AWC 本の感想>『ドローン探偵と世界の終わりの館』   永山


        
#476/628 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/05/25  22:58  ( 26)
本の感想>『ドローン探偵と世界の終わりの館』   永山
★内容
・『ドローン探偵と世界の終わりの館』(早坂吝 文藝春秋)16/6451
 ドローン探偵として世に知られた六騎は、そのあだ名が嫌いであった。彼が少年の頃
に見たテレビドラマの黒羽刑事に憧れ、黒羽を継ぐ者を自負していた。
 そんな彼は、大学生ではないが、北神大学の探検部に所属している。六騎を含む探検
部のメンバー七名で、ヴァルハラと呼ばれる地下シェルター込みのうち捨てられた館を
訪れることに。実は、六騎を除く六人各々は、何らかの思惑を抱いて館に足を踏み入れ
たのだった。
 そして発生する殺人事件。見つかった遺体は短い間に消え失せ、密室に閉じ込められ
た?

 一応、ネタバレ注意です。
 冒頭から読者への挑戦状が挿入されているという、超変則スタイルでスタート。と言
っても、同じような趣向を取り入れた推理物はありました。ただ、読者への挑戦状にち
ゃんと対応した答を示したのは初めてかも。
 一回限りの大ネタで、終盤に明かされるその趣向は素晴らしい。惜しむらくは、それ
を結実させるための手段がちょっと物足りない。スマートすぎて印象に残らない、とす
べきか。完璧にやりおおせたというより、盛り上げどころを誤った感じを受ける。
 ある程度は読者に途中で気付かれてもいいからこことここに具体的な手掛かりを置い
ておこう、という風な姿勢がほしかった。
 あと、大ネタを成立させるには、ちょっと首を傾げたくなるような叙述があったのも
気になる。図書館から借りてきた本で、返す期限があったので細かな検証はできていな
いのですが、物音の聞こえ方とかに疑問があるような。
 でもまあ、そういう点を抜きにして、大技が炸裂する瞬間を体験するのが、一番正し
い楽しみ方なのでしょう。

 ではでは。





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