AWC 何となくワンダフル   永山


        
#9124/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  16/12/08  20:59  ( 29)
何となくワンダフル   永山
★内容
 ベータのビデオデッキを作品のネタにしようと調べてる(検索してる)んですが、い
まいち分かりません。とりあえず、モードが多すぎる。ひょっとして、再生時も機械の
スイッチをいじってモードを指定しないと、再生されないのかとすら思えてきます。

 WOWOWのドラマ「水晶の鼓動」第四回を録画視聴。ネタばれ注意でお願いしま
す。
 おおー、一挙に来た。ミステリとしての密度が劇的に高まった回。猟奇殺人か恨みの
発露としか思えなかった各殺人現場の状況に、こんなにすっきりした解決が与えられる
なんて。この腑に落ちた感は、なかなかのものでした。犯人の正体をそらそうとする演
出も、手掛かり付きできれいに決まって、非常によかった。
 強いてあげつらうとすれば、こんな症状を持っている人物に、殺害を実行させるだろ
うかという疑問は感じる。でもまあ、動機を持つ側にとってリスクの比較的少ない計画
犯罪だから、多少の難点には目をつむるとすれば、おかしいとまでは言えません。
 尤も、難点は他の箇所にあります。殺し損ねたターゲットをきちんと殺害するべく、
病院に侵入した実行犯。そいつを捕らえようとする捜査員が、ちょっと、いやかなり鈍
重に描かれていた印象を受けたのがそれ。拳銃の使用許可を得ているのに、全く撃たな
い。ベッドに横たわったターゲットの喉元に、犯人が刃物を突き立てようとしているに
もかかわらず、です。さらにその後逃走した犯人を追い詰め、一人は長い警棒、もう一
人は拳銃を構えつつ、凶器を捨てて投降するよう迫ります。犯人が持っているのは刃物
一本だけのようです。なのに撃たないし、警棒で手をはたこうとさえしない。物語の進
行上の要請と言えばそれまでですが、これでは何のために武器を持っているのか、何の
ための警察官なのか分からない。
 その前のシーンで、凶悪犯と格闘して殉職は言うまでもなく、負傷することだってち
っとも名誉ではない、という風な話が挿入されていましたが、これがブレーキになった
ってことなのか。でもそのエピソードはいい話として肯定的に描かれていたんですが。
 今回手間取った分、次の最終回で取り戻すんでしょうけれど、この点に関してはすっ
きりしませんでした。

 ではでは。





前のメッセージ 次のメッセージ 
「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧 永山の作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE