AWC ◆シビレ湖殺人事件 第4章・ヨーコー3


        
#1055/1117 ●連載    *** コメント #1054 ***
★タイトル (sab     )  16/02/08  17:25  (276)
◆シビレ湖殺人事件 第4章・ヨーコー3
★内容
桟橋に行って、ミキが舟に乗り込むと、左右にぐらぐらしたが、
しゃがんでオールを広げると安定した。
それから、私がモリを携えて乗り込むと、船尾に半ケツを乗せる様な格好で座った。
桟橋のヒヨリに「じゃあ、向こうでね」と言って、橋桁のところの丸太を、
モリの柄でぐーっと押した。あーばよ。
桟橋から離れると、ミキが力強く漕ぎ出した。
舟はずんずんと進んで行く。
身をよじって桟橋を見ると、ヒヨリがどんどん小さくなる。
更にミキはどんどん漕いだ。
私はせわしなく後ろを振り返って見た。
ヒヨリはどんどん小さくなり、やがて、靄に見え隠れする様になり、
その内すっかり見えなくなった。
ひっひっひっ、邪魔者は消えた。
喜々として ミキの方に向き直った。。
前屈した状態で、どぼんと水をキャッチすると、ぐいーっと仰け反るってかく。
タンクトップを臍のところで結んでいるのだが、
オールをかく度に、薄い皮膚の下に腹筋が浮き出る。
「すごい腹筋。板チョコみたい」ミキは既に薄っすらと汗をかいていた。
「それにしても蒸すよね。それ脱いじゃえば」
「えっ。この下何も着てないんだよ」
「そっかー、水着は斉木に破られちゃったんだものね。
でも、脱いじゃえばいいのに。誰も見ていないよ。見ているとしたら骨川筋子」
私は湖畔をみやった
小道は、靄があるので、途切れ途切れにしか見えないのだが、
ヒヨリの影は見えなかった。
湖畔の見えるところは、靄のせいで、浮島の様に見える。
靄の出る冷たい湖面に、どぼんとオールが沈む音と、
キーッというオールを返す音が鳴っている。
ただ舟の上だけはその運動のせいで、むんむんしている。
ミキを見れば既にはぁはぁしていた。はぁ、はぁ…。
空気がこっちに流れていて、ミキのワキガが臭ってくる。
でも、病的なものではなくて、風呂に入っていないからだろう。
腹からは、肌そのものの匂いも漂ってくるのだ。
冷たいミルクの様な、水泳の後の更衣室で匂う、純粋な人間の匂いだ。
とか嗅いでいる内に、丸で自分が狼とかハイエナとかの野生動物に
なってしまったかの様に感じた。
そして私は膝小僧に顔を埋める、隙間から猫目でじーっと獲物を見る。

やがてイケスが見えてきた。
岸辺から4、50メートルぐらいのところに、
ゴルフの打ちっぱなしのネットみたいなので四角く囲ったイケスがある。
その角に近づくと、ミキはオールを水に入れて舟を止めた。
「あれーっ、ロープが解けている」イケスをみやりつつミキが言った。
「あそこのロープが、本当はイケスの外側まで伸びていたのに。
あれを引っ張ると網が引き寄せられて魚を集められるの」
ロープはイケスの内側に浮かんでいた。
「だったら 泳いで取ってくるしかないよ」
「えー」
「だってそれっきゃないよ」言うと私は足元のモリを取って、
「ほら、こうやってモリで取ろうと思っても届かないし。
ミキが泳いで取ってくるしかないよ」
「だって、裸だよ」
「だってしょうがないじゃん。
つーか私しか見ていないんだから恥ずかしくないでしょう」
「えぇー」ミキはロープの方を見ている。
「ほら」
「えー」
「もう行くっきゃしょうがないでしょう」
「あー。もう」キッとこっちを睨む。「結構強引だよね。
前はもっとぼーっとしていた感じがするけど」
言うとホットパンツの前ボタンを弾くようにして外した。
「いいから、いいから」言いながら三日月状の岸辺から、ロッジの方に、
湖畔の道を見渡した。まだヒヨリは見えない。

ミキは舟の上で立ち上がり、背を向けて、ホットパンツを脱いだ。
それからパンツも脱ぐ。
脱いだ瞬間、パンツのちょめちょめが当たっていた部分が、
ハンドエイドでも剥がすみたいにしっとりした感じで剥がれていって、
多少黄ばんでいるのが見えた。
だったら陰部も多少汚れているんじゃないか、と尻を見る。
尻と太ももの境目に横ジワが一筋。尻のほっぺは結構硬そうで、窪んでいた。
広げて舐めてあげてもいい。でもそんなの湖水で綺麗になってしまうだろう。
ミキはタンクトップに肘を入れると首から抜いた。
最後に、背中で合掌でもする様な柔らかさで、ブラのホックを外すと、
両肩を湾曲させてブラを外した。
もはや全裸なのだが、両肩を内側に湾曲させて、
尻のほっぺを固く内側に窪めていて、
更衣室で陰部を隠す様なか弱いものだった。

ミキは、舟底に膝をついて水の温度を確かめる。
その時、広背筋の向こうに乳房が見えた。
石膏っぽい青白さで、乳首と乳輪の縁だけが淡いブルーベリーで、
乳首の周りはまだ色づいていなくて、
まだ誰にも吸われていないんだなぁ、と思った。
とにかくその柔肌は如何にもか弱く、ペンキを塗った舟とか、
青汁みたいな水面とか、イケスの網にこびりついたぬめりとか比べて、
肌色のクオリアが、なんとも、
アオカン的無防備さを放って浮き上がっている。
自分のY遺伝子がそう思わせるのだろうか。
だって、人間だって自然のものなんだから、
自然の中で浮き上がって見えるのは、
ただ単に自分がスケベで、
竹やぶにエロ本が浮き上がってくるのと同じ原理なんじゃないのか。
でも、シュワルツェネッガーの『プレデター』でも
サーモのスコープで見るとジャングルの中で人間の肌が浮き上がってくるので、
人間の素肌って、自然とは違うのか。

「あんまり見ないよ」ミキはちょっと口を尖らせてこっちを見た。
舟縁に乗っかって小鳥の様に掴む。
それから、風呂にでも浸かるみたいに、舟縁を後ろ手にして、
ちょぽーんと水に入っていった。
冷たそう。
立ち泳ぎで、イケスのところまではすぐに到達した。
ミキは、イケスの縄のぬめりをチェックした。
それから縄を押し下げて、跨ごうとするのだが、縄はそんなに深くは沈まず、
何回か試みるが諦める。
そして両手で縄を掴むと、全体重をかけて沈め、コースロープでも乗り越えるように、
思い切って頭からイケスの中に飛び込んで行った。ざぶーん。
そしてそのまま潜ってしまったのだが、
イケスの真ん中へんで、巨大マンタが浮上するみたいに浮き上がった。
首を振って髪の水を振り払う。
そしてすぐにロープを見付けると、首を出したまま、
泳いで行って到着。
ロープを掴むと掲げ上げてこっちに見せる。
すぐに身を翻して、横泳ぎで戻ってくる。
イケスの縄を、背面跳びみたいにダイナミックに超えると、
すぐに船縁まで戻ってきた。
「ほら」と言ってロープを差し出しながら、舟縁に手を掛けてくる。
なんとなく私は、やっぱ体育会系はすげーな、と呆気に取られていたのだが、
慌てて受け取った。
ミキは、舟縁に両手を突くと、舟ががくんと揺れるのも構わず、またいできた。

舟の上に立つと、まず、髪の毛の水を、犬みたいに、ぶるぶるぶるーっと
震わせて払う。
それから 手グシで髪をかきあげながら、ぐーっと胸をそらして、
堂々と肢体を晒した。
髪からまだ水が垂れてきて、長い睫毛に雫を作り、目をしばたかせている。
眉は太く、陰毛はカーリーな剛毛だった。
それから、手のひらで腕や太ももの水を払っている。

とか言っても、
ヌーディストビーチに居るヨーロッパ人みたいな感じではなくて、
日本人の中で優れたものという感じ。
尻とかが白人の様に丸っこくなくて、腰骨がV字状に鉄アレイを置いた感じで、
お尻のほっぺが窪んでいる。
肌の白さも、大理石というよりかは陶器の様な白さで、
イメージとしては崎陽軒のシューマイの醤油さしの「ひょうちゃん」みたいな感じ。
だから、近親相姦的タブーも感じるのだが、
ほとんど鬼畜ののりで、私は、勃起していた。
ペニスはGパンの中で行きどころを失っていて、
早く解放してやらないと折れる可能性もある。
早く取り出して、放出したい。ミキの中に。
私は策略を巡らせた。
足元にあったミキの服の上に、濡れたロープを乗っけたのだ。

一通り水しぶきを払ったミキが「拭くものないのぉ?」と舟の底を見回した。
「なにー、私の服、濡れているじゃない」
「あー。ごめん、間違えて濡らしちゃった。かわりに私のを着て」と
自分のを引っ張る。
「そうしたらヨーコが着るのが無くなっちゃうじゃない」
「いいよ暑いから。でもミキは寒そうだからこれを着て」
言うと、私は、あや飛びみたいに勢いよくTシャツを脱いでミキに放った。
私はノーブラだった。
ミキはシャツを胸にあてて、こっちを見ていた。
「下も貸してあげる」臍をへこめると、Gパンのボタンを外した。そして
ジッパーに手をかけて「でも見たら驚くよ、私のちょっと違うんだ」と言う。
Gパンとパンティーを一気に下ろした。
窮屈さのせいもあって 半勃ち状態だったペニスが、ろくろ首みたいに、
ぐにゃーんと空中に投げ出され、しかしすぐに完全に勃起したのであった。
ミキは微動だにせず、じーっと見ていた。
「ミキのせいでこうなった。どうにかして」と言うと少しにじり寄る。
ミキはじーっと見据えながら中腰になる。
「逃げないで、お願い、化け物じゃなんですから、逃げないで」と更に踏み込む。
しかし、ミキは後ずさる。オールに触れて、がくんと舟が揺れた。
「危ないッ」と私は言った。
ミキは腰を低くしたまま、睨んでいる。
今、湖に飛び込まれたら逃げられる、と直感した。
突然、私は、綱渡りでもするみたいに詰め寄って、
どんどん舳先に追い詰めると、とうとう裸の肩を掴んだ。
ミキは身を固くしてしゃがみこみ、私はミキに抱きついた。
しかし、お互いしゃがんだ状態での抱擁のため、
今一肌が合わさっている感じがしない。
舟底にでも身を横たえてくんずほぐれずしたいのだが、舟底はごつごつしているし、
それだったら岸部に乗り上げてあの砂の上で、
などと湖畔の方をきょろきょろ見ていたら、突然ミキが体を入れ替えてきた。
あッ、一瞬空が見えた、と思ったら、舟底に背中をしこたま打ち付けた。
いてーっ。
その上に、ミキが乗っかってきて、逆袈裟固めの格好で押さえ込まれてしまった。
起き上がろうとしても、水泳で鍛えたでかい背中は微動だにしない。
ミキは押さえ込んだまま、ちんぽを握ってきた。
「すごいじゃない、これ。どうしてこんなものついてんの?」
「知らない」
「前から付いていたの?」
「今朝起きたらそうなっていた」
「なんで?」
「知らないわよ」
「これ、擦ったらぴゅっと出るの?」
「知らない」
「何にも知らないのね。実験してみようか」
言うと、ミキは猛烈な勢いでしごきだした。
反射的に、下半身を硬直させて堪えた。
そして、なんとか体を抜こうと、両手を突っ張って逃れようとするとするのだが、
逆三角形の分厚い背中の肩甲骨をぐりぐりさせて、こちらの胸部を圧迫してくる。
そして、男前の横顔を見せて、こっちの様子を見ながら、さらに激しくしごく。
ほらほらほらほら。
私は、肛門と尿道に力を入れて、絶対に行くものかと頑張っていた。
しかし、それよりも強い痙攣の予感がじんわりと迫ってくる。
あー、もう駄目だ、もう我慢できない。
「イクッ!」
言った瞬間、ドピュッっと精液が放出された。
筋肉の硬直を乗り越えての痙攣なだけに、その強さも激しく、
精液は、水面にまで到達してぽちゃんと音をたてた。
途端に又あの罪悪感が押し寄せてくる。
はぁー、もう駄目だ。死にたい。
私は、そばにあったTシャツで顔を覆った。
「すっごいね」
言うと、ミキは汚れた手を水面に浸した。
「どうしたのよ、これ」
「知らないよ」
「元からこうだったの?」
「だから今朝からだってば。性転換じゃないかと思って」
「そんな馬鹿な」
「だって男子がいなくなってから生えてきたんだから」
元々はカサブタだったのがどんどん大きくなって、
今朝になったらこんなに見事なペニスになっていたのだ、と経緯を説明した。

言うだけ言うと、舳先に移動して、Tシャツだけかぶると、膝を抱えて、
緑の水面を見ていた。
それは私は、例の罪悪感と戦っていたのである。
男はセックスの後、こんな気分なのだろうか、と想像した。
ベッドの隅で女に背を向けてタバコを吸うのは、もう用済みだからではなくて、
この気分と戦っているのだろうう。
でも又溜まってくると、タバコをもみ消して2回戦目を要求する。
結局男にしてみれば、女は居たり居なかったりするのか。竹やぶのエロ本みたいに。
なんか、搾り取られて抜け殻になる感じもする。
他にやる事はないのか。

どん、と舟の中腹で音がした。ハッとして目を上げる。
タンクトップにホットパンツ姿のミキがモリで舟底を突いていた。
「しょんぼりしている場合じゃないよ。まだ漁があるんだから」
「漁?」
「まずズボン履きなよ」
私は、しゃがんだままパンツを履いて、ズボンに脚を突っ込むと、
立ち上がって履いた。
ほーら、とモリを渡される。
先端の30センチぐらいが鉄で出来ていて、亀頭ぐらいの矢じりがついていて、
ずしりと重い。
両手でしっかりと握ると、前後に揺さぶって、気合を入れた。
男にはオトコの武器がある。
そっか。抜け殻にもハンティングがあったのか。
その時、岸辺にヒヨリが現れた。「おーい」波打ち際で手を振っている。
「何やっての? 揉め事?」
「これから魚を捕るところ」
ミキは怒鳴ると、ロープを持ち上げて引っ張り出した。
最初ロープがビーンと張って、それからぐいぐい引っ張ると、
網が狭まるのと同時に舟も引き寄せられて行った。
舟がイケスにくっつく頃、行き場を失った魚が暴れ出した。
私はモリを抱えてイケスを覗いた。
黒い魚の背が群れていた。
「やって」とミキ。
「よっしゃー」
振りかぶる様にモリを持ち上げると、眼下にモリを投げた。
一発で命中して銀色の腹が水の中で暴れ出す。
モリは抜けないまま揺れていた。
手繰り寄せて柄を掴むと、魚があばれて、ブルブル振動が伝わってくる。
なんだ、この手応えは、と私は思う。
猫の首をいじっていたら喉を鳴らした様な。小鳥でも握っている様な。
その振動が自分の心臓にも伝わってくるようではないか。
こりゃあ癖になりそうだ。
両手でしっかりと掴むと、ふんばって引っ張り上げた。
30センチぐらいのニジマスみたいな淡水魚だった。
足で押さえてモリを抜くと、白いペンキの舟底に魚が跳ねて、血が流れ出した。
すぐに魚は跳ねなくなったが、エラは動いていて、中のピンク色のひだひだが見える。
それからエラを閉じて動かなくなった。
ふと岸部を見たらヒヨリが所在無げに立っていた。
「お前もて伝えー」と私は怒鳴った
ヒヨリは、口をおさえつつ、手のひらでノーノーというジェスチャーをする。
「意気地のないやつは放っておこう」とミキに声をかける。
私は、又、イケスを覗くと、黒い背中めがけてモリを突き立てた。
すぐに、ブルブルっという振動が伝わってくる。
しばらくその振動を味わってから引き上げると、一匹目より更に大きなマスだった。
それも足で蹴飛ばして舟の底にうっちゃる。
私は、更に、3匹目、4匹目と、自転車の空気入れで空気を入れるみたいに、
ぱかぱか脚を広げて、メッタ刺しに刺した。
もうアドレナリン出まくりの、釣りキチのおっさんみたいな脳になっていた。
合計5匹を上げたところで、ミキが、もういいと言った。




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 続き #1056 ◆シビレ湖殺人事件 第4章・ヨーコー4
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