AWC ニュースペーパーもほどほどがよい   永山


        
#522/599 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/07/06  23:00  ( 50)
ニュースペーパーもほどほどがよい   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「不発弾」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 一九九〇年以降、ヘッドハンティングにより我が世の春を迎えたとばかり、豪邸を購
入し、派手な生活を始めた中野。そんな元上司の家を訪れた古賀は、かねてから受けて
いた誘いを断り、経営コンサルタントとして独立の意思を伝える。中野はやや不満げで
はあったものの、協力を約束した。その後、国民証券を辞めて独立を果たした古賀は、
これを機に名前を良樹から遼に変える。古賀は東田の紹介で人脈を広げ、仕事を増やし
ていく。古賀の仕事を大雑把に言うと、不良債権を海外に飛ばし塩漬けにする、その仲
介を請け負うというもの。依頼してくる者の中には当人に責任のないケースもあった
が、大半は会社から資金運用を任されて私腹を肥やそうとした結果大きな損失を出し、
それを穴埋めするためにさらに傷広げてしまうという輩だった。そういった一人に、大
牟田の信用金庫の理事長になった荒井もいた。妹を死に追いやった荒井に対する復讐の
念で、古賀は危ないと分かっている金融商品を勧める。
 そんな最中、かねてから仕事でつながっていたノアレ食品副社長の熊田から緊急の呼
び出しを受ける古賀。駆け付けてみると、ノアレの社長が熊田の資産運用の失敗を嗅ぎ
つけ、全ての資金を引き揚げることを決めたという。この期に及んで逆転できる商品が
何かないかと縋ってくる熊田に、冷たい眼差しを向ける古賀。翌日、古賀は熊田の件を
国会議員の芦原恒三に報告する。元官僚の熊田がノアレ副社長の座に就いたのは、二世
議員である芦原の父が後押しした背景があり、古賀が今回の不祥事をいち早く知らせた
理由だった。芦原は礼として極秘の情報を古賀に教える。国が金を投じて不良債権の一
掃に乗り出すという。遅くとも2,3年の内に、不良債権飛ばしにメスが入ることにな
る。それから約一年後、中野の会社に特捜の手が入った。
 一方、現代。三田電機と古賀に相応の報いをと執念を燃やす小堀は、古賀の内縁の妻
である村田佐知子をスパイにする作戦を着々と進めていた。小堀の父は町工場長をやっ
ていたが、資金を借りる約束ができていた地方信用金庫が突如巨額損失を抱え、融資話
は壊れ、小堀の父は心労から死亡。その件に古賀が関わっていたかどうかは不明だが、
この経験が小堀を突き動かしているのは間違いなかった。
 三田電機の巨額損失隠しのために古賀が授けた策・0円買収は、ほぼ成功の見込みと
なった。事の次第を嗅ぎつけた経済新聞記者が記事にしようとするも、上の判断で握り
潰され、逆に三田電機の判断を称えるかのような記事に差し替えられる。義憤に駆られ
た記者は情報屋の元に駆け込み、小堀刑事の存在を教えられ、接触を試みる。
 ――以上が今回の粗筋。触れなかったエピソードで重要そうなのは、古賀が二つのN
PO法人に寄付していること。一つは佐知子の仕事絡みだから当然だとして、もう一つ
は小児医療に関する団体。前後して、中野の娘が気分が優れないといって休む過去の
シーンがあったので関係してるんでしょうけど、古賀とのつながりが見えない。裁判で
中野が古賀の関与を証言しない代わりに、娘の命をってことかしらん。ここに来て感動
要素は余計な気もする。
 毎回、専門用語が出て来てもそれなりに解説してくれるのでそれなりに分かり易かっ
たんですが、今回はちょっと不親切でした(苦笑)。あまりにも専門用語・業界用語が
多くて、説明を入れていたらドラマが遅々として進まなくなるからかな。まあ、雰囲気
というか流れは多分掴めているから、観る側に支障はない(はず)。
 捜査がさほど進展してるように見えず、かといってヒール側が物凄く卑劣なことをや
っている描写をして悪役ぶりを大きく示す訳でもなく、盛り上がりを少し欠いた感じ。
ただ、古賀や中野、政治家の動きを当たり前のように描いているのは、かえって怖く感
じるかも。
 あ、芦原恒三を演じた役者が現首相に寄せている印象を受けたので検索してみたら、
原作既読者の複数の感想にそのようなことが書いてあった。わざわざ現実をモデルにし
なくても充分面白い展開なのに、これではかえって「じゃあこれは何をモデルにしたん
だろう?」と気になって、集中力を落とす視聴者が出そう。もったいない。

 ではでは。





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