AWC Eというまでやる   永山


        
#1052/1074 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  19/07/28  19:21  ( 33)
Eというまでやる   永山
★内容
 NHK−BSプレミアで放送のドラマ「ABC殺人事件」最終回を録画視聴。ネタバ
レ注意です。
 ポワロ物の映像化作品と言えば昔NHKでも放送されたデビッド・スーシェ版の「名
探偵ポワロ」シリーズがほぼ全エピソードを、ストーリー・キャラクター共、原作にか
なり忠実に映像化し、到達点とされていると思います。
 あれより後年に、新たにポワロの映像化作品を撮ろうとすると、某かの変化を付けな
きゃいけないという、ある種の強迫観念めいた物に囚われるのかも。今回のドラマのポ
ワロは小男じゃなくてむしろでかいくらいだし、馴染みの警部がいないし、相棒もいな
い。警察の協力もないところへ加えて外国人排斥運動の激化。
 孤独なポワロ像というものを作り上げたかったのかな。そこから付随して、「もしも
ポワロが警察の協力を得られなかったら?」という実験的なコンセプトで撮られたよう
な気配があるようなないような。(^^;
 ただ、そんな状況下のポワロって、英国に渡ったばかりのポワロとほぼ同じ立場であ
るはず。過去の名声があるか否かの差ぐらい。
 だから、その程度の違いでは、“違うポワロを撮ってみよう”ということにはならな
いのでは。やるのであれば、「ポワロ以外の素人探偵がABC殺人事件殺人事件に挑ん
だとしたら?」で充分。
 で、ふと思い付いたんですけど、ポワロの代わりに同じくクリスティの案出した名探
偵キャラを起用して、たとえばミス・マープルならABC殺人事件をどう解いたかとい
うテーマにするのなら、意義があるような。
 逆に、新しいポワロ物を撮りたければ、マープルが扱ったエピソードを持って来て、
実験的にやればいいのでは。
 さて、本ドラマでは他にもいくつか変更が加えられていました。さすがに犯人は原作
と同じでしたが、その動機というか予告めいた手紙をポワロに送り付ける理由が違って
いたし、原作では確かなかったEの殺人まで起きるし、でも変更が多い割に、原作のよ
さを殺しているように感じられる。特に、ストッキングのセールスマンをもっと犯人ら
しく描くべきだったと思うんだけど、脚本家は当然分かっていてやってるんだろうか
ら、その理由が知りたいものです。

 あ、殺しがEまであるという流れになったとき、セールスマンの男が自殺を装って真
犯人に殺されて、EとENDを掛けるのかと想像したんですが、外れた。(^^;

 ではでは。





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