AWC サルスベリのかほり   永山


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★タイトル (AZA     )  16/11/28  19:57  ( 26)
サルスベリのかほり   永山
★内容                                         16/12/04 14:11 修正 第2版
 NHKBSプレミアムで放送のドラマ“シリーズ横溝正史短編集 金田一耕助登場!”
第3回「百日紅の下にて」を録画視聴。
 会話が少なく、場面転換や動きも乏しいエピソードの映像化において、ゆってぃとか
マギー審司といった役者じゃない人を起用するのは、彩りを添える意味でありと思うも
のの、本作はそれでも補い足りないくらい単調な絵になっていた。布団が踊ったり、金
田一のいつも以上にもじゃもじゃな髪(若い頃の笑福亭鶴瓶みたいなアフロに近い)
に、徐々に花びらが積もっていったりと、シュールさを狙ったであろう笑いを挟んでま
で間を持たそうとするくらいなら、もう論理遊びに徹してくれた方がよほどよかった
と、個人的には思います。
 何よりも、復員兵が金田一であることをどうして早々に明かしてしまうのか。
 本作では金田一の示す推理というか解決が、後出しじゃんけんぽくなっていたため、
爽快感がなかったし。思い付いた中で一番意外であろう答を正解にしました、みたいな
匂いを感じてしまう。もちろん、後出しで出て来る証言やら証拠やらで、一応の裏付け
は取れているみたいですが、推理ドラマとしては物足りない。これも映像で流れるよう
に見てしまうのではなく、文章でじっくり味わうべき一品でしょう。

 NHKのドラマ「スニッファー」第六話を録画視聴。ネタバレ注意です。
 華岡の娘が殺人の容疑で捕まる、なんていう大ネタなので期待していましたが、大き
く外れた感じ。事件としては、華岡の特殊能力による活躍がなくても、防犯カメラの映
像からだけいい線まで行けたに違いない。警察の偉いさんが犯人というのは、確かに
ハードルが高いでしょうけれど、民間人の娘をそうはでないと承知の上で犯人扱いしな
いと、偉いさんを罠に掛けることすらできないのか、と思ってしまう。
 結局、この回はテーマに家族がでんと鎮座していて、他の要素は夾雑物に近かったの
かなあ。華岡が元の妻に感じた匂いを、恋と認める辺りが進展したと言えば進展した。

 ではでは。





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