AWC 本の感想>『完全無欠の名探偵』   永山


        
#467/534 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/05/16  21:49  ( 24)
本の感想>『完全無欠の名探偵』   永山
★内容
・『完全無欠の名探偵』(西澤保彦 講談社ノベルス)15/5451
 高知大学を卒業しても東京に戻ることなく、高知の短大に就職した白鹿毛りんは、何
らかの大きな事件を調べているらしい。白鹿毛財閥の総帥は、孫娘・りんを気に掛け、
お目付役として山吹みはるを送り込む。この男、人の話を聞くだけで、その当人の心の
奥底にあるわだかまりを知らぬ間にはき出させ、真相を推理させてしまうという特殊能
力の持ち主であった(ただし、みはるにその自覚はない)。果たして、みはると話した
者の多くが、抱えるわだかまり・不審事の裏に隠されていた真相を知っていく。
 そして、りんが追っていた事件と、その真相とは?

 途中まで読んで挫折し、長い間積ん読状態にしていましたが、読了してみると、一気
に読み通すべきだったと後悔を覚えます。ここまで複雑な謎の見せ方をするとは予想し
ていなかったもので、おかげで終盤に来て、何度も前の方を読み返す必要に迫られまし
た。
 そういう凝った作りのため、(一気に読み通していたとしても多分)作者の仕掛け
に、ああっ!と膝を打つ快感は得られなかった可能性が高い気がする。じっと考えて、
ああ、そういうことか――ってなニュアンスが近いかな。
 本筋以外の細かい事件の数々は、直感的にぱっと真相が分かるものもあれば、裏を掻
いてくるものもあって、心地よい。難易度のバランスが取れている。
 当人に推理させる能力は、みはるのキャラクターと相まって、かなりユニーク。読ん
でいる間中、他の事件では使いにくいだろうなと思いましたが、どうやらシリーズ化は
されていないようで。
 時間に余裕があるときに、腰を据えて読むことをおすすめします。

 ではでは。





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