AWC 1に成長、2に清張   永山


        
#358/367 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  18/02/08  20:17  ( 41)
1に成長、2に清張   永山
★内容
 スカパー!開放を利して、チャンネル銀河で放送の松本清張ドラマ「黒の奔流」を録
画視聴。二〇〇九年にBSジャパンなどで放送されたとのこと。ややネタバレ注意で
す。
 原作の「種族同盟」は映画やドラマ化されること四度を数える定番作品で、最初の映
像化である映画で、被疑者の男を女に置き換えて撮られたことにより、名作としての誉
れが高まった感じ。そのせいか、以来ずっと映像化は女性バージョンで撮られ続けてい
る。
 で、この二〇〇九年版、既に視聴経験ありだった(汗)。それでも忘れている箇所が
結構あって、その分楽しめました。
 このテイストは松本清張らしいけれども、ラストがあんまりいただけない。この人
物、これまで計算高く生きてきたのに、何で突然そうなるのって感じ。それを言い出し
たら、途中で弁護士に結婚を要求するのも似合わないんだけど。付かず離れず、搾り取
るのがキャラクターに合っている。

 同じく、チャンネル銀河で放送の松本清張ドラマ「強き蟻」を録画視聴。二〇一四年
にテレビ東京系で放送されたらしいです。ネタバレ注意。
 こっちは正真正銘の初見。製作サイドにそのつもりがあったのかどうか分かりません
が、全体的にブラックコメディの空気が漂う。それって、オチにはふさわしいと思う反
面、ほぼ全編を通して緊迫感がほとんどない、緩んだ物語になってしまった印象です。
 主役を演じた米倉涼子が、もうちょっと情念を表すか、儚い艶っぽさを出すかしてく
れればいいのかもしれないのだけど、そういう演技ではなかった。老人役の橋爪功は、
本当に耄碌しかけたようなよぼよぼ感を出していながら、時折、急に元気になるので、
かえっておかしかった。弁護士役の高嶋弟は、久々に普通っぽい役かと思ったけど、や
っぱり変なキャラ付けしてた。下着で笑かしに来てるとしか思えん。不倫相手役の一
人、要潤は一見馬鹿っぽいが実は切れ者タイプを期待したけど、最後までちょっと足り
ないまま終わってしまった。
 ストーリーでは、遺言書の内容を担保に銀行から大金を借りるなんてことが、現実に
できるのかと気になった。弁護士の口添えがあっての特例(脱法行為?)だとしても、
遺言書が本当に最新の物なのか、銀行側は確かめようがない訳だし。他にも、遺留分や
生前贈与に全く触れないのも、ちょっと奇異な感じを受けたです。七億円の物件を買っ
たらシロアリにやられていたにもかかわらず、受け入れ、一億円を掛けて直すというく
だりも、よく分からない。そんな大きな瑕疵があると知らずに購入したなら、売主側に
責任は生じないのかしらん。
 橋爪功演じる老人、発光物質の研究で特許を取ってそうなんだけど、そういう話も全
く出て来なかったなあ。会社に権利を押さえられてるのなら、そうだと触れてくれても
いいのに。

 とまあ、文句を付けつつも、今回の二作は松本清張らしさを多少なりとも感じられた
こともあり、まずまずでした。

 ではでは。





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