#928/3021 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 19/04/19 21:39 ( 32)
未熟な対局 永山
★内容
超早産の赤ちゃんが無事に退院できたというニュース。そのこと自体はめでたく、よ
かったなあと思います。ただ、本名まで公にする必要があったのかどうか。昔と違っ
て、今は過去のニュースに簡単にアクセスできる訳で。敢えて悪い想像をすると、小学
生ぐらいになって、同級生がこのニュースを見付けたとしたら、からかいの種にするん
じゃないかと。その頃には忘れられる権利が確立されているかしらん。
テレビ朝日系で放送のドラマ「緊急取調室」シーズン3第二話を録画視聴。ネタバレ
注意です。
前回のエピソードで感じた、あれ?何か単純だな、ネタ切れ?という印象が今回で強
まってしまった。まあ、今回はネタ切れと言うよりも消化不良か。将棋の女流棋士トッ
プ2が対局中に起きた怪死事件で、容疑者もその女流棋士達という様式はいい。だけ
ど、容れ物だけがよくて、他は綻びの目立つ、荒っぽい脚本だったような。
まず棋士二人に容疑を向ける根拠が弱い。疑うのはかまわないけど、死んだ社長はあ
ちこちに敵を作っていそうなキャラクターだったから、簡単には絞り込めないはず。ま
あ、その辺はドラマの尺の関係で割愛したと大目に見るとして。
作中で将棋を究極の読み合い・心理戦と称していました。その専門家二人がいったい
何手先まで読んでこの犯行をなしたのかというのが見せ所でしょうに、先を読むどころ
かイレギュラーなことが起きて、行き当たりばったりになってる。高度な心理戦なんて
望むべくもなく、取調官側の圧勝に終わり、つまらない。
棋士二人を同時に取り調べるのも、ほとんど意味がなかった。一人がもう一人の出方
を探る必要があるのならこの同時取り調べは意味があるし、棋士同士の対決としての演
出できたでしょう。ところが実際には、二人とも事件の全体像が分かっていないため、
そんな探り合いが起きるはずがない。さらに取調官は重要な鑑定結果を握っており、圧
倒的に有利。これでは端から勝負にならない。取り調べが取調官達のパフォーマンスに
見えたため、退屈に感じたように思う。
あと、明らかに誤解させ誘導する尋問をやっていて、しかも「取調官は嘘はついてい
ないから悪くない。勝手に思い込む容疑者が悪いんだ」というスタンスを示してた。そ
りゃきれい事だけじゃうまく行かない場合もあるだろうから、そういうのは当然ありで
しょうけど、今回の事件がこのスタンスを示すのにふさわしいものだったかというと、
甚だ疑問です。
ではでは。