AWC これまた二年ぶり   永山


        
#1251/3053 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/01/22  20:14  ( 67)
これまた二年ぶり   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「頭取野崎修平」初回無料放送を録画視聴。ネタバレ注意です。
 同じWOWOWで放送された「監査役野崎修平」の続編が登場。前シーズン最終回の
感想で、続編が作られたら観る的なことは書きましたけど、丸二年が経っていると、
色々と忘れております。(^^;
 国からの税金投入により国有化したおおぞら銀行。だが、三年経っても業績は芳しく
なく、頭取が辞することに。請われて新頭取に着いたのは、かつて監査役に抜擢されて
旧おおぞら銀行に大なたを振るい、おおぞらを潰した男・野崎修平。おおそら銀行を辞
め、企業再生機構のナンバーツーになっていた彼の出戻りを歓迎しない者も多くいる
中、野崎は挨拶をする。任期二年の間に傲慢な銀行のままならおおぞらを潰すと。
 これに反発を隠さない行員も大勢いた。その内の一人、融資部の企業担当・石原は強
い反感を抱いている。そんなことは知らず、フットワークの軽い野崎は融資部に現れ、
中小企業への融資がどんどん減っていることについて、石原の説明を聞く。回収優先の
方針のために、中小企業に対する貸し付けの判断を厳しくしている。社長が死んだらす
ぐに潰れるような中小企業には、よほどの実績があるか、担保を取れない限り貸せない
と現状をぶちまけた。野崎は現場の声が聞けてよかったと言い、融資部で否決した稟議
書を回すように命じる。
 否決された稟議書を読み込んだ野崎は、その一つ・天沢建設を担当しているかつての
同志・坂本を尋ね、二人で天沢建設を訪問する。そこで社長の熱意と夢を直に聞き、こ
こなら融資しても大丈夫と確信。坂本に、もう一度稟議書を出してくれ、ただし今度は
社長の夢にも筆を割くようにと頼む。
 天沢建設に関する二度目の稟議書を手に取った石原は、中身を見ずに何でまたこんな
物がと直の上司に不満をぶつける。上司は頭取案件だからよしなに頼むと言うも、石原
は突っぱねる。無理矢理通させるのならコンプライアンス統括部に訴えると啖呵を切っ
た。その場面をちょうどやってきた野崎が目撃。野崎は石原と二人きりで話をする。そ
こで野崎は、中小企業の唱える夢や地域貢献等を評価できる基準を新たに作ってほしい
と宿題を課す。
 石原は、中小企業向け融資が好調な帝光丸菱(※漢字は想像)銀行に勤める旧友に頼
み、その銀行の用いているスコアリングシートを丸写しし、頭取に提出する。が、野崎
は即座に突き返す。野崎は丸菱のスコアリングシートを知っており、それをコピーして
きたことにも失望したが、それ以上に宿題の答に何らなっていない物を持って来たこと
に腹を立てていた。野崎から宿題の再提出を命じられ、石原は途方に暮れる。
 そんな折、野崎に先々代の頭取であった京極が心筋梗塞で亡くなったとの方が入る。
通夜に出向いた野崎は、京極が再びおおぞらの頭取に返り咲くことを熱く語っていたと
知る。さらに、京極の息子・春樹と初めて顔を合わせる。春樹は元エリート官僚で、米
国の銀行にいたのだが、高給取りの座を捨てておおぞらの取締役就任が決まっていた。
 役員会議の場に姿を見せた京極春樹は、就任前のご挨拶として、父親がおおぞらの立
て直しをことあるごとに口にしていたこと、その意志を継ぐつもりでいることを仄めか
す。
 野崎は、法人営業部を統括し、実績を上げていた西條を個人営業部に転じるように命
を下す。中小企業部門こそおおぞらの本分としたい頭取にとっては当たり前の判断なの
だが、西條は反発する。だが頭取命令故、受けざるを得ない。陰で不満を募らせる西條
に、京極春樹は声を掛け、野崎頭取は長くない、じきにいなくなって元通りになります
よと言う。
西條は他に立川(野崎のかつての同志。おおぞら初の女性支店長を経て、初の常務に)
にも声を掛け、野崎頭取体勢に揺さぶりを掛ける。
 石原は頭取に宿題の答を持って来た。提出されたファイルを野崎がめくると、白紙が
一枚あるきり。石原は宿題に答えるために、中小企業を一社ずつ回り、中小企業の持つ
夢や地域貢献のやり方は千差万別、一つとして同じものがない。これらを一つの物差し
で測ろうとすること自体が間違いであり、一つ一つ真剣に向き合い、見極めることこそ
が答だと説明。野崎は合格点を出した。
 帰宅した野崎の前に、ブン屋の男から情報がもたらされる。かつて野崎が不正を暴く
ことで刑務所送りにした東都政策研究所(総会屋)の海藤が仮出所したという。「あん
たを恨んでいるだろうから気を付けた方がいいよ」と忠告し、記者は立ち去る。
 ――初回のあらすじはこんな感じでした。
 前シーズンに比べ、テンポが非常によくなったような気がする。ポイントを絞ってぽ
んぽんぽんと進むので、えっとそれなんだっけ?と立ち止まるところがほぼなかった。
 野崎を演じる織田裕二は、やや誇張気味か。下手ではないが、演技演技している感じ
が出てしまっていると言えばいいのかな。かつて自分の演じた役を自分でパロディにし
ている、みたいな。
 総体に、善人と悪人がはっきりしている印象。無論、裏がある設定の人物もいるんで
しょうけど。善人面した悪党が足りないかもしれない。強面の善人なら前シーズンから
いましたけどね(笑)。
 前シーズンでの活躍を期待してたのにあまり目立たなかった立川は、今度こそのし上
がるか? 一話を観た限りでは、京極と組むも利用されただけで一敗地にまみれそうな
雰囲気がぷんぷんと漂いましたが、果たして。

 ではでは。





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