜け。その上、定家本じゃなくてもいいことになってしまう。
 この材料があるのなら私なら――定家本は偽物で真田がこしらえた物。昇進などでこ
とごとく嫌がらせをしてきた板橋教授を貶めるべく、偽の真田本を本物と鑑定させる狙
い。思惑通り、板橋の手に偽書が渡ったが、板橋の眼は確かで騙されなかった。それど
ころか偽書を作ったのが真田であることにも薄々勘付いた。板橋はこれで真田を一生抑
えつけられると考える。真田は自らの将来のために板橋を殺害するとともに偽書を取り
戻す。偽書はすぐ処分するつもりだったが、本物の定家本と信じる古書店の藤原に、真
田が偽書を持ち出したことを察知されてしまった。後顧の憂いを断つべく藤原も殺害―
―といった筋書きにします。

 今回、作り手がやりたかったのは鳴海と矢代の役割をいつもとは逆にすることなんで
しょう。そこだけ力が入っていた感じ。
 一方、定家本が警察に見付かるくだりなんて、偶然以外の何物でもない。いい加減に
処理しているように見える。その定家本が燃やされるときの表紙の焼け方、石油製品の
ように感じたけど、気のせいかな。

 あと、ここは高く評価したいという箇所が一つ。「古典文学の研究者ならたとえ専門
ではなくても、和泉式部日記の定家本の真作かもしれないと聞けば見ずにはいられない
はず、なのにあなたは見ていないという。おかしい、嘘をついている」というロジック
はいい。これこそ心理の足跡。物的証拠にはならないけれども、だからこそごまかせな
い心証になる。惜しむらくは、ドラマ内でもっと大切に扱うべきだった。このアイディ
アを考えた人は、もったいない使い方をしたとは思わなかったのかしらん。
 が、他の人の感想に目を通してみると、その多くが妄想捜査・妄想推理として一蹴し
てました。(^^; よし、世間的な認識がそうなのであれば、私が応用して別の形にした
上で、自作に取り入れてやろう、と思う。

 ではでは。





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