AWC スポットライト   永山


        
#648/655 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/11/06  21:26  ( 36)
スポットライト   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「日本版コールドケース2」第四話を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 一九九七年、引っ越しを終えたばかりの母子三人をトラブルが襲う。父親はアルコー
ル依存症の治療で家を離れており、母親は看護師で朝まで勤めがある。そんな状況下、
留守番をしていた十三歳と八歳の兄弟が何者かによって包丁で刺殺された。刑事の中島
は、帰宅直前に引っ越し業者の従業員・荻原を見たという母親の証言に加え、現場から
そう遠くないところにいた荻原の衣服に血痕が付着していた事実により、荻原を逮捕。
取り調べでも裁判でも荻原は頑なに罪を否定したが、二〇〇一年に死刑判決が確定し
た。
 二〇一八年、証拠のもみ消し等をしていたとの警察の不祥事が明るみに出て、関わっ
ていたと目される中島刑事が自殺した。九七年の事件で中島とともに荻原を取り調べた
金子は、当時の中島の捜査手法に一抹の不安を抱いていたことを思い出す。時を同じく
して、刑務官の寺山から連絡を受け、今現在の荻原の様子を知った金子は単独で、兄弟
殺しの件を改めて調べに掛かる。程なくして、母親の証言が中島の誘導によるものだと
判明し、荻原の有罪に疑問が出て来た。しかし、死刑の確定判決の出ている事件を今に
なって蒸し返すのは非常にハードルが高い。案の定、当時の捜査を指揮した現県警本部
長は、金子らからの再捜査の申し出をけんもほろろに却下する。
 ――中盤手前までの粗筋はこんなところで。
 個人的に待望していた、コールドケースチームの刑事の一人にスポットライトを当て
たエピソード。期待に違わぬ出来映えに満足。
 海外ドラマの捜査物では、捜査官の不祥事が発覚すると、その捜査官が携わってきた
全ての事件を洗い直さねばならない、という展開がよくありますが、(実際の)日本で
はどうなんだろ。寡聞にして、そんなことが行われたとの話を見聞きした覚えがない。
何十年も前の事件ともなれば、色々と難しい面はあるでしょうが……。
 本ドラマでも、最終的に真犯人が明らかになるんですが、果たして物的証拠があるの
か、公判を維持できるのかという疑問は浮かびました。
 もう一つ、大きなネタバレになりますが、荻原の刑が執行されてから数日で真犯人が
逮捕されるっていう展開、これも現実にこんなことが起きたら大変な騒ぎになるに違い
ない。不祥事を起こした刑事一人に責任をおっ被せただけじゃ、とても済むものでな
く、死刑判決に疑問が出ていたことを本部長は知りながら、自分のところで話を潰し
て、法務大臣ら関係各所には伝えなかったんでしょう。悪く取れば、力のある関係者に
働きかけ、刑の執行を急がせた可能性すらありそうで恐ろしい。
 今回のエピソードは現実目線で捉えればファンタジーだったかもしれないけれど、最
低限こうあって欲しい現場の刑事像が描かれており、熱かったです。

 ではでは。





前のメッセージ 次のメッセージ 
「◇フレッシュボイス2」一覧 永山の作品
修正・削除する コメントを書く 


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE