AWC ◆シビレ湖殺人事件 第4章・ヨーコー1


        
#1053/1158 ●連載    *** コメント #1052 ***
★タイトル (sab     )  16/02/08  17:24  (198)
◆シビレ湖殺人事件 第4章・ヨーコー1
★内容
朝方、夢を見た。
私はキャンプ場にいて、体育座りをしていて、みんなと一緒に芋を食べていた。
腸が、クルルル、と鳴った、鳩でもいるみたいに。
そしてオナラがしたくなる。
どうせみんな同じものを食べているのだから、とたかをくくって、
少しすかしたら…くさーい。
なます系のニオイで、濃度も濃く、こんなのが漂ってしまったら誤魔化しようがない。
これはもう自分で全部吸ってしまうしかない。
私は咄嗟に、体育座りをしているその太ももに頭を突っ込んで、思いっきり吸った。
全部自分で吸ってしまおうと思ったのだ。
ところが春田君が背中から、「ヨーコちゃんオナラした?」と言ってきた。
ええー、わざわざみんなの前でそんなこと言うかよ、と思って、
太ももの間から顔を上げて振り返る。すると春田君は既にそこには居ない。
あたりを見回すと、ちょっと離れたところの砂利の上で、
春田君がミキを追いかけていた。
二人とも裸で、靴だけは履いているので、ストリーキングみたいに見える。
ミキは、ヘルペスが伝染るー、とわめいている。
春田君はトイレットペーパーを右手に掲げてひらひらさせている。
スローモーションで追いかけっこをする二人。
突然春田君が方向転換すると私の方に迫ってきた。
そして、私の腕をとって、私を連れ去った。
二人三脚の様にして、ロッジに入ると、暗い階段を上って、部屋に連れて行かれた。
それからベッドの上で脱がされる。
恥ずかし固めで固められて、ちょめちょめを舐められだす。
それから春田君は肛門の方を狙うのだが、私は太ももで突っぱねて逃れた。
私は、湖のほとりに行くと、ちょめちょめを洗っていた 
私のクリちゃんは、多分舐められせいで、ヘルペスに感染していて、
斑状に湿疹が出来ていた。
大きさは、カブトムシの幼虫ぐらいあった。
擦るとかえって色素沈着してしまうと思って、
ぴちゃぴちゃ湖水で洗ったのだが、綺麗にならなかった。
顔を上げると、あたりの雰囲気は三途の川みたいな川原で、
対岸の空は紫色に染まっていて、あっちが地獄なのかと思う。
反対側の空は東なのに何故か夕焼けで染まっていた。あっちが八王子なんだなと思う。
そっちの方から、♪夕焼け小焼けで日が暮れて山のお寺の鐘が鳴る…、という
子供たちに帰宅を促す市の放送が聞こえてきたのだった。

そこで目が覚めた。
あー、夢だったのか、とほっとした。
しかし、天井を見ると、やっぱりここはシビレ湖のロッジだった。
夢から覚めても又夢か。
ガバッと起きて隣を見ると空のベッドが。
最初の日、あそこで牛島がベッドを作っていたのを思い出した。
でも、陥没した山道から落ちて死んだんだ。
それから春田はただれて死んだ。
斉木は首を吊って死んだ…と芋づる式に思い出す。
え? どういう事? とボーッと考える。
つーか、目を覚ました時から股間に、
何か今までに感じた事のないエネルギーを感じているのだが。
肛門の括約筋からテコの原理で立ち上がる何かを。
なんなんだろう。
私は腰を浮かせて、ズボンとパンツを一気におろした。
するとそこには、立派なペニスが。
ぎょえー!
夢の中のとは違って、白くてでっかくて、ジュゴンの鼻みたいに仮性包茎のチンポ。
それが朝勃ちというのだろうか、股間からむっくりと起き上がっている。
なんじゃ、これはー。
うわーっ、なに、これ、とかゲジゲジでも見せられたみたいに
両手で遮って身をよじって逃げようとしても自分に生えちゃっているし。
私は逃げるのを諦めて、ベッドに座ると、じーっとペニスの尖端を凝視した。
尿道のところは、舌の裏の唾液が出てくるところに似ているか。
それが、今にも唾を吐き出す唇みたいに盛り上がっている。
あそこから精液がぴゅぴゅっと出てくるのだろうか。
普段はしぼんでいてオシッコを出すのだが、興奮すると勃起して精液を出す。
こりゃあ、ウォシュレットのノズルよりも不思議だぞ。
でも、何かぶっかけるものって大抵ああいう形をしている。
目薬とかイチジク浣腸とかケチャップとかマヨネーズとか。
つーか、私のちょめちょめはどこへ行ったんだろう。
ベッドの上で片膝を立てて、ペニスの奥を覗き込む。
すると、半分めり込んだ睾丸があって、その向こうは肛門であった。
つまり私のはない、というか、元あった私のの周りに、
ぐわーっと昭和新山の様にペニスが盛り上がってきたのか。
斉木も死んで男が居なくなったので、性転換を起こしたってことか。
うわー。
後ろに両手を後ろに突いて身を反らせた。
その瞬間、肛門付近に少し力が入って、びくっとペニスが反応した。
なんだ、今のは。
もう一回意識して肛門に力を入れてみた。
すると、クレーンの様にくいっくいっと反応する。
なんなんだ、この感覚は。こういう感覚は今まで持った事がない。
乳首が固くなるのは鳥肌がたつのに近いもので、あれとは違う。
こうやって自由に動かせるというのは
…と私は肛門周辺に力を入れてペニスを上下させたのだが…
小鼻を膨らませるのに近い感覚だ。
鼻って軟骨で出来ているので膨らませることが出来るが、
ペニスも海綿体が充血すれば筋肉に付随した軟骨みたいな感じになるのだろうか。
肛門を締めっぱなしにして、ペニスを上げっぱなしにしてみる。
感じとしては、素手にドライバーでも握っていて、
その鉄の部分も身体の一部という妙な感覚。
うーん、唸りながら、それを凝視する。
私はそーっとイチモツに指を伸ばした。そして触れてみる。
途端に、びくっと反応した。
うーん。
思い切って、手の平で掴んでみる。
イチモツは、手の平を押し返すように膨らんだ。
試しに私は、ジュゴンの鼻状包皮を剥いてみた。
べろーん。
真珠色に光る亀頭が現れた。
ぐーっと剥きっぱなしにすると、ぐーっと充血して、
カリのところなどは飴色に光るのである。
それから私はゆっくりとしごいてみた。
びくびくっと反応する。
それには性的な快感も伴うことも分かった。
更に数回しごいてみる。
はぁ。なんだろう。気持ちいい。こういう快感は知らなかった。
左手を後ろに突っ走ると、腰を浮かせて、更にしごいた。
なんだろう。はぁはぁ。
私はどんどん大胆になり、どんどんしごく。
はぁ、気持ちいい。
私は、何かを目指しつつ激しくしごいた。
はぁ、はぁ、はぁ…、気持ちいい。
はぁ、はぁ、あっ、あっ、ああああー…
突然精液が飛び出した。
鼻水の様な液体が、ポンプか何かで押し出す様に、ぴゅっ、ぴゅっと飛び出てくる。
もはや自分では止められない。
あー、あー。どうしよう。あー、止めて!
そして、透明でザーメン臭のない精液が、太ももやシーツに飛び散った。
あー、どうしよう、と私は思った。
てか、なんなんだ、この罪悪感は。
数秒前の興奮は、一瞬にして消え失せ、
焦燥感と罪悪感がないまぜになった様な感覚が後頭部から押し寄せて来る。
なんだろうこの気持ち。
丸で人でもあやめてしまったかのような取り返しのつかない事をしでかした様な感じ。
心の中で、ごめんなさい、もう2度としませんと祈った。
そして、すっかり意気消沈して 飛び散った精液を見詰めていた。
もしかして、人類の道徳の起源は、この罪悪感にあるのではないか、と思いつつ。

しばらくじーっとしていて、少しは落ち着きを取り戻した頃、
それでも物悲しい気分のままで、私は枕カバーで太ももやらシーツの精液を拭った。
そして股間の一物を見る。すっかりふにゃふにゃになったジュゴンの鼻。
射精後の罪悪感は薄れてきた。
しかし、こんなものがあること自体やばいのだ、という女性としての焦り…はなく、
むしろ、ちんぽの掃除もしなくちゃ、と思ったのだ。
自分のイチモツだから清潔を保とうと思うのか。
剥いてみると、白っぽい貧血したような亀頭が現れる。
ぐーっと竿の付け根から絞り出すと尿道に残っていた精液が出てくる。
こうやって、剥けば剥けるし、皮かぶりにもなるのは、一粒で二度おいしい。
包皮をいじくっている内に、前に斉木が話していた妙な話を思い出した。
なんでも、斉木が知っているもっともぶったまげた外来は…。
仮性包茎をなおそうと思ってアロンアルファでくっつけようと思ったら、
手が滑って真性包茎の状態でくっつけてしまって、
その状態で小便をしたら、包皮にぼんぼんの様に尿がたまって、
その状態で搬送されてきたのだが、
切開してみると接着剤は亀頭にまでべっとりついていたので亀頭ごと切除した、
というものだった。
でも、自分の包皮をぐーっと伸ばして指を丸めて握り締めてみても、
ここにおしっこをするのは無理だ と思う。
斉木のやつ、話を作ったな。だいたい斉木んちは産婦人科であって泌尿器科じゃない。
という事は、染色体異常とかの話も話半分に考えた方がいいんだろうか。
斉木は言っていた。
春田は染色体異常で、睾丸が半分股間にめり込んでいると。
そして、類似の異常が私にもあると。
そういえば私の睾丸も…、と、私は、ベッドに座ったまま、片膝を立てて、
ペニスをもちあげて、半分めり込んだ睾丸に触れてみると、ぐりぐりやってみた。
これは、斉木が居なくなってオスが居なくなったから、
私の性染色体がアクティブになってペニスが生えてきたのだが、
その性染色体に春田みたいな異常があった、ということか。

それにしても、と、私はペニスを握った、この存在感。
ペニスから睾丸のあたりをにぎにぎしながら、
それにしてもさっきの性欲の強さは凄かったなぁ、と私は思い出した。
男性の性欲の強さは、べピースモーカーが一日タバコを吸わないで、
肉体労働をして、夕食にステーキを食べて、濃いコーヒーを飲んで、
そこで一服した時のがくーんと来た感じの百倍ぐらいの強さ、
と故牛島が話していたが まさにそのぐらいの強さはあったな。

しかしこうやってちんぽが生えてみると、吸いたいのはタバコじゃなくて、
女のビーチクだな。
は? 今、私、何て思ったんだろう。
女の乳首が吸いたい? 
げっ。私、心まで男になってしまったのだろうか。
しかも、たった今、もうしませんと祈ったのに、
又、吸いたいなんて思いだしていて。
又、溜まってきたんだろうか。

しかし、オレが欲しいのはビーチクじゃなくてケツやその奥の割れ目、
つまり他の女のマンコだ。それは微かに色素沈着しているものの、
静脈が透けて見えていて、それで大理石の様な模様を作っている、そんなケツで、
後ろから広げると、肛門の皺は綺麗に放射線状に広がっていて、その下側には、
本当に鮮度の良い、少女の瞼の様な小陰唇、少女の涙腺の様なクリトリス…。
オレはおっぱい星人じゃなくてけつフェチなのか。
私じゃない。私の脳が思っているわけじゃなくて、
オレのY遺伝子が勝手にそう思ってんだろう。
あのぴゅぴゅっていう痙攣は、脳がやってんじゃないから。
勝手に痙攣しているのだから。くしゃみみたいな免疫反応に近いよ。
もしかしたら、配偶子になった段階で、精子も卵子も非自己で、
射精も排卵も免疫反応なんじゃないのか。
その非自己が、私を支配して、ターゲットを探し出す。
熟れた果実の奥にいる、スーパーマリオのピーチ姫みたいな、卵子を。
オレは、半分勃起したペニスを2、3回しごいた。
しかし、停止した。もう空砲を撃つのはゴメンだと思ったのだ。
私はベッドから起き出すと、立ち上がってパンツを上げた。
勃起したペニスの亀頭が、すっかり頭を出している。
ハーパンをずり上げたが、これだと勃起したペニスが透けて分かる。
私は部屋の隅に行くと、丸めてあったGパンに脚を突っ込んでずりあげると、
ペニスを押し込みながらチャックを閉める。
すごくきつく感じるが、これはペニスのせいばかりではなく、
なんか、体全体が大きくなった気がする。




元文書 #1052 ◆シビレ湖殺人事件 第3章・斉木ー4
 続き #1054 ◆シビレ湖殺人事件 第4章・ヨーコー2
一覧を表示する 一括で表示する

前のメッセージ 次のメッセージ 
「●連載」一覧 HBJの作品
修正・削除する コメントを書く 


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE