AWC チート転生>1000年同じ姿でいる黒髪と黒瞳の美青年の話


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#464/550 ●短編
★タイトル (XVB     )  19/03/30  21:53  (125)
チート転生>1000年同じ姿でいる黒髪と黒瞳の美青年の話
★内容                                         19/03/30 22:07 修正 第2版
 俺は新幹線のトイレから出て手を洗っていると、今の俺の顔に似た黒髪、黒瞳の美し
い顔の少年が見つめていた。
 「おとうさん」少年は俺に向けて言った。こいつは俺の息子だ。こんな風にさせて可
哀想なことしたなと俺は思った。
 俺は本当は別次元の頭脳明晰、銀髪、凄まじいまでの美貌を持っている上に更にオプ
ションがついてエルフ族最大呪術力まで持っているいわゆるなんでもできる万能のエル
フ族、最大の王族の王子様だったんだ。
 俺は20歳になったばかりの年に、無邪気に遊びに行きたくて、呪術をつかって、別の
次元に行ってしまった。
 そこについたら、俺は驚いたよ。俺のまわりには汚らしいものがいっぱいあったのだ
な。見るものすべてが汚らしい。それに汚らしいものたちは俺を化け物を見るような目
で見やがる。俺は顔面蒼白、パニック状態だぜ。頭の中真っ白でいろんなところを逃げ
回ったよ。すべてが汚らしい。汚らしい。汚らしい。どこ行っても汚らしいものばかり
なのだな。それでなんとか考えて呪法を使って元の次元に戻ろうとしたらできない。何
度やってもできない。どうも俺の持っている呪力のほとんどを使って、ここに来てしま
ったらしい。 それで俺はなんとか妥協策を考えた。少しの間だけこいつらの中に溶け
込もうって、それで少しでもましな奴を探そうとした。この次元の箱の中に動く写真が
描かれていた。後できくとテレビというものらしい。黒髪、黒瞳の20歳前後の汚らしい
男だった。あんまり趣味じゃないが、なんとか我慢して、俺自身をそいつとうり二つの
顔に変貌させようとした。それぐらいの呪力は残っていたらしい。一発で変貌できた。
それが今の俺の顔だ。今で言うと俺は美青年と言うものらしい。
 その後、腹が減ったので、汚らしいものの中に入って俺は、後で教えてもらったが屋
台というものだったのだな。宝石とか金目のものは一切持っていなかったが、なんとか
持っている紙幣を数枚見せた。そいつらの餌を買おうとした。ところが、屋台の爺ぃは
俺の持っているものを見ながら馬鹿にした顔でおにいちゃん玩具のお札を出したら駄目
だよってにっと笑いあがる。そうだ俺の元いた次元とここの次元は紙幣がまったく違っ
てやったんだ。俺はエルフ族、最大の王族の王子様から一文無しのおにいちゃんに超格
下げになっちまったのだよ。
 呪力を使って、何かそいつらの餌を出そうとしても出てこない。どうやら別次元の移
動と顔の変貌ですべての呪力を使い切ってしまったらしい。それから丸一週間、そこら
の水だけ飲んで、何も食べるものがなかった。俺はふらふらでどこをどう歩いたかまっ
たく覚えていない。さ迷える生きたゾンビ状態だった。倒れてのたれ死んでもおかしく
なかった。俺は気が遠くなり眠りについた。
 俺は次に気がつくと汚らしい布の中で寝ていた。汚らしい若い女が俺の顔をじっと見
ていた。あ、俺を見て、気がついたのねと笑いあがった。それで俺は起き上がって女が
出した得体の知れない汚らしいものが2種類出てきたのでこいつらの餌だと思って、味も
わからずがつがつ夢中になって食った。それでも腹はすいている。女はそれを見てもう
一杯出した。それもがつがつ夢中で食った。何度も食った。後で女が言うところによれ
ば、俺は白ご飯を五杯、味噌汁を五杯食っては飲んでまた寝たらしい。その後、一週間
同じような状態が続いたらしい。俺はそこまで体力&呪力が落ちてのだろうね。
 その後、なんとか体力は復活したが、まだ呪力は復活できてなかった。それで俺は頼
るところがないと言うと、汚らしい女は考えた風に少し首をかがめて、私のところにし
ばらく泊まりなさいと言いあがった。他に考えがなかったので、妥協することにした。
そのうち、汚らしい女は女のもっとも汚らしいものの中に俺のもっとも大事なものをは
めあがったのだよ。俺は聖なる液体を女の汚らしい場所に放出するしかなかった。つま
り女は俺の童貞を奪ったということだ。その女が後で言うには俺のこと童貞とは思わな
かったらしい。俺は物凄いテクニックの持ち主で翻弄されて狂いかかったと笑っていた
よ。その時俺は女の奴隷となって飼われることがきまった。つまり俺は女のヒモになっ
てなったということだ。毎夜女の求めに応じて、俺は聖なる液体を女の中に放出するし
かなかった。
 後で女が言うところによれば、俺が生き倒れているのを見たとき、神様が赤い糸で結
んでいるような運命的な出会いを感じたらしい。それでほっとけなくて俺を自分の家に
連れて行ったらしい。女は可哀想に両親ともなくして一人暮らしだったから、誰か話し
相手が欲しかったのもあったらしい。やがて女は俺の妻になった。
 その後女は腹が少しふくらみをおびてきた。つまり俺と聖なる液と女の中のものとが
あわさって、胎児ができたらしい。人間の女ってそんなに子供ができやすい身体になっ
ているのか。エルフ族の俺には理解できなことだし、それを聞いて慌てた。女の腹から
どんな赤子が出てくるかわからない。俺は医者に無理言って妻の出産に立ち合わせても
らうことにした。俺の読みは当たっていた。そこで女から出たものはエルフ族の特徴を
ほとんどそろえていた。俺は誰にもばれないよう急いで変貌の呪力をかけた。その頃は
なんとか変貌の呪力ぐらいは使えるようになっていたからな。それでなんとか人間の赤
子に見えるようになった。
 その赤子は生まれてまもなく妻と俺が育てることになった。俺は最初何をやったらい
いのか戸惑っていたら、なんとかできるようになった。それがなんと楽しくなってきた
のだな。赤子が大きくなると楽しくて楽しくてたまらなくなってきたのだな。後でそれ
が子育てというものだとわかった。
 それと同時にこの次元を見る目が変わっていった。俺は変わったのじゃない。赤子を
愛することで、赤子自身が呪力を使わずに俺に次元を見る目を汚らしいものから素晴ら
しいものに変えていったのだった。
 赤子はすくすくと大きくなり、今は10歳の黒髪、黒目の美しい少年になった。変貌の
呪いを使わなかったら銀髪、凄まじいまでの美貌を持っているエルフ族の俺に似ている
と思う。事実こいつはすべての全教科最高の評価を受けている。頭は俺に似たのだろう
と思った。
 「おとうさん、ネズミ王国楽しみだね」と息子は言った。俺は寂しく「ああ、そうだ
ね」と笑いかけた。
 実はな、これ最後の家族サービスで俺が計画したんだ。俺エルフ族だろ。エルフ族は2
0歳から普通に成長して、そのままほとんど成長が止まって後1000年ぐらい「しか」生き
られないのだ。俺の姿は20歳から変わっていない。妻は何かおかしいと思っているらし
い。俺はここから去らないといけないのだ。
 そして俺は最大の王族の王子様だろ。王位を継がないといけない使命まで持ってい
る。もう次元への移動もできるだけの呪力も数年前に戻っている。
 でも、戻らなかった。こいつが10歳まで俺の言うことがわかる年まで待っていたん
だ。それにこいつ、呪法が使える年になっている。ねずみ王国に帰ってから、俺のこと
や呪法の使い方、特にこの次元の人間に悟られないように注意することを一番先に言う
ことにしている。ただ呪法では一つを除いて徹底的に教え込む。俺がこいつに考えてい
る未来の計画まで打ちあけるつもりなんだ。こいつはその話を聞いてかなり動揺するだ
ろうが、俺もそろそろ限界だし、こいつも理解できる年になっているし頭もいいからた
ぶん大丈夫と踏んだんだ。
 未来の計画はできるかわからないが、やってみようと思っている。こいつもエルフ族
の血を引いているだろ。たぶん20歳ぐらいで成長がとまるはずだ。この次元でいい女捕
まえて、夫婦にさせて、子供は一人限定で子育ての楽しさ教えさせてやりたいと思って
いる。一人以上増えたら俺の計画が頓挫してしまう。それでこいつの子が生まれたら俺
がやってきて、またこいつの子に変貌の呪いを変える。こいつにも変貌の呪いぐらいの
呪力を持てると思うがわざと教えない。実のところ、こいつにも会いたいし、孫にも会
いたいのさ。人間の妻にはあえないのは少し残念だな。それに妻やこいつに俺がいなく
なる償いをしようかと思っている。俺は王族の王子様だよ。妻と息子が一生働かなくて
も遊べるだけのこの次元で貴重なものを選んで持ってこれるし、こいつが30歳になった
ら俺みたいに家族サービスさせて、出ていかないといけないことを教える。それに呪力
も寿命も俺の半分しかないから、次元を移動する呪法も使えない。だからこの次元限定
で放浪の旅をしないといけない。そのためには一生遊べるだけのものも持ってこないと
いけない。
 それに孫が成長して子供を産んだら俺がまたやってきて、変貌の呪いを変える。そし
て俺はしばらく次元を超えるの呪力はなくなるから復活できるまで目の前の息子とこの
次元と一緒に放浪の旅にでる。そして永遠に、子孫たちには同じことをさせる。次第に
俺の血は薄くなり、おそらく五代目以降は、この次元の普通の子供と同じ姿で生まれて
くると思う。そうしたら、俺の役目は終りを迎える。
 それと俺もう一つ悪いことをしている。俺実は妻に内緒で浮気をしているのだ。転生
の女神と夢の中であれをやったことがあるんだ。そのときは俺は精神的なものになって
姿形はエルフ族のままなんだ。つまり、銀髪、凄まじいまでの美貌を持っている上に、
あっちも俺は物凄いテクニックの持ち主だとわかったから、その力を全力で使って、転
生の女神も翻弄されたあげく狂わす寸前まで追いつめた。強制的にこの次元の俺の直系
の子孫をみな男にさせた。彼らが死を迎えたら、魂を保存させて、俺の子孫をランダム
に俺の息子や娘にチート転生させる契約をさせてやった。ただその度に転生の女神はあ
れをやらないと駄目だからとごねたのだから仕方がないやるよ。
 チート転生の一つで妻の美しい魂をもち美貌のエルフ族の別の王族になった娘を俺の
后に選ぼうと思っている。長寿のエルフ族同士だからなかなか子供はできないけど、俺
の聖なる液体を后の一番美しい場所に毎夜送りこむよ。そしたら50年か100年に一度ぐら
いまぐれで子供ができるのじゃないかな。俺の妻は理解的できないだろうからこの計画
は内緒にしておくよ。
 まあ、これは俺が生きている限り今考えたことを続けるつもりなんだけどね。
 「あ、おとうさん、次の駅で降りることになるよ」エルフ族の最大の王族の王子の壮
大な1000年計画を知らないまま、黒髪、黒瞳の10歳の美少年は、黒髪、黒瞳の20歳から
同じ姿のままでいる美青年に無邪気に笑いながら声をかけた。
 美青年と美青年の妻は美少年の声を聞いて旅行かばんを手に持って、座席から席を立
ち、新幹線に出入り口に向かっていった。





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