AWC 神の手であやとり   永山


        
#1032/1202 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  19/07/10  21:57  ( 39)
神の手であやとり   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「神の手」第三回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 安楽死の措置が殺人に当たるとして逮捕された白川だったが、検事の前に赴くと、す
でに供述調書が作文されていた。そして不起訴に。白川自身はあずかり知らぬところで
力が働いたようだ。それは元首相の佐渡原の影響と思われた。一連の動きを嗅ぎつけた
マスコミは、病院に殺到。記者会見を開くように迫る。ジャモの一員になった山名は、
安楽死法案を通す為には、今騒ぎを大きくする訳に行かないという立場から、白川が会
見をうまく乗り切れるように文章を用意する。が、白川はこれを拒否。自らの言葉で実
情を語ると、世間の風向きが変わってきた。
 安楽死を容認する世論が強まる中、焦りを覚えたのは古林康代らの安楽死法阻止連の
面々。対抗策として、終末医療のドキュメンタリー番組を製作し、敗血症の男性患者が
最後に生還する様を放送し、流れを引き戻そうと目論む。患者は思惑通りに回復したか
に見えたが、再発し、そのまま帰らぬ人となってしまった。康代はこんな物放送できな
いと、テレビ局関係者への迷惑も顧みず、製作中止を決める。
 安楽死法の成立が見えてきた中、白川に信を置く看護師の本村雪恵が、この流れはお
かしいと疑問を呈する。安楽死法を認めるのは、医療人として逃げになるのではないか
ということと、白川は安楽死法に反対なのか賛成なのか。問われた白川は、ケースバイ
ケースの立場を表明するが、それが煮え切らない様子と映ったか、雪恵はある行動に出
る。それは古林章太郎の診療データを康代サイドに提供することだった。
 ――今回の粗筋は、こんな感じ。
 思わぬところから反旗を翻されたって印象。伏線があったのならいいんですけど、な
かったように思えたので、随分唐突に感じたです。意外性があってよかったと反面、前
振りは欲しいなと。
 前回、白川から事情聴取した刑事の段取りが素晴らしいと感じたのですが、今回、そ
れを無に帰す不起訴という展開に唖然、そして苦笑してしまったです。ちゃんと高価を
計算して、落差を演出して見せたのかな。きっとそうなんでしょう。
 康代のやっていることが理解できない。安楽死法の成立阻止のために、安楽死推進派
のシンボルみたいになっている白川を貶めようとするのは分かる。ただ、終末期の治療
をドキュメンタリー番組にするという策が、ぴんと来なかった。私なんかは、終末期医
療といったら痛みを取ることに重点を置いたものであって患者の命が助かるとは限らな
い、という認識でいたので、康代の思い通りにならないこともままあるよねって思って
た。劇中の康代は、患者が死ぬなんてありえへん!みたいな態度を取るから、執着が過
ぎてちょっとおかしくなってるってことかしらん? でもこういうのこそ厄介な存在と
も言える。
 ジャモの方は、各人の思惑を秘めながら、着実に勢力を拡大している。百パーセント
正義の組織ではないから、何らかの形で瓦解するものと予想していますが、そのことが
安楽死の完全な否定になってしまうと、物語として収まりが悪くなる。どういう着地点
にするのか、要注目です。

 ではでは。





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