AWC こまかなことには眼をつぶて   永山


        
#285/3022 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  17/11/30  20:49  ( 34)
こまかなことには眼をつぶて   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「石つぶて」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 情報係が苦心の末に証拠を洗い出し、ナンバーに上げた案件――外務省ノンキャリア
官僚の金に纏わる疑惑――だったが、刑事部長及び警備部長の忖度により、捜査を積極
的には行わない、いわゆる塩漬けの状態にされる。捜査二課課長の東田が進展状況を問
い合わせるも、刑事部長は沖縄サミットが賑々しく開催されようという時期に、外務省
をつつくのはよくない。国民としてサミットの成功を見守ってからでいい、というよう
な理屈で先延ばしを示唆する。一旦は受け入れる東田。だが、部下の木崎はナンバーの
連中が他の事件の捜査に力を注いでいることを耳にし、外務省の件が塩漬けにされてい
る可能性を疑う。同様に納得のいかない斉見は、捜査二課ナンバーのボス格である羽佐
間を掴まえ、どうして捜査しないのか、情報係が上げた案件はプライドが邪魔をして相
手にできないのかと問い質す。返って来た答は、大事件だからやりたいのはやまやまだ
が、どうせ塩漬けにされると分かってる案件だから誰も手を付けないというもの。東田
からも状況を聞かされ、埒が明かないと判断した木崎は、証拠資料の詰まった箱を強引
に取り戻す。
 斉見は情報のほんの一部ではあるがマスコミに漏れていることを知り、外務省にも漏
洩している可能性を危惧する。確かめるべく、この疑惑の元ネタを提供した大物議員を
訪ねると、刑事部長や警備部長が怪しいと分かる。特に刑事部長は、案件を上げる決済
をする立場にある。本格的な捜査を開始するには、彼をどうにかする必要がある。そこ
へもたらされたのは、疑惑の人物・真瀬が、沖縄サミット終了後にフランスへ在外勤務
になるとの噂。外国に出られると、おいそれと捜査できなくなる。緊急事態に、情報係
のみで取り調べなどを行う異例の方針を決めた斉見と木崎は、東田に掛け合い、ある作
戦を立てる。そして決裁書を手にとあるはったりをかまし、刑事部長をノーと言えない
立場に追い込み、判を押させることに成功する。
 ようやくのことで木崎と斉見は、任意同行で呼び出した真瀬と取調室で対面する。そ
の攻防やいかに、といったところで次回に続く。盛り上げるのと引っ張るのがうまいな
〜。
 早々に退場したと思ってた秋村も、再び登場し、活躍の場がありそうななさそうな。
 不満点を一つ挙げるとしたら、木崎と斉見の関係。斉見は周囲の人間を信用しておら
ず、捜査情報を全く漏らさなかったのが、今回は木崎らに簡単に明かしている。以前に
比べれば信頼関係を徐々にではあるが築きつつあるのは、ドラマを見ていれば分かるも
のの、簡単に情報共有を許すほど進展したようには見えない。
 とは言え、捜査がスムーズに進むのには必要なことなので、歓迎したい気も。

 ではでは。





前のメッセージ 次のメッセージ 
「◇フレッシュボイス2」一覧 永山の作品
修正・削除する コメントを書く 


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE