AWC 突っ込みどころを含めて楽しむ度量が求められる   永山


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#1488/3021 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/08/07  17:33  ( 44)
突っ込みどころを含めて楽しむ度量が求められる   永山
★内容                                         20/08/15 12:43 修正 第2版
 テレビ朝日系列で放送のドラマ「未解決の女」シーズン2初回二時間スペシャルを録
画視聴。ネタバレ注意です。
 本当は一〇八分だから十二分も少ないんですけどね。CMを除いたら多分、九十数分
かな。それはさておき、初回特番らしく凝ってはいました。
 ただその凝り方が、ミステリでは悪手となる方法をことごとく選んでやっている感じ
で、非常に印象が悪かったです。本ドラマのファンの人には申し訳ないけど。
 たとえば、だらしない人生を送ってきた従兄が突如改心して、自分の命を使ってでも
復讐を果たすんだとか言い出す。がんに罹っていることも視聴者には伏せられたまま。
 現場から逃げた男についてじっくりと情報を集めてきてやっと分かったかも!という
タイミングで、防犯カメラ映像が解析できて顔が映ってました〜と来た。力の抜ける展
開。ご都合主義を通り越して、自分で自分の脚本をぶち壊している気がする。
 サイレントチェンジの可能性に気付いた警察は、何故真っ先にリコールなどの情報に
当たらなかったのか。実際、リコールされていたのに、調べないから後れを取ってい
る。
 室長の古賀は高校時代の同級生で憧れていた女子が、卒業後劇団に入って看板女優に
なったことを知っており、俺達の光だとか言っていた割に、結婚したことも亡くなった
ことも知らない。劇団絡みの事件や事故が起きているのに。
 同じく古賀は高校時代の友人である幸坂とすれ違っても全然気付かない。幸坂の従兄
の写真を歳を食った幸坂だと疑いもせずに信じる始末。警察官にしては頼りないことこ
の上ない。
 幸坂も学生時代の友人が警察に勤務しているのなら、現在どこでどんな役職に就いて
いるかぐらい調べて置けばいいのに。尤も今回の犯人は衝動的な殺人が一つに、従兄が
勝手に始めた復讐劇に乗っかっただけなので、旧友の刑事のことまで頭が回らなくても
仕方がない側面はありますね。(^^;
 火事で亡くなった女優は、「もーいちどころすしょーしたい」を全て平仮名で書いた
のは何故か。思い入れがある劇の題名ぐらいは元の通り書こうとするものでは。何故、
「う」を書かずに「ー」にしたのか。と、この文章には制作サイドの都合ばかりが先に
立って、自然さを欠いていると思う。
 その火事の現場で燃え残っていた劇の台本。何の劇か分かるどころか、ナンバリング
の部分まで焼け残っていたのに、誰も何も調べようとしなかったの? 少なくとも劇団
員は亡くなった女優が入手できない台本だと気付くし、ナンバーから誰に渡った台本な
のかも分かる。そういった捜査が全く行われなかったんだとしたらその理由は何か。
 調査を生業とする探偵が、いくら終わった調査のこととは言え、匿名電話の問い掛け
に対してペラペラと答えるものなのかしらん?
 指紋を採れないほど黒焦げになった焼死体の身元確認を、顔写真の部分が燃えた免許
証一枚のみで済ませるのって、あり得ないのでは。
 あとは……ま、今日はこのくらいにしといたろレベル。(^_^;)
 ドラマとしても、共感できるレギュラー陣がほとんどいないのは、見ていてしんど
い。日頃ばかやっていてもすべきことはする、やるべきときはやる、プロの捜査員の仕
事ぶりが見たいなぁ。

 と、批判しつつ、次回以降も視聴継続予定。

 ではでは。なぞなぞはお休み継続中。





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