#995/3021 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 19/06/11 20:42 ( 33)
熊殺しとねずみとり 永山
★内容
空手家で元格闘家のウィリー・ウィリアムスが心臓病で死去。六十七歳。合掌。
意外と若いことに驚かされます。猪木と闘ったのが二十八歳のときだったとは。
私がプロレスを観始めた頃には、もうすでに猪木vsウィリーは終わったあとでし
て、リアルタイムでは観られなかったのですが、興奮するシチュエーションだったに違
いありません。
極真空手経験者で、極真初の外国人王者になるかもと囁かれるくらい強くて、“熊殺
し”の異名をとり、ほんとに熊と格闘している映像があってと、幻想を膨らませる要素
が一杯です。そんなウィリーが、プロレスラーで異種格闘技戦負けなしの猪木と闘うと
いう最高の組み合わせ。
後年になってその試合映像を観ますと、子供の頃は「おお、すげえ」だったのが、知
識などが身に付くとやっぱりプロレスだったんだなと分かる訳ですが。
猪木vsモハメド・アリは互いを完全には信用できないままリングに上がって変な試
合になったという印象でしたが、猪木vsウィリーはそれなりに信頼関係を築けてい
て、その上であれほど殺伐とした空気を生み出したのは凄いことだと思います。
後年、リングスに上がったウィリーは、猪木戦のときほどは怖くなかった。それでも
コマンドサンボのヴォルク・ハンとの異次元対決なんかには、テンション上がりまし
た。
全盛期にK−1のような舞台があって参戦していればどうなっていたんだろう?
NHKのBS2で放送のドラマ「検察側の証人」前編を録画視聴。
『ねずみとり』と並ぶクリスティの戯曲では最高傑作か。法廷推理劇のお手本のよう
な作品。今回のは二〇一六年英国版のテレビドラマとのこと。
映画版である「情婦」を二度ほど観てますし、一九八二年米国制作のテレビドラマも
日曜洋画劇場か何かでオンエアされたのを観ました。
それらのイメージで本ドラマを観始めたものですから、ちょっと戸惑いました。出来
事を起こった順番に描くと、これでいいのかな。それにしてもだいぶ大胆なアレンジが
加えられているような。主人公格の弁護士が、毒ガス兵器の後遺症でしょっちゅう咳き
込んでるし、その妻との仲がよく分からないし。何を狙っての変更なのか、そういう観
点からも後編が楽しみと言えば楽しみ。
筋書きを知っているにもかかわらず、第一発見者がさも犯人らしく見える演出はうま
いな〜。
ではでは。