AWC ナショナリズムの由来 ぴんちょ


        
#379/550 ●短編
★タイトル (sab     )  10/07/11  12:31  ( 65)
ナショナリズムの由来 ぴんちょ
★内容
少し前に大澤なんとかが「ナショナリズムの由来」という本を書いて
ちらっとぐぐってみたがなんとも下らなかったので自分なりに考えてみた。
以下、そのめも。



私の知っているキューバ人は結構日本人を差別するんですね。
(しかしこれは数が少ないので必ずしもそうとは言えないのだが)。
日本人の目は細いとか。
その癖、自分はもろ黒人の癖に、「自分とカストロは同じ民族だ」と言います。

一方私の知っているコロンビア人は全く差別しないです。
(これは数が多いので多分当たっているだろう)
しかし彼ら彼女らは平気で”ネグロ”と言います。
ネグロは海のそばに住んでいる、とか、少しネグロは格好いいとか。

臭いに関していえば、キューバ人は「日本の納豆は臭い」等、食文化に関して言ってき
ます。
コロンビア人は「チューチャ」(腋臭系の臭い)がどうたらこうたら言います。
これは主に性器周辺部の臭いに関しての事であって、彼ら彼女らの主たる関心事はそこ
ら辺にあって、文化などどうでもいいんですね。

何故こういう違いが出るのかと考えると
キューバ人は身体をもっていないんじゃないのか、と思いました。
身体を持っていないから、「自分の肌の色もカストロの肌の色も同じだ」という幻想を
持てるのではないのか。
コロンビア人は身体を持っています。
コロンビアの新聞には毎日死体が載っています。

結論として、
コロンビア人の様に身体を持っていれば、「おまんこが臭い」という話になる。
キューバ人の様に身体を持っていなければ「納豆はくさい」と言ってくる。

だから、「キムチは臭い」と言う日本人がいたら、
かなりの確率でその人は身体感覚が欠如していると言える。
同様に、「日本人は納豆臭い」という韓国人も同じ。

そして身体感覚をもっていない奴程、幻想(キューバ民族主義の様な)を抱きやすい。

こういう身体感覚が欠如しているにも関わらず幻想を抱いている状態を
「器官なき身体」なんて言いますね。(詳細は割愛。ぐぐって下さい)。

簡単に言えば、人間には胃とか腸に由来する欲求がありますが、
そういうのとは関係ない幻想に由来する欲望がある(最近の例で言えば、サッカーワー
ルドカップなど)。

何故そういう事が起きるのかというと、身体感覚が欠如しているからですね。
ニーチェは、キリスト教の入って来る前のヨーロッパでは
物質的なもの(例えば、肉体、うんこ、動物のと畜など)と
精神的なもの(例えば、愛)がこんぜん一体となっていたが
キリスト教が入ってきた所為で物質的なものは卑しいものとして隠蔽された、といいま
す。
現代人が性的なものや「うんこ」「死体」などを(明らかに人間に関係あるのに)隠蔽
するのも同じ理屈でしょう。
全ての人間が「うんこは臭い」(スカトロ趣味のある人は除く)と確信していますが
人間以外の動物はそうは感じていないから、
それは人間の錯覚だと言えるでしょ。

こういった物質的なもの(身体性)を失った状態は下らないとニーチェは言っていま
す。
そういう下らない状況下で出てきた下らない音楽が例えばドイツの古典音楽であり
良い音楽が、「カルメン」だと言います。

で、私はキューバの音楽が”下らない”。
コロンビアの音楽は良い、と思うのです。





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