#1027/3052　◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  19/07/05  21:32  ( 40)
一挙の追い込みをクラウド　　　永山
★内容
　ＷＯＷＯＷのドラマ「神の手」第二回を録画視聴。ネタバレ注意です。
　医療ジャーナリストを称する古林康代は、ガンで逝った息子の章太郎は医者に必要な
治療をされず、殺されたのだという主張をワイドショーで展開。白川の安楽死処置疑惑
が公に報じられることになった。
　白川には施術禁止の命令が一時的に出され、病院内部では査問会が開かれた。事実が
はっきりするまでは患者に対して何もできない立場に追いやられた白川だったが、名医
の彼を慕う者は患者にも多く、わざわざ指名する者までいる。結局、院長の警告を無視
して、現場に立つ白川。
　仕事を追えた白川に、康代からの告訴状が出されたということで、刑事が職場を訪ね
てくる。刑事は嘘も交えた色々な搦め手を使って探りを入れてきたが、白川は安楽死の
処置はしておらず、章太郎はガンで亡くなったのだと通す。
　その後、白川は康代の誤解を解くため、まずは当時、一緒に章太郎を看取ることにな
った康代の姉の晶子と連絡を取ろうとするが、電話をしてもなかなかつながらない。自
宅を直接訪ねてようやく会えたが、晶子は安楽死させたことが本当に正しかったのか、
気持ちがぐらつき始めているようだった。全ては自分の責任だからと言い含める白川。
　白川はやがて捜査本部のある警察署に呼ばれ、事情を聞かれる。今回も様々な手練手
管で揺さぶりを掛けられたが、答えは同じ。今日のところはお帰りをとなる間際に、刑
事が切り札を出した。章太郎が亡くなった直後、病室に駆け付けた看護師の西田が、痛
み止めの点滴の減り方が異常だったとの証言を警察にしていたのだ。この証言を元に、
白川は逮捕される。
　一方、医療改革を標榜する団体ジャモを設立した新見は、白川の動向を気にしてい
た。ジャモの後ろ盾になっている元総理の佐原が安楽死法推進派で、今このタイミング
で白川の件が安楽死として扱われるのは、悪い影響が出かねないためだ。新見は、白川
と同僚の山名を使って、白川の動向などを調べさせる。
　――異常がだいたいの粗筋になります。
　ジャモの目的代わりと早くに明らかになりました。ただ、元総理の方はまだ分からな
い。佐原の心酔するという「センセイ」が何者なのかによって、かなり違ってきそう。
　主人公で曲がりなりにも“いい者”のはずの白川が、結構たくさん嘘をついてる。
その白川とはライバルだった山名が悪役になってもおかしくはないのに、言ってること
はかなりまともだ。
　刑事はかなりの切れ者で、質問の順番や組み立てによる攻めが実にうまい。脚本と演
者の勝利ですね。
　康代は自分の名誉のためにやっている感じで、自らを見失っている立ち位置かな。院
長は言うことがころころ変わる、人の上に立ってはいけないだめキャラクターなんです
が、このあとも出番は多そう。
　初回のときから気付いてたのですが、書き忘れていたのがエンディング曲が流れると
きの映像について。雲の浮かぶ青空の情景で、その雲が徐々に形を変え、大きな白い人
の手になる。タイトル『神の手』を露骨なまでに表していて面白い。

　ではでは。