AWC 変身願望   永山


        
#961/971 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  19/05/15  21:27  ( 31)
変身願望   永山
★内容
 「異世界転生物」と記すと、終わりの二文字がくっついて、せいぶつとかなまものと
読めてしまい、言葉全体の意味がぱっと認識されにくくなることに気付いた。

 私も最近になって小説投稿サイトをざっと見るようになり、異世界転生モノが多いと
いう評判も聞いたので、どんなものかいな、書けるかなと目を通したり調べたりしまし
たが、「私はなぜ私なのか」云々の話には行き着かなかったです。
 もっと単純な分析、現実の生活でいまいち成功できていないから別の世界で大活躍す
る話が受ける、みたいなのは見掛けましたが。本当にこの分析が正しいとしたら、逆方
向の転生――異世界から地球世界とか、中世から現代とか――はあんまり受けないこと
になりそうですが、作品数の多寡はあったとしても、人気の面では大差ない印象がある
なぁ。

 「異世界」を外して「転生」に絞れば。
 現代に暮らしている冴えない人物が、富も名声もあってモテモテの人物に転生すると
かでもいいはず。
 そういう変身願望を描いた物語は昔からあったけれども、それが現代では形を変え
て、異世界転生モノというスタイルとして突出しているのかもしれない、なんて思った
り。

 変身願望物は、「平凡もしくは悪い」から「良い」に転じるだけでなく、色んなパ
ターンがある気がする。自他共に認める人生の成功者だが、当人は内心、別の人生を送
っていれば――あのときIT企業の起ち上げにかかわらずに昆虫学者の道を選んでいれ
ばとか、社長の娘との縁談を断って幼馴染みと結婚していれば、なんて願うパターンが
あったと思う。あるいは、金は稼げてるけど死ぬほど忙しい、帽子屋の主人がうらやま
しい、入れ替わりたいってな感じも。
 そういった方向性で書かれた『異世界』転生となると難しいか。子供の頃への憧憬と
か夢とか込みで書けたら面白くなるかもしれないけど、異世界に行った主人公がそこで
ノスタルジーを覚える展開って、異世界感があんまりなさそう。
 他には、異世界への転生を二度やれば、行って戻ってで、可能かな(笑)。

 ではでは。





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