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#9188/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  17/02/08  20:11  ( 28)
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★内容
 BSジャパンで放送の時代劇ドラマ「人形佐七捕物帳」第九話『蛍屋敷』を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 薬問屋の所有する隠居所で囲われている若い女性・お俊が、何者かに刺し殺され、血
塗れの蚊帳とともに箱に押し込められた状態で見付かった。蚊帳には一匹の蛍がとまっ
ていたが、この町中にいるような虫ではない。
 一年前には、同じ薬問屋で隠居のお源が絞め殺されるという事件が起きていた。その
ときの下手人とされたのが、竜野から来た行商人の彦三郎で、彼の手ぬぐいが凶器に使
われていたことが決め手とされた。しかし、お源が貯めていた千両もの大金はどこかに
消えたまま、行方知れず。彦三郎も無実を主張し続け、特赦で島流しに。完全決着を見
ていない過去の殺しが、今度の事件とつながっているのか? 調べに乗り出した佐七
は、隠居所にもう一人、女がいたことを突き止める。
 ――と、オーソドックスな推理物って感じの滑り出しですが、進むに従って、色々と
難が出て来たような。その最たるは、一年前の事件の扱い。彦三郎の他に薬問屋の若旦
那も疑われていたが、アリバイがあって晴れる。そこまではいいとして、被害者のお源
から暇を出されようとしていた番頭が、何故か疑われていない。そのときに調べていた
ら、あれやこれやと分かって、後の事件も防げたかもしれないのに。
 あと、サブタイトルに入っている蛍の扱い。どのような形で謎解きに絡めてくるのか
と期待していたら、え、この程度?ってレベル。蛍でなければならない理由は、ないと
は言えないけれど、積極的な必然性はないなあ。
 まあ、今回の作品の眼目は、佐七の子分の一人、豆六が最初に関わった一見というと
ころにあるのでしょう。江戸の町で関西弁を駆使する豆六がいかにして佐七の元へやっ
て来たのか、そのエピソードについてはなかなか面白く仕上がっていたと思います。キ
ャラクターがよく出ていたし、そのキャラが物語にも多少ではあるけれども活かされて
いたし。
 さて、これでレギュラー陣の過去話は一巡したはず。次からはまた推理に重きを置い
たエピソードが繰り広げられることを期待。

 ではでは。





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