AWC 百話しなくてもいいのね   永山


        
#9195/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  17/02/15  20:03  ( 27)
百話しなくてもいいのね   永山
★内容
 BSジャパンで放送の時代劇ドラマ「人形佐七捕物帳」第十話『百物語の夜』を録画
視聴。完全にネタバレ注意です。
 集まった者で怪談話を披露し合い、一つ終わる毎に蝋燭の火を一つ吹き消していく“
百物語”。旗本の隠居である篠崎鵬斎の催す百物語に、佐七も参加することになった。
篠崎の趣向で、話し終えた者は火を消したあと、隣の部屋に一人で行って鏡を覗いてく
ることが取り決められた。十二人が車座になり、佐七から順に披露していったのだが、
怪談戯作者として名高い宝井喜三治が話し終えたあと、隣室にて悲鳴を上げる。様子を
見に行った寄席芸人の亀廼亀次郎と剣客の磯貝秋帆により、宝井は支えられて戻って来
た。そのまま、「気分が悪くなった」と壁に寄り掛かった。場が白けかけたが会は続
行。十二人目の篠崎が語り終え、最後の蝋燭が消された刹那、闇に不気味な笑い声が響
く。混乱を来す中、佐七が灯りをつけさせると、宝井がめった刺しにされ、血塗れにな
って死んでいた。同じく会に参加していた上司である与力の神崎とともに、佐七は調べ
を進めていく。すると、凶器や遺体の状況から、容疑者が増えていくばかりで一向にま
とまらないことに。――と、三分の一ぐらいまでの粗筋がこんな具合。
 非常に“本格ミステリ”していて、雰囲気抜群なのですが、その分、真相もまた非常
に見えやすくなっています。過去の有名作品の焼き直しで、なかなか巧みではあるので
すが、いかんせん、分量の短さとキャラクターの配置により、ばればれになっているの
が残念。先行作品についてはっきり書いてしまうと、これはアガサ・クリスティの『オ
リエント急行の殺人』です。そこにプラスしてもう一つ、同じくクリスティの作品等で
使われているトリックを引っ張ってきて、応用しています。分かり易いのは仕方がない
ものとして、メジャーなトリックを捕物帳に当てはめようという心意気は買いですね。
 問題は他の点にあるのかもしれない。たとえば、犯人は何故、わざわざこんな方法を
採ったのか、とか。腕に自信のある者が単独で、夜道ででも襲う方が確実性が高いし、
ばれない可能性も高そう。一応の説明はあったものの、与力らがいる場で犯行をなすこ
と自体、異常ですし。

 ではでは。





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