AWC 虚実のはざまで   永山


        
#385/3049 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/03/11  20:52  ( 26)
虚実のはざまで   永山
★内容
 自作のシリーズキャラクターに関して、誕生日を決めるということはよくあると思い
ます。
 もし仮に、その誕生日があとになって、実際に起きた大事件や大事故、災害等の日付
と重なったとしたら、作品世界は影響を受けるべきか否か?
 発生した年まで重なるのは稀でしょうが、月日が一致することは充分に起こり得るで
しょう。
 物語の時間軸を年までしっかりと決め、現実に起きた出来事を積極的に作品に取り入
れると決めて執筆しているのなら、問題はあまりない。以前は作中で賑やかに誕生日を
祝っていたのが、あるときを境に自粛ムードになり、年を重ねる度に徐々に元のような
状態に戻っていく。もしくは、キャラクターによってはそんなの関係ないと、以前と同
様の祝い方をするエピソードだってありでしょう。問題があるとしたら、現実をなるべ
く取り入れようとするあまり、当初の予定していたエピソードが使えなくなる場合が出
て来ることぐらい?
 一方、物語の年代を特定しないで書いてきたシリーズ作品はどうか。そのような大事
件・大事故・災害は起こらなかった世界の話として続ける手もあるし、これを機に年代
を特定する選択もあるでしょう。緩やかに取り入れていくということも、比較的難しい
かもしれないけれど、可能でしょう。選択肢は色々あって、作者が作者自身に唯一つの
選択を課すのではなく、作品毎に個別に決めるのが合理的というもの。
 そんな中、難しいと思えるのが、先にも記したように、緩やかに取り入れるケース。
歴史になっている事柄、作者がこれは歴史になったと判断できる事柄は、取り入れやす
いことが多いように思います。作者の生まれる前か後かという線引きもありそう。た
だ、そうした線引きの結果が、読者に奇異に映ることもあり得る訳で。「あの出来事を
取り入れているのに、何でこの出来事は取り入れてないんだろう?」という風な。その
辺りの感覚も含めて、難しいと思った次第。

 ではでは。





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