#1232/3053 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab ) 20/01/04 16:27 ( 39)
トリックと物語性に関して思った事
★内容 20/01/04 17:33 修正 第6版
4パターンぐらい思い付きますね。
パターンその1。トリックの為に物語をでっちあげる場合。
例えば「闇に香る嘘」(本格ミステリじゃないかも知れないが)など。
あれはオチの都合から残留孤児どうたらの物語をでっち上げた感じがしますね。
そうすると、読者はトリックだけあればいいと思っているので、
「何で残留孤児の話をながながと読まなければならないのか」
という文句が出てくる。
パターンその2。トリックさえよければいいという感じの作品。
「密室殺人ゲーム王手飛車取り」みたいな作品。
これだと、あまりにもトリックだけなので、
「ミステリーというよりクイズ本」などと言われる可能性がある。
パターンその3。物語(ホワイダニットの様なもの)とトリックが
上手く融合しているもの。
「サーチライトと誘蛾灯」(櫻田智也)という短編集の中に
「火事と標本」という短編があるのですが、
あれは、ホワイダニット(なんでそんな事をするのか)と、
トリックが見事に融合していて、よく出来ているなあと思いましたね。
パターン4。物語優先でトリックは添え物の様なもの。
「アルキメデスは手を汚さない」というのが昔ありましたが、
あれなんてそんな感じがしますね。
それに影響を受けたであろう東野圭吾(「容疑者Xの献身」)なども。
(自分で書いていると、
「読者はトリックしか求めていないのだから、こんな物語は余計だよな」
と思ってしまいますね。
でも、マジックにしても、便所の中、とか、満員電車の中とかでやっても
盛り上がらないだろうし、
ミスターマリックにしろ誰にしろ、雰囲気のある舞台でやるから盛り上がる
というのはあるので、
やっぱり物語はあってもいいのかも。とも思いますが。)。