#1321/3022 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 20/03/26 20:34 ( 29)
AIだろAI 永山
★内容
階級毎のボクシングナンバー1を決めるWBSSが、コンピュータゲームのeWBS
Sとして、歴代のヘビー級ボクサー八名を揃えたトーナメントを開催。開幕試合では、
モハメド・アリがイベンダー・ホリフィールドを五ラウンドKOに下す。ファンからは
賛否。
これで思い出したのが、AI美空ひばりの歌やAI手塚治虫の漫画に対する、批判の
声の大きさ。上記ボクシングでAIの技術がどの程度使われているのか知りませんが、
否定的な意見の大勢を占めるのは、「アリはこんな戦い方はしない」とのこと。
AI美空ひばりをプロジェクトしたNHKは、以前にもAI大相撲として、映像の残
る歴代の横綱から九名を選んで、データ化。互いに取組をさせる番組を作っていました
が、このときは賛否の賛の方が大きかったように思います。
今どうなのかなと改めて検索してみると、AI美空ひばりやAI手塚治虫は「冒涜
だ!」という声が大きいみたいですが、AI大相撲についてはそれほどでもない。もち
ろん批判しているところもありますが、見付けるのにちょっと苦労するくらい少ない感
じ。
冒涜と見なすかどうかの境界線は何なんだろうと思いつつ、検索を重ねると、AI大
相撲では金儲けをしていない、というのがありました。これは、どのようなAIの使い
方なら支持できるかという観点で語られており、感情的には理解できる一方、冒涜か否
かのボーダーラインを引くには論理的でない。
AI大相撲とAI美空ひばり・AI手塚治虫とを比べると、前者は相撲を取ったのみ
で、考えを語るような場面はなかった。後者は創作したり喋ったりしている。
AIが考えを代弁するような行為が冒涜と映るのか。その理屈はまあ理解できる。
でも、AI大相撲が考えを表していないかというと、疑問が残る。少なくとも、相撲
にせよボクシングにせよ戦法というものがある。戦法は思考と言い換えても差し支えな
いでしょう。戦法を蔑ろにしたAI、あるいは戦法を代弁したAIはやはり冒涜になる
のではないのか。
ではでは。