AWC 『北の夕鶴、三十三年目の飛来』   永山


        
#406/600 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/03/30  20:15  ( 25)
『北の夕鶴、三十三年目の飛来』   永山
★内容
 約八十四億円相当のスマートホンを密輸した容疑で、中国人をはじめめとする二十六
名を逮捕。中国。ドローンを用いて、大陸と香港間にワイヤーロープを張った後、巻取
機を使って香港側から大陸側へ、スマートホンを送り込む手口。
 なんと大掛かりでシンプルな絡繰り(笑)。本格推理向けのトリックを考えたことの
ある人なら、一度は思い描くでしょう(ほんとか)。ドローンのない頃は、ラジコンの
飛行機もしくはヘリを想定してた。

 で、思い出したのが、島田荘司による推理小説、吉敷竹史シリーズ第三作『北の夕鶴
2/3の殺人』(光文社など)です。以下、ネタバレ注意。

 何度か感想で書いてますが、本作のメイントリックは同じ作者の御手洗潔シリーズを
彷彿とさせる奇想っぷりで、もう実現性なんて二の次三の次にしちゃっていいくらいに
圧倒されます。圧倒されますが、それでも、どうやってあんな絡繰りをセッティングで
きたのかは、気になるところ。でも、具体的な段取りは、作中で説明されていなかった
ように記憶しています(少なくとも、私が読んだ版では)。どうやったら、最初の時点
であんな風にロープを張り巡らせることができるのか。二時間ドラマで実写化された際
は、確か手で投げてましたけど、うまく行くとは思えなかったなあ。失敗して他の部屋
に飛び込むか、地面に落ちる方が多いはず。だから、あそこはきっとラジコンヘリか何
かを使ったはずで、それを描いていないだけ、と脳内で補完してました(汗)。
 そして、『北の夕鶴2/3の殺人』から三十三年が経った現在、スマートヘリ(ド
ローン)によって、丈夫なワイヤーを渡すことが可能だと改めて実証されたんだなと、
感慨深い(苦笑)。実際には、もっと前から、大きな橋を架けるときなどにおいて、空
を飛ぶ道具が用いられてきたと聞いた覚えがありますが。

 ではでは。





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