AWC 今と昔の間が縮まってきた   永山


        
#525/532 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/09  21:48  ( 43)
今と昔の間が縮まってきた   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「不発弾」第五回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 過去パート、二〇〇〇年〜。中野は裁判に掛けられ、一貫して無実を主張してきた
が、検察側の質問の流れから自身の家族、特に娘について語ったあと、検察側の言い分
を認め、刑に服することになった。中野は金融経済の裏世界からすっぱり足を洗い、健
康食品を標榜したカフェを始める。
 一方、古賀は、中野が裁判で古賀について一切話さなかったこともあって、業界にと
どまり続けていた。それどころか、大企業や大物政治家から頼られるまでに。その存在
の大きさは、当人すら自覚できないほどになりつつあった。反面、国の方針転換による
煽りで、かつての道徳的に不適切な損失隠しが徐々に明るみに出始め、金融機関の担当
者や融資の当てが外れた経営者らの自殺や心労死は数知れず、見せしめのように営業停
止を食らった金融機関も出た。つなぎを取っていただけの古賀は矢面に立たされること
はなかったが、潮時と見て店じまいを考え始める。そんな折、荒井から助けを求める連
絡が。大牟田の信用金庫で好き勝手やっていた荒井も、監査が入ったことで窮地に立た
されていた。古賀は妹の敵である荒井を助けるつもりはさらさらなく、冷たく突き放
す。荒井は古賀の母親への公私に渡る援助を引き揚げると脅しに掛かってきたが、古賀
は母親に対しても悪感情しかない。結局、万策尽きた荒井は首をくくって死亡。だが、
古賀に関して徹底的に調べていた荒井は、その内容をメモした手帖を古賀の母親に預け
ていた。上京してきた母親からその手帖をネタに三百万円を強請り取られた古賀は、今
後もこの関係を続けようという母親の意図を感じ、地元大牟田の高校時代の後輩に連絡
を取り、始末を任せる。後輩はある組に属していて、貸金ではかつて荒井と縄張り争い
していた。その荒井を追い落とす情報を古賀からもらったこともあり、依頼をあっさり
引き受け、実行する。
 現代、二〇一八年。古賀の過去を洗っていた小堀ら警察は、古賀の内縁の妻、村田佐
知子をスパイにする絶好の材料を見付ける。佐知子の父親もまた銀行の要職にあり、古
賀に損失隠しの依頼をし、金融商品を購入していた。その結果、より大きな損を出して
しまい、佐知子の父は自殺していた。そんな因縁を全く知らなかった佐知子は、接触し
てきた小堀らの話に動揺し、協力要請の返事を先延ばしにする。
 ――粗筋、終わり。懸念していた感動要素は、ゼロではなかったけれども、本筋とは
きっちり分けて描かれたので気にならないレベルに収まった。中野の娘、とうに亡くな
っていたのはちょっと意外。現に闘病中で、だからこそ古賀も多額の寄付をしているの
かと思ってました。
 中野の贅沢・豪遊ぶりが実は娘の病気に起因するものだったと明かされるくだりは、
なかなかよくできている。構図が裏返る、ミステリ的な面白さがありました。
 捜査はぐんと進んで、佐知子にスパイをすることを承諾させれるところまで来まし
た。でも、いみじくも作中で小堀の上司が疑問を呈したように、古賀の行為を刑事事件
として裁けるのかどうか? 少なくとも当時、古賀の行動を縛る法律はなかった訳で。
となると、現在進行形の三田電機の案件に関して突き崩すしかなくなりますが、内縁の
妻をスパイに転身させたとして、いかにして証拠を掴むというのか。
 次が最終回と思って予告を見て、一向に最終回と示されないまま終わった。でも、次
週が最終回なんだよな〜。予告で最終回であることを謳わないのって、ドラマW枠では
珍しいような?

 ではでは。





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