◇フレッシュボイス2 #1721の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
何度かここフレボイの書き込みでも触れてきたことですが……小説を書くとき、年月 を経てもできる限り読者に違和感を抱かせずに読めるよう心掛けています。もちろん、 ものには限度がありますが、できれば十年二十年後に読んで、古いな〜と思われないよ うに書けたら嬉しい。 そんな風にしてきたつもりですが、ここに来てやはり厳しくなってきたと痛感するの は、携帯端末の存在ですね。昔の作品にはまず出て来ない。登場人物皆が持っていると したら「この場面で、何でわざわざ公衆電話ボックスに入るの?」「えっ、自宅の固定 電話にかけるのは何で?」となってしまう。 もう一つ、IT関連で厳しいのは、パソコン通信をしている場面。当時は「割と新し いことを取り上げてやったぜ!」的な気持ちもちょっとありながら書いていたシーン が、今や違和感の塊、邪魔で邪魔でしょうがないという皮肉。(^^; ミステリを好んで書いてきた私にとっては、初期の拙作にはDNA鑑定がない。これ もどうしようもないですね。血痕を採取できたのに、血液型を調べてだけで終わりって ……手直しして済むレベルじゃないなあ。血液や汗や爪や毛髪などが事件の真相解明に 関係していないのであれば、バッサリその場面を切り捨てるというやり方もできなくは ないですけど、流れがややおかしくなりがちだし、分量も減る。そもそも、わざわざ血 液型に触れるからには、事件の手掛かりの一つになっていることが多く、血液型は判明 するもDNA鑑定は不調に終わった、としたくなるくらい。 そんな風に、時間の経過は作品に厳しいダメージを与えるケースがほとんどでしょう けど、たまに、手直しなしに行けるのがある。異世界ファンタジーや未来を舞台にした 作品はたいていこれに当てはまるでしょうが、他にも、時間の錯覚を利した叙述トリッ クを用いた作品は、意外と手直しせずに現代でも通用するかもしれないと気付いた。た だし使える年代はある程度狭められる。平成元年だと思わせておいて一九七〇年代と か。このくらいの組み合わせなら、作中に出て来る色んな事どもを同じ言葉で表現して もおかしくない。当然ながら、作中の“現代”と読者の“現代”は重ならないので、違 和感だらけになりますが、そこはもう昔のことなんだよと読者に承知してもらうしかな い。叙述トリックが明かされたときに、ああこの時代設定でなければいけなかったんだ な、と理解してもらえるはず。 ではでは。
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