AWC 頭取去って元通り、にならず   永山


        
#380/597 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/03/06  20:36  ( 47)
頭取去って元通り、にならず   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「監査役野崎修平」最終回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 武田から頭取になれと言われた野崎だったが、器ではないとして、結局、武田を次の
頭取にする青写真を描いて、おおぞら銀行の合併離脱及び京極の追い落としの計画を実
行に移す。これまで正攻法に拘ってきた野崎だが、事ここに至ってはそうも言っていら
れない。あらゆる手を尽くす覚悟を決めた。京極の懐刀とされる柳沢にまで計画を打ち
明け、京極からスパイの役目を仰せつかっていた立川にも、二重スパイになって、京極
頭取に偽の情報を流してくれないかと打診。あおぞら銀行の合併離脱を支持する檄文
(怪文書)を各支店社内にファックスで流し、機運を煽る。あおぞら銀行の名前では最
後となる支店長会議を前に、大株主である日本橋合資社長で恩人の橘にも協力の約束を
取り付け、極めつけは、合併相手である二行の頭取を、支店長会議の場に密かに招い
た。こうして万全の策を講じて臨んだ支店長会議にて、野崎は行員の総意を突きつける
ことで京極を追い詰め、他行頭取から合併はあおぞら抜きでという文言を引き出すこと
に成功。これにより京極は頭取の座を追われた。
 京極は逆転を狙って、鷹山首相に請願に行くが、一民間企業の人事にまで口出しでき
ないと断られる。その席で京極は、自分はあおぞらであり、あおぞらは自分である、あ
おぞらの息の根を止めるのも自分でなければならないと呟く。
 新体制を迎えるあおぞら銀行では、次の頭取を決めるための話し合いが、旧役員らに
よって行われた。その場で武田は野崎こそが新しい顔としてふさわしいと演説をぶち、
他の者も賛同を示す。野崎は最初こそ戸惑ったが、自らの頭取就任を受けた。武田は副
頭取、立川は女性初の役員に、柳沢は平取に収まった。
 そして新生あおぞら銀行の初日。社内放送のカメラの前で挨拶を行った野崎の元に、
武田らからとんでもない情報がもたらされる。京極が金融庁に駆け込み、あおぞらの債
務超過を訴えた。それが認められ、あおぞら銀行は国有化される公算が大であると。こ
んな短期間で債務超過の判断が下せたのは何故か? 野崎はじきに思い当たった。かつ
て京極に提出した詳細なレポート。あれを京極は預かっていた。あのレポートの数字を
最新のものに書き換えて提出すれば、金融庁が判断を下すのにさして時間は掛からな
い。京極は望み通り、あおぞらの息の根を止めたのだ。その責任は、野崎にあるのか?
 ――最終回の粗筋は軽めにしたつもりですが、これでほぼ言い尽くしてるかも。
 こんなにもやっとした終わり方をするとは、想像していませんでした。一度カタルシ
スを視聴者に与えておいての、この嫌な感じ。観ている間は、常識的に考えて国から債
務超過を認定されてしまうとまずどうしようもないのは分かるので、詰んだな、再逆転
はないなと察することはできたんですけど、それでも何か明るいオチがあると期待して
いた。けど、なかった。希望の光は残った、みたいなフォローが精一杯。エンターテイ
ンメント作品としては、結構がっかり。
 主要キャラの活躍度に目を向けると、主役の野崎や武田はまずまず期待通りでした
が、立川は男を見る目があることを再三口にしていたけれども、両天秤に掛けているだ
けという感じだったし、柳沢は生き残るためならどうとでも転ぶ、油断ならないキャラ
クターで終わった。そして何よりも不満が募ったのは、古谷一行の演じた京極。演技自
体は文句ないけれども、キャラクターがはっきりしない。何のために野崎を抜擢したの
か分からない。あおぞらが潰れたのは野崎の馬鹿正直さ故だと非難してましたが、それ
以前に京極に見る目がなかったとしか思えん。前の感想で、総体的に登場人物が子供っ
ぽい旨を記しましたが、今回の京極が自分の手であおぞらの息の根を止める行為なん
て、まさに児戯のように映ったです。
 原作漫画はシリーズ続編があるみたいですが、果たして映像化も続きがあるのかしら
ん。視聴者に最終的には爽快感を与えてくれるような展開なら、期待したいところ。

 ではでは。





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