#1295/3051 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 20/03/03 21:52 ( 24)
くだらなくはない下らない上り坂の話 永山
★内容
以前、検索でたまたま引っ掛かった、書き出し小説大賞がなんかちょっと面白くて、
ついつい読んでしまうことがありました。
よく知りませんが、デイリーポータルZのコーナーで開催されているらしい。
で、今日これまたたまたま検索でヒットしたので、読んでいると、ん?と思った箇所
が。
第百八十回の規定部門モチーフ「擬人化一人称」に、月嫁という方の作品、
<おれは上り坂。で、こいつが下り坂。>
というのがありました。
この作品に対する選者?のコメントが、「頂上で紹介された。」となっていて、ん?
となったです。
頂上で紹介されたのであれば、「おれは上り坂」と名乗った方も、下り坂に見えるの
では。
今まさに上りのクライマックスで、あと数歩で頂上に立つという瞬間、向こう側にあ
る下りの道が見えるのであれば、まあ成り立たなくもないでしょうけど。
あるいは、下るのを禁止された一方通行の坂があって、そいつが帰り道を指し示して
言ったのなら一応、問題ないかな。
理屈にこだわるとしたら、坂を上っている途中でこれから進もうとする道が、「おれ
は上り坂。で、そいつが下り坂。」と言ったことにするのがいいかもしれない。「こい
つ」ではなく「そいつ」とするのがポイント。(^^)
真面目な話、作品を考えた人は、どういう状況を想定してたのか気になります。上り
坂は自分が上り坂と思い込んでいるだけで下り坂にもなるんだよ、ってなニュアンスを
含んでいるのかどうかとか。
ではでは。