AWC 月曜日が黒くなったそのあと   永山


        
#510/660 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/06/25  20:57  ( 41)
月曜日が黒くなったそのあと   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「不発弾」第三回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 過去パートは一九八九年から一九九〇年にかけて。時代は昭和が終わって平成にな
り、世界も歩調を合わせるかのように東西ドイツの統一や社会主義体制の崩壊と、激動
を迎える。日本は財テクブームに沸いており、古賀も己の才覚を発揮し、成績を伸ばし
ていた。そのやり方は、企業の資産を運用するに辺り、7パーセントの利益を約束する
かのような文言をうたい、さらにそこへ2〜5パーセントの上乗せを提案、客からキッ
クバックの求めがあれば易々と応じるという、表沙汰にはできないものだった。古賀は
その金融商品を、信用金庫の重職に就く荒井にも飲ませることに成功。これを足がかり
に、荒井を破滅に追いやろうと企む。一方で、古賀は食品会社ノアレの副社長で元大蔵
官僚の熊田と接触し、大口顧客になってもらった。だが、八九年末を境に株式市場は下
がり始め、日経平均は三ヶ月で九〇〇〇円ほどの暴落。時期を同じくして、中堅証券会
社の実質的な損失補填が明るみになり、大蔵省からの通達が各証券会社に出される事態
に。その通達を守るには、各企業の資産運用で抱えている株式の大半を売り捌かねばな
らないが、一度にそんなことをすれば市場はより一層冷え込む。古賀の属する国民証券
では、情勢を見つつ、各企業の担当者に判断を委ねる形を取った。その結果、危険度を
理解していなかった者は売り損ねて損を膨らませてしまい、古賀ら証券マンを罵倒する
騒ぎに。が、そもそも公にできる儲け話ではないため、警察沙汰にはならずにいた。
 古賀の上司の中野は、外資のCBFS証券からの誘いを受け、その東京支店支店長に
就くことが内定。古賀に「おまえも来い」と誘いを掛ける。前後して、やはり外資のヘ
ルマン証券の杉本からも情報の横流し、もしくはヘッドハンティングの誘いを持ち掛け
られていた古賀は、時代の先を見越して、独立を考え始める。
 現代パート(二〇一八年初頭)では、女警視・小堀らの捜査が小規模ながらも続けら
れていた。古賀の故郷である大牟田に飛んだ小堀と今井は、古賀の母が交通事故死、妹
が自殺していることの状況確認に加え、荒井が首を吊って死んでいたことも知る。遺書
はなかったが、「不発弾を背負って死ぬ」との走り書きがあり、死後に信用金庫の四〇
〇億円にのぼる不正経理が発覚したことから、何らかの不良債権を扱い失敗したことに
よる自殺ではないかと噂されていた。また、娘を荒井に差し出していた母親の交通事故
は、古賀の元同級生が加害者として捕まっていたが、古賀がやらせたのではないかとご
く一部の者は考えていた。
 東京に戻った小堀は、上司の反対を無視して、古賀の内縁の妻・村田佐知子に最接
近。スパイにできないか接触を開始する。
 ――粗筋は以上のような感じで。他に、村田佐知子と古賀の出会いが割と丹念に描か
れていたのが気になる。警察がスパイにしようとする流れもあったので、鍵を握る人物
ってことなのか。前回までにそういう伏線はほとんど感じなかったけど。
 また、現代パートで、三田電機の損失隠しのため、米国の原発事業に関係する訴訟沙
汰をなかったものにしようと、古賀が相手会社のゼロ円賠償を推し進めるくだりは、現
実の流れ(東日本大震災)を絡めてなかなか興味深かった。この三田電機とエピソー
ト、実際の企業をモデルにしてると連想できるんだけど、大丈夫なのかいな。記憶に新
しい話だから、なおのこと。

 ではでは。





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